Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 琢磨とワンツーフィニッシュする裏技(1)
2006年03月31日(金)

 一昨日昨日と2日連続に渡って、PS2のF1レースゲーム「FORMULA ONE 2005」の「キャリアモード」という、架空のドライバーを作成してF1シーズンのキャリアを過ごすモードの近況報告を書きましたが、今日はその続きです。今回はキャリアモードで自分がBAR・ホンダのファーストドライバーになった時、チームメイトである佐藤琢磨とすべてのレースでワンツーフィニッシュを決める裏技をご紹介しましょう。

 あらかじめ言っておきますが、「FORMULA ONE 2005」をプレイしていない方にはさっぱり意味がわからないないようになっていますのでご了承下さい。プレイしている方には必見ですぞ!

 一昨日述べたように、このゲームは毎戦金曜日午前のフリー走行から予選、決勝まで全セッションを楽しむことができ、各セッションは実際のレースウィーク同様フリー走行は45分間のセッションが金曜午前・午後、土曜午前の計3回、予選は2005年開幕当時のレギュレーションを採用しているため、土曜日の午後に予選1回目、2回目と2回の予選セッションがあります。予選1回目は前戦の決勝順位の逆順で、予選2回目は1回目の順位の逆順で1台ずつのワンラップアタックが行われ、その合算タイムが最終的な予選タイムとなり、スターティンググリッドが確定します。

 各セッションのCPUが操るドライバーのフリーセッションや予選順位は、2005年シーズンのチームやドライバーのポテンシャルが反映されつつランダムに決定され、同じドライバーでもコースによって上位に食い込んだり下位に沈んだりします。佐藤琢磨の場合は特に中堅のドライバーなので、だいたい5番手から14番手あたりの位置を上下しています。

 これらのことを踏まえた上で、具体的にすべてのレースで琢磨とワンツーフィニッシュを決める裏技を解説していきましょう。まずはその最初のレースが肝心となります。最初のレースでワンツーフィニッシュが達成できれば、あとのレースは容易に連続ワンツーフィニッシュが可能になります。皆さんメモの用意はいいですか?

 まず、フリー走行の順位はさておき、予選で琢磨をフロントローにさせる必要があります。そのために、まずは1回目の予選セッションで、自分がアタックするときに何とかフィニッシュライン直前でスローダウンするなりして、琢磨のすぐ上の順位につけなくてはなりません。つまり、例えば琢磨が1回目の予選で10番手だったら、自分は9番手につけなくてはいけないということです。これができないとこの裏技はできないので、1回目の予選で琢磨のすぐ上の位置につけない場合は、つけるまで何度もリセットしてやり直します。

 うまく1回目の予選で琢磨のすぐ上の位置につけたら、あとは簡単です。

 実はフリーセッションや予選セッションでは、CPUが操るマシンはそれぞれのタイミングでオンタイムでコースを周回しており、予選セッションの場合は順番に1台ずつアタックするので、自分の番が回ってくるまで他のマシンが順次オンタイムで周回していきます。
 で、このときに自分の番が回ってくるまでオンタイムで待っているのが面倒だというプレイヤーのために、自分の番までスキップしてくれる機能があるのです。さらに自分がアタックした後にまだアタックをしていないマシンがあった場合は、その自分以降のマシンのアタックもスキップしてセッション終了まで飛んでくれる機能があります。この場合、飛ばされたマシンのタイムは自動的に生成されて順位が確定します。

 実は、このスキップ機能がミソなのです。

 このスキップ機能を使ったときに自動的に生成される、オンタイムでのアタックを飛ばされたドライバーのタイムは、スキップされずにオンタイムで周回した場合のタイムに比べて1〜2秒ほど速いタイムが生成されるのです。ということは、他のマシンはスキップせずにオンタイムで順番に周回させ、琢磨のアタックだけをスキップさせれば、琢磨だけがオンタイムで周回させるよりも1〜2秒ほど速いタイムになるというわけです。

 ではその手順です。予選2回目は予選1回目の順位の逆順でアタックするので、琢磨の番になるまでのドライバーはスキップさせずオンタイムで周回させます。つまり琢磨が予選1回目で10番手だった場合、それ以下の20〜11番手のマシンをオンタイムで周回させます。
 で、琢磨の番が回ってきたら、琢磨がアタックラップに入る前に自分の番までスキップさせてしまうのです。予選1回目で自分は琢磨のすぐ上に位置しているので、この時点でスキップさせても、スキップされるマシンは琢磨だけで、琢磨が暫定トップに立っているはずです。

 次に自分が周回し、自分は何としてもポールポジションを獲得できるだけのタイムを出します。自分と琢磨でフロントローにつかなくてはいけないということです。
 自分のアタックが終了してうまいこと自分が暫定トップ、琢磨が2番手になったら、以降のドライバーはすべてスキップさせずにオンタイムで周回させてセッション終了まで放置します。つまり、琢磨が予選1回目で10番手だった場合は当然自分はすぐ上の9番手だったはずですから、それより上位の予選1回目で8〜1番手だったマシンをオンタイムで周回させると言うことです。


琢磨と自分でフロントローを独占


 これで予選セッションが終了して決勝のスターティンググリッドが確定するわけですが、この方法を用いても、まれに琢磨がフロントローにつけない場合があります。それは、たとえ予選2回目で琢磨だけスキップさせて他のマシンより1〜2秒速いタイムが生成されても、このゲームでは予選1回目と2回目の合算タイムが最終的な予選タイムとなるので、予選1回目の琢磨のタイムが悪いと、合算タイムで他のマシンに負けてしまう場合があるからです。
 しかし、それでも琢磨を上回るマシンはせいぜい1〜2台で、悪くても琢磨はセカンドロー(2列目)の位置につけるはずです。それよりも琢磨のグリッドが後方になってしまった場合は、もう一度最初からやり直してフロントローにつけさせる方がいいでしょう。

 さあ、そしていよいよ決勝です!続きはまた明日!



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 「FORMULA ONE 2005」 近況報告(2)
2006年03月30日(木)

 昨日のVoiceでは、PS2のF1レースゲーム「FORMULA ONE 2005」の「キャリアモード」という、架空のドライバーを作成してF1シーズンのキャリアを過ごすモードの近況報告を書きましたが、今日はその続きです。

 シーズンは4年目に突入。3年目でドライバーズタイトルは決めたので、4年目はドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルのダブルタイトルを目指してシーズンに臨むわけですが、ここでひとつ、大きな問題が発覚しました。
 僕自身は開幕戦から順調に連勝して10ポイントずつ加算していったのですが、セカンドドライバーの琢磨がまったくポイントを取れず、さらにフェラーリがコンスタンスに2位3位でフィニッシュするので、僕が10ポイント獲得してもフェラーリの2台で14ポイント獲得し、コンストラクターズポイントでは毎戦フェラーリに引き離されてしまうと言う状況が続いてしまうのです。
 チームメイトが琢磨じゃなくてバトンだったら、コンスタンスにポイントを取ってくれるのでコンストラクターズポイントでもリードできるのですが、さすがに僕1人が10ポイントを稼ぎ続けるだけでは、安定して2台が上位でフィニッシュするフェラーリに対抗するのは厳しいようです。

 シーズンが進むにつれ、僕が10ポイントを加算し続けて何とかポイント争いでフェラーリを追う中、ごくたまに琢磨が8位1ポイントや7位2ポイント、調子のいいとき(というかランダムなんですが)は6位3ポイントを獲得したりして、何とかフェラーリと10ポイント差以内で食らいついていました。ところが、フェラーリも2台のうちどちらか1台がリタイヤしたりポイント圏外で終わったり、グランプリによってはマクラーレンやルノーが奮闘したりして、シーズン後半にはマクラーレンがフェラーリをポイントで逆転し、BARはフェラーリに次ぐ3位で追う展開となりました。
 シーズンも残り4戦となった第15戦終了時点で、マクラーレンが164ポイントで首位、2位に159ポイントでフェラーリ、そしてBARは158ポイントで3位と、2位フェラーリとは1ポイント差、首位マクラーレンとは6ポイント差という状況。ここで、何としてもコンストラクターズタイトルを決めたい僕は、ある秘策に打って出ることにしました。

