辻ゆうしの日記...辻ゆうし

 

 

夕焼けロック@逗子海岸の巻 - 2008年09月27日(土)

今日はぴヨメが出かけてしまったので、コトやんと二人きりだった。

夕方になってから、コトやんを隣に乗っけて車で出かけた。
二人だけのドライブだ。BGMは現ちゃんのトリビュートアルバム『SIRIUS』。

現ちゃんの類稀れなサウンドに様々なミュージシャンがアレンジを加えていて、聴き応えのある作品になっている。
中でも、奥田民生の『プレゼント』、川村結花の『ラルゴ』が心に沁みる。

しかし、なんと言っても氣志團の星グランマニエが歌う『夕焼けロック』が良すぎだ。この曲は原曲もものすごく好きな曲なのだ。隣にスヤスヤ眠るコトやんを乗せて『夕焼けロック』の曲と共に走っているうちにいつの間にか海岸に出てしまった。

近くのファミレスの駐車場に車を停めて、コトやんをたたき起こして逗子海岸に下りてみた。
風が気持ち良かった

大学生くらいの男女10人くらいのグループが来ていて
砂の城を造ったり
仲間を服のまんま海に放り投げたりしていた。
なんか青春。

コトやんは流れ着いた松ぼっくり見つけて大事そうに持ち帰っていた。

海はいいな。

海岸散歩の後はちかくのレストランでティータイム。

二人でパンケーキをつついた。

「夕飯食べられなくなるって怒られるから母ちゃんにはナイショな」なんて、二人だけの秘密をいつか作りたいな。

あと2、3年しないと無理だね。もう忘れてるな。多分。

そして、また『夕焼けロック』を聞きながら帰った。夕方の海、また来ようね。コトやん。




夕暮れの海岸はコトやんとウインドサーファーの独壇場だった。



夕焼けロック
詩/上田現


夕焼けの空に吠える力を僕は持ってる
大人のずるさだってちゃんと身に付けてるのさ

夕焼けの空に

ほらどうでも善いことなんかほっぽりだしてさ
不味いコーヒーを一杯のんで ただ出かけるのさ

スモッグ吸って 毒を飲んで いい天気さ

右手が動かなくなっちゃったら切っちゃえばそれでいいのさ
足が動かなくなった時は車輪をつけてくれよ
声が出なくなった日には
ピアノを弾いてあげよう
甘い甘い甘いメロディーをいつまでも


地下鉄は今日も僕等の足の下を
会ったこともない人達を
いっぱい乗せて

スモッグ吸って 毒を飲んで いい天気さ

ここは僕の生まれたところ
だからここは僕たちの場所
どんなつまらないところでも
僕たちの街さ
誰が何と言ったとしてもここにいるのさ
暮してるのさ
ここで恋してここでけんかしてここで年くって

夕焼けの空に夕焼けの空に
君も真っ赤かさ
夕焼けの空に夕焼けの空に
僕も真っ赤かさ


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Atlas&SIRIUSの巻 - 2008年09月24日(水)

アマゾンで予約していた現ちゃんのアルバムが2枚届いた。

一枚は現ちゃんを偲んでゆかりのあるミュージシャンが集まったトリビュートアルバム。タイトルは『SIRIUS』

もう一枚は現ちゃんの生前の音源を元に作られたニューアルバム。
タイトルは『Atlas』

ペリペリとパッケージを開けてしばし眺める。
CDコンポに入れるのを戸惑った。なんかもったいない。

結局今日は聴かずにしまってしまった。
これを聴いてしまったら、もう彼の新しい歌声を聴くことができないのかな。

そんなことを思いつつ、ジャケットを眺めていた。




『Atlas』現ちゃんの脳の中の世界。『SIRIUS』僕は死んだら一番輝く星、シリウスになるという現ちゃんの遺言。から付けられたそうだ。素敵なタイトルだ。


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職場でお食事会の巻 - 2008年09月19日(金)

オレの職場では今月、洋食のフェアをやっていた。
洋食部門のオレはせかせかと目まぐるしく働いていたが、それも今日までだ。

今回のフェアの売り上げ食数が197なので、200食に貢献しようと思い、ヨメとヨメの友達の『トシエモン(♀)』をうちの会社のサロンに招待した。
もちろんうるさいオプションも一匹着いてきたが…。

