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私は、子供が苦手だ。 動物も、さして好きではない。 賑やかなのも、苦手だ。一人が好きだ。
けれど、 三人も子供を産んでしまった。 ひょんな事から、犬も猫も飼っている。 子供も動物も、世話をするのは私だ。 当然、家族が増え、賑やかな生活を送っている。 犬猫の知り合いも多く、道を歩けば挨拶するのに忙しい。
苦手だったものに囲まれての生活。 運命って不思議だ。 苦手だから、「修行」の意味で、子供や動物を授けてくれたんだろうか?
子供の頃からものすごく無口だった私は、関西に住んでいるうちに饒舌に なってきた。北海道の知り合いに会ったら、たいていの人は私の変わりように 驚くだろう。
人の本質は、そうそう変わるものではない。 それでも、ジワジワと変わっていくものだな〜。
寿命も、運命に逆らえない。
「ここらへんで終わりにしたい」と思っても終わらないし、 「もっと生きたい」と思っても、さようならしなければならない人もいる。
人間がみな、年齢を区切られて生きたとしたら、綺麗な生き方ができるん だろうか? それとも、私利私欲にまみれた人生を送ってしまうのだろうか?
人を見送るたび、手を合わせて目を閉じて、心の中で語りかける。
どうか天国で待っていてください。私もそのうち行きますね。 また、色々お話してください。また逢いましょう。
身体がなくなったからといって、その人自身がなくなるわけじゃない。 私がなくなるまで、その人は私の中で生きている。 あなたの中でも、生きている。 思い出を持つものがなくなっても、子々孫々まで魂は受け継がれる。
もうすぐお別れするだろう義妹。 よく頑張ったね。 お供したいけど、ちょっと無理みたい。 一人で行けるかな? 旅立ちは見送りに行くから、待っててね。
でも今は もう少し現世にいられるように、遠い空の下から祈ってます。 |
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