2007年02月28日(水) |
ちょこっと日記<月> |
薄曇りの空に浮かぶ昼間の月はなんとなくさびしい。 ボクの庭に招待してあげようかな。
2007年02月27日(火) |
ちょこっと日記<雲> |
ボスもアキコも忙しいので、ボクは雲を眺めて暮らしているのだ。
2007年02月26日(月) |
ちょこっと日記<ジロ> |
これはアキコのジッカのお隣に住んでいるネコの「ジロ」なのだ。 ボクが出張している間、ちょこちょこボクをからかいに来たので、 ボクは困ってしまったものである。
今日は昨日にも増して寒かった。 さすがのボクも小さな春探しはやめて小屋の中でお昼寝をして過ごそう かと思うほどであった。 どうせ寒いなら雪でも降ってくれた方がずっと楽しく過ごせるのだが、 今年は暖かいのでボクの大好きな雪は降りそうにないのだ。
ところで最近アキコは工房から帰って来る時にほかほかのゴハンをお弁 当箱に入れて来てくれる。 いつもビスケットを期待してアキコのポケットを探るボクであるが、こ の頃アキコが帰って来た時はアキコのカバンの中からゴハンのニオイが しないかどうかを確かめるのが日課となっているのだ。 今日もアキコのカバンの中からお弁当箱に入ったゴハンのニオイが漂っ て来た。
下の写真はボクが「ゴハン」というコトバを聞き逃さないようにしっか り耳をすましているところの写真なのだ。 ボクがきちんとニホンゴを話せなくても、犬好きの人ならこの顔を見れ ばすぐにボクがゴハンを欲しがっていることがわかるらしい。 ボクが誰にでもこんな顔をするわけではないし、誰でもボクにゴハンを くれるわけではないのであるが・・・。 とにかく早くゴハンをクダサイ。
今日は少し寒い1日だった。 この時季、寒い日には小屋の中で丸まっているのも良いけれど、庭を歩き 回って小さな春を探しす方が心も体も温まるのだ。 ボクは庭の隅々まで小さな春を探し回った。
小さな春はたくさんあったが、ボクが一番気に入ったのは、写真のクロヤ ナギの花穂である。 クロヤナギは、ネコヤナギが突然変異したものらしい。 クロネコヤナギという別名もあるのである。 ボクの庭にネコが名前につく植物があるのは少し悔しいので、ボクはネコ をつけずにクロヤナギと呼ぶことにするのだ。
クロヤナギの花穂は固い茶色の殻を脱いだばかりで、まだ帽子のようなツ メを頭の上に載せていた。 だんだん黒くなってくるのだが、顔を出したばかりの時に紅い色をしてい るのは、顔を出した時恥ずかしいからだろうか。 ネコヤナギと違ってしっとりと濡れたような姿がとてもステキである。
まだまだ固い殻をかぶったものばかりだったが、これから毎日少しずつ殻 を脱いで、ちょっこり顔を出す穂が増えていくだろう。 紅い顔を恥ずかしそうに出して「こんにちは」と言うクロヤナギの花穂が 毎日増えていくのがとても楽しみなのだ。
今朝、空が光ったと思ったらゴロゴロ雷が鳴り出した。 男らしく正直に言うが、ボクは雷が大嫌いである。 雷の音が鳴り出すと、足がガタガタ震えはじめてしまうのだ。
ゴロゴロ雷が鳴り出したらすぐにアキコがタオルを持って庭に出て来た。 ボクにほっかむりをさせるためである。 「オニに金棒、ボクにほっかむり」というイニシエからのコトワザにあ る通り、ほっかむりをしたボクは千犬力である。 ほっかむりをしてしまうと耳が畳まれて音があまり聞こえなくなるので、 雷もあまり怖くなくなるのだ。
