水玉の傘 雨粒 緑 わたしの手 --------------------------------------------------
ゆうなぎ
千切り取られ むしり取られても なお咲こうとする花
その命の最期の一瞬まで ひたむきに花であろうとする花
花は花の命を 最期まで誇り高く
花になれぬこの身なれど
ならば
わたしはわたしの生(いのち)を
-------------------------------------------------- ゆうなぎ
梅雨の合間に
木々を通して淡く射しこむ 雲間の柔らかな光
濡れて深みを増したような 草々の緑
そこにある 暫しの 静謐
ふと
目を閉じる
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ゆうなぎ
2008年06月23日(月) |
だからきっとしあわせ |
ここ数日、いろいろあり過ぎたせいか 心身ともに今までで一番酷い状態になってた。
しぶといのだけが取り柄のようなわたしだから それでもまだ持ちこたえられると思っていたし 実際、持ちこたえたはずだったのに それはじわじわと考えていたより深くわたしを蝕んでいた。
ピークは土曜日の夕方。
同じ一つの行動をゼンマイ仕掛けの人形みたいに繰り返す、 手の震えが止まらない。息がうまくできない。 意識が細切れに途切れる。 絶え間無い頭痛と滝のような汗。 そして言葉が声が出なくなった。
薬の量を増やして飲んでも一向に効かない。 ここまでなるのは初めてで自分の状態に ものすごくショックを受けた。
わたしの最近の調子の悪さを見かねた実家の方が 下二人を泊まりに来させたらといってくれていたので 行かせてて良かった。 こんな姿を見てたらパニックになってただろうから。
長男がすぐ異変に気がついた。 情けないことに手が震えて筆談もできない。 口をパクパク酸欠の金魚みたいにさせながら 枯れはてたはずの涙ばかりがただただ溢れ続ける。
長男は救急車を呼ぼうかと思ったそうで それは少し落ち着いた後で聞いた。
ただこの時は我が子ながら(内心はパニクっていたにせよ) よくやってくれたと思う。 過呼吸の処置をとり(これは以前にもなったことがあったので知ってた) 少し落ち着いたところで水を少しずつ飲ませてくれて。
無理に何か話そうとしなくていい 大丈夫だから安心して と手をさすりながら。
氷枕を持ってきて介助してゆっくりと横に ならせてくれた。
わたしはうつらうつらしては頭の痛みで また意識を戻すというようなことを繰り返しながら 発作のように起き上がって髪を掻き毟りながら泣くということを しばらく繰り返していたようだ。
実はこの間ことも途切れ途切れにしか覚えていない。 細切れの破片のような記憶の中で 背中を撫でながら大丈夫、大丈夫 といい続けてくれている 息子の声と手の暖かさだけが不思議と残っている。
日曜の夜 おかげで やっと声は出るようにはなった。 まだ どもるというか、言葉が途切れたり、 でてこなくなったりのマダラ状態だし気を抜くと おかしくなりそうになるけど。
それでも一日でここまで戻れたんだから やっぱりわたしはシブトイんだと思う。
あとは日にち薬にするしかないんだろう。
身体も心も言い出せばきりが無い。 身体病気の部分はとにかく定期検査を続けて これ以上悪くならないように。 心は薬の力を借りつつ、こちらも同じ この先も病と二人連れなんだろうけど。
でも病気になって改めて知ったひとの優しさも 沢山ある。
ここでこんな長文の日記を書くことも 書くことが気持ちを吐き出せる唯一の術であるわたしにとっては 癒しであり救い。
欝が酷い時は二つに分かれる。 まったく書けなくなるか、こんな風に長文になるか どちらも わたしのほんとう。 だから 思うままにしている。
