ひまわりさん観察日記
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2004年10月31日(日) クリスマス(庄和教室)

染め紙&シールはりえ。そこから発展しておめんづくり。油絵、など。

ゆかちゃん(小4)は、いつもコツコツコツ・・と、たいへん細かい絵を描く。油絵はあまりお好きではなく、とにかくえんぴつで、これでもかああ〜〜!・・・というほど、画面いっぱいに描き込んでゆく。1時間や2時間、あたりまえのように平気でのめり込んで描く。

そして、『クリスマス』大好き。夏でもクリスマス・ツリーの絵を描いていた。そして、今年もいよいよシ−ズン到来?!世間は『ハロウィン』だが、ゆかちゃんはもう『クリスマス』なのだ。今月は『クリスマスのじゅんび』という絵をシリーズもので2枚描いた。


そのうちの1枚。大きなクリスマス・ツリーの設営準備をしているのだそう。


来月、ここ庄和教室は使用している公民館の都合によりひと月お休みになってしまう。みんながっかりしていてくれるといいんだけれど・・

今日はクリスマスではない絵を描きながら、ゆかちゃんがひとこと
「11月はあとりえお休みになって、うれしい」という。
「どうしてかというと、クリスマスは12月が本番でしょ、あとはもうクリスマスの絵だけ描いてればいいから」
11月に私に(クリスマス以外の)余計な絵を描けと言われずにすむ、ということなのだ。

「休みでうれしい」と言われて、一瞬ガクッときたが、理由を聞いて、なるほど納得。

そして12月の日程を確認して、「ねえ先生、24日とかはおけいこないの?」という。「クリスマス特別教室、しよう」と、興奮ぎみにはりきっている。

「じゃあさ、12月はクリスマスの絵を油絵で描こうよ」とダメモトで勧めてみると、ブンブンブン、と、首を横に振る。カリカリとえんぴつで描き込みたいのだ。そんなことはわかってるけど、一応ダメモトで。

 「まあ、油絵は1月でもいいね」
ゆか「来年の今ごろに描く」
 「そんな〜、先送りにしてえ〜〜」
ゆか「じゃあ、来年の春ごろ」

ゆかちゃんのようなカリカリ・タイプにも好かれる油絵のアレンジ方法を、一緒に探りたい来年の春?、です。


2004年10月29日(金) 絵描きとは(一ノ割教室)

はり絵コラージュ、最終回。
ということで、今日も先週に引き続き、男の子たちは変身に余念がない。


ゆりちゃん(小3)は毎週あとりえに一番にやってきて、1時間程私とふたりだけで過ごすことが多い(他の子たちはもう少し遅い時間にドッとやってくるのだ)。だからその時間は、他のひまわりさんたちを気にすること無く、遠慮なく自分の思うこと感じることを聞かせてくれる、楽しいひとときでもある。

9月の初めのおけいこでは「あれっ!今日って、なんにちだっけ?」と突然言う。
 「9月3日だよ」
ゆり「じゃあ、あしたは9月4日かあ・・・妹のたんじょうびかもしれない!」
 「・・・かもしれない?」
ゆり「だってね、9月4日か4月9日か、わかんなくなっちゃった!!」

・・・・とか。明日が誕生日なら、なにかプレゼントを手作りしたいというのだが。
結局その後、ゆりちゃんは『乙女座』という女の子っぽい響きが嫌いという話になり、9月4日生れは乙女座で、妹は乙女座ではないことは確かなので、4月9日生まれであると、判明した。「あー、間違えてプレゼント作らないで、よかった!」


今日は、あらたまってしんみりと「あたし、絵がへたなんだよ〜」という。
 「ゆりちゃんの絵はちっとも下手じゃないよ、上手だよ。センセイが保証するから、もっと自信を持った方がいいよ」
ゆり「だってえ〜、自信ないもん」
 「『下手だ、下手だ』なんて言っていると、自信のない弱々しい絵になっちゃうよ。『上手だ〜〜!』って言ってると、自信のある力強い絵になれるよ」
ゆり「だって、自分で『じょうず』とかって言うの、いやなんだもん。『じょうずじゃないじゃん』ってみほかほちゃんに言われちゃうもん」
みほちゃん(小3)かほちゃん(小3)は、双子姉妹のひまわりさんで、学校でも『絵が上手』と評判らしい。筋金入りの自信家姉妹だ。
 「じゃあね、『上手』って口に出して言わなくてもいいよ。ゆりちゃんが心の中で『わたしはじょうずなんだ』って思っていれば、自信が出てくるよ」

・・・と言うと、ふ〜ん、そうか、と言わんばかりに納得した御様子。その後、続きの油絵と、魚とたこと蟹のいる水槽の絵と、と、3点も仕上げたところをみると、ちょっとは自信を持ってくれたかな?


