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こちらでは、龍先生から届く便りを掲載致しております。

2006年06月25日(日) ジューンブライド

恋愛や結婚に関する話の中で、「ジューンブライド」はとても有名な話なのではないでしょうか?英語で「June bride」を訳すと「6月の花嫁」となります。

そもそも、どうして6月に結婚した花嫁は幸せになれる、という話があるのか。諸説ある中の一つは、ローマ神話に出てくる神様、ユピテル(ゼウス)の妻の名前がジュノと言い、6月を司る結婚生活や家庭の守護神であることから、婚姻と女性の権利を守護するこの女神の月に結婚すれば、きっと花嫁は幸せになるだろうと、その事にあやかっている説。

昔のヨーロッパでは、3・4・5月の3ヵ月間は結婚することが禁止されていて、6月になるとこの禁止が解け結婚が許された為、一斉に結婚するカップルが増え、周りの人からの祝福も多かったとする説。

6月のヨーロッパは、一年の中で最も雨が少なく晴天続きであり、結婚式をあげるにはピッタリの月あった事。なおかつ、農耕作業が落ち着く時期でもあり、復活祭というお祭りが行われる為、ヨーロッパ全体がお祝いムードで溢れ、6月に結婚すれば花嫁は幸せになれる、などという説がございます。

しかし、6月の日本といえば・・・。先日も「梅雨入り」という事で便りをお送りしましたが、ヨーロッパの晴天続きとは反対で雨の多い時期となり、ジメジメと湿気も多く、結婚式に適しているとはいい難い部分もございます。実際、以前はこの時期に結婚式を挙げられるカップルも少なかったそうです。
そこで、そんな時期に何とか式を挙げてもらおうと、結婚式場関係者の方が、ヨーロッパの伝統を日本に取り入れ、根付いた状況があるとも言われております。

先日の暦のお話を含め、様々な場所でどんな時代においても、「いつ○○を行えば一番幸せになれるのか・・・?」、人が幸せを追い求める気持ちに変わりはなく、また、皆様の中にも、ジューンブライドを夢見られ、あこがれを持たれている方もいるかと思います。

その気持ちと同じように、皆様がどのような方向に進まれる事が一番の幸せに繋がるのか。いつどんな時でも、皆様の喜びや嬉しさのお力になり、少しでもお手伝いが出来る事を幸いに思うと共に、多くの方が幸せになれる事を願っております。


2006年06月18日(日)

月が隠れると、人々は月が沈んだと言い、月が現れると人々は月が出たと言います。しかし、月は常に存在している状況があり、出没するという事はございません。
また、誰もが月が満ちるとか欠けるという事を言いますが、月は常に満ちており、増すことも減る事も無いように、その人が見る状況によって、そこに生滅が生じて参ります。

周りとの関係、皆様自身の状況においても、全く同じ事がございます。

例えば、想いを寄せている相手や、恋人からの連絡が無いと「もう気持ちが無くなってしまったのでしょうか?私の事を忘れたりしていませんか?」というご質問を、多々頂く事がございます。
しかし、相手の気持ちを霊視してみると、ほとんどの方がちゃんと考えて下さっており、丸い月のように想いは満ちているのに、自分の見方によって、満ち欠けを作ってしまわれる。

そして、皆様ご自身の事。自分なりに頑張ってはいるものの、「最近は成長しているのか?前に進めているのか?」と心配になってしまう。そのような方々を視る中でも、しっかりと着実に前に進まれているのに、ご自分で生滅を起こしてしまう部分もございます。

「真昼の月」という言葉もありますが、昼に月が見えない事から、イメージとして月は無いと思いがちですが、月は常に存在しているように、皆様の頑張りや努力も、中々結果が見えて来ない中でも、着実に前に進んでいる状況がございます。

改めまして、月は満ちるとか欠けるという事は無く、その方自身の見方によって、満ち欠けが生じて参ります。それは人生を歩まれる上でも同じであり、ご自身の気持ち次第で、前進する時もあれば、停滞・後退する流れもございます。
常に一定のバランスで、そこに生滅はなく、あくまでも皆様の見解、気持ちによって左右される部分が大きい面に、目を向けて頂ければ幸いです。