サロンでは別に60人くらいの団体が会食をしていたので、厨房ではそれらとは別にオレらの食事も作ってくれている。恐縮です。
するとアミューズ(つきだし)とオードブルと、普通のコースの合い間に、から揚げやら焼きそばやら出てきて、なんか多国籍料理になってきた…。お隣りの宴会のおこぼれをあずかってしまった。ありがとうございます。

コトやんは早い時間でチョロチョロと遊びだして、とてもゆったりした食事を楽しめる雰囲気ではなくなっていた。
すると、オレの上司のS上さんがあいさつに来てくれた。いつも鬼のようなS上さんも子の親。コトやんには優しいパパの顔になった。意外すぎる…。

そして、厨房にもコトやんを持って行ってあいさつも終了。
バタバタした食事会はお開きになった。やれやれ。

なんにしても、ぴヨメにオレが一応ちゃんと会社勤めをしていることをアピールできてよかった。次はコトやんがもうちょっと落ち着いてから来ましょうね。



コトやんが暴れてもう大変。みなさんご迷惑をおかけしました。。。


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友人の死 - 2008年09月09日(火)

ものすごく久しぶりに友人からメールが入った。
こういう時は嫌な予感がするものだ。
そっちに行くから会わない?
今度結婚することになったよ?
いやいや、そんな連絡はしてこないはず。

そうしたらおのずと展開は見えてくる。
仲間内で何かあったの?と返す。

「実はさばこちゃんが亡くなったの…」

さばこさんはオレがまだ埼玉に住んでたころに色々とお世話になった人で、音楽の趣味が同じということで知り合った。
その筋のファンの間ではとても有名な人で、バンドのツアーの時は一緒に電車で旅をして回ってしまうくらい行動的でパワフルな女性だった。

最近はあまり頻繁に連絡を取り合っていなかったが、ネットの日記で近況を確認しあっていた。そういえば去年の暮れあたりから日記が途絶えていた。
最後に本人にあったのは6年前のライブ会場だった。あの時はあんなに元気だったのに。オレと3つくらいしか歳が離れていなかったのに信じられない。

今日は早番なので、調理長に相談して、午後に仕事を上がらせてもらって埼玉のお通夜に行くことにした。
いそいで帰って着替えて、車で高速を突っ走った。
途中で混んでいたり、会場近くで道に迷ってしまって、式場に着いたときにはもうお経が始まっていた。一番後ろの席に通されて遺影を見た。
大好きなディズニーのキャラクターと一緒に微笑むさばこさんがいた。この時、初めて彼女が亡くなったことを認識した。

お焼香をあげてから、斎場の入り口でお経を最後まで見届けた。
式が終わってから、お棺の中のさばこさんに会わせてもらった。
とても綺麗な顔をしていた。もともと美人で綺麗な人だったが、本当に安らかで、眠っているようだった。

帰りは三郷インターから湾岸線を飛ばして帰った。
色んな事が頭の中でグルグル回った。
彼女が病気で苦しんでいることすら知らなかった。日記が途絶えていたのに気にもしなかった。

日が暮れた湾岸線の東側で葛西臨海公園の大観覧車が青いライトで光輝いていた。西側には東京の夜景が広がっていた。ものすごく幻想的で美しい光景だった。彼女がこの光景を見ることはもうない。彼女がいなくなっても何にも変わらずに世界は回っているんだ。オレの生活にも何の変化もないんだ。

その時、本当にものすごいタイミングでディズニーランドの花火が打ちあがった。何発も何発も。
彼女は年に何度も通ってしまうくらいディズニーが好きな人だった。

くそー。
現ちゃんに続いて、さばこさんまで居なくなってしまった。
オレは車の中で叫んだ。何度も叫んだ。
涙も出ないし、何にもしてあげられない。だからせめて声を枯らすほどに叫んだ。
悲しみがわいてこない。ただひたすら悔しかった。
死の非情さに。
自分の冷たさに。

さようならさばこさん。まゆ姉。
月並みだけど、忘れません。ご冥福をお祈りします。



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