→ゆりちゃん作『浜辺に水槽の海』。
「ほんとはエビを描きたかったけど、むずかしからカニしにた」のだそう。水槽の海には夕日が沈み、『あっほー』鳥が二羽飛んでいる。浜辺には『ラブネコ』ちゃんが佇んでいる。



そして後からやってきた、みほかほちゃん。かほちゃんが「この絵、ヘンじゃない?なんで同じ水そうに魚とたことかにがいるわけ〜!?」と、早速の厳しい突っ込み。
 「でも、細かくよく描けてるでしょう?」
かほ「そうでもないよ、私ならもっとうまくかけるし。3つの大きさの違いも、ヘンじゃない?」と、いつもの調子で言うので、
 「ほんとの絵描きは、人の絵を悪く言ったりしないよ。人の絵のいいところを見つけられる人は、いい絵を描く人だよ」
と、すこし偉そうに言うと、さすがはかしこいかほちゃん、なるほどそういうものかもしれないと、『魚とタコとカニ』の絵をしばらくながめていました・・・・


2004年10月26日(火) 涙のひとつぶ(呑竜教室/番外編)

貼り絵最終日。くりかえし良く楽しみました。おけいこ時間の短かめな上級生たちは完成出来ず、来週まで貼り絵を延長。


ひまわりさんたちがやってくる前の待ち時間のこと。
書き物など仕事をして幼稚園のお部屋に待機していると、延長保育で園に残っているこどもたちがちょくちょく遊びにやってくる。

Rくん(年中)は、毎週遊びに来てくれる常連さん。今日も「ここはあとりえのお部屋だから、入っちゃだめでしょー」と連れ戻しにくる園の先生の目を盗んで、なんどもやってきておしゃべりをしていく。

おやつタイムとなったらしく、しばらく誰も来なくなった。よし、これでしばし仕事がはかどるかな、と思った矢先に、Rくん、再び登場。

今までとは違う様子でお部屋に静かに入ってきて、黙ったまま手を差し出す・・・指先には『コアラのマーチ』ひと粒・・・

自分のおやつの、なけなしのひと粒を、私にくれるというのだ!
「ええ〜〜っ、いいの〜〜〜?ありがとお〜〜〜!!」遠慮なく、いただきました。Rくんは、照れくさそうに自分のお部屋に走って戻って行きました。



→もらった『コアラのマーチ』とRくんが折った『クワガタ』。クワガタは、「あげるから、折り方を研究しなさい」ということらしい。


2004年10月25日(月) 楽しい断水(一ノ割教室)

貼り絵は一段落して、油絵など各々の制作。

あとりえのすぐ脇の道路が通行止めとなり、緊急の水道工事が行われていた。「土曜日の地震のせいかな?」というのは、ひまわりさんたちと私の推測ですが。『緊急』というだけあって、工事現場の人々も、緊迫した感じで、大声で怒鳴って指示を出したり「今日中に終わるかなあ〜」などと言っているのが聞こえたりして、ピリピリしたムードだ。

そこへ、あとりえの呼び鈴がなる。
工事現場の人が現れ「4時20分から1時間程、断水します」とのこと。
あと10分後から1時間も断水!?さあたいへん、緊急事態です。

まずは、トイレ。
その場にいた4人のひまわりさんに「トイレの水も流れなくなっちゃうからね、みんな今のうちに入って!」・・といっても、みんな「大丈夫」という。5分後、ひとりが「念のため入っておこう」なんていいながら用を足すと、他の子も不安になったのか、つぎつぎとその気になって入りたくなる。最後のひとり、1分前、ギリギリセーフ!

その間に、絵具洗い用のため水もして、ひとまずこれで準備オーケー!

