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2006年11月14日(火) 携帯握って自転車を漕ぐな |
蚊に刺されてお岩さん状態だった瞼も、よくやく腫れが引いてきた。
夫の、『歯痛激怒事件』や『弟嫁に叱咤される事件』はあったが、 とりあえず平穏な時間が流れていると思っていた昨日。
夜、午後8時45分、三女を迎えに駅まで行った。 いつものように、ワンコ連れ。 ダンススクールから帰る三女を、迎えに行くのだ。
いつものように、近道を通って帰ろうとした。 田んぼの中にある私道だ。 踏切の向こう側に、ヤンキーなにーちゃん達が3〜4人たむろしていたが、 さして気にもせず、「こっちから帰ろう」と三女を誘った。
まだ時間は早い。 あやしいヤカラも、出て来ないだろう。
私はワンコを連れて徒歩。 三女は自転車。 前かごには、学生鞄@何が入っているかわからないが、パンパン 肩には、ダンスのレッスン着が入ったバッグ@何が入っているのかわからないがデカイ
4車線?の、ちょっと大きい踏切の真ん中にさしかかった時、 三女が止まった。 少し前を歩いていた私は、振り返って三女を見た。
一体、何をしているんだ?どうして止まってるの?
あ、携帯を落としたんだ。
前かごに重たいカバンを入れてるし、肩にもカバン。 自転車に乗ったままでは、携帯が拾えないんだ。
しょーがねーなー、拾っちゃるか。
そう思った時、踏切のカンカンが鳴りだした。
ワンコを引きずりながら、三女の元へ行こうとした時、 三女は、自分で拾おうとして自転車を横転させてしまった。 カゴの中のカバンも、線路の上に転がった。
「なに、してんのー」慌てて駆け寄る。
カンカンカンカン。 ここの踏切は、カンカンが8回で遮断機が下りるのだ。
カンカン カンカン カンカン カンカン カンカン カンカン
自転車を起こそうとするが、ひどく重たい。 カバンのせいか? 三女、力を入れているのか? 右手に持ったワンコのヒモが邪魔だ。 ヒモが引っ張られて、上手く自転車を持ち上げられない。
カンカン カンカン
遮断機が下りきった。
まだ私たちは、踏切の真ん中にいた。
あかん。 そう思った私は、ワンコのヒモを放した。
私の中の優先順位では、 三女、自転車、私、ワンコの順番だ。 最下位のワンコが自転車の移動を妨げている。
ワンコ、嬉しげに踏切を突き抜け田んぼへと走る。 しっぽまで振ってる。
上手く自転車を起こして移動できない。
それでも、ずるずると自転車を引きずって動かす。
遮断機が下りてから、いくつ「カンカン」が鳴ったら電車が来るのだろう? あせりながら、ふとそんな事を考えた。
あと1m。 間に合うのか? 自転車を持ったまま、遮断機が持ち上げられるのか? 三女は、全く頼りにならないぞ。
そうしたら、 踏切の向こう側にいたヤンキーにーちゃん二人が、 するすると線路内に入って来て、自転車を移動してくれた。
その後、「カンカン」が4回ほど鳴って電車が通った。
あぁ、まだ4回分も余裕があったんだ。 焦りすぎたな。
そんな事を考えた。
電車が通り過ぎるまで、私と三女は、ぼぉ〜っと立っていた。 先に我に返った私が、三女に言った。
「ぼーっとしてないで、帰るよ」
感謝すべきは、あのヤンキーにーちゃん達。 でも、ヤンキーにーちゃん二人が自転車を移動してくれた時、 「もっと早く手伝いに来てくれたらいいのに…」と思ったのもホント。
「おかぱん、骨、大丈夫?」三女が言った。
骨?なんのこと?
あ、自転車を持ち上げる時、前のめりに倒れて両手両膝を打ってる…。 左足首も、ひねってる…。 左手の親指の爪も、割れてる…。 夢中で、わからなかったよ。
‥‥……━★‥‥……━★‥‥……━★
長女と次女に、大騒ぎで報告した。
二人とも異口同音に、 「お母さん、お父さんには内緒にしないとっ。知ったら切れて大変だよ」と。
うん。うん。永遠の秘密にするよ。
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