 それは、強引な抑え込みです。まずレースは僕がだいたいポールポジションからスタートしているので、そのまま首位をキープしながらペースを落とし、後続のマシンを抑え込み、その間に琢磨に前に行かせるという作戦です。
 このゲームでCPUが操るドライバーAIには、それぞれのドライバー毎に「攻撃性」「判断スピード」「自信」「集中力」「レース経験」「反応速度」「一貫性(同じ動作を正確に繰り返せるか)」「ミスからのリカバリー速度」といったパラメーターが設定され、より「人間らしい」挙動をするようになっているのですが、琢磨に関しては前をゆくマシンに接近していれば果敢にアタックして追い抜きを試みるらしく、僕が先頭で後続を抑え込むと、後方で琢磨が詰まった車列の中で順位を上げ、ポイント圏内までは何とか登ってきてくれるようです。

 あとはライバルであるマクラーレンの2台に対して、ペナルティを受けない程度に強引な幅寄せをしてコース外にはじき出してポイント圏外に追放するという荒技を使ったりなんかして、大人げないと思いつつもムキになってライバルを蹴落としてポイントで追い上げ、第18戦でようやくコンストラクターズで首位に躍り出ることができました。
 すでにこの時点で2位マクラーレンに5ポイント以上の差を付けているので、最終戦で僕が勝って10ポイントを加算すれば、琢磨がノーポイントに終わりマクラーレンの2台が2位3位でフィニッシュしても、すでに早々に決定している僕のドライバーズタイトルとBAR・ホンダのコンストラクターズタイトルとでダブルタイトルが実現します。

 最終戦では無事に僕が勝って10ポイントを獲得し、琢磨はあいにくポイント圏外でしたが、フェラーリのシューマッハが2位に入り、マクラーレンのモントーヤは3位、もう一人のマクラーレンのライコネンはレース序盤にエンジントラブルでリタイヤしたので、悠々とコンストラクターズタイトルを決め、4年目にしてようやくダブルタイトルを獲得することができました。

 さて、この「キャリアモード」は5シーズンで終了となるので、次のシーズンが最後のシーズンとなります。で、先に述べたように、BAR・ホンダでキャリアを終えたいと思っているので、今後他のチームからオファーが来ても受け入れず、このままBARにとどまって引き続き佐藤琢磨と共にシーズンを戦います。
 さて、このままでは4シーズン目同様、僕が連勝しても琢磨がなかなかポイントを取ってくれないので、コンストラクターズでは5シーズン目も厳しい争いになりそうですが、最後のシーズンは有終の美を飾りたいということで、ある裏技を編み出してしまいました!

 それは何と、僕と佐藤琢磨で毎戦ワンツーフィニッシュをする方法です!

 この僕が思いついた裏技を使って、5シーズン目は僕の3度目のワールドタイトルとBAR・ホンダの2度目のコンストラクターズタイトルに加え、琢磨をランキング2位にしてのシーズン完全勝利を目指したいと思います!裏技のやり方は明日のVoiceでご紹介しますので、このゲームをプレイしている方は必見ですぞ!



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 「FORMULA ONE 2005」 近況報告(1)
2006年03月29日(水)

 このところ僕がやっているゲームと言えば、PS2のF1レースゲーム「FORMULA ONE 2005」ぐらいなんですが、このゲームはタイトルの通り2005年版のF1レースゲームで、リアルなグラフィックと挙動で、昨年新開催となったトルコグランプリを含めた2005年シーズンの全19戦を、金曜日午前のフリー走行から予選、決勝まで全セッションを楽しむことができます。もちろん好きなグランプリを1戦だけ選んで1グランプリだけのレースウィークを楽しむこともできますし、全19戦を戦うワールドチャンピオンシップも楽しむことができます。詳しくは2005年9月22日付のVoiceで書いていますのでご参照下さい。

 で、このゲームは好きなドライバーを選んでそのドライバーでレースを戦う通常のモードの他に、架空のドライバーを作成して、テストを受けたりしてチームと契約し、テストドライバーを経てレギュラードライバーに昇格し、その後も他のチームに移籍したり、成績如何によってはチームを解雇させられたりしながらF1の5シーズンを過ごすという「キャリアモード」というのがありまして、僕もMakoto.Nakanoという名でF1キャリアを過ごしています。

 そのキャリアは、まず1年目にジョーダンのテストドライバーになり、第8戦でようやくセカンドドライバーに昇格してレースデビューを果たします。そのデビュー戦で早速ポール・トゥ・ウィンを決め、その後も連勝を重ねてファーストドライバーに昇格しますが、このままジョーダンにいるのもつまらないと思い、どうせなら最終的にはBAR・ホンダに行こうと決めて、まずはオファーのあったザウバーに移籍し、再びテストドライバーになりました。ザウバーでもすぐにファーストドライバーに昇格し、2年目は第10戦からレースに出場しましたが、第10戦以降全レースで勝利してランキング2位でシーズンを終えました。
 3年目はルノーに移籍し、この頃にはいきなりファーストドライバーのオファーを受けたので移籍してすぐにレースに参加でき、このシーズンも開幕から連勝を重ねていきます。すると、第5戦スペインでフェラーリからセカンドドライバーのオファーを受けたので、キャリアをアップするためにフェラーリに移籍することにしました。フェラーリに移籍後も連勝を重ね、そのうちファーストドライバーに昇格し、フェラーリのエースとしてシーズンを引っ張っていくことになりました。

 ちなみに、このゲームでは自分がセカンドドライバーになると元々のセカンドドライバーがテストドライバーに降格するのですが、自分がファーストドライバーになると、元々のファーストドライバーがいきなりテストドライバーに降格し、元々のセカンドドライバーがセカンドドライバーに戻って来るという入れ替わり方式なので、驚くべき事にフェラーリでファーストドライバーになると、バリチェロがセカンドドライバーになり、ミハエル・シューマッハはフェラーリのテストドライバーとしてレースシーンからいなくなってしまうのです。ゲームだから仕方がないとはいえ、できれば自分がファーストドライバーになったら、エレベーター方式で元々のファーストドライバーをセカンドドライバーに降格させて欲しかったです。ミハエル・シューマッハのいないF1ゲームなんてちょっとどうかと思いますからねえ。

 さて、フェラーリでバリチェロと共に3年目のシーズンを戦っていたのですが、当然僕は毎戦優勝しているのでドライバーズタイトルは第15戦あたりで早々に決めてしまい、コンストラクターズタイトルもバリチェロがコンスタンスにポイントを稼いでいるので確実に獲れる状況でした。ところが、第16戦で突然思いがけず、目標だったBAR・ホンダからファーストドライバーとしてのオファーが来ました。

 理想としては3年目はこのままフェラーリにとどまって、ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルのダブルタイトルを穫って、4年目の開幕戦からBAR・ホンダに移籍したかったのですが、このチームのオファーには期限があって、もたもたしていると期限が切れてしまい、次にいつまたBAR・ホンダからのオファーが来るかわからなかったので、しかたなくコンストラクターズタイトルは諦めて、第16戦からBAR・ホンダに移籍しました。
 当然僕がいなくなったフェラーリにはミハエル・シューマッハがファーストドライバーとして復帰し、僕が在籍中に全戦優勝して荒稼ぎした大量ポイントによって、フェラーリがコンストラクターズタイトルを決定しました。

 で、僕の方は3年目の第16戦から目標だったBAR・ホンダに移籍したので、今後はずっとBAR・ホンダのドライバーとして5年目までのキャリアを終えることにしたのですが、いきなりファーストドライバーとしてオファーを受けたので、先に述べたようにこのゲームでは、元々のファーストドライバーが僕と入れ替わってテストドライバーに降格してしまうので、エースドライバーだったジェンソン・バトンがいなくなり、僕と佐藤琢磨の日本人コンビということになりました。BARに移籍後も連勝を重ね、キャリア3年目はドライバーズタイトルを獲得してシーズンを終了しました。

(つづく)



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 Makoのリニューアル後
2006年03月28日(火)