・・・と、ホッとするのもつかの間。
せいたくん(小4)が、突然何を思ったか、洗面所に走り出す。
「・・・・まだかあ〜」とかつぶやいて、戻ってきては、また水道へ。何度も何度も行ったり来たり。その度に蛇口をひねれば、水はまだいきおい良く出てくるらしい。

どうやら、『断水の瞬間』をこの目で確認したいせいたくん。
すると、けいじくん(小4)が「溜め水があるからね、元で水が止まっても、水道管に溜まっている分が出てくるんだよ」と、冷静で的確な判断を下す。



←せいたくんの制作中の鉛筆画。行ったり来たりしているすきに。細かい文字はクワガタのいろいろな名前が羅列している。2ヶ月ほどクワガタを描き続けている・・


すると、『瞬間』を諦めかけたせいたくんは、あとりえ玄関先のマンホールの異変に気付く。蓋が開けられ、なにやら背の高い棒のようなものが取り付けられている。棒は人の手でひねるような仕組みになっているらしい(せいた談)。こうなると、冷静を装ったけいじくんもじっとしてはいられない。ふたりで玄関の横の小窓にしがみついて実況中継。

「ホースがあるよ」「まだ水は通ってないね」「ああ、はやくはじまんないかな」「もお〜〜!ひねっちゃえひねっちゃえ!!」
そこへ、通りに車庫に入りたい車が登場。あえなくひねって欲しい棒ははずされ、マンホールの蓋も閉じられた。「ああ〜〜っ!せっかくもうすぐだったのに〜、悪い車だなあ」と、怒る男子ふたり。

女の子ふたりはと言えば、えみりちゃん(小1)はふたりの後にくっついて、蛇口を確認したり、外を見たり、楽しそうに参加しているが、まゆかちゃん(小1)はまったく興味なし、という感じで黙々と絵を描き続けている。興味というものは、まったく人それぞれでおもしろいですね。

さあ、悪い車も安全に車庫入れ完了し、ふたたび棒が設置されました。いよいよみたいです。「おっ!始まった!!・・ホースがふくらんでる!・・ああっっ!水がっ!水がっ!水がっっ!!」せいたくん、かなり興奮ぎみです。
男子ふたり+えみりちゃんは居ても立ってもいられず、とうとう玄関の外に出て、工事現場を覗いている模様(あぶないかと心配しましたが、警備員さんも横についてニコニコ微笑ましく見守ってくれていたので、安心安心)。「おおおっ」とか「ヒャア〜」とか、楽しそうな声をあげている。

そして数分後、満足そうに部屋に戻ってきた。
「どうだった?水があふれてた?」とか聞いてみると、なぜか放心状態のけいじくんは「言えない・・・何とも言えない。・・・止まっちゃった、僕たち・・」と、なんだか意味深なひとこと。

なになに、なにがあったの?
私も見たかったよ、まゆかちゃん・・・・


1時間後、『止まる瞬間』は見れなかったものの、『出る瞬間』のボコッ、ボコボコボコッッ!と威勢よく鳴る蛇口を、無事に拝めたせいたくんとけいじくんでした。


2004年10月22日(金) 変身ブーム(一ノ割教室)

はり絵&切り抜きコラージュ月間。

金曜クラスでは、なぜか変身グッズ作りが流行っています。
10月16日画像ゆりちゃん(小3)のおもしろめがねにはじまり、今日はまあくん(小4)はやとくん(小4)しょうちゃん(小2)りょうすけくん(小1)暴れん坊軍団による変身&闘いへと突入。
はり絵用に用意したカラーセロハンで、めがねを作るのならともかく、手間を省いて(お教室でそれって、いかがなものか・・?)セロハンを直接そのままセロテープで目を覆うように貼付けて、銀の折り紙でベルトをつくるのならともかく、手間を省いて(!?)直接そのままおへそのあたりにセロハンテープで貼付けて、画用紙をくるくるくるっとまるめただけの剣を作って、いざ出陣!