2006年06月11日(日) 梅雨入り

本日6月11日は入梅となり、題名の通り梅雨入りの意味を表します。つい先日も、全国各地で梅雨入りが発表されましたが、今のように気象庁などが無く、天気を予想する事なども無かった時代、田植えなど、作物を育てる日取りを決める為の目安として設けられた日となります。

ところで、どうして6月の雨が沢山降るシーズンの事を梅雨と呼ぶのか・・・。
この時期は、梅の実が熟す頃であるからという説や、雨ばかりで湿気も多く黴(カビ)が生えやすい事から、「黴雨(ばいう)」と呼ばれていたものが、カビの文字が入っているとイメージが悪いから、同じ「ばい」で季節的な「梅」を使ったという説。「毎日」のように雨が降るからという事で、当て字として梅が使われたなど、様々な説がございます。

ちなみに今現在は、上記でもお伝えしたように、気象庁が梅雨入りを発表するので、実際の入梅の日付とは、深く関係しない状況がございます。

梅雨が明ければ夏となりますが、ある意味で、気が付けばもう6月も中旬に入り、一年の半分が過ぎようとしています。「今年こそは・・・」と、年初に色々な事を考え、目標を決められた方も多いと思いますが、現状においてはいかがでしょうか。

月日が経つのは本当に早いものですが、「結局、去年は何にも・・・」という事を、今年も繰り返してしまわないよう、皆様の成長や変化を心から願うと共に、一つ気付かれるサインとして、また、精進を重ねられている方は、改めて気を引き締めるキッカケとなれば幸いに思います。


2006年06月04日(日) 暦について(3)

今回で、暦のお話は一旦終了させて頂きたいと思いますが、最後のお話は「旧暦」についてです。

暦をお伝えする上で、やはり旧暦もとても大切になり、今もなお、皆様の生活に大きく関わりがあるものとなります。しかしこちらも言葉は知っていても、あまり詳しくご存知でない方も多いと思います。

旧暦とは、一般的に天保暦(太陰太陽暦)の事を言います。当時の政府が、明治5年11月9日に「暦を変えますよ!」という事を言って、明治5年12月2日まで使われ、次の日はもう明治6年1月1日となりました。

どうして、こんなにも急に暦を変えたのか・・・。
それまで使われていた暦は1年が354日で、今の365日と比べると1年で11日程短くなり、このずれが3年間で1ヶ月となります。そのズレをなくす為に、今現在、4年に1度うるう年があり、2月29日が挿入されるように、3年に1度、うるう月という1ヶ月が挿入される年がありました。3年に1度は、1年が13ヶ月あった事となります。

1ヶ月の数が多ければ、それだけお給料をもらう回数も増えますが、逆に払う方は大変でした。当時の明治政府は非常にお金に困っていたといわれています。暦を変えた翌年の明治6年は、1年が13ヶ月あるうるう年だった為、「官吏」という今の公務員にあたる方々には、お給料を1年で13回払わなければならない状況がございました。それを防ぐ為に改暦をしたと言われています。

前置きが長くなってしましましたが、それがどう皆様に影響しているか。たとえばお祭りや伝統行事などは、いくら暦が変わっても、簡単に新しい日付で同じ日にやればいい。とは決めがたい部分がございました。

例えば・・・。今、もしも暦が変わって1ヵ月程のズレが生じたとします。しかし、皆様の誕生日や結婚記念日、恋人と付き合い始めた日など、急に暦が変わって日付がズレたとしても、やっぱり「昔の暦で言ったら今日で○○歳になるんだ。本当は今日で付き合い始めて1年だね。」など、昔の暦で考えられるのではないでしょうか。

それと同じように、神様をお祭りしている伝統行事、いわゆるお祭りでは旧暦を基に開催されたり、ご先祖様をお迎えするお盆は、地域によって旧暦と新暦のズレから、行う日付が異なる状況がございます。また、当サイトをご覧になる方の中には、占いに興味がある方も多いと思いますが、旧暦を使った占いも多数あり、その結果を左右する面もございます。

他にも沢山の事がございますが、例えを上げたり、暦の事お伝えして行くとキリが無い為、旧暦を含め、三回のお話をもって、ここで一つ区切りをつけさせて頂きたいと思います。
毎日の中では、あまり深く気にされる事はございませんが、今なお、日々の生活において皆様に大きな影響を与える部分が多い為、本当に簡単にお伝えさせて頂きました。少しでもお役に立てば幸いに思います。



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