 えー、先月19日から、イケメン隠しのために(ウソ)常に眼鏡をかけることにしてリニューアルしたわたくしですが、僕の眼鏡姿を初めて見た人はやはり目を惹いたようですが、1ヶ月以上が経ち、そろそろ僕の身の回りの人たちは僕の眼鏡姿に慣れたようです。僕が買った眼鏡は割と存在感がある黒縁の眼鏡なので、つけているのと外しているのとではかなり印象が違うと思うのですが、皆さん眼鏡姿に珍しがりながらも、僕であることはすぐにわかるようですね。

 最近では取引先の会社に若い新人が入ってきたりして、僕も人見知りしない性格なので気さくに話しかけてすぐに仲良くなるのですが、眼鏡姿の僕が初対面だと、逆にたまに眼鏡を外している時の僕が一瞬誰だかわからなかったりするようです。彼らの中では“中野さんのトレードマークは黒縁の眼鏡”という認識のようです。

 さて、僕は基本的に長髪の自分より短髪の自分の方が好きなので、髪の毛がうっとおしいぐらいまで伸びてくると美容院に行き、中田英寿ぐらいまでバッサリと切ってしまうのですが、この眼鏡をかけていると、何だか長髪でもしっくりくるような気がしています。僕の眼鏡はシンプルでありつつかなり個性的なので、無造作に髪の毛を伸ばしていても、しゃれっ気が出ているんでしょうかねえ。

 ただ、そうはいっても現時点ではさすがにかなりうっとおしいぐらいに伸びてしまい、しかももう1年ほどブリーチしていないので髪の色も真っ黒で、量も多いのでかなり重苦しい印象になってきています。今はまだ仕事が忙しいのですぐには髪を切りには行けないですが、この眼鏡で髪をバッサリ切り、さらにブリーチして髪の色を明るくしてみたら、今度はどんな印象になるのか今からとても楽しみです。

 ……ああ、イケメンを隠すために眼鏡をかけているのに、髪の毛切ってブリーチしてまたかっこよくなっちゃったら、眼鏡をかけてる意味がなくなっちゃうなあ……。



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 大相撲春場所、まあるく収まる千秋楽
2006年03月27日(月)

 昨日の大相撲春場所千秋楽、観ました?いや〜すごかったですねえ〜!何がすごかったって、それぞれ違った状況の中で千秋楽に臨んだ朝青龍、栃東、魁皇、白鵬の4人がすべて丸く収まって、あまりにも理想的すぎる結果に八百長ではないかという疑惑まで持ってしまいそうな締めくくりでした。

 では、千秋楽までのそれぞれの状況を整理してみましょう。

 まず先場所優勝して今場所に綱取りを懸けていた大関・栃東は、中盤までに3敗を喫して今場所の綱取りが絶望的なってしまいました。しかしその後3敗を守り続けて千秋楽を迎えました。千秋楽で勝って3敗を守りきれば、綱取りを来場所に継続することができます。
 一方、同じ大関・魁皇はかど番大関(負け越すと大関陥落)として今場所に臨んでいたのですが、中盤までに7敗してしまい、あと1敗で負け越しと大関陥落が決まるという背水の陣。さらに魁皇は大関を陥落したら引退すると漏らしており、引退を懸けた場所となりました。しかし魁皇は7敗したあと白星を重ね、何とか7敗を守ったまま、勝ち越しとかど番脱出を懸けて千秋楽を迎えました。

 そんな中、現在唯一の横綱である朝青龍と同じモンゴル出身の若手関脇・白鵬が今場所目覚ましい活躍を見せました。彼は先輩である横綱・朝青龍を11日目に破って来場所の大関昇進が決定しており、朝青龍と1敗で並んだまま千秋楽を迎えました。
 横綱・朝青龍は11日目に関脇でモンゴルの後輩白鵬に破れており、1敗で千秋楽を迎えました。朝青龍は言うまでもなく現在唯一の横綱なので、相撲界の頂点ですから常に優勝することが当たり前の地位。しかし先場所で栃東に優勝をさらわれ、今回は何としても優勝したいところ。

 で、この4者の千秋楽の立場をわかりやすくまとめると……

 ○横綱・朝青龍……唯一の横綱なので優勝して面目を保ちたい
 ○大関・栃 東……勝って3敗を守り綱取りを来場所に繋げたい
 ○大関・魁 皇……勝って勝ち越してかど番を脱出し大関に留まりたい
 ○関脇・白 鵬……大関昇進が決定しているので負けても失うものはない

 ……とまあこんな状況なわけです。特に栃東と魁皇はある意味テンパッている状況であると言えるでしょう。白鵬は特に失うものはないですが、やはり先輩の横綱・朝青龍を破って初優勝を決めたいところですね。

 で、さすがに千秋楽だけあって、取組は魁皇VS白鵬、朝青龍VS栃東の4者が見事に絡んだ組み合わせとなりました。優勝はすでに2敗がいないため朝青龍か白鵬の2人に絞られていますので、本割でどちらかが勝ってどちらかが負ければ、その時点で勝った方の優勝が決まります。また両方とも勝った場合、あるいは両方とも負けた場合は2人が並ぶこととなり、いずれも2人による優勝決定戦となります。

 結果は皆さんご存じの通り、本割で朝青龍は栃東に、白鵬は魁皇にともに寄り切りで敗れて13勝2敗となり、決定戦にもつれ込んだのでした。この時点で魁皇は土壇場で8勝目を挙げて9度目のかど番を脱出し、何とか引退せずに済みそうです。また栃東も3敗を守ったので、来場所に綱取りの可能性を繋げる結果となりました。

 そして注目の、初のモンゴル出身同士の優勝決定戦。朝青龍は立ち合い白鵬に左下手を与えましたが、瞬時に巻き替えて右下手をつかむと、白鵬が出てきたところを見計らって豪快に投げ飛ばし、下手投げで白鴎を下して昨年九州場所以来2場所ぶり16度目の優勝を果たしました。綱の意地と誇りでもぎ取った優勝でしたた。

 と言うわけで、冒頭で書いたように、朝青龍は優勝して横綱の面目を保ち、栃東は来場所に綱取りを繋げ、魁皇は角番を脱出して大関陥落を免れ、白鵬は本割でも優勝決定戦でも敗れましたが失うものはなかったと、4者が見事に丸く収まり、めでたしめでたしで千秋楽を終えたのでした。

 いや〜それにしても、白鴎は若干21歳での大関昇進、末恐ろしいですな。少し前までは曙、武蔵丸らハワイ勢力士が猛威を震っていましたが、今度はモンゴル勢ですよ。しかも白鵬は全盛期の元横綱・貴乃花(光司)を彷彿とさせる盤石の相撲で、今後も活躍を続けていずれ横綱になるのは間違いないでしょう。

 それに引き替え、相変わらず日本人の大関陣は不甲斐ないですなあ。栃東は今場所何とか3敗を守って来場所に綱取りを繋げましたが、できれば今場所で横綱昇進を決めて欲しかった。しかも栃東が来場所も好調さを維持できるかと言われると、ちょっと微妙ですからねえ。
 千代大海は二桁勝利に届かない9勝6敗、そして魁皇も何とか千秋楽で勝ち越して8勝7敗ですからねえ。初のヨーロッパ人大関となった新大関・琴欧州(ブルガリア出身)は、今場所は膝を痛めて精彩を欠き9勝6敗でしたが、彼は今後もまだまだ伸びるでしょうから、白鴎に次ぐ横綱候補であることは間違いないでしょう。もし来場所栃東が綱取りを逃し、そのうち白鵬や琴欧州が横綱まで登り詰めてしまったら、また日本の国技の頂点を外国人力士たちに独占されてしまいそうですな。

 かつて横綱候補と言われていた武双山、土佐ノ海はとっくに引退してしまいましたし、琴光喜はなかなか大関に登れず、出島なんて今前頭4枚目ですからねえ。千代大海も何だかここ数場所を見る限り、横綱にはほど遠い感じがしますな。



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 F1あるある探検隊
2006年03月26日(日)

ど〜も〜レギュラーでーす!いや〜F1シーズンも開幕して早2戦が終わっても〜たなあ西川く〜ん!ほんまやな〜!今週末はオーストラリアで、その次はもうヨーロッパラウンドやで〜松本く〜ん!そしたら今日はF1のあるあるいってみようかぁ西川く〜ん!お〜ええなあ松本く〜ん!F1のあるあるやったらぎょうさんあるで〜!そしたら今回も頼むで松本く〜ん!オッケー!任しといて〜な〜!ほないくでぇ!