わたしの今のトモダチはみんなネットで知り合った人たちばかり。 そんな大勢ではないけど一人一人がかけがえの無い大切なトモダチ。
辛いことや苦しいことがあった時によくシアワセの形について考える。 確かにほんとによくもまぁこんなに次から次に・・ってことばかりだったり 自分自身が思い描き夢見ていた幸せというものと 今のシアワセの形は違うけれど。
わたしはわたしを想い、支えてくれるひとたちと この道をきたから出逢うことができた。
どん底になったときに真実(ほんとう)のトモダチがわかる。
そして子供達。 わたしは悪阻が酷い性質なので 三人とも入院して病院で 点滴を受けながらの妊娠生活だった。 産まれてからも虚弱体質だったりアトピーだったり 長期入院があったり、病院と縁がきれたことがなかった。
夫の病気が再発したのが末っ子が産まれてまだ保育園に入る前。 前年にわたしは自分の病気で入院して手術を受けてた。 闘病生活の末に夫が逝ったのは やっと真ん中が小学校に入学したばかりの歳だった。
子育ても厳しい。 子育てとは子に育てられるとは良くいったものだと思うが まさに赤ん坊の時は夜泣きで一睡も出来ない毎日でフラフラになり やっとハイハイや歩き始めれば好奇心でいっぱいの子供は ひたすら冒険者だから親はまた振り回される。 大きくなってくればきたで 反抗期あり・・とまぁ 溜息の連続。
だけど それでも もう嫌だ!しらん!といいつつも 寝相悪く布団剥いでいれば 風邪ひかぬようにと布団をかけなおす。
親になってみてわかる親の気持ちもある。 親になってわかる子供の気持ちもある。
この頃つくづく 幸せか不幸せかは誰でもない 自分自身の心が決めることなのかもしれないなぁと思う。
どれだけ 優しさを受けていてもそれに気づかなければ それはきっと不幸だろう。
少なくとも わたしは こうしてひとの優しさを感じることができて ひとの温かさに支えられて生きている。 わたしの今まで生きてきた中でのタカラモノ。
辛いことも苦しいことも傷つくこともある。 逃げ出したいことも絶望してしまうときもある。
だけどこのタカラモノを胸に抱えている限り
だからきっと
わたしはしあわせ。
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ゆうなぎ
2008年06月21日(土) |
どれだけ雨が降っても・・・2 |
午前5時半、目覚ましの必要さえなくわたしは起床。 (というかいつものごとく眠れなかったともいえるけど) 末っ子を起こす。 あまり寝起きの良いほうではない子だけど 「約束のコンビニまで買い物に行こう」というと 飛び起きた。
顔を洗い、着替えを済ませて いざ出発。 お兄ちゃんたちはまだ寝ているので起こさないように。
夜は明けているものの相変わらずのジメジメ曇り空。
傘は迷ったけどやっぱり念の為もっていくことにした。 朝の道を 二人並んで歩く。 やっぱりかなりの湿気に 歩きだし早々に頭の芯が鈍く痛み出す。 汗が既に滲んでる。
これじゃいかん!と持ってきた携帯のカメラで道々の花を撮る。
そういえば紫陽花の 季節なんだよね。 同じ紫陽花と呼ばれてても 種類も色々 色もそれぞれ。
立ち止まり 立ち止まりながら 歩く。 不思議と せっかちな末っ子も せかさないで一緒に ゆっくりと。
コンビニでおにぎり類と飲み物ゲット。 ついでに(前渡し?)彼が選んだのは大好きなチーズ。
お兄ちゃんたちの分もあるから結構重い。 「半分持とうか?」って声を一応かけてみるけど ううん、大丈夫! とちょっとやせ我慢も入ってるみたいだけど オトコの意地ってヤツ? そうだね、約束だもん 頑張れ!