千犬力になったボクはとても余裕が出たので、雷を確かめるフリをしな がら、アキコがビスケットを取り出すかどうかを横目でチェックした。 ちょうど横目で見ているボクを写真に撮ったアキコが「流し目だ、色っ ぽい」と言ってボクをからかった。
確かにこの写真のボクは何だか色っぽい流し目なのだ。 男らしい犬としてちょっと恥ずかしいけれど、これならカブキのタマサ ブロウにも負けない女形になれるかもしれないのだ。
今日は久しぶりに文句のない晴れのお天気であった。 珍しくボスとアキコが庭に出てきて、ボクと一緒にしばし暖かい日射しを 楽しんだ。その後、ボスは出かけてしまったが、何やらアキコは家で仕事 があると言って、ボクと一緒に庭に残った。
アキコは「仕事がある」と言った割にちっとも仕事を始めなかった。 「こんな暖かい日には、ポカポカのお日さまと一緒に庭でお昼寝をするの が最高だね」とボクのようなセリフを言って、しばらく入り口のところに 腰掛けていた。
アキコは春を感じることができる暖かい日の庭がとても好きらしい。 それから、動物にエサやおやつを食べさせることが趣味らしい。 ボクに何かを食べさせることが趣味だなんてなんて良い助手なのだ。
ボクはアキコの趣味により、おいしいギュウニュウをいただいた。 こんな気持ちのいい日においしいギュウニュウが飲めるなんて最高なのだ。 アキコも「こんな気持ちのいい日にゲンゾーがギュウニュウを飲む姿を眺 めているのは楽しい」と言っていた。 今日は暖かくて幸せな日であった。
ボクは散歩道で今年初のハルジョオンを見つけた。 ハルジョオンは本当は「春紫苑」と書いて「ハルジオン」という名前ら しい。春に咲く紫苑(シオン)だから「ハルジオン」という名前なのだ。 ボクは最初に音で聞いたので「ハルジョオン」と呼んでいたが、名前の 成り立ちを考えると「ハルジオン」と呼んだ方が正しいのかもしれない。
ところでこのハルジオンは、茎の中が空洞らしい。 よく似たヒメジオンと区別する時に「つぼみが下を向いている」ことで 見分けるらしいが、つぼみが下を向いているのも茎の中が空洞だからな のだ。
ボクが見つけたこの花は、まだこれから寒い風が吹いたり冷たい雨が降 ったりしても大丈夫なように、8つの花が寄り添うように咲いていた。 肩を寄せ合って仲良く咲く8人家族のようなのだ。 茎が空洞でも、こうして寄り添って咲けば、雨にも風にも負けずに咲い ていられるのだ。
がんばれ、ハルジオンの8人家族! 中が空洞(お腹がペコペコ)でも、みんなで寄り添って咲けば大丈夫。 この8人家族が寄り添う姿がハート型に見えるのも、きっと家族の愛の 形なのだ。
2007年02月19日(月) |
ホトケの顔も3度まで |
今日ボクが庭で気持ちよくお昼寝をしていたら、アキコが出てきてボク にカメラを向けた。 ボクは写真のモデルとしても活躍できるオリコウな犬なので、アキコが どんな写真を撮ろうとも大抵は我慢してカメラマンの言うことをきくこ とにしている。
でも今日はアキコがボクの顔を正面から、しかもとても近い距離から写 真に撮り、撮った写真を見てはゲラゲラ笑うというけしからん遊びを始 めたので、少しアキコをびっくりさせてやることにした。
まずはオリコウな顔をして写真を3度撮られた。 まず3度撮られることが大切なのだ。3度オリコウにしていれば、まさ か4度目にイタズラをするとはアキコも思わないのだ。 そして4度目にアキコが前の3度と同じように写真を撮ろうとした瞬間 にカメラを舐めてやったのだ!