♪ドゥドゥビドゥバドゥバ!
♪ハイッ!ハイッ!
♪ハイッハイッハイッ!
♪あるある探検隊!
♪あるある探検隊!アッソーレ!
♪あるある探検隊!
♪あるある探検隊!




今日はどんどんいくで〜西川く〜ん!頼むで〜松本く〜ん!……あ、西川くん悪いけどもうちょっと左に寄ってくれへんか?……あ、ごめんごめん、これぐらいでええか?オッケーオッケー!センターに寄らなマイクが声拾われへんからな!ほないくで〜!まずはミハエル・シューマッハのあるあるからやで〜!


♪優勝したのにブーイング!
♪ハイッ!ハイッ!
♪ハイッハイッハイッ!
♪あるある探検隊!
♪あるある探検隊!


これあるあるやな〜!6台だけのアメリカグランプリでそうやったなあ!そうそう!あとチームメイトに優勝譲られたときもブーイングやったな〜!ほな次は新チャンピオンのアロンソいくで〜!


♪アフロのカツラが似合いすぎ!
♪ハイッ!ハイッ!
♪ハイッハイッハイッ!
♪あるある探検隊!
♪あるある探検隊!


これもあるあるやな〜!表彰台でアフロのカツラ被ったんやけど、元々天パーやし、頭の大きさがでかくなっただけで、大して違和感なかったわな〜!地毛かと思ったわ〜!そしたら今度はフィジケラや〜!


♪チームメイトにあおられる!
♪ハイッ!ハイッ!
♪ハイッハイッハイッ!
♪あるある探検隊!
♪あるある探検隊!


これもあるあるやな〜!チームメイトはチャンピオンのアロンソやもんな〜!フィジケラよりかなり年下でキャリアも全然下なのに、毎回後ろからあおられては追い抜かれて立場ないわな〜!ほな次はライコネンや!


♪リタイヤするのもファステスト!
♪ハイッ!ハイッ!
♪ハイッハイッハイッ!
♪あるある探検隊!
♪あるある探検隊!


これもあるあるやな〜!マクラーレンのマシンは速いけど、リタイヤするときもいきなりやからな〜!ほんまにメルセデスのエンジンはよ〜壊れるわ〜!どの型でも壊れるからまさに“型なし”やわ〜!そしたら次はモントーヤやで〜!


♪女房の前では甘えん坊!
♪ハイッ!ハイッ!
♪ハイッハイッハイッ!
♪あるある探検隊!
♪あるある探検隊!


これもあるあるやな〜!コロンビアの暴れん坊とか言われとんねんけど、奥さんの前ではメロメロやからな〜!特に子供が生まれてからはめっきり人間が円くなっても〜たわ!情けないわ〜!次バトンいってみようか〜!


♪優勝するには及ばない!
♪ハイッ!ハイッ!
♪ハイッハイッハイッ!
♪あるある探検隊!
♪あるある探検隊!


これもあるあるやな〜!ほんまバトンは表彰台にはよく上がっているし、ええところまではいくんやけど、もう100戦も走って一度も優勝してへんねんな〜!速いねんけどなあ!男前やし〜!ほな次はビルヌーヴや!


♪髪の毛年々増えていく!
♪ハイッ!ハイッ!
♪ハイッハイッハイッ!
♪あるある探検隊!
♪あるある探検隊!


松本く〜ん、それは言うたらあかんわ〜!そこは目をつぶってあげなあかんわ〜!彼も色々悩んでいたんやと思うで〜!でもまあ確かに増えすぎやな〜!あからさまやもんな〜!そしたら次はクルサードやで〜!


♪中堅チームで生き返る!
♪ハイッ!ハイッ!
♪ハイッハイッハイッ!
♪あるある探検隊!
♪あるある探検隊!


これもあるあるやな〜!ほんまマクラーレン時代より円熟味が増して、走りがまろやかやわな〜!トップチームから離れて、のびのびとしているように思えるわ〜!活き活きしとるわ〜!次はバリチェロいくで〜!


♪ホンダに移れど使えない!
♪ハイッ!ハイッ!
♪ハイッハイッハイッ!
♪あるある探検隊!
♪あるある探検隊!


これもあるあるやな〜!フェラーリ時代に優勝経験が何度かあるのに、まだ未勝利の同僚バトンに全然勝たれへんもんなあ!不憫やわ〜!そろそろチームやマシンに慣れなあかんで〜!ほな、最後に琢磨いくで〜!


♪危なっかしくて見てられん!
♪ハイッ!ハイッ!
♪ハイッハイッハイッ!
♪あるある探検隊!
♪あるある探検隊!



ど〜も!ありがとうございました〜!



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 2007年は富士で日本グランプリ開催!
2006年03月25日(土)

 2007年のF1日本グランプリが、かねてから噂されていた静岡県駿東郡小山町にあるサーキット「富士スピードウェイ」で開催されることが正式に決定しました!開催されれば、富士スピードウェイでのF1グランプリ開催は31年振り3回目ということになります。

 富士スピードウェイといえば1976年に「F1世界選手権・イン・ジャパン」として日本で初めてF1が開催された地ですね。翌77年にもF1日本グランプリとして開催されたのですが、ジル・ビルヌーヴのマシンがクラッシュして宙を舞い、立ち入り禁止区域にいた観客に激突し、観客2名が死亡する事故が起きたために、その年を最後に1987年の鈴鹿での開催まで、日本でのF1開催が中止されました。

 2000年にトヨタがサーキットを買収し、2003年9月から営業を停止して改修工事を開始、2005年4月10日にリニューアルオープンしました。新コースのデザインはセパンサーキット(マレーシア)や上海インターナショナルサーキット(中国)などを手がけたヘルマン・ティルケ。旧コースの特徴の一つであった1.5kmの直線は残されつつ、コースが現代的に改良され、ランオフエリアはほとんどが舗装され、安全性が向上し、F1開催に必要な資格であるグレード1を取得しました。
 これらの経緯から、富士スピードウェイでのF1開催が数年前から噂されていたのですが、F1グランプリの開催契約が今シーズンいっぱいで切れる現日本グランプリ開催地、鈴鹿サーキット(三重)に代わって、来年の日本グランプリが富士スピードウェイに引き継がれることになりました。

 これを受け、鈴鹿サーキットを所有するホンダは、イタリア(モンツァとイモラ)やドイツ(ホッケンハイムやニュルブルク)のように日本での同一国2戦開催に向けて調整を始めているようです。これまで「日本グランプリ」のグランプリ名を冠してきた鈴鹿ですが、来年は富士が日本グランプリとなるため、鈴鹿でも開催されることが決まれば、別のグランプリ名をつける必要があります。日本では過去に94年、95年に岡山県のTI英田サーキットと鈴鹿サーキットで同一国2戦開催がありましたが、その時には英田が「パシフィックグランプリ」と称されました。

 これまで日本グランプリとしての地位を守ってきた鈴鹿サーキットは、世界唯一の立体交差サーキットで、1987年から今年10月に行われる日本グランプリで20回目を数える伝統的なサーキットであり、F1ドライバーからも好評なサーキットの一つで、ストレートとテクニカルのバランスが高く評価されている、日本で一番著名なサーキットと言えます。
 しかし、開設から40年以上経過し、最近開設されたサーキットに比べてコース幅やランオフエリアが狭く、2002年以降毎年死亡事故が発生しており、施設の老巧化と伴に問題点となっているのも事実です。それを考えると、新しく生まれ変わった富士スピードウェイに「日本グランプリ」の座を奪われてしまったのは仕方がないことだと思いますが、できれば鈴鹿での開催も継続して2戦開催を実現させてもらいたいものです。



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 マックス・モズレーの暴挙発動!
2006年03月24日(金)