帰り道をふうふう言いながら家に帰り着いたら 長男はもう起きてた。
けど 昨夜より落ち着いた様とはいえ、まだ寄せ付けない ムードはそのまま。 買ってきたおにぎりも野菜ジュースにも手をつけようとせずに 出かけようとするから トイレに行った隙にこっそりと 学校のバックにおにぎりとジュース包んで忍ばせておいた。 食べても食べなくてもそうしないではいられなかった。 結局 行ってきます も言わずにドアを荒く閉めて登校。
次男は次男で食欲ない!の一点張り。 布団にもぐったまま出てこない。
とりあえず時間が迫ってきたので 長男と同じようにおにぎりとジュースを別に入れて カバンに忍ばせておく。 それでも 次男も遅刻すれすれ時間に何とかバタバタ用意して 登校。 こちらも 行ってきます は ないまま。
最後は末っ子。 こちらは朝の散歩が効いたのか 食欲もあり しっかりご飯食べてランドセル背負って 行ってきます! と登校していった。
それから実家に電話。昨夜の件について。 こちらも話を聞き、 とにかく穏やかにかなり気を遣って話をする。 両親も疲れているのだ。
みんな それぞれがそれぞれの想いを抱えて 苦悶して疲れている。
でも朝の散歩は良かったと思う。 毎日コンビニまでとかしてたらお金もたまったもんじゃないし 身体もあの距離にすらもたない。
子供達出して実家への電話を終えたらグッタリ。 頭痛薬追加したら氷枕してダウン。
だけど何とか ほんの少しでも。何か朝の楽しみを 作ってやってみたらどうだろうか。 そんなことをうつらうつらしながら考えたり。
結局 子供らが学校から帰ってくるまで ひたすら氷枕と友達。 どうにもこうにも身体が動かない。 洗濯も降り出した雨を言い訳にお休み。
それでも子供達が帰ってきた時には何とか起き上がれるように なっていたから良かった。
それと子供達(上二人)の方も学校へ行き、友達と話したり したことで随分と気持ちを切り替えることができたようで 二人とも落ち着いて話すことができるようになってた。
ごめんなさい の言葉も聞いた。
三人を集めてこれだけは・・と思うことだけを話した。 聞いてなかったようでも前日のわたしの話 わかっていたようだったから。
ひとまず 大雨降ったけど 曇り空でも雨は止んだ。
わたしにはこの子達や実家の両親や祖母を支えきれるだけの 力が足りてない。情けないけどそれは事実だ。
そしてこの現実の中で わたしたちは それでもお互いを 支えあいながら生きていくしかない。
みんなボロボロでとにかく一日一日をやり過ごすようにして 今日を生き延びることを目標にしながら。
わたしだって 倒れたら助け起こしてくれる人が身近にいてくれたらと 何度も何度も思った。
支えてくれるトモダチがいるだけでも有難いことだと思うけど みんな遠い地に住んでいる。
テレビの中 街の風景が映し出される時、 いやそうでなくても病院への行き帰りの道で すれ違う 家族連れ、カップル。
普通の基準なんていうのもおかしなものかもしれない。 わたしがすれ違った その家族やカップルにだって わたしの知らない何かが無いとどうしていえる?
それでもね・・ 心弱く、芯まで疲れきった時には その位置に場所に往くことの叶わぬ我が身を再認識させられて たまらなく 辛くなるんだ。
知らない人様のあるかもしれない事情を考えられるほど わたしは人間できちゃいない。 そんな立派なものじゃない。
ただ 無理してるだけ。 身の丈に合わない、器に収まりきれない、無理。 だって 誰かが そうしないとわたしたちは生き延びれないから。 今 その役ができるのは わたししかいないから。 だって 後は高齢の両親と子供たちだけ。
走り続けて走り続けて 必死でなりふりかまわずに。
自分は誰も傷つけていないなんていうつもりはない。 亡夫のアチラノヒトタチへさえも。 でも それ以上に傷つけられてもきた。
あの女社長とのことだって・・ 利用されて 踏みつけにされて それでも相手は痛みすら感じてない。そんなもん。 事を荒立ててもモノの見方自体が違う人に何を言っても 余計にこちらが傷つくだけ。
それを嫌というほど学んだから 苦いものを喉につかえさせながらでも呑み込む。
満身創痍。
それでも
それでも
それでも
それでも
