ゲンゾー日記
2008年01月31日(木)  一番美しい咲き方 

下の写真はエノキダケではないのだ。
イソギンチャクでもない。
妖怪モジョモジョの髪の毛でもない。
この写真はツバキの花を近くで見た時の写真なのだ。

ボクの散歩道にはツバキの木がたくさん生えていて、ツバキの花もたく
さん咲いている。
ツバキの花はボクが届かないような高いところに咲いているのだが、こ
の花はボクが鼻先を突っ込んで香りを嗅ぐことができるくらい下の方に
咲いていた親切なツバキの花なのだ。

このツバキの花はお日さまに背を向けて咲いていたので、ボクはてっき
りこの花がいじけているのだと思ったのだが、花の中に顔を突っ込んで
みたら、この花はお日さまに背を向けて咲いた方がきれいなのだと気が
ついた。

お日さまの光が透けて見える花びらも、うっすらとピンク色の光を受け
て頬を赤くした真ん中の部分も本当に美しいものだった。
さすが「椿」という美しい名前を持った花だけあって、日本女性のよう
に控えめな美しさなのだ!


2008年01月30日(水)  オオイヌノフグリ 

本当に久しぶりの日記なのだ。
日記を書くことができて嬉しいのだ。
そんな嬉しい日なので、今日は特別ボクもアキコも大好きなオオイヌノフ
グリの話をしてしまうのだ。

この花の名前のことは前にも書いたことがある。
オオイヌノフグリとは「大きな犬の金玉」という意味らしい。
この草の実が「犬の金玉」の形に似ているというのでそんな名前がついて
しまっている花なのだ。
可愛そうな名前ランキングでもかなり上位に入る名前なのだ。

そんな可憐で少し可愛そうな花がボクのまわりでたくさん咲き始めたのだ。
落ち葉がたくさん落ちた地面から顔を出して、お日さまに向かって咲く花
はとてもステキである。

こんな名前なのにも関わらず、この花のファンだという女性はとても多い
らしいのだ。
それはきっと名前に「犬」がつくからだとボクはにらんでいる。
そして、寒くて花なんか咲いていないこの時季に小さな花をあちこちに咲
かせる花だからなのだろうと思う。

アキコは世の中のすべての花の中でこの花が一番好きらしいのだ。
ボクもこの花が春を運んできてくれるような気がする。


2008年01月08日(火)  寒い朝 

この頃、晴れた日の朝はとても寒い。
朝目が覚めて、ブルっと身震いしながら小屋から外に出ると一面に霜が
降りて真っ白になっていることも少なくないのだ。

今朝も冷え込んで一面真っ白だった。
こんな寒い朝はボクがいくら散歩に行こうと大声で誘っても、ボスもア
キコもなかなか外に出てきてくれない。
しかし、今朝は珍しくアキコがカメラを持って外に出てきた。

珍しいこともあるものだと喜んだのだが、アキコが外に出てきたのはボ
クと散歩に出かけるためではなく、植物の写真を撮るためだったらしい。
ボクにおはようの挨拶だけして、アキコは庭の写真を撮り始めたのだ。
散歩に行きたくて1時間はうずうずしていたというのに、ボクはボスが
出てくるまでまた待ちぼうけをくらってしまった。

今朝そんなことがあったので、ボクは少しスネている。
アキコが日記用に凍っているハルジオンの写真をくれたのだが、ボクは
スネているので写真についての説明など書いてやらないのだ。


2008年01月07日(月)  柿の木その後 

今日は雨降りだったのでアキコは写真を撮らなかったのだ。
日記のさぼりグセが出ているのはボクではなくアキコの方なのだ。

今日は写真がないので、去年の11月に撮影した写真の話をするのだ。
去年、秋に大きな渦巻き雲(台風)が自転車に乗ってやって来たせいで
(自転車くらい遅い速度で、ということらしい)ボクの庭の柿の木が
折れてしまった。

しかし、11月になって折れた柿の木から新しい枝が伸びてきたのだ。
この柿の木はまだ根っこが土に埋まっているところもあるので、この
まま枝が伸びることもあるかもしれない。