 F1を牛耳っているFIA(国際自動車連盟)の会長マックス・モズレーが、またとんでもないことを言い出しましたな。

 まずこの話題をする前に、FIAとコンコルド協定、そしてGPMAの関係について、もう一度おさらいしてみましょう。

 F1を統括するFIAとF1に参戦する各チームとの間で、コンコルド協定というものが結ばれていて、現在の規則では、このコンコルド協定にサインしないとF1に参戦することはできません。このコンコルド協定は非公開のものなのでその全貌は明かではないのですが、公になっているものでは、レギュレーションや放送料の分配などの取り決めをおこなったりしていて、レギュレーションを変更する場合は、FIAが提案したものに対して全チームが多数決を行い、過半数で承認されます。
 他に最近判明したものでは、昨年の11月に今シーズンからのF1参戦を表明したスーパーアグリが、エントリー手続きに不備があってエントリー期日に間に合わなかったというような場合、再申請をする場合は他の全10チームの同意が必要であるということも定められているようです。

 で、このコンコルド協定、現状のものは2007年でその効力が切れてしまうのですが、2008年からの新コンコルド協定がかなり公平性を欠くものらしく、ルノー、マクラーレン(メルセデス)、トヨタ、ホンダ、そしてBMWのメーカー系チームで構成されるGPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)が反発し、FIAとコンコルド協定で成り立つF1グランプリを離脱して、2008年から独自の新シリーズを立ち上げる構想を立てていました。

 ところが、F1のシンボルとも言えるフェラーリは、メーカー系チームであるにも関わらず、以前からFIAと癒着しているため、有利な条件を提示されて早々に2008年からの新コンコルド協定にサインしました。さらにその後昨年限りでBMWとの関係を解消した名門ウィリアムズがこれに続き、今年からフェラーリからエンジンの供給を受けているレッドブル、そのセカンドチームであるトロロッソ、一昨年にジョーダンを買収したミッドランド、さらに今年からF1に新規参入したスーパーアグリも新コンコルド協定にサインし、事実上新コンコルド協定組は6チームとなり、GPMAの新シリーズ立ち上げは不可能となってしまいました。

 そこでさらに追い討ちをかけるように、モズレーの暴挙が発動されたのです!

 22日、世界モータースポーツ評議会の会合がパリで行われ、エントリーの受け付け期間は今年3月24日(今日)から31日とするという決定が下されたのです!マックス・モズレーはGPMAの5社に対し、すぐに新コンコルド協定にサインし、F1への参戦を決めなければ、2008年以降のエントリーは保証されないとコメントしています。

 新コンコルド協定は2008年から2012年まで効力がありますが、現在F1のチーム枠は12まであり、そのうちすでに新コンコルド協定にサインし、2008年からの関与が決定しているチームは前述の6チーム。従って残り6つのチーム枠が残っていることになります。今月31日までの締め切りを過ぎてもまだ空きがあればエントリーは受け付けられますが、エントリーが遅れたチームは2008年のレギュレーションについての発言権がなくなってしまいます。
 またマックス・モズレーは、2008年からは現状の新規参入時に納めなければならない約58億円ものエントリーフィーを廃止を検討しており、これにより2008年からのF1への新規参入に名乗りを上げているチームが複数あると挑発しています。

 つまり、仮にGPMA側が今月31日までにコンコルド協定にサインせず、2008年のエントリーを行わなかったとしても、現状の6チームと新規参入チームで全12枠が埋まり、F1グランプリは存続可能だと言っているわけです。そして今月31日までにすべてのチーム枠が埋まってしまえば、例え昨年タイトルを獲得したルノーや名門マクラーレンですら、2008年にF1に参戦することはできなくなってしまうと言うわけです。

 GPMAは、思いがけず早急な決断を迫られることになってしまいました。もしGPMAの5社が31日までに新コンコルド協定にサインし2008年のエントリーを済ませれば、2008年からのF1分裂は避けられることになりますが、新コンコルド協定の内容に反発してサインを拒んでいたGPMAはFIAに屈することになるわけですね。

 マックス・モズレーはその面構えと言いやり方と言い、人の弱みにつけ込むのが得意な根っからの悪人のようですな。現実の世界で勧善懲悪というのはなかなかないものですが、マックス・モズレーこそ、真の悪役と呼べるでしょう。



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 「マツダイラ」の執筆を再開
2006年03月23日(木)

 まだ本腰を入れて、と言うわけにはいきませんが、とりあえず少しだけ連載中のF1小説「マツダイラ」第12話の執筆を再開しました。といってもまだ仕事が忙しいので、前回の第11話で収まりきれなくて今回に回す予定のエピソードをまとめた程度です。

 今回の第12話で、今までと大きく変わる点が一つあります。それは、今まではマツダイラのF1プロジェクトと実際のF1シーンが基本的に完全に切り離されていたものが、今回初めて同じ舞台で相まみえるという点です。
 これまでマツダイラは日本にある自社のテストコース「Kー6」で単独テストをおこなってきましたが、今回マツダイラは初めてイギリスのノーサンプトンにあるシルバーストーンに遠征し、他の実在するF1チームと共に合同テストに参加することになります。つまり、マツダイラが初めて他のF1チームと肩を並べて、同じコースでマシンを走らせると言うことですね。
 果たしてマツダイラのマシンのポテンシャルは、他の実在するチームのマシンと比べて、どれほどのものなのでしょうかねえ。今までは単独テストしかしてきませんでしたから他のマシンと比較することはありませんでしたが、今回ようやくマツダイラのF1マシン「MS−P2」の素性が明らかになります!

 一方、前回はケン・マツダイラが離婚届を突きつけられた妻の元へ行くため、渡英途中の新幹線から降りるシーンで終わりましたが、もちろんこの続きもあります。この夫婦がいったいどうなってしまうのかも気になりませんか?あとはイタリアンマフィアの影がちらつくきな臭いエピソードもありましたが、このあたりのことは少しだけ進展します。

 仕事の方はまだちょっと一段落つかないので、公開できるのは5月頃になってしまうと思いますが、皆様心待ちにしていて下さいね。



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 S2000の評価下がる
2006年03月22日(水)

 ……といっても良い意味で、ですよ。言うまでもなく僕の中での評価は、S2000(シルバ)が世界イチィィィィィッ!ですから。

 評価が下がったというのは、自動車保険のS2000の車種別評価のことです。この車種別評価は、事故率が多いほどランクが上がり、保険料も高くなります。昨年の今頃のVoiceでも取り上げましたが、一昨年、昨年と2年連続でS2000の車両クラスが上がってしまい、本来無事故の僕は年々保険料が安くなっていくはずなのに、保険料が2年連続でアップしてしまったというお話をしました。

 で、今年も自動車保険を更新する時期になったのですが、ようやく今年S2000の車種別評価のうち、車両ランクと対人ランクが8から7になり、その分保険料が安くなりました。ちなみに今年のS2000のクラスは、車両:7(−1)、対人:7(−1)、対物:6(変わらず)、傷害:8(変わらず)で、それぞれ9が最高なので、相変わらず全体的なS2000の事故率は高く、保険料が下がったといっても僕が入っている自動車保険のプランではまだ9万円以上と高額です。
 ただ、S2000での事故の件数そのものは他の車種と大して変わらないのですが、出回っている台数自体が少ないため、事故率が高くなってしまうと言うわけです。

 非常に不公平極まりないですねえ。

 世間に出回ってる台数に応じて事故率を算出してくれよ……。そりゃ、同じ事故の件数だったら、至る所で見かけるFitやVitzなどの人気車両に比べたら、ほとんど見かけないS2000の事故率が高くなってしまうのは当然じゃないか……。

 で、今回車両ランクと対人ランクが下がったのは、保険会社の担当者の話によると、だんだんとS2000で無茶な走りをするドライバーが減ってきているらしいということでした。つまり、推測ではありますが、S2000を買って無茶な運転をして事故を起こし、別のクルマに乗り換えたのではないかということです。で、今は僕のように無茶な運転をせずのんびりとクルージングを楽しむような優良なS2000ユーザーが多くなっているため、事故率が下がったというわけですね。
 ただ、それでもS2000というクルマはかなりピーキーでそれなりの運転技術を必要とするクルマですから、相変わらず対物事故は減らないようです。

 しかし、今後中古車市場でS2000の値段が下がって、S2000が比較的安く手に入れられるようになると、また無謀なドライバーがS2000を買って事故を起こすようになることも考えられるので、今後また車種別評価が上がって保険料が上がってしまう可能性もあります。



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 王ジャパン世界一!
2006年03月21日(火)

 日本野球界に新たな伝説!世界の王(王様じゃなくて王貞治ね)が、今度は世界一の王(王様じゃなくて王貞治ね)になってしまいました!