どれだけ雨が降り続いてもね
雲の間から覗く日差し
暗い夜を照らす 月明かり
1%の希望を探しながら
今日を 生きる よ。
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ゆうなぎ
2008年06月20日(金) |
どれだけ雨が降っても・・・1 |
ここ数日 我が家では本当にいろいろなことがあった。
冗談でもなんでもなく 家庭崩壊か?と覚悟すらした。 今度こそどうしようもないのか? 憩いの場所のはずの家に漂うピリピリした空気 みんなの心もバラバラで離れていくばかりで 自分の親としての無力感に打ちのめされていた。
どんなことでもそうだけどきっかけは些細なことで。 でもその小さな歯車の狂いがおかしな具合にずれると それぞれの抑えていたストレスや不安が一気に出るのだろう。
今回 きっかけを作ったのは末っ子。 それでも その前から 次男は不安定さを見せていたし 長男ですら いっぱいいっぱいの中を必死でやってる感じだった。
わたしはわたしで内科の検査結果で 血液検査 6本ほど抜かれて顔面蒼白フラフラ硬直。
挙句 一つが落ち着いたら また別の問題点が見つかり。 他の気になる部分もちらほらという結果。
主治医の説明は相変わらず 不充分。 これじゃいつもの倍 血液抜かれた意味あるの?って感じ。
帰りに寄るつもりだったクリニックへ行く気力もなく 重い足取りで家に帰った。
その夜
末っ子は完全に貝のようになってどんな言葉にも答えない。 次男は次男で思いつめた顔をして泣き喚きながら リュックに荷造り家出のかまえ。 その挙句 末っ子と次男が険悪ムードになり取っ組み合いの喧嘩。 その後 帰ってきた長男が下二人とグッタリしているわたしを見て ヒステリーのようになって また場は混乱するばかり。
その最中かかってきた実家からの電話もそれに 追い討ちをかけるような内容。
八方ふさがり。助けも逃げ場も無い。
わたしはもう ただ その中で座り込んだまま ぼんやりした頭で 此処は地獄か?と思ってた。
あまりにもショックや衝撃が大きすぎると 人はむしろ 魂が抜けたようになる。
沢山の突き刺さるような言葉も言われた。 ”生まれてこなかったら良かった” ”お腹の中で死んでれば良かった” ”お母さんは僕がいなくなった方がいいと思ってるんだ” 罵詈雑言の限り・・・ 心が不安定な時だから。 気持ちが興奮しているから。 本当の気持ちじゃない。
わかっていてもやっぱりこちらも生身の人間。 それでなくとも弱りきった神経に これは涙も出ないほど 堪えた。
ただただ サンドバックに徹した。 サンドバックなら年季が入ってる。 亡夫の時からだから。
一番怖いのは我慢しすぎて溜め込みすぎたものが 一気に爆発してしまうこと。
ストレスに対する耐性は必要。我慢も必要。 でも人は何処かで吐き出さなきゃ壊れてしまう。 特に子供なら尚更。
穏やかに(なんていうと聞こえがいいが 要するに わたしもぐったりと気力がなかっただけともいえるが とにかくあくまで声を荒げずに) 言うべきことだけを言った後は 暫く ひたすら黙って聞く。
そうしているうちに言うだけいって ぶつけるだけぶつけたら少し落ち着いたのだろう。 まず末っ子が 「ごめんなさい」 と小さな声で言って 寄ってきた。
うんうん といって とにかく抱きしめてやる。 頭を撫で背中を撫で手を握る。 小さな肩が震えて泣いているのを泣き止むまでそのまま待つ。
それから 静かに話しをする。 今なら お母さんの話を聞けるね?というと 真っ赤な目をして頷いた。
これで真ん中と長男も一緒に収まればいいんだけど そんなドラマみたいなご都合主義はない。
ひとりひとり その時期 は違う。
この時 次男は頭から布団被ってわめきながら泣き寝入りだし。 長男は長男で口もきかないまま全身で拒否反応を示してる。
その夜は とにかくみんな一晩寝て頭を冷やそう ということを 提案した。
そうして末っ子と 一つの約束をした。 「明日の朝 5時半に起きて バス停2つ分先にあるコンビニに お母さんと買い物に行こう」 って。
買うものは朝食のおにぎりとか飲み物。 コンビニ食で朝ご飯!?ってちゃんとしたお母さんからは 呆れられるだろうけど 今の自分の体調と あと もうひとつの狙いは早起きと外の空気を吸って歩くこと。
