読書記録

2003年12月27日(土) OUT              桐野 夏生

 夜の弁当工場で働く4人のパートの女たち。その中の一人の亭主を殺してバラバラにして捨てる。犯人と間違われたバーを経営する男が4人の女に復讐していく。まぁ 完全犯罪はなかなか難しいけれど、警察ではなく前科のある男に見破られていく。私もパートで働くストレスを溜め込んだ主婦の一人だけれどこんな大それたことは出来ない。自宅の風呂場で死体をバラバラにしてゴミ袋に入れて捨てる。小説だとわかっていても何やらおぞましいものがあった。でも主人公の主婦は前科のある男にも勝利する。やはり夢物語か・・。



2003年12月17日(水) 家族      北朝鮮による拉致被害者家族連絡会

「この事件はあんたのお父さん(故・福田赳夫)が総理大臣のときに起こったものだ。お父さんは拉致問題を知っていたはずだ。国権の侵害、人権の侵害という大事な問題を、もし歴代内閣総理大臣が知らなかったというならそれはもってのほかである。24年の間に総理大臣が21人も22人も代わっている。歴代の総理がこの問題を放っておいたこの責任はどうなるのか。」

    

平成14年9月16日、小泉首相が訪韓する前日に面会を求めた家族会が総理との面会が叶わず、福田官房長官に言った言葉だ

確かに 日本という国はアメリカという国のご機嫌は際限もなく伺うが、目の前に現実としてある国民の事件には冷たい国のようだ
国際協力とか世界平和とか耳に心地よい言葉でごまかすようにイラクへ行くのなら、100人とも300人とも言われている自国民の拉致被害者はどうするつもりなのか、だんだんとまた風化していくのではないのか


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