闘いにも熱が入ってきたところで、(ひとまず大人しく制作してもらうために)折り紙で手裏剣作りをすすめると、ようやく腰をおろして、色の組み合わせなど考えながら折りはじめ、ちょうどできあがったころにタイム・オーバーとなり、そんな格好のまま意気揚々と帰宅。

その後お家では、闘いの続きがヒートアップした模様(想像)です・・・・


4名のうちまあくんだけは変身はせず、黙々とかなり性能のいい剣を作り上げました。全長約80cm。


2004年10月19日(火) ポン・デ・ライオン(呑竜教室)

貼り絵月間。みんなでセロハンやシール、その他いろいろな紙素材を切って貼って重ねてめくって・・楽しんでいます。

すこし前まで『シナモン』ちゃんにこりこりだったもえりちゃん(小2)、展覧会以降すっかり卒業して、今日は某ドーナツ店でもらえる『ポン・デ・ライオン』グッズを持ってきて、真似して線描きました。程なく描き終えた後、
「・・・なんかつまんないなあ」と言うので、
「真似して描くのがつまらないと感じるのは、もえりちゃんが成長した証拠だよ。ここからさらに工夫とかして、もえりオリジナルの絵にして楽しめばいいのだ!」と盛り上げると、
何か閃いた!と言わんばかりに目を輝かせて、色を塗ったり、シールで飾ったり、アルファベットも貼り絵にしたり、影を描いたり、、と楽しめているようでした。「影を描くのははじめて」と、ちょっと嬉しい上級生気分だったようですよ。



ポン・デ・ライオンのたてがみに黄色の丸シールを貼ったところが、みょうにあのドーナツの立体感がでていて、たのしい絵です。


2004年10月18日(月) どんぐり(一ノ割教室)

貼り絵月間。切り抜きコラージュも合わせて。油絵もがんばっています。

お教室を開ける前に、どうしても今日の便に間に合わせたい〜、という荷物を出すために、郵便局に行こう!・・・と玄関を出たら、えみりちゃん(小1)が20分早くやってきてはち合わせ。まだ時間にならないし、じゃ、一緒に行こう、ということで、ドアに『すぐにもどってきます。まっててね。ひまわりあとりえ』というはり紙をして、徒歩5分弱の郵便局に行く。
道々、えみりちゃんが今日学校の生活科の授業でどんぐり拾いに行ったことを話してくれた。越谷の公園まで歩いて行って、たくさんどんぐりを拾ったこと。少ししか拾わない子もいて、その子たちはノルマ数に達するまでお母さんとどんぐりを拾いにいくことが宿題であること、拾ったどんぐりは来春入学してくる幼稚園生たちと就学前登校のときに遊んで、そのときにプレゼントすること。プレゼント用に学校でどんぐりでなにか(何を作るかはまだわからない)を作ること。「えみりたちも前やってもらったから、こんどはやってあげるばんなの」。だそうだ。

そしてあとりえに戻り、えみりちゃんは早速そのことを絵にしました。
・・といっても、『どんぐり拾い』をしているところではなく、『どんぐりの公園に行く途中、川に水鳥や大きなコイがいておもしろかった』ことを、はりえにしました。


左上のほうに、通学帽をかぶったこどもたちが並んで歩いています。


2004年10月17日(日) エッチ!?(庄和教室)

呑竜幼稚園絵画指導で余った絵具水を利用して、大小さまざまな大きさに切った障子紙を畳んで切って、染め紙づくり、他にはしかけ絵づくりや油絵、など。


ゆいちゃん(年長)がこそこそとおえかきしている。なに描いているのかな〜と見ていたら、「エッチ!」と、両手で絵をかくされ・・・。

描いている途中で「見ないで!」と言われることはよくあるけれど、「エッチ」といわれたのははじめてだなあ・・・・



最近、ゆいちゃんはポケットに切り取った絵が入っているしかけに凝っています。
このポケットはお月さまですよ。


2004年10月16日(土) リニュ−アル・オープンです

たいへんながらくお待たせいたしました!
『ひまわりさん観察日記』、再開いたします。

けいじくん(小4)には度々「このごろ(更新)すすんでないでしょ」と指摘され、「こんなこと書けば?」と楽しい話題を提供してくれたのですが、それもかれこれ数カ月前のこと、申し訳ないことにすっかり記憶にありませんが、そんな暖かい目に見守られての再開です。

リニューアルにあたって、少しでも更新しやすい方法をということで探り当てた、この度の形式です。今までと変わらず『ひまわりさん』ほのぼのエピソードに、簡単なおけいこ記録も交えながら、『観察(?)日記』と題してのんびり続けてゆきたい、という新たな思いです。

毎回更新はお約束できませんが・・・、どうぞ今後とも暖かく見守ってくださいね。



暖かい目・・・?


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