アキコが「わぁ!」と驚いてカメラを引っ込めたのでカメラを直接舐め ることはできなかったが、十分アキコを驚かすことができた。 ボクの正面顔を笑ったお返しである。 ホトケの顔も3度までなのだ。
悔しがったアキコがボクの正面ホトケ顔もここにアップしたらしい。
今日ボクはボスとアキコと一緒に昔住んでいた山に行ってみた。 山にはまだボロになった大きな鶏小屋がいくつも残っている。 鶏が1羽もいない空っぽの静かな鶏小屋は、少しさびしく、そして不気味 である。
ボスは鶏小屋を見ているようだったが、ボクはアキコを引っ張って周りの 植物観察に出かけた。 山にはいつもの散歩道と違った植物がいろいろあったが、ボクがとても心 惹かれたのはこの枯れた実である。
これは枯れたゴンズイの実なのだ。 魚にも同じ名前のヤツがいるらしいが、これは木のゴンズイである。 木肌の模様が魚のゴンズイに似ているからそんな名前がついているらしい。 魚のゴンズイにも毒があるらしいが、この木にも毒があるのだ。
昔、秋になるとタンキリマメに似た鮮やかな赤い実をつけていたものだが、 この実はもう一冬越してカサカサであった。 真っ赤な肉厚の実が二つに割れると、中から黒い種が出てきて驚くような コントラストなのだが、この実は種も落ち、赤かった色もほとんどなくな って、すっかり枯れた山の色と同化している。
ボクは毒々しい真っ赤な実よりもこんな風に時間を経てやさしい色になっ た実の方が好きである。 鶏がたくさん居てギャーギャー騒いでいた鶏小屋が、時間を経て静かに朽 ちていく様子に似ている。 鶏小屋もゴンズイの実も、話ができたらきっと優しく昔話を聞かせてくれ るに違いないのだが、どちらも何も言わないのでボクはただ耳をすまして 風の音を聞いていたのだ。
暖かい雨も降ったことだし、そろそろボクの庭にも大好きなキュウリグサ が花を咲かせたに違いない。 そう思ったボクが庭のクローバー畑をじっくり見ていたら、やっぱり小さ い花が咲いていた。
さっそくボクは助手のアキコに報告し、写真を撮ってもらった。 キュウリグサはアキコも大好きな花なので、張り切ったアキコは地面に這 いつくばって、ピントを合わせづらい小さな花を必死になって写真におさ めた。 隣りに咲くハコベと大きさを比較するための写真も撮り、これでバッチリ だ!とボクもアキコも思ったのである。
しかし、撮影した写真を見たアキコが「これはキュウリグサじゃない」と 言い出した。「全然違う!」と。 ボクも見てみた。そうしたらやっぱり違った。全然違う!のだ。 これはたぶん、ペンペン草の小さい時・・・だろう。
キュウリグサでなかったのは残念だったが、この花もかわいい花なのだ。 かわいい花だったのでアキコもきっと満足しているだろうと思って見たの だが、アキコは這いつくばった時についた服の泥を見つめていた。 アキコは黙って何も言わなかったが、キュウリグサじゃない花のために服 に泥がついてしまったのが不満そうであった。 アキコだって、必死に写真を撮っている間、キュウリグサじゃないという ことに気づかなかったくせに、まるでボクが悪いみたいなのだ。 あぁ、早くキュウリグサが花を咲かせないかな。
今日は特別にオリコウなボクが正しいオアズケのポーズについて、ビスケ ットをオアズケさせられているところを例に解説しようと思う。
まず、オアズケの時はできるだけ目当てのものに近づこう。今日の場合は ビスケットである。しかし近づいても良いが触ってはいけない。 ぎりぎり触るか触らないかくらいの位置が正しい位置である。
次に目線だが、決してビスケットを見つめたりしてはいけない。 写真の左側が悪い例、右側が正しい例である。 本当はビスケットを見つめていたいところだが、ここはぐっと我慢して、 「オアズケ」を命令した人の目を見るのが正しい。
それから、オアズケをしている時はできるだけ耳をすますことも大切であ る。「ヨシ」と言うコトバを聞き取ることができないと、チャンスを逃し てしまうことがあるので注意が必要なのだ。
これさえきちんとできれば、もうオアズケは完璧である。 右の写真のようにオリコウにオアズケができれば、間もなくビスケットが もらえるのである。