「買ったもの家まで持ってくれるなら一つだけご褒美に 好きなもの食べたいもの買ってあげるよ(勿論金額制限有だけど)」
それともうひとつ 大切な約束を。
小指だけのげんまんじゃなくて 五本指の約束。 お互いの掌と掌を合わせる。 それだけ強い誓い。 信じるというしるし。
末っ子はわたしのお腹を枕にするみたいにして 手を握って安心したように眠った。
わたしは氷枕して薬飲んで。少しうとうとした。 万が一でも寝過ごすことのないように 携帯の目覚まし機能を時間差でセットして枕元に置いて。
- 2 に続く -
2008年06月19日(木) |
あの時 いえなかったこと 今 残しておきたいこと |
病院の日 間違えてた。 木曜日なのに水曜日のつもりでいた。
ちょうど末っ子が風邪で熱を出して 嘔吐したりがあったので病院に連れて行かなきゃと 自分の方の予約取り消しの連絡入れようと予約表みたら 一日早く勘違いしてて。
結果的には末っ子を病院に連れて行けたし おかげで熱も引いて明日は学校に行けそうなんだけど。
良かったといえば良かったんだけど。
日にちの感覚とか記憶力とか そういうのがまるでダメになっていることを再認識。 それに最近、簡単な単語が出てこないことが多い。 何を言おうとしていたのかが途中で飛んでしまったり。
どんどん出来なくなるばかりで不安で堪らなくなるけど 体調のことも精神の方のことも それぞれの主治医に精一杯伝えても噛み合わない。
元々クリニックは総合病院の方からの紹介で 提携病院でもあるはずなので 現在の身体の不調と欝との関連なども 連絡を取り合って総合的に診て貰う事は できないのだろうかと思うけど。
最初の話だと何かあればいつでもこちら(総合病院)の方に 言ってもらえれば一緒に考えますからというはずだったんだけど その頃の主治医は転勤異動で変わられたし。 どこでもそうだけど引継ぎとか一応しても後の人が それを生かしきれなければどうしようもない。 シカタナイ。
精神系のクリニックは今通っている所が一番近い。 というか 後はJRとか使わないと無い。 今は総合病院内科の定期検査の時に合わせて (クリニックもその近くなので) 一緒に行くようにしている。 これで2つの病院を一度に済ませられる。 今はこれで精一杯。
歯医者にも婦人科にもいかないといけないんだけど 今は欝が酷いので、病院二つだけでも必死。
さっき自分のここ数日の日記少し読み返したんだけど 欝全開で それも 同じようなことばかり書いてる。
今日も結局 なんで日記書いてるかといえば 不安と怖さと心細さを紛らわす為。
こんな時は特にまったく眠たくならない。 横にすらなりたくない。
わたしは臆病者だし最後の最後に残った矜持として どれだけのた打ち回っても自分で命を絶つことだけはしない。 辛いさ・・狂いそうなほど苦しいよ・・ 精神はとうの昔にズタズタだ。
1%の希望の話を覚えているかい? そんなものがあるなら 大切なひとたちが自ら死ぬことはなかった と そう言ってわたしを責めて去ったアノヒトは まだこの日記を読むことがあるだろうか。
こんなふうに弱音を吐くわたしをみて アノヒトは ほら やっぱり1%だって希望なんてものはないじゃないか と 言うかな。
確かに わたしが完全に壊れてしまう日は近いのかもしれない。 入れ物(身体)は残っても虚ろな目をして ただ 空をいつまでもみているような。
それはどんなにか見苦しいことだろう。 その時 自分がどうなってしまっているのか 自分でもわからない。
情けないほどに弱く脆い心だから。 支えの精神力が尽きてしまったら嘘みたいにあっけないだろう。
でも そうなってもわたしは生きることにみっともなく しがみつきたい。
生きることは綺麗なばかりじゃないよ。 でも だから自ら死を選ぶなんて潔すぎて嫌だ。 死を美化するのにも虫唾が走るし耐えられない。
いや 美しくなんて考えてないのかもしれない、 そんな人は一部で 多くは追い詰められて追い詰められて 飛ぶつもりなんてなくて でも其処にしか逃げられなくて。
そんなこと知ってるよ。知らないと思った? 考えたことないと思った? 苦しみがそれほどでもないからわからないとでも?