 いや〜!まさか今回初開催の野球の世界一決定戦「ワールドベースボールクラシック(WBC)」で、日本が世界一になってしまうとはねえ。予選リーグの時は韓国に2連敗して絶望的だったんですけどねえ。いやいや、素晴らしい試合でしたね!

 というか、僕は元々野球はあまり興味がなくて、結果だけ見ていたりしたのですが、さすがに今日のWBC決勝は見てしまいましたね。仕事そっちのけで。実は決勝も準決勝も見てなかったので全然知らなかったんですが、何やらアメリカ戦で誤審があったとか。で、韓国に2敗して絶望的だったのが、得失点差かなんかで奇跡的に這い上がって、最終的に優勝してしまったとか……。いろいろあったんですね。

 しかし、アメリカ有利の組み合わせになっていたとはいえ、同じ国と3回も試合するというのは、どうなんでしょうかねえ。日本に2回も勝ってるのに、1回負けただけで決勝に進出できなかった韓国は哀れですね。しかもその2回負けた日本は世界一になってしまうし……。まあ、ルールの中で日本が勝ったんですから、ありがたく今回は世界一の名誉を頂きましょう。

 それにしても、決勝の相手はアマ世界最強のキューバ!そのキューバに競り勝つなんて、日本もなかなかレベルが高いんですね。何というか、ミニ野球というか、地道な機動力野球が生きているんですねえ。それにイチローもいたことですし。王監督の采配も見事に的中したということでしょう。
 初回に先制して一時は大量リードしていた日本ですが、後半に入って一気にキューバが1点差まで詰め寄った時には、キューバの底力を感じてハラハラしてしまいましたが、その後日本が再びリードを広げて、最後は昨年まで地元でプレイしていた大塚がきっちりと決めて、見事に世界一の座を手にしましたね!

 イチローというと、メジャーリーグでは個人主義といったイメージが強いですが、今回のイチローはホントにチームを絶賛していましたね!そしてここぞというところで必ず結果を出すイチローは、やっぱり天才ですな。彼は野球を引退しても、役者としてやっていけるでしょう。メジャーリーグの世界でも歴代記録を塗り替えていますから、その名前は後生まで語り継がれることでしょうね。

 日本世界一、おめでとう!



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 「カウンタック」最新刊
2006年03月20日(月)

 最近買い集めているコミックスの一つ、梅澤春人の「カウンタック」最新刊が出ていたので買ってきました。この漫画は簡単に言ってしまえば、「頭文字D」のカウンタック版とも言いましょうか、伝説のスーパーカーカウンタックで公道でバトルを演じてしまうと言う何とも大胆なお話です。

 前回の4巻では、「マツダイラ」で使おうと思っていた“キャッツアイまたぎ”のネタを先に描かれてしまっていたのでがっくりしてしまったのですが、今回は幻のフェラーリ「イオタ」が現れ、そのイオタに打ち勝つためにカウンタックに改良を加えるというお話。F1のグランドエフェクトの話も出てきて、なかなか参考になりました。まるで「フォーミュラ講座」を見ているようでした。

 主人公の乗るカウンタックLP400には、このクルマにしかないベリスコープ(ルーフ中央の小窓)とエンジンフード、リアエンドまでの後部が大きくへこんでいて、それがLP400の大きな外観的特徴になっているのですが、その部分に空気が入り込むことによって空気の流れが乱れ、グランドエフェクトが効果を生まないという欠点があります。
 で、そのベリスコープからリアエンドまでのへこみにフタをしてフラットにしてしまえば、空気が乱れることなくリアまで滑らかに流れていきますが、その反面LP400の外観を損ねてしまうことになります。

 そこで主人公が思いついたのが、そのへこみのフタを透明な素材で作ってはどうかというもの。それなら実際はフタをしているのですが、透明なので目に見えるのはLP400本来の外観であるということですね。

 うーん、なかなか斬新な発想ですね。

 LP400には、純正でこのベリスコープにフタをするアルミ製のフードがあるのですが、これを透明にするためにポリカーボネット素材にすることで、重量が1/3になり軽量化も出来るという利点があるそうです。

 しっかしこの漫画、ポルシェだイオタだマラネロだ、あげくの果てにはディアブロに乗るねーちゃん……いったいどんな車社会なんだ……。まあ、みんな腕の良い整備士のところに来ると言うことで、類は友を呼ぶと言うことなんでしょうかねえ。そういう希少価値の高いクルマは、メンテが出来るところも限られているでしょうからねえ。



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 F1第2戦マレーシアグランプリ(決勝)
2006年03月19日(日)

 いや〜、なかなか面白いレースでした。昨日書き忘れましたが、フィジケラ、バトンの開幕前好調だったルノーとホンダがフロントローを獲得し、デビュー2戦目のニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)が3番手、同僚のマーク・ウェバーを挟んで、速さはあるマクラーレン・メルセデスのライコネン、モントーヤが5・6番手で並び、さらにその後ろ7番手にはディフェンディングチャンピオンのアロンソ(ルノー)というスターティンググリッドの中、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が昨日の予選でエンジンを交換し10グリッド降格となり、14番手スタートという波乱の展開で幕を開けた決勝レースでした。

 スタートでは7番手スタートの新王者アロンソが絶妙のスタートを決め、一気にバトンの後ろ3位まで順位を上げます。一方そのオープニングラップの4コーナーでライコネンとクリエン(レッドブル)が接触し、何と優勝候補のライコネンが1周目でクラッシュし、早々に戦列を離れてしまいました。
 レースはフィジケラ、バトン、アロンソ、ウェバーの順で進む中、7周目には3番手スタートの注目のルーキー、ロズベルグがマシン後部から白煙を上げてストップ。16周目にはアロンソとの3番手争いを演じるウェバーがハイドロリック系のトラブルでリタイアと、序盤から5台が姿を消すサバイバルレースとなりました。

 そんな中、レース中盤にペースが上がらなかったバトンをアロンソが交わしてルノーのワンツー体制。その後レースは多少雨がぱらついたものの、ルノーが危なげない走りで最後まで走り切り、フィジケラが昨年の開幕戦オーストラリア以来3度目の優勝、アロンソが2位に入り、ルノーは「オールルノー」体制では、1982年の第11戦フランスグランプリでのルネ・アルヌー、アラン・プロスト以来となる実に24年振りのワンツーフィニッシュを飾りました。

 さて、注目の純日本チーム「スーパーアグリ」ですが、こちらは前戦バーレーンでは井出くんがトラブルでリタイヤを喫し、完走した琢磨も6回もピットインを余儀なくされて4周遅れという結果でしたが、今回はピット回数も2回で、3周遅れの13位最下位で2戦連続完走を果たしました。井出くんは残念ながら
今回も前回同様のメカニカルトラブルでリタイヤとなりました。

 しかし魅せてくれましたねえ琢磨くん!当面のライバルであるミッドランド、トロロッソらとポジション争いを演じ、本来の“攻めのレース”を展開した琢磨は、中盤最終コーナーでアグレッシブなオーバーテイクシーンを見せてファンを魅了しましたね!さすがは琢磨!弱小チームの4年落ちのマシンでも、その攻撃的な走りが光っていました!これがあるから琢磨ファンはやめられないんですよね〜!自分の置かれた状況下で最大限の働きをする、これが今の琢磨には最も重要なことだと思いますね。血気盛んなアロンソやライコネンを除く、ふにゃふにゃの軟弱ドライバーでは、なかなかこんなシーンは見せてくれませんからねえ。個人的にはあの琢磨のオーバーテイクシーンが今回のレースの最大のクライマックスだったと思っています。