昨日のバレンタインデーに甘いものをもらえなかった男性諸君にはぜひと も参考にしてほしい。 来年は甘いものを持った婦女子にできるだけ近づき、じっと目を見るので ある。そして、その人が「欲しいの?」というコトバを聞き逃さずにきち んと返事をすることができれば、もう甘いものをもらえることは確実なの だ。
今日は曇ってさえないお天気だった。 晴れた日にぽかぽかのお日さまの下で食べるビスケットはおいしいが、 曇った日に食べるビスケットだっておいしい。
ボクはものを食べる時、いつも左の奥歯でばかり噛むらしい。 いつもビスケットをくれる時、アキコが「右側でも噛みなさい」と言い ながらくれるのだが、左側で噛むのがボクのくせなのだ。
最近アキコはボクの右側の歯を強くしようとして、ボクの口の右側に入 るようにビスケットをくれる。 でもやっぱりボクは左側で噛むのが好きなので、右側に入ったビスケッ トを舌で左側に移してから噛むのだ。
「ビスケットをモゴモゴしている顔がバカみたいだ」と言ってアキコが 写真を撮ったが、男らしいボクはそんなことは気にしないのだ。 左の奥歯でビスケットを二つにかみ砕いた瞬間、ボクはとても幸せなの である。
おかあさん、てらちゃん、お誕生日おめでとう! お誕生日にこんなバカな顔の写真を使ってごめんなさいなのだ。
最近ボクの庭にはペンペン草の花がたくさん咲いている。 ペンペン草の本名は「ナズナ」というらしいが、実の形が三味線のバチ に似ているので、三味線の音を真似て「ペンペン草」という名前で通っ ているらしい。 愛嬌もあるしゴロも良いので、ボクはペンペン草の名前が好きである。
ところで今日、ボクはペンペン草を見て驚いてしまった。 ボクが驚いたのは、ペンペン草の「ペンペン」ができあがる途中の姿、 「ペンペンに成りかけ」に巡り会えたからなのだ。 植物の実は花が咲き終わったあとにできるということは知っていたのだ が、ペンペン草の「ペンペン」は花のあととはまるで形が違うので、何 となくできあがるところが想像できずにいたのである。
今日ボクが見たペンペン草は、花が咲き終わったあとからハートの形を したペンペンがにょっきり顔を出しつつあるところであった。 ペンペン草の実もやはり花のあとから出てくるものだったのだ。
ペンペンがたくさん出てきているところは、ハートがたくさん飛び出し てきているようにも見える。 もうすぐバレンタインデーという愛を伝える甘い日が来るらしいので、 ペンペン草はボクに愛を伝えたかったのかな。
ボクの庭の裏側に、ススキが1株生えている。 去年の夏、サオトメ殿(ヘクソカズラ)に葉っぱを引っ張られ、ツルで 締め上げられたあのススキである。 ススキは秋に穂にふわふわの綿毛をつけていたが、それももうほとんど 飛んで、固い茎だけが残っているのだ。
今日ボクは裏の枯れたススキの穂をじっくり見てみた。 枯れたススキは少しさびしくて、痩せたガイコツみたいだと思っていた のだが、じっくり見てみるとまだ先の方にちょこっとだけ綿毛が残って いた。 こうして見ると冷たくもないし、ガイコツみたいな感じもしないのだ。
ススキの穂は風に吹かれてユラユラ揺れていた。 もうすぐ冬も終わりなのだ。 冬を越えたススキは春の風景には似合わないけれど、先に残った綿毛が かすかに揺れて春の訪れを喜んでいるように見える。 枯れたススキには、春の景色がどんな風に見えているのだろうか。
今日ボクは庭をうろうろしていて、赤紫色の花が咲いているを見つけた。 この花はホトケノザの花である。 少し前までとても小さな赤紫色のつぼみをつけていたホトケノザが立派に 花を咲かせたのである。
ホトケノザの名前は、この草の葉が仏さまが座る蓮の形の台座に似ている ことからついた名前らしい。 ボクは仏さまの台座を知らないが、アキコに聞いたら似ているということ である。 花は仏さまには似ていないらしいが、台座の上に咲く花は仏さまのような ものである。
きれいな花が咲いているのを見つけたボクはとても嬉しかった。 しかし、ボクよりもこの花が咲いたことを喜んでいる存在がいたのだ。 誰かと言えば、この仏さまである。 空に向かって両手を広げ、バンザイをしながら太陽を見て微笑んでいるよ うに見える。 春が来たことを全身で喜んでいるのだ。
この花が喜んでいるのを見たら、何だかボクもとても嬉しくなってきた。 そこで仏さまと一緒にボクも春の訪れを喜ぶために「バンザーイ!」と叫 んでみた。 春の訪れおめでとう! なんだかとても幸せな気分である。