わたしだって此処ではない何処かに安らげる場所に・・縋るように 胸の中で葛藤し続けてる。
別にわたしが我慢強いからじゃなくて 飛んだ人たちとわたしとの違いは ただ わたしがヘタレの極端な臆病者だっただけのこと。
1%の希望か・・・ 確かにそんなものがある保障なんてどこにも無い。
生きるは地獄 でも死んでしまったら 本当にそれで おしまい。 ただ 無。何も残らない 無。
壊れた心も入れ物(身体)があればいつかそこに戻れるかもしれない。 それが1%の希望なんじゃないかってわたしは思うんだ。
今 わたし 正直 今日の自分も明日の自分もわからないよ。 こんなことわかったように書いていても 数時間後には抜け殻のようになっているかもしれない。
そのくらい 追い詰められても落ちてもいる。
たいせつなひとたちにすら話せずにいる。 どう説明していいかわからないし それに 心配させるだけで 結局どうしようもないことだから。
壊れるなら壊れるまで 自分で考えて この手で 足で 往くしかないんだ。
身体という入れ物は永遠じゃないから 自然にいつか無に還るから
その時まで。
ああ・・ 雨の音がしている。
今日も雨になりそうだ。
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ゆうなぎ
Kは眠っているんだろうな。 今 一番側にいてほしいのに 強がって出したメールの答えが本当はほしかったのに。 あなたを見失ってわたしは眠れない夜を彷徨ってる。
独りはとても怖いよ・・・
明日は病院の日。
我ながら情けないほどの 落ち込みと弱気。 自分がどうしても コントロールできない。
心も身体も 器の限界値をとうに越えてるけど そんなこと言ったところで 何が変わるわけでもない。 先に救いがあるとは思えない。
子供らのこと、親とのこと、 複雑に絡まってて、 いつも何とかって考えて。 でも、ひとつ何とかなったら また次がやってくる。
叫びだしたいような いたたまれないような苛立ち。
でもシカタナイ。 どうしようもないことだって 自分が一番知ってる。 何処までいっても闇。 力尽きて倒れても自分で立ち上がるしかない。
今までもそう 今からもそう 息絶えるまでそう。
泣き笑いしながら墜ちていく絶望感。
どうかいっそ粉々に形も残らないほど壊して。
棄ててしまってもいいよ。こんなわたしなんて。
そしたら 何も感じなくなるまで 狂ってしまえるかもしれないもの。
コワイヨイタイヨイキガデキナイ
ワタシニサワラナイデ ワタシ ヲ ダキシメテ
矛盾ばかり。
……ごめんね
ゆうなぎ
週末は実家に子供達と。 日曜日の夜に帰ってきたんだけど そのまま薬飲んでダウン。
欝で落ちるのも体調が良くないのも 今に始まったことじゃないのに 今度はなんだか妙に弱気になってしまってる。
今更 何だ!と自分にゲキ飛ばしてみても 熱っぽいボンヤリ頭の思考回路は空回りするばかりで どうにもこうにも動かない。
一つが済んだと思えば入れ替わりに次がやってくる。 それでもそれをこなしていくのが人生ってもので みんなそれぞれ、それをしてるんだから
って
そんなことわかってるよ。 わかってるけど あとどれだけこれが続くの?
ごめんなさい すごく もう きつい。
身体が異様にだるい。 夜は薬飲んでも氷枕がないと眠れない。 眠るというよりも重い頭と身体を横たえてうつらうつら。
こうしてPCを立ち上げて文章を書くことも 掛け声かけてやっと になってしまった。 これすらできなくなるということは ささやかな内職仕事もできなくなるということだから これだけは・・と しがみついてるけど。
ネットは布団の中で携帯からが多くなった。 それも持ったまま意識、失ってたりの始末。散々。
月曜日の朝、 子供達 みんな無事学校へ送り出してやっと少しホッとする。 ああ・・でも学校への提出書類の期限迫ってる。 書かなきゃ・・
あと少しで定期検査の日。 今回は腎臓と肝臓の検査もする予定。
検査で引っかからなきゃいいなと思う。 その前に 病院にとにかく行かなきゃいけない。
自分がどこまでもつのか もう自分でも良くわからない。
情けない と ヘタレの根性なし と哂われても 愛想をつかされても仕方ない
ただ 心も身体も 酷く 疲れた。
命ある限り生きることは止めない。 どんなにヘロヘロになっても弱音を吐きまくっても その約束だけは守る。
だから
ごめん。
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ゆうなぎ
やっとパソコンを立ち上げてみたはいいが 気がつけば ぼんやりとただ画面を 見るとは無しに見ている。
頭の中をひとつの歌だけがエンドレスで流れ続けていて まるでストップのスイッチが壊れてしまったみたいだ。
一週間、金曜日まで何とか辿りつこう と 最近はいつもそればかり。
下二人は確かに一つのトンネルを抜けた。 ひと頃の毎日戦場にいたような状態からすれば どんなにか違う。 一日休むことがあっても続けての欠席は無くなった。
