昨日のテントウムシは無事に旅立って行ったのだ。 テントウムシが飛び立つ瞬間を見ようと思っていたのに、気がついた時 にはもう飛び立った後だった。 テントウムシの旅立ちを見送ることができなくて少し残念だったのだ。
その後ボクはエンギモノのカラスウリの種を探そうと庭をうろうろして いて、庭の片隅にアザミの花が咲いているのを見つけた。 たしかおととしの今頃は水道管が破裂して冷たい水で庭が水浸しになっ たりしていたはずなのに、この時期にアザミの花がきれいに咲いている とはびっくりである。 今年は暖かい冬なのだ。
真冬に咲くきれいなアザミの花で一句ひねってみようかと思ったら、 アキコが「明日は寒くなるから小屋で暖かくして寝るんだよ」と言った ので、今日はこれで眠ることにする。 明日から寒くなるそうなので、皆さまも暖かくして寝るんだよ、なのだ。
今日ボクは庭で命の不思議と出会ったのだ。 なんとボクの庭の片隅で、テントウムシが羽化したのである。 下の写真が羽化したばかりのテントウムシなのだ。
どうしてこのテントウムシが羽化したばかりだとわかるのかと言うと、 赤くて黒い斑点が7つあるはずのテントウムシの背中がまだ黄色1色 だからなのだ。 テントウムシにはキイロテントウという黄色1色の仲間もいるが、こ のテントウムシは脱いだ殻の色や目玉の色からナナホシテントウだと わかる。 ナナホシテントウは羽化した時は黄色で、時間が経つとだんだん黒い 斑点が浮き出て色も赤くなるのである。
今日は夜になって雨が降り出したけれど、このテントウムシが羽化し た場所は雨が当たらない特等席なのだ。 この子は今もまだ同じ場所にじっとしていて、まだまだ黄色いけれど 少しずつ黒い斑点が見えてきたのだ。
アキコは明日早起きをして、このテントウムシが赤いナナホシテント ウになった姿を見届けるのだそうである。 ボクは、アキコが起きるよりもテントウムシの旅立ちの方が早いよう な気がしている。
29日朝のテントウムシの様子はこちら
今日は冷たい雨が降っていたので、ボクは1日中小屋の中で朝寝、昼寝、 夕寝をして過ごした。 朝寝、朝酒、朝湯だと会津の民謡のオハラショウスケさんになってしまう のだが、ボクはずっと寝ているだけなので民謡にはされないだろう。
ところでアキコは先月、鶏を飼っていた山の地主さんのオクサン(おばあ ちゃんなのにスミレさんという名前なのだ。かわいいのだ!)から、とて もステキなモノをもらったらしい。 それは、下の写真にある何かの種なのだ。
この種はカラスウリの種らしい。 この種は「打ち出の小槌」の形をしていて、お財布に忍ばせておくと何か いいことがあるというエンギモノらしい。 「打ち出の小槌」というのは一寸法師が体を大きく立派にしてもらったこ ともある、すごいアイテムらしい。
カラスウリの種がそんなエンギモノだったとはボクも知らなかった。 ボクの庭にはカラスウリがたくさん生えていたのだから、あちこちにこの エンギモノが落ちているに違いない。 明日晴れたらボクも庭でこのエンギモノを見つけて、小屋の中にしまって おきたいのだ。
ボクの庭のお隣にコイズミサンの畑がある。 コイズミサンのおばあちゃんはいつもボクに「オリコウだね」と言って くれる可愛らしいおばあちゃんなのだ。 そのコイズミサンが今日、ボスとアキコに畑で穫れた大きなハクサイを くれたのだ。
このハクサイはおばあちゃんもアキコも持つことができなくて、コイズ ミサンの息子サンにボクの庭まで運んでもらったくらい、大きい大きい ハクサイなのだ。
ボクと大きさを比べると、ボクが負けてしまいそうなくらい大きい。 食いしん坊のボスとアキコがお鍋を食べてもなかなかなくならないくら い大きいハクサイなのだ。
外側の虫食い葉っぱは鶏小屋の鶏たちのおやつだそうである。 ボクも茹でたハクサイを食べたいのでオリコウにしていることにしよう。
一昨日の寒い朝、鶏の「アイツ」が死んでしまったのだ。 「アイツ」というのはボスとアキコが最初にヒヨコを飼い始めた時から かわいがっていた初代のオス鶏なのだ。 アイツの甲高いバカ声が聞けなくなるかと思うとボクも少し淋しい。 でも、野犬に襲われた時も、イタチに襲われた時も生き延びて、最後に は片方の翼もなくてボロだったけれど、7年もボスとアキコに可愛がら れたアイツは幸せなのだ。 アキコはアイツのお墓にもこのハクサイをあげていたのだ。
ボクの散歩道の途中にはカワサキサンの畑へ上がるための小さな道がある。 少し寒くなり始めた頃、この道の真ん中に突然何かの草が生えた。 この草が生えた頃、ボクとアキコはよく「あれは何だろう?」と話をした。 柔らかそうな葉のついた、茎の太い野菜のような草だった。
その後、アキコが体調を崩してボクとお散歩に行かなくなったので、ボク はこの草のことを忘れていた。 ボスと散歩に出かけるとボクはすごいスピードで走りまくるので、周りを のんびり眺めているヒマなどないのだ。
今日、本当に久しぶりにボクはアキコと散歩(と言ってもボクの庭から少 し先まで歩いただけだが)に出かけて、突然生えたあの草がどうなってい るのかを確かめてみた。
びっくりしたことに、あの草はクリスマスツリーだったのだ。 遠くから見ただけではわからないけれど、このツリーのテッペンには、 ちゃんと黄色く光る星(花)もついているのだ。
ボクは日本の犬なので、外国のお祭で浮かれるつもりはないのだが、こん なにかわいいクリスマスツリーを見つけたら、日本男児のボクだって何だ か幸せなクリスマス気分になってしまうのだ。
少し早いけれど、メリークリスマス! 世界中が平和で幸せな季節を迎えられますように! そして、ボクのところにも三太が来ますように!
このツリーを近くで見たい人はココをクリックするのだ。
本当に久しぶりの日記なのだ。 アキコの体調が悪くて日記を長らく書かないまま過ごしたので、ボクは このまま日記を書かない普通の犬になってしまうのではないかと心配し たくらいなのだ。 でもまた日記をガンバってオリコウなところを見せるのだ。
久しぶりの今日の日記は鳥の話なのだ。 写真の鳥は「ゴイサギ」という鳥の幼鳥なのだ。ゴイサギというのは成 鳥になると黒と灰色と白のシンプルな模様の鳥になる(成鳥になるのに 3年もかかるらしい)のだが、小さい頃はこんな色をしているのだ。 羽に白い斑点があるので、別名「ホシゴイ」と呼ばれているらしい。
このゴイサギはとても気味が悪くて面白い鳥なのだ。 サギの仲間はスラッとしていて首も長いのに、このゴイサギだけはボク がボスに叱られた時みたいに首をすくめたような形をしている。 鳥のくせに夜中に飛び回ることがよくあるらしい。 たまにボクの庭の近くで夜中に「ギョエー!」という奇声をあげて飛び 去ってボクをひどく怖がらせる生き物がいるのだが、あれはこのゴイサ ギらしい。 目玉が赤いところも不気味でとても不思議なのだ。
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