子供の頃から本が好きで、娘時代にもいろんな読みやすい小説を読んでいたが、瀬戸内晴美の書いたものは読んでいなかった。 (ここ十年くらいはいくつか読んだ。そして寂聴という名で書いたものもいくつか読んだ)
ウイキペディアで調べたら 瀬戸内晴美が出家して寂聴と名乗ったのは今から40年前のことだった。 あの日 何気なく見ていたテレビで出家のニュースを確かに見た覚えがある。 私は以前から尼になりたいという漠とした願望がある。 だから 世間に名のしれた作家が何と思い切ったことをするのかという感想を抱いたのだ。
この物語は 私からみても大それたことをした事の前後の物語だった。 出家を決意した本当の事情というか、作者の思いが理解できるかと期待したのだが、私の頭ではどうも無理のようだ。 いろいろな場面の情景は ねちっこいぐらいに詳しいけれど、事の顛末が読み取れないのだ。 ・・・まぁ無理に知ろうとしないほうがいいのかもしれないのだが。。。
どんな目立たない女にも、ただひとところ、自分の肉体に人知れず誇りを見出しているところがあるものだというが、俊子にとっては、それは癖のない髪であった。
言い切ることはできないけれど…
私が親にしたようには してもらえないだろうなぁ、たぶん…
寂しいなぁ…
もし 誰かに 「 今一番したいことは何 ? 」 って聞かれたら 即座に「死にたい!!」 って応える。 そして 千の風ではないけれど 優しいそよ風になって、娘の住んでいる家の窓のカーテンにそよぎたい。
そして 娘をそっと見守っていたい。。。
死にたいと わめいた口で飯食らふ
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