お昼休みの会社や学校で、はたまた会社や学校が終わったあと、「一緒にランチしよう！」、「今日、仕事終わったあと一杯どう？」など、相手をご飯に誘ったり、自分が誘われたりという事はよくある話です。

しかし、「ごめん、もうランチ食べちゃった」、「夕食を済ませたので・・・」と、相手のお腹がいっぱいな時もある事でしょう。


普段の生活でも、上記のような状況というのはとても多くございます。
例えば、彼や彼女に「会いたい」と連絡をして、相手が忙しかったりお互いの都合が合わず、それが叶わない事などはよくあります。しかし、自分の気持ちが前に出る事によって、相手から断りの言葉を頂いたにも関わらず、またお誘いの言葉をかけたり、連絡をしてしまう事もある・・・。

そんな状況は、相手が「お腹がいっぱい」と言っているにも関わらず、その気持ちを汲む事無く、それでも「ご飯食べに行こう」と、誘われている事と同じような面がございます。

誰しも、誘ってもらう事は嬉しいものですが、「今お腹いっぱいだから」と答えて、さらに誘いの言葉をかけられれば、うっとおしくなったり、重たさを感じてしまう事でしょう。

メールや電話なども同じで、恋愛などを含め、物事がなかなかうまくいかない方においては、相手のお腹がいっぱいかどうかよりも、自分が一緒にご飯を食べに行きたい事しか見えず、相手の気持ちが置き去りになってしまう事が多くございます。

皆様自身においても、ご飯に誘われて「お腹いっぱいだから」と答えたにも関わらず、それでも誘われるような事があれば、とても困ってしまうかと思います。
それと同じ事を普段の生活の中で相手にして、それぞれの気持ちがすれ違ってしまわないように。相手のお腹がいっぱいな時は無理に誘わず、お腹が空くまで待つ事が大切ですし、その人のお腹が空けば、相手から誘って下さる状況も巡って来る事でしょう。

2009年09月22日(火)

宿命、宿（16）

今回は、「満足できない」、「我慢できない」という宿についてお伝えさせて頂きます。

まずは、「満足できない」という宿について。
物事や現状に満足できず、多くを求めてしまう事はよくあるものです。例えば服やバックを購入しても、次に新しいものが出たりすると、今持っているものでは満足できず、他のものが欲しくなってしまう。
これは、宿の影響が悪い方向に働く事で、物に対する欲や執着が強くなって、物欲の面が前に出てしまう傾向にあります。

また、この宿をお持ちの方においては、今の自分に満足できない、という事がとても多くあります。
例えば、今の生活が楽しくない。つまらない。生活に変化がなく、平凡な毎日が面白くない。自分の状態に満足できないなど、人からすると非常に多くの物を手にしているように見えるものの、自分自身は納得できず、そこに不満や悩みが生じてしまう傾向があります。

その中で、以前にも零からの便りの中でご紹介したかと思いますが、「足るを知るは幸福の土台」という言葉がございます。
「足るを知る」というのは「満足する」と共通する意味がありますが、自分の今の状況を振り返り、足りない部分にばかり目が向いてしまうのではなく、今ある事に目を向けてみる。例えば自分の体が健康で、食べるものにも困らず、住む所もあって家族もいて・・・など、自分にない物を嘆くより、今ある物事に感謝をする事で、ご自身の幸せへと繋がって行く面がございます。


「我慢できない」に関して。
こちらは文字通り、物事において我慢する事ができず、なかなか自分を抑えられない方が持っている宿となります。

自分の感情面が前に出て、我慢できずに起こした行動が、後々の失敗やトラブルに繋がってしまう・・・。そんな傾向にありますが、それを良くして行く為には、ご自身が起こす行動が後々にどのような結果を生むかを考える事が、一つのポイントとなって参ります。

今言おうとしている発言が相手を困らせたり、怒らせてしまう事がないかどうか。起こそうとしている行動によって、問題が生じないかどうかなどを考える心構えを持つだけでも、少しずつ我慢というものが身についてくる・・・。その一歩に繋がる面がございます。


今回お伝えした二つの宿については、それをお持ちで無い方でも、日々の中で物事に満足できなかったり、我慢できない事などがあるかもしれませんが、自分の気持ちを上手にコントロールする事で、皆様の人生をよりスムーズに歩んで頂けたなら幸いに思います。