 レース全体的には、ルノーの盤石のレースで、今年もルノーがトップをひた走りそうな勢いですな。信頼性がありますからねえ今年も。ルノーはトランスミッションが全10チーム中唯一の6速セミオートマチック(他はすべて7速)ですから、やっぱりエンジンにかかる負担が少ないんでしょうかねえ。他のチームも、6速セミオートマチックを試してみればいいのにと思うのですが。これだけ信頼性に違いがあるわけですから。



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 F1第2戦マレーシアグランプリ(予選)
2006年03月18日(土)

 F1開幕2戦は連戦、今週末は第2戦マレーシアグランプリです。

 えー、実は前回の開幕戦バーレーングランプリの予選は、スカパーが視聴できないというトラブルに見舞われてしまい、なおかつ静岡の地上波では予選を放送してくれないので、予選セッションを観ることができませんでした。で、今回初めて“ノックダウン方式”という新しいルールでの予選セッションを観ることができたのですが、観る前までは面白そうな方式だなと思っていましたが、実際に観てみると何だか退屈でした。

 まず最初の15分間(第1ピリオド)で17番手から22番手までの下位6台が足切りされ、その6台のグリッドが確定。次の15分間(第2ピリオド)では残った11台で再びセッションが行われ、11番手から16番手までの下位6台が足切りされてその6台のグリッドが確定。そして最後の20分間(最終ピリオド)は残った10台でセッションが行われ、最終的なグリッドが確定するというのが、今年から採用されたノックダウン方式です。

 まず何が一番退屈かと言えば、応援しているスーパーアグリの2台が最初の15分間で早々に足切りされてしまうので、その後の第2ピリオド、最終ピリオドではスーパーアグリを含む脱落してしまったチームの走りをまったく観られないということですね。今回の第1ピリオドでは、下位チームのトロロッソ・コスワース、ミッドランド・トヨタ、そしてスーパーアグリの順できれいに6台が順当に(?)脱落しているのが面白かったですが。
 その後の第2ピリオドでは、開幕3戦で優勝すると意気込んでいたトヨタのトゥルーリ、そして同じく今年初優勝を狙っているホンダのバリチェロ、さらにはフェラーリのマッサまで脱落してしまい、最終ピリオドでの混沌とした上位グリッド争いが観られなくて残念でした。バリチェロやマッサが最終ピリオドまで残っていたら、さらにグリッド争いは面白くなっていたと思うんですけどねえ。特にホンダは開幕前のテストでは好調でしたから。

 そして、このノックダウン方式の予選は昨年までの予選と異なり、1ラップアタックではなく複数ラップ周回してもそのタイムが反映されるのですが、実質15分15分20分と細分化されていますからねえ。途中でタイヤ交換のためにピットインすることを考えると、1回のセッションで周回できるラップ数は限られてしまいますね。2003年までの1時間で12ラップまで自由にアタックできる予選方式のように、セッションの最初のうちは出るのを待って、コースがきれいになってからアタックを開始するなんて悠長な事を言っていると、アタックを開始した直後に黄旗や赤旗で水を差されたり、クリアラップを獲れなくてタイムロスしてしまったりして、そのうちセッション終了時間が来てしまったりなんかして、結構リスキーなんですよね。これじゃ昨年までの1ラップアタックと大して変わらないような気がしますな。まあ、最終ピリオドまで残れば、チャンスは3回あるにはあるんですけどね。

 そうそう、今回の予選セッションを観て初めて知ったのですが、最終ピリオドは2003年以前のようにセッション終了時間を過ぎてしまっても、その時点で周回しているマシンのタイムは反映されるようですが、第1、第2ピリオドの場合は、例えコース上で周回していたとしても、セッション終了時間できっちりと締められてしまうんですねえ。そうなると、最後の最後で勝負をかけようと思ったら、1ラップ分プラス数秒のマージンを残してアタックしないと、フィニッシュラインにたどり着く前にセッションが終わってしまって、そのタイムは反映されなくなってしまうと言うわけですな。

 セッションの終わりまで良いタイムを出せないドライバーは、そのラストアタックは相当焦るでしょうねえ。何せ自分のラップタイム以前に、セッション終了時間という時間に追われているわけですから。

 ……え?結局予選の結果はどうだったんだって?……えーと、ポールポジションがフィジケラ、その後バトン、ロズベルグ、ミハシュー、ウェバー、モントーヤ、ライコネン、アロンソという順番のようです。(おい)



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 「ゴルゴ13」をグッとこらえる
2006年03月17日(金)

 昨年8月に新居へ引っ越してから、収納スペースを拡大するため溜まりに溜まっていた漫画を整理して、11月に大量にブックオフに売り飛ばしたというお話を昨年11月4日付のVoiceで書きましたが、その中でも僕の愛読書だった「ゴルゴ13」を所有している全冊手放したことがかなり大きかったわけですが、最近“ゴルゴ禁断症状”が出始めています。

 元々「ゴルゴ13」はコンビニの単行本コーナーなどで売られていたので、コンビニに立ち寄ったついでに買ったりしていたのですが、「ゴルゴ13」は1968年10月から雑誌に連載開始され、以来一度も休載せず、現在も「ビッグコミック(小学館)」にて好評連載中の長寿漫画で、最新コミックスは135巻を超えており、毎回買っていたらそれこそ本棚がいくつあっても足りなくなってしまう上に、一冊の値段も580円と結構高いので、3年ほど前に創刊された、360円で隔週で出ているベストセレクション版を買っていました。

 このベストセレクション版は、今まで発表された「ゴルゴ13」シリーズの中から毎巻テーマ別に秀逸な作品をセレクトされて3話ほど収録されているもので、1冊の中に比較的初期の作品があったり最近のものがあったりと時代も前後しており、今ではほとんど無駄話をしない寡黙で無愛想なイメージのゴルゴ13が、初期の作品ではかなり無駄口やジョークを言い、さらに独り言を言ったりニヤリと笑ったりする“若気の至り”をさらけ出したりしているのが楽しめてなかなか興味深かったです。

 しかし、前述の通り昨年の11月に一切合切処分してしまったので、ここでまたうかつに手を出してしまうと、僕のことですからまたすぐに本棚がいっぱいになってしまいそうなので、最近ではコンビニの単行本コーナーで「ゴルゴ13」を見かけても、あえて立ち読みしないようにしています。

 本当は気になってしょうがないんですけどねえ。

 ……といっても、古本屋に行くと、ベストセレクション版が100円コーナーで売っていたりするんですけどね。新刊を買っていた頃は、ちょっと待てば100円で買えるという事実に驚愕しました。立ち読みすれば、ただで新刊が読めちゃうんですよねえ……。



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 遠のくゴールドライセンスの野望
2006年03月16日(木)

 やってしまいました……。実は今日、2003年9月に22キロオーバーのスピード違反を犯して以来、2年6ヶ月ぶりに道路交通法違反で切符を切られてしまいました。今日の違反は、駐車違反です。

 今日は一日中雨だったのですが、午後3時過ぎに近くのお客さんのところに打ち合わせに行き、通り沿いのビルの1階にあるお客さんのオフィスの前の駐車場に別のクルマが停まっていたので、その前のスペースにクルマを横付けにして駐車し、15分ほど打ち合わせをしました。で、打ち合わせが終わってクルマに戻ってみると、しっかりと運転席側のサイドミラーに駐車違反標章が付けられていました。

 ……いや〜、お客さんのオフィスは1階でしかもガラス張りになっているので、ビルの目の前に停めてあったクルマが見えているという状態だったのですが、お巡りさんが回ってきたのにはまったく気づきませんでしたねえ。今日は父のエクストレイルだったのですが、車高が高いので向こう側で標章を取り付けているのが見えなかったんでしょうか。それとも、まさかお巡りさん、クルマの下に隠れるようにしながら標章取り付けていませんでした?