「桃栗3年柿8年」と言って、新しい柿の木に実がなるようになるまで
には8年かかるらしいが、頑張って実がなるくらい育ってほしいのだ。
8年後、ボクは14才の予定なので年寄り犬になっているだろうと思う
が、この柿の木に実がなったらフガフガ言いながら実を食べたいのだ。


2008年01月06日(日)  散歩中 

早くも日記のさぼりグセが出て、今日が何日なのかわからなくなって
きてしまったのだ。
でも、今日が何日でもボクは構わないのだ。

今日もボクは元気に散歩をした。
アキコが写真を撮ろうとカメラを構えて待っていたが、気にせずボス
をぐいぐい引っ張って散歩をした。

今日もなかなか男らしい散歩をすることができた。
これでお散歩ヒモの色が赤でなければもっと男らしくて格好良いのだ
が・・・。


2008年01月05日(土)  今年の目標 

ボクはまだ2008年に馴染めない。
1年間2007年を過ごしてきたので、まだ2007年のような気がして
ならないのだ。
さっきも今日の日記を書こうとして去年の日記を書きそうになった。

ボクがそんなことを言ったらボスもまだ2008年に馴染めないと言った。
ボスとボクの意見が合うことは滅多にないので、これはお正月からめでた
いということでボクはボスと握手をした。

ボスとボクが握手をしているのを見たアキコは「これは珍しいことだ」と
記念の写真を撮った。
お正月からボスとボクが手を組んで仲良くすることなど滅多にないことな
ので、今年はこれから雪が降るのではないかと空を見上げていた。

今年ボクはボスとも仲良くするのだ。
仲良くしているうちに、ボクがボスの座につくことができるかもしれない。
今年の目標は「ボスになる」にしてみようかな。


2008年01月04日(金)  お正月飾り 

今朝も寒かった。
一面に霜が降りて真っ白になった。
朝方こんな風に冷え込んで寒い日は、たいてい晴れて暖かいお日さまの
下で気持ちよくお昼寝ができる。
だからボクはどんなに寒い朝でも寒さに耐えるオリコウな犬なのだ。

オリコウなボクは今朝とてもきれいな葉っぱを見つけた。
いろいろな形の葉っぱの外側に霜がついて、白い縁取りができていた。
まるでお正月飾りのようでとてもきれいだったので、アキコに写真を撮
ってもらったのだ。

そういえばチバケンというところは年末、お正月飾りの絵が印刷されて
いる紙を各家に2枚ずつ配るのだ。
紙をもらった家では玄関の左右にこの紙をぺっと貼る。
これでお正月飾りの出来上がりという訳なのだ。
最初にこれを見たアキコはひどく驚愕したらしいが、今ではボスの家で
もお正月飾りはこの紙をぺっと貼っただけで終わりである。

ボスとアキコの家ではそんな紙をお正月飾りの代わりにしているが、ボ
クはこの霜葉っぱをお正月飾りにすることにするのだ。
こっちの方がとてもステキなのだ。


2008年01月02日(水)  水滴の串刺し 

今朝は寒かった。
一面に霜が降りて、ボクの飲み水にも氷が張ったのだ。

日が昇ったらだんだん暖かくなってきたので、庭をウロウロして遊んで
いたら枯れたエノコログサにたくさんの水滴がついているのを見つけた。

エノコログサというのは「子犬のシッポ」という意味のかわいい植物な
のだ。「ネコジャラシ」という別名もあるらしいが、ネコではなく犬の
方の名前で呼んで欲しい。

他の草についた水滴は葉っぱの先についていることが多いのに、このエ
ノコログサについた水滴はみんなエノコログサの毛に串刺しになったよ
うな形をしていた。
どの水滴も毛の先ではなく奥の方に刺さっているのだ。
エノコログサに串刺しにされた水滴はみんな朝日に輝いてとてもきれい
だった。

今夜の初夢にはぜひボクのシッポで光る水滴の夢を見たいのだ。



2008年01月01日(火)  新年 

明けましておめでとうゴザイマス!
今年も元気にガンバルので、どうぞヨロシクお願いイタシマス。
今年も皆さまにとって幸せな1年でアリマスように!


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