ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2008年11月03日(月)  ©  絶妙、なタイミング。


こんなに連絡に間が空く事なんて、どれくらい振りだろう
殆ど毎日のように少なからず顔を見て、毎日毎日一言二言だとしても
きちんと連絡があった。
たった3日がこんなに長いなんて久しく思わな、かった。

3日振りに聞く彼の声は、相変わらずの体調の悪さを窺わせた。

何だか、最近限界を感じていたワタシは、暫く実家に帰ろうかと思っていた矢先で・・・
彼の
『そろそろ連絡しておかないと、お前が余計な事考えそうだから。』
と、言う言葉は
こう言う処は、ワタシの事をよく理解している、と思わざるを得ない
絶妙なタイミングで・・・少し驚い、た。

ずっと体調が悪くて、声も出なかった事
点滴を打ったりしていた事
晃邸に来てうつしてはいけないと思った事
彼の説明は、続いた。

心配掛けて悪かった
お前が心配する様な事は、何もないから。

彼なりに、ワタシを気遣ってくれて、いた。



言わなかったけど、そう思ってた4日間。

暫く話をして、其れはワタシの生活の事であったり
彼の仕事の事だったりしたわけだけれど
最後に
『明日、仕事が終わったら連絡するから、早く寝ろよ。』
と、電話を締め括った、彼。

最近溜まっていた不満が、少し
ほんの、少し溶けた様な気が、した。




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2008年11月01日(土)  ©  賭け事の、才能。


夜を上がって丸1ヶ月
未だに、返信してないのにめげずに連絡をくれるお客さんも居て
そして時々、其の内容にイライラする事も、ある。
失礼な話だけれど。

何なんだろうなぁ。

ワタシは、いつでも復帰できる状態で店を辞めた。
勿論、泰史はワタシに仕事をさせるつもりも
ましてや、夜に復帰させるなんて全く考えていない。
彼は、ワタシがきっちり夜を上がったと、そう、思っている。

間違ってない。
間違っては、い、ない。

只、”もしも”の時の為
戻れる状態をキープしてる、と言うか
店を辞める時に切らないで、復帰時の為に微妙に繋いでいるお客さんも、居る。
会ったりなんてしないし、滅多に連絡も取らないけれど
其れでも、ワタシが復帰する事があれば、また応援してくれるだろう。
ママも、いつでも戻って来いと言ってくれて居るし
”最悪の状況”になっても、どうにでも、なる。

精神面を除けば、だけれど。




戻る位なら、辞めなかった
けど、ワタシはあの人に、自分の人生を賭けた、のだ。

ワタシは本当にギャンブルの才能が、無い。




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