 ま、いずれにしても僕の自業自得ですね。最近ではチョークで地面に時間を書いて、しばらくして戻ってくるなんてことはせずに、一発で標章を付けられてしまいますからねえ。それに、僕みたいに駐車違反をしているクルマが他にもたくさんいて交通を妨げてしまうと、救急車や消防車などの緊急自動車の通行を妨害してしまうことだってあるわけですし、いけないことですよね。反省しています。

 ちなみにその後すぐに静岡中央警察署へ行き、手続きをして標章を外してもらいました。罰金は1万5千円、点数は2点引かれました。ただし、点数は3ヶ月経てばまたゼロに戻ります。

 ……ああ、これでまたゴールド免許への道が遠のいてしまった……。



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 ホットスポット現地調査
2006年03月15日(水)

 3月7日付のVoiceで、静岡市内でワイヤレスでインターネットができるホットスポットの話題を書きましたが、今回は、昼間静岡市の中心部にiBookを持っていって、実際にホットスポットでネットが繋がるか現地調査をしてみました。

 まずは最も確実と思われたスターバックスに行ってみたのですが、ふかふかソファーのラウンジ席でiBookを広げてみても、まったくホットスポットの無線LAN電波を受信するAirMacが反応しませんでした。そこで店員さんに聞いてみると、この店は立地条件が悪いらしく、2階の窓際の席だったら入ったり入らなかったりするらしいです。しかし、2階の窓際の席は午後の下世話話に花を咲かせているおばちゃんたちご一行が独占していたので、敢えなく断念しました。

 その後スターバックスを出て、友達と待ち合わせをしていたので、その待ち合わせ場所までのメインストリートを、iBookを立ち上げて広げたまま両手で持ちながら歩いてみることにしました。
 すると!無線LAN電波の受信を示す反応が次々に示され、そのデータログを見ると、約10秒に1回の割合で様々な種類の無線LAN電波を受信していることがわかりました。しかし、それらの電波は非常に微弱なものばかりで、どれも安定してインターネットを繋げられるレベルではありませんでした。
 ただ、ちょっとメインストリートを歩いただけでこれほどたくさんの電波を受信するとは思いませんでした。無線LAN電波は至る所から出ているんですねえ。

 マクドナルドだったら静岡市の全店がホットスポットになっているようなのですが、さすがにフライドポテトを食べながらパソコンに触ったら汚してしまいそうなので、今日のところはホットスポットでネットを繋ぐのは諦めて、調査を終了しました。

 ……結局調査失敗かよ!



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 杉村太蔵をなんとかしろ
2006年03月14日(火)

 今日はホワイトデーですね。僕もお返しのクッキーやらマシュマロやらキャンディーやらを大量に買って10tトラックをチャーターして……

 ……アイドルかっつーの!

 ちなみに、僕が子供の頃に聞いた話によると、バレンタインチョコのお返しの返事として、クッキーは「OK」、マシュマロは「友達で」、キャンディーは「ごめんなさい」という意味なのだとか。信憑性はありません。あくまで子供の頃聞いた話です。

 さて、そんなホワイトデーの今日、仕事の合間にワイドショーを見ていたら、小泉チルドレンの看板議員、自民党の杉村太蔵衆院議員(26)が、何を勘違いしているのか、公共の電波を使ってノロケ話をしまくっていましたねえ。
 杉村太蔵衆院議員は5月に結婚するらしいのですが、今日の午前首相官邸に小泉純一郎首相を訪れ、「大好きで、大好きで、僕の一生をかけてお守りしたい女性ができました」と報告したようです。首相は「それはいいことだ。おめでとう。地道に頑張れ」と祝福したらしいです。

 ……アイドルかっつーの!

 杉村氏によると、相手は一般企業に勤める東京都内在住の女性(24)で、初当選後に知り合ったそうです。5月11日に婚姻届を出す予定。首相に報告後、杉村氏は記者団に対し「首相は一応僕の上司ですから。普通は報告するのかなと思って」と説明。
 結婚を決意するきっかけになったのは、彼女の「太蔵君がどうなっても、一生そばにいる」というひと言だったとか。「まだまだ未熟で若輩者ですが、2人で力を合わせ平凡でも穏やかな笑顔の絶えない家庭を築いていきたい」とのろけながら、うれしそうに語っていました。

 ……アイドルかっつーの!

 杉村太蔵衆院議員は、26歳という若さで政界に入ったわけですから、考え方や言動もまだまだ甘ちゃんで、政治家としてその未熟さを疑問視する声が取り沙汰されていますが、それはまあ“若さゆえ”のこととして目をつむりましょう。早いうちから政界に入っていれば、これからどんどん勉強して様々なことを学んでいくことができるでしょうし、四半世紀から半世紀も政界に居座っている重鎮たちが取り仕切っている日本政府の中で、20代という若い世代が活躍することによって、若い世代ならではの発想で、新しい政治のあり方が見えてくるかもしれませんからね。

 ただ、今回の結婚の記者会見は、勘違いしすぎてるんじゃないのか太蔵くん。君の結婚などまったく興味ないんだよねえ。上司である小泉首相に結婚の報告をしたのはいいことだと思います。ただ、その件でマスコミにマイクやカメラを向けられて、わざわざ立ち止まって「大好きで、大好きで……」って言われてもねえ。そのあまりのキザなコメントに、見ていて思わず歯が浮いてしまいましたぞ!

 マスコミもマスコミですな。そんなしょーもない話題をいちいち取り上げるんじゃない!そうやってくだらないことで群がるから、本人も調子に乗ってアイドル気分で気取ってしまうんです!そのうちカメラ写りを良くしようと、プチ整形なんぞして、いつの間にかまぶたが一重から二重になっているかもしれませんぞ!

 ……アイプチかっつーの!



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 ホンダベルノでF1レポート
2006年03月13日(月)

 今日は仕事がなかったので、午後に洗車とS2000シルバのヘッドライトの交換を済ませてきました。洗車はいつもお世話になっている近所のシェルで手洗いフッ素加工洗車をしてもらい、その後ピカピカになったシルバでホンダベルノに乗り付け、先日切れてしまった左ヘッドライトの交換をしてもらいました。

 で、洗車は毎回20分ほどかかるのと、ヘッドライトの交換はS2000の構造上ボンネットを開けて取り替えることができず、タイヤを外してタイヤハウスの奥からヘッドライトを取り替えなければならないので作業に40分ほどかかると言うことで、最近買ったiBook(ノート型Mac)を持ち込み、シェルの店内とホンダベルノの店内でF1レポートの執筆をしました。

 いや〜夢だったんですよ〜!ホテルのラウンジとはいきませんでしたが、こうやって自宅や仕事場でない場所で、一度執筆活動をしてみたかったんですよ〜!……いや、なぜと言われると困るんですが、それに自宅で執筆した方が資料も揃っていますし、色々な設備も揃っているので便利は便利なんですが、まあ、たまには気分を変えて、街の雑踏や人々の会話や笑い声を聞きながらの執筆も乙なものかなと思ったわけですよ。

 実際にやってみると、いつもと違う環境なので新鮮だったのと、ホンダベルノではコーヒーのサービスもあったりして、結構良かったですよ。それにノート型パソコンを広げて何やらカタカタとキーを叩くというのも、何だかIT企業のやり手ビジネスマンのような、あるいはクルマの修理に来た時間も惜しんで執筆しなければならないほど売れっ子なライターのような気分を味わえて、なかなか優越感に浸ることもできました。

 ……でも、洗車した時間は平日の午後と空いていたので15分足らずで終わってしまい、またヘッドライトの交換も30分以内で済んでしまったので、じっくりと書く時間がなくて結局F1レポートは予選分しか書けませんでした。

 今度は休みの日にでも、ホットスポットのあるカフェやホテルのラウンジなどで、ネットも使いながらコーヒーを飲み、ゆったりと執筆作業をしてみたいものです。



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 F1開幕戦バーレーングランプリ(決勝)
2006年03月12日(日)

 2006年F1開幕戦バーレーングランプリは、フェルナンド・アロンソ(ルノー)とミハエル・シューマッハ(フェラーリ)との新旧チャンピオン対決となりましたね。

 こちらも詳しいことはF1レポートで書きますが、昨年史上最年少でチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソは、強かったですねえ。スタートではポールポジションのシューマッハが無難にスタートを