それでも それぞれにまだまだ揺れる不安定さは内包していて それは当たり前といえば当たり前なのだけど 学校も先生も”戻ってしまうこと”を恐れているのが伝わってくる。 決してあからさまにではないのだけど。
わたしにはこれがかなりプレッシャーになっている。 いや、何より わたし自身が”戻りたくない”んだと思う。 だから 微妙な空気を読んで気にしてしまうんだ。 今こそわたしこそが もっと大らかな目で見て 接してやるべきだとわかっているのに。
わたし自身が自分に対して焦って恐れている。 気を張り詰め続けること、気を配ること、 自然にではなくて作られて条件反射神経的に出てしまうモノ。 そんなジブンに自分がイライラして押しつぶされそうになってる。 空回りばかり。 内部崩壊は続き 手からまた零れ落ちていく。
子供らを潰してしまうのが怖い。 精一杯 気をつけているつもりだけど 抑えているつもりだけど。 もう疲れたよ と叫び散らしてしまいそうで。
この子達に寂しい目をさせたくない。 もう充分 見なくてもいいものまで見てきたのだから。
矛盾ばかり。
わたしは親としては情けないほど弱い。 人としても決して強くはないけれど。
苦しくて堪らない。 自分自身すら持て余していて。
それでも
この手 やっぱり離したくない。
うまく言葉にできない
それでも
こんなんやけども どうしたらいいのかもわからんで 迷いばかりやけど
のた打ち回りながらでも あんたたちと。
いつ この雨があがるのか 太陽が昇る日がくるんか わからんけど
親やから あたし。 へなちょこ母さんでも
親やもん。
最後の砦でありたいと思うんや。
親と子として こうして出逢ったんやから。
クタクタや もう知らん って 何度 思っても
悔しいけど やっぱり
愛しとる。
三人ともあたしの大切な息子たち。
あたしの 命。
-------------------------------------------------- ゆうなぎ
言葉が内側、内側へと閉じこもっていく
想いが溜息に包まれて沈んでいく
一番怖いのは 自分と世界の境界線がどんどんあいまいになっていくこと
ひんやりした氷枕に熱っぽい頭をつけていると このまま眠り続けてしまいたい誘惑に駆られる
まだ しなくてはならないことがあるのに その執着すら薄れていくことに怯える
重力の倍になったような身体を引き起こし 最低限のやるべきことを
でももう それすらこの始末で
わたしは何処に往くのだろう
わたしはあと何処まで往けるのだろう
叶わないものでかまわないから 信じこませて最期まで 大丈夫だと言い続けて そこがあなたの腕の中だと
ねぇ
本当はとてもわたしが臆病者なのを 知ってる?
独りにしないで。
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ゆうなぎ
2008年06月05日(木) |
狼になれたらよかった |
「狼になれたらよかった」
いつも何かに縛られ いつも誰かに気を遣い顔色を伺い 気を配り神経をすり減らし続けて
いつか それが 当たり前になっていた
そんなこと自分が止めればいい 簡単なことだと 他人(ひと)はいうかもしれない オマエはただ偽善者なだけだと
だけど こうしてはじめて壊れずに成り立っている世界だってある
壊してしまうには愛しすぎる世界を 抱え込んでコワレテいくわたしはきっと愚かなのだろう
悲劇のヒロインを気取るつもりもない そんなキレイなもんじゃない
心に修羅を深く沈めて 穏やかな羊の顔をしてメェと啼く
アノヒトだったら大丈夫 と 甘く見られ 軽んじられ それでも牙を隠し続ける
もう疲れてしまっただけ
すれば済む我慢ならした方がいい ただ それだけ
それでこの世界がうまくまわっていくのならば
ああ だけど こんな役回り したくてしてるわけじゃない
肥大していく世界に押しつぶされそうになりながら わたしは闇に向かって吼えようとするが もう 掠れた声しか出ない
ココロを守る為に身についた習性
気がつけば牙も抜け落ち
狼になれたらよかった
なれるものなら わたしだって
狼になりたかった
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ゆうなぎ
熱っぽくてだるい日が続いてて。
今日はメンタルクリニックの受診日 (というか薬を貰うのが主で後は3分診察だな) ボサボサニなってキモチワルイ髪も切ってきて 後 役所に寄って更新の為の書類書いたのを2枚ほど提出してくる。
少しでも動ける時に まとまって用事を済ませておくように 心がけている。
今月は中旬にいつもの定期検査と あと 腎臓と肝臓の検査も控えてる。
他にも病院いかなきゃいけないとこあるんだけど とにかく最低限だけでも押さえておかなきゃ。
健康優良児だったあんたがこんなになって・・ と 母が不憫そうに嘆く。
ごめんね、お母さん。この歳にしてまだ親不孝。 今は 生きていることだけで精一杯。
でもどんなに疲れても
生きることだけは投げ出さないから。
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