2009年09月13日(日)

恋愛が中心になっているかどうかを判断する方法

皆様にお送りするアドバイスの中で、「恋愛が目標になってしまわないように」とお伝えさせて頂く事が多くありますが、なぜそうなっしまってはいけないのかについては、以前にも零からの便りにてご案内させて頂きました。

◇「07年10月21日　なぜ、恋愛が目標になってはいけないのか？」
http://www.enpitu.ne.jp/m/v?id=104147&pg=20071021

今回は、恋愛が目標になっているかどうかを、自分で判断して頂く方法をお伝えしたいと思いますが、その方法をごくごくシンプルにお伝えさせて頂くと、皆様が彼や彼女といった恋人や、自分が好きな人から連絡をもらった際、どういった対応をするのかで判断できる面がございます。

一つ例をあげると、今日は友達と遊ぶ予定があったとします。
しかし急遽、恋人や好きな人から電話がかかってきて、「今日遊ぼう」と言われた際、友達との予定をキャンセルしてまで、恋人や好きな方の出来事を優先される場合には、恋愛が目標になってしまっている可能性が高くあります。

例えば、その連絡をくれた相手がもし別の友達だったなら、「今日は他の予定があるから」と、断る事がほとんどかと思いますが、そういった対応を恋愛が絡んだ相手にもできるかどうかが、一つの判断基準となって参ります。

要するに、先に入っている予定をキャンセルしてまで、皆様が何を優先するかによって、人生において何が目標・中心になっているのかを判断できる面がございます。
それが恋愛になると、相手の言動に心が動かされる形となり、気持ちの上下なども起こってしまいます。

分かりやすく、「恋愛」を取り上げさせて頂きましたが、中には目標が「友達、知人」になっている方もいらっしゃいます。
その状況において、改めて人が目標になると、その相手の一挙一動に心が動かされて気持ちの上下が起こったり、落ち着かなくなってしまう・・・といった事に繋がってしまいますが、今回お伝えした方法を元に、恋愛が目標になってしまう状況から離れられるよう、少しでも皆様のお役に立てれば幸いに思います。

2009年09月06日(日)

宿命、宿（15）

以前、「白黒つけるか、グレーか」という便りをお送りさせて頂いた事がございました。
物事において、白黒ハッキリとしなければならない出来事もあれば、グレーのままで置いておくことが大切な状況がある。というお話でした。

さて今回は、それに通じるものとなりますが、「白黒つける」という宿をお持ちの方がいらっしゃいます。何となく想像がつくかと思いますが、物事を白と黒に分けたり、ハッキリさせる傾向にある方が持っている宿となります。

状況や場所に合わせて、物事を白か黒かに分ける。ハッキリさせる事は本当に大切ですが、あえて判断せずそのままに置いておく事が重要な時もあります。

以前こんなご相談を頂きました。
お付き合いしている二人がいました。最近、少しのすれ違いからケンカが多くなり、彼女としては彼が自分の事をどう思ってるのかが気になっていました。
その事から、「私の事好き？それとも嫌い？」、「私と別れたい？」など、彼に対して、その関係をハッキリさせる事を促すような発言が目立つようになって来ました。
彼としても、最初は「好きだよ！別れたいわけないじゃん！」と答えていましたが、何かと白か黒かをつけたがる彼女の発言に彼も疲れてしまい、結局は別れを迎える形となってしまいました・・・。

この女性が生まれ持っていたものは、「白黒つける」という宿でしたが、彼との関係に白黒つける事無く、もっと心に余裕とゆとりを持ってグレーで置いておく事ができたなら、違う結果になっていた事でしょう。

宿の性質からも、自分の気づかない所でそういった怖さが出てしまう。知らず知らずのうちに・・・、という傾向があるのですが、皆様におきましても、ご自身がお持ちの宿の影響によって、思わぬ問題やトラブルに繋がってしまう事がないように気をつけて。
心の片隅にでも留めて置いて頂けたなら幸いです。

◇追伸
ちなみに、「白黒つける」と反対の位置にある宿としては、以前の便りでも紹介させて頂いた、「優柔不断」という宿であったり、「ハッキリしない」といったものをお持ちの方もいらっしゃいます。