夕方から裏の田んぼ辺りでカジカガエルの声が聞こえ始めた。 カジカガエルは「鈴を転がしたような良い声で鳴くカエル」として有名ら しいが、この時季のカジカガエルはまだ寝ぼけているのか「ウフフフ」と 笑っているような声を出すのだ。 早く発声練習を終えて「鈴を転がしたような声」とやらを聞かせてほしい ものである。
ところで今日ボクは庭のすみに緑色のバラの花が咲いているのを見つけた ・・・と思ったら、バラの花ではなくトウダイグサの葉っぱであった。
この草は毒のある草なのだが、こんな小さな葉っぱの頃から花が咲き終わ るまで、なかなかステキな姿を見せてくれるのである。 葉っぱの色からして、なかなか良い色をしている。 ボクの大好きなキャベツの色に似ているのもなかなか良いのだ。
トウダイグサの名前は、昔の人が使っていた「燈台」に形が似ているから ついた名前らしい。 これからどんな風に成長して「燈台」のようになっていくのか、とても楽 しみである。
ちなみにトウダイグサの左側にあるバラの花のような葉っぱはムッシュ・ フラサバ(フラサバソウ)の葉っぱ、右上にあるバラの花のような葉っぱは オオイヌノフグリの葉っぱである。 バラの花束みたいでとてもきれいなのだ。
昨日の日記に鶏の話を書いたら、「ボクと鶏の大きさを比べてみたい」と 言ったお友達がいたのだ。 いつもボスやアキコが鶏を小屋から出す時、ボクから遠いところに出す。 ボスは「ボクが鶏を噛んだりすると困るから」と言い、アキコは「ボクが 鶏に噛まれると困るから」と言うのだ。
昨日お友達に「大きさを比べてみたい」と言われたアキコは、今日、ボク と鶏のツーショット写真を撮ってみようと思いついたらしいのだ。 ボクのすぐそばに鶏を出したら、「ボクが鶏を噛むのか」それとも「ボク が鶏に噛まれるのか」がわかるというものである。
結果はどちらも噛まず、噛まれずだったのだが、どちらが強かったのかは このページを見ればわかるらしい。 もちろん、ボクが勝ったとボクは思っている。
鶏が小屋に戻された後、ボクは疲れて泥のように眠ってしまった。 やっぱり鶏がきちんと小屋の中にいるボクの庭は平和なのだ。 こんな気持ちのいいひなたぼっこ日和には、やはりお昼寝が最高である。
ボクの庭の鶏たちはときどき交代で小屋の外に出してもらう。 鶏たちは外に出てくると小屋の中にいるのと違って思いがけず大きいの でボクはびっくりしてしまうのだ。
今日は写真の「チビ」が外に出してもらっていた。 この鶏の名前「チビ」は、まだコイツがまだ小さい時に、他の鶏に比べ てとても小さかったからついた名前らしいのだが、今はちっともチビで はないのだ。 この鶏が外に出てくる度にボクは「どこがチビなんだ」と思うのである。
鶏が外に出てくると、ボクはいつクチバシでつつかれるか、足で蹴飛ば されるかと気になっておちおちお昼寝もできないのでとても困る。 しかし、鶏たちはボクのことなど気にせずに、庭の草をつついたり小屋 の中にいる仲間をひやかしたりして遊んでいるのだ。 ボクは鶏たちの番犬をしているのだから、小屋から出てきたらきちんと お礼を言ってほしいものである。
今日もしっかり「チビ」に無視されて、ボクは「ちっともチビじゃない」 と独り言を言ってみたのだ。
最近アキコが「忙しい忙しい」の忙し病なので、ボクは日記を書けない でいるのだ。
節分には「節分のカブリモノ」をさせられるのではとちょっとドキドキ していたのだが、アキコが忙し病なのでカブリモノはないらしい。 ちょっと安心したような、ちょっと残念なような複雑な心境の今日この 頃なのだ。
アキコが忙し病だとボクがさびしい思いをしているのではないかと思う 人もいるかもしれないが、ボクにはポカポカのお日さまがいるのでちっ ともさびしくない。 アキコが家から出たり入ったりする回数が多いほど、ボクはたくさんの ビスケットをもらえるシステムなので、ちょっと嬉しいこともある。
今日もボクは暖かいお日さまの下で、ビスケット日和を楽しんでいるの だ。 何個食べてもビスケットはおいしい。 こんな暖かいお日さまの下で食べるビスケットは格別なのだ。
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