ことばとこたまてばこ
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2007年02月14日(水) おれの携帯に入っていた雑記その弐

仏像でぶつぞう、と脅したら
仏像命のにーさんににーさんかいぶたれた。

亡くなった父親(友人でも)の書き貯めていた筆談ノートから始まる物語
突き詰めて考えてみればおもしろいんではないかな

人の足を停めるのは
”絶望“ではなく諦観
人の足を進めるのは
希望ではなく意志
「アームズ 12巻」

俺はとても聴き下手だと知った
でも見上手だよ なにゆうてんの ばかっ

東伏見稲荷神社
でかい朱色の鳥居有り 06/04/14

私の名前は・・・名前・・・えっと名前の手話は・・・・
と手話がわからなくてすごーくすごーうく照れてる手話初心者の男
もじもじしすぎてて名前という手話の手の形を維持したまま
(左手の開いた掌に突き立てている右の親指を押しつける)
左手で親指を握りしめたままもじもじもじもじ照れてたら
(便秘の手話)群衆大爆笑
男わけがわからずさらにもじもじもじもじもじもじ
(悶えるほどに激烈で強固で頑強で凄まじくある便秘というようなニュアンス)
群衆呼吸ができぬほどに大爆笑
男困り果てた顔でにやにやしたまま
後ほど男のあだ名はベンピーくんとなった

腐った沼に浮かぶ落木とぼんくらなぼくら

ほえる犬は噛まない

私の音は誰の音

サブリミナル
愛撫リミナル

3610

阿佐ヶ谷
和菓子 うさぎや
ラーメン 航海屋
激安居酒屋 満塁ホームラン堂
ギャートルズ


2007年02月13日(火) ゆくところがない

独身と化した父という人の心情は実に寂しくあり
酒の酔いにかまけて様々なことを喋ってる



そのことを
良し!
といったような風情の眼で淡々と
眺められるおれ自身に






嫌悪を催す





おれ自身に馬鹿野郎と唾を吐きつけておれはどこへ


2007年02月12日(月) 父と乳

父は乳を欲してる、そんな事を父が言うたった
同じ性別であるおれは強く共感を覚えるしかなくて

ただ

ただ


父が乳の人へ向けて
愛という言葉を繰り返すことを
ただ ただ 見つめるしかなかったんだ



2007年02月11日(日) 音無し子が信じるもの



おれは君の笑顔など信じてはいない

君の見つめくる眼差しこそを信じる


2007年02月10日(土) あらゆる方が言うてて

眼の潰れた老婆が言うたった
大根おろしの気持ち?そんなもの知りたくもないわ、
どうしてそんな下らないことばかり言うの、もううんざりよ!

小躍りする神父様が言うたった
夜が明け翳りも消えて、そうしてついにオアシスが見えたんだよ
あの空っぽっぽっぽな土偶はまるであなたのようだよ
あの不器用なスキップをしているのはあなたの足らしいよ
だから私はとっても嬉しくてねほらこうしてタップ踊ってるのさ

英雄と臆病者が言うたった
恐怖を解約する際に何か必要なものはあるのでしょうか
角砂糖を舐めればいいのさと豪傑無双が言うけどほんとかな!?
でもなにが効くかなんてだれにもわからないよねだから試してんのさ
角砂糖を二人で分け合いながらべろべろり

爆弾を抱えたウサギが言うたった
後生だからにこやかに微笑んで「これが好き」なんてェ言わないで欲しいんだ
面白くもない 面白くもない 面白くもない ほらもうそろそろに弾けてしまう



物見ぬ子と音無し子が言うたった
あの表情豊かな女は何をそんなに心配していたんだろうね
君は見えるのにね 君は歩けるのにね 君は聴けるのにね
血飛沫のように木の葉が舞っててもやっぱりそれはただの木の葉だもんね
スクラップと化しつつあるぼくらは温情やら義務とかやらで買われているのかな
でもリサイクルブームの現状だから壊れ者のぼくらにも望みはあってもいいんじゃないかな


面白くもない 面白くもない 面白くもないがウサギの最期の言葉。
爆弾が弾けてウサギの脳漿が眼の潰れた老婆の全身にかかった。
眼の潰れた老婆は脳漿を大根おろしと勘違いして「だから知りたくもないってんだよ!」と激怒。
その有様を一部始終見ていた英雄と臆病者は大事に時間をかけて舐めていた角砂糖をつい齧って砕いてしまった。
恐怖との解約が出来やしないと怯えた二人は小躍り神父様に別の方法がないか伺いをたてた。
神父様は床が脳漿にまみれててずるずる滑りながらもどうにか踊り続けて「オアシスはそこだよ」と指さした。
それを聴いた英雄と臆病者、物見ぬ子と音無し子の二人を突き飛ばして我先にと全力で駆けてった。
床にはいつくばる物見ぬ子と音無し子は脳漿の嫌な匂いを嗅ぎながらでもやっぱり望みはあるよと思ってた。ほんとに思ってたかどうかは知らない。


2007年02月08日(木) おれの携帯に入っていた雑記

ゆるゆるなフンドシのことを略して「ゆるフン」と呼ぶという事実を知ったとき、
私は稲妻が脳天へと直撃したかのような衝撃をなんでか受けましてン

世界一の間抜け空間で私は手足をぶるぶるとわななかせて

「音楽のCDジャケットを音無し子が手がけるとしたら」
CDジャケットがどれほど音楽の内容を表しているのかおれは知らぬけれど
現物を見ずして評論が書けるわけがないのだからそれと似たようなものではあろう
だとすると音無し子のおれの場合どうなるか。
そこで気づいた。音に色の見える共感覚者と一緒に仕事をすればよいのだ。
その彼に音楽を聴いてもらい、そこから浮かんだイメージや色をおれが
徹底的に理解してから写真を撮る、そんな方法もある。

くちコミ激安店

まったくいやらしいセックス手話本がない 作ろうかな
空話界のアラーキーたれ!なんつって。

「右手を失ったカメラマン」
大部分のカメラのシャッターは右手の人さし指でないときれない
右手でシャッターを押せないために彼はカメラを逆さまにして、
左手の親指でシャッターを押している
すべてがさかしまの彼の写真は彼の存在意義が詰まっていると思うがどうだろうか

空白浄土

葛飾北斎 春画風指文字表

かめくった しっぽく ぶくだいた!

言葉 デラシネ 情動

示唆に満ち満ちた表情

バスのシルバーシートに座る足の悪い聾者。

あづまえん

手話通訳者はあくまでも通訳をする人であり、翻訳者ではないのだ。
おれは言葉にこだわる。どうしたって、こだわってしまう。
いや、いや、文化だからこそこだわらなければいけんのだ。
手話と日本語とはまったく別の言語だと皆が口を揃えて言うけれど
だったらそこまで気を使ってゆかねばならないんじゃないかな。
手話翻訳者という仕事だってきっとニーズはあるはずなんだ。
例えば聴者がとんでもなく素晴らしい内容の演説をしているというのに、
情緒や間を考慮することなく直訳してしまうのが通訳者であるとすれば
無数の言葉を頭に詰め込み、適切な言葉を瞬時に引き出すことのできる人が
翻訳者と呼ぶべきではないかな。逆もまたしかり。ろう者の見事な手話を
表情のゆがみ、手による空間の間取り、それらを見据えたうえで日本語を
紡ぎ出す。おれの見た限り、通訳者と呼ばれてはいるけれど上記のような
翻訳者となりえている人は確かにいると思っている。正直、そんな方が
直訳をしてて恥とも思わぬ通訳者と一緒にされているのが哀れでならないと思う。
正当に評価されていない、と思う。
それが難しければ手話を文章に書き起こす仕事だけに専門したっていい。
ビデオに撮ってある手話を時間をかけて見たうえで日本語に直すのだ。
つまりは文学的な手話であれば文学的に直すべきであり、愉快な手話であれば
軽快な文章に直すべきであり、男らしい人なら男性的な匂いを濃くした文章で、
女性的なら色香るような文章、中性的な人ならどちらともつかぬような文章、
兎に角タンタンとした一本拍子の文章に甘んじることなかれ、ということなんだ。
しかし手話というのは、その人の表情、佇まい、雰囲気すら含んだ言葉でもあるので、
あまりにもその人でないと語れない言葉であるがため、手話翻訳者一人につき翻訳可能な
人数は限りなく少なくなってしまうことは否めないだろう。
その場合、専属的でもいいから翻訳者自身が天才だと思える聾者だけに絞ったっていい。
それでもいい、とにかくこれは間違いなくだれもやってはいないこと。

言葉を愛するなら同じ言語である手話をも等しく愛してやって欲しい、とおれは思うんだな。


2007年02月07日(水) おいちゃんの独白


阿呆な音無し子と馬鹿な物見ぬ子、
たっはは、こいつらまったく相反しちゆるからこそ
こりゃアきっといいコンビになるにちげえねぇぜ


おうおう、そこそこ、おめえだよ、おめえ
分かりきってんじゃろうが、五体満足のおめえさんさァ
聖人君子の面してあいつらをにこやかに眺めとるままだと
知らぬうち、ねじりんぼうにぎりぎりねじきられちまうぜ

うっくっく、海が苦しんで木がわめくるぜン


あのふたり、
見えねえのに見えたって言い張りやがって
それも浄土まで見据えてるかのように言うもんだから困るナ
聞けねえのに聞いたって言い張りやがって
それも豊穣な音楽を知っているかのように言うもんだから困るナ

判別しようがねえじゃんか五体満足のおいちゃんにゃなア


まったく たっはあっはっは
おいちゃんけつをまくるしかねぇぜこうなったら

もう

ふたりよ、ふたり、おめえらの命が尽き果てるまで
見えぬのに見えるものを血の涙を吹き出すまで!
聴こえぬのに聴けるものを耳から血を流すまで!

言い張りきりやがれ!

言い切りやがれちまえ!


言い続けェ!





おいちゃんだけはおめえらから逃げずに 待つぜ!


2007年02月06日(火) あの少女は真面目な子だからあえて、ね

その時おれは或る少女の眼を見つめていた。
数分もするとその眼の瞳孔部分がじょじょに分裂を始め、
ついには4個ぶんの瞳孔が白目部分を覆った少女の眼。


じつにかわいそうだと思った。
そんなにも世界を見落とすことに怯えてるなんて。

なにをそんなに情報を積み重ねて生き急がねばならないのか。

そんなに観るべきものなんてこの世界にはあんまりないよとおれはあえて教えてやりたいナ。


2007年02月05日(月) それでいいんだっつうに!てめえ自身を時間かけて見ろっつうに!

てめえはそれでいいんだ
どうしたって
どうあがいたって
てめえはてめえなんだから


手の無いてめえだからそれでいいんだ
皮膚の無いてめえだからそれでいいんだ
音の無いてめえだからそれでいいんだ
内臓の無いてめえだからそれでいいんだ
人間に詰まっているありとあらゆる部分の一部が欠けて不便を覚える
まったく欠けてるてめえだから それでいいんだ

わかるか

わかるかおれのゆうてること

わかるかほんとうに




てめえらはてめえ自身の存在意義すら存外に見ちゃあいねぇ
ケッコーおれってやってけるから!なんてぇこと思う薄ら馬鹿が多すぎるから
ついついおれは血管浮き上がらせてこんなことゆわなくちゃならんのだ


だぼけあほなすたわしとろろっ!


どこか正常じゃないから、
てめえはそれでいいんだぞ!


くそったれ

わかるかほんとうにおれのゆうてること!



2007年02月04日(日) いのちの鳴りひびく悲鳴とゆうか絶叫とゆうか哀願というか

「うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ、うおっ」

果てしのない人々がさんざめく町中に男が両の手をかっぴらき立ちつくしてた。
ただそれだけのことをいつまでも叫んでいた。

何故叫んでいるのか。


それはマヨネーズと檸檬をししゃもにかけたかったから。


2007年02月02日(金) 更なる音楽の正体

長年抱え続けてきて自分独りだけだと思っていた不安と恐怖が
まさしく具現化されている音楽を聴き、嬉しくて幸福だと思って、
感情が爆発するかと思うほどに、とめどもなく泣いている人がいた。
「あの人、嬉しそうなんだけどでもやっぱり、悲しそう。音楽は気持ちいいものではなかったの?」
生まれつき音を聞いたことのないちっちゃな音無し子が問うた。


ちっとおっきい音無し子は少し考え、答えた。
「音楽は優しげな凶器にもなるんだ」



2007年02月01日(木) 音に声たった15分

ホームカメラで あの子 あの子 あの子 あの 子
わたしの子 が 死の間際 に 撮っていた他愛のない映像
ハンディカメラで写されたその内容は
友人たちと遊園地で遊んでいるものだった
あの子を襲った唐突で理不尽な 死

これがあの子の最後の映像
映像は時折友人たちの手によって まさに あの子の
姿 髪 身体 眼 手 服 口 鼻 足 靴 写されている
写されたあの子はとっても恥ずかしそうに
笑いながらなんかしゃべってる


なんか しゃべってる

なんか しゃべってる


なにを しゃべってるの


わたしはあの子の親だった
そうよ わたしはたしかにあの子の親よ
でも どうしてかな 全然わからないわ
音無しのわたしと音知りのあの子との隔たり
おどろいた おどろいたおどろいたわ ほんとにおどろいた
手を使って話してくれないとこんなにもわからないなんて
わたしは親だから あの子の口さえ見えれば
どんな言葉だってたいていなら読み取れるはず と思ってたけど
音知りの友人達と会話を交わすあの子の唇は細くて早くて!
知りたくなかったわ もっと遅くてもよかったわ
こんな形でわたしとあの子との会話が
どれだけ奇跡的なバランスで成り立っていたんだろうと

知ってしまうなんて



わたしはどうしてもあの子の最後の姿が
写っている映像の内容が知りたかった
だから音知りのわたしの妹に字幕をつけてくれるよう頼んだの
わたしの妹 あの子にとってのおば
あの子は妹とよく遊んでた わたしも安心して任せられたほど
残酷だとわかってはいたけれど
とんでもなく冷酷なことだと知っていたけど
他の人には頼めなかったの ほんとは妹にだって嫌だった
でもわたしの子の あの子の 映像に流れる音に声を
わたしは聞けない 聞けない
だからせめて限りなく身内にいる妹に頼んだの



3年もかかった

亡きあの子の声を聞くたびに泣いてしまうのよ!
一度我慢しきれずに妹に請求したとき激しい剣幕で怒られた



でもそんなことどうでもよかった 
やっとできた あの子の声が見れる
待ったわ 待ったの ほんとに待った!




3年越しでついに知りえた
あの子の最後の映像に流れてる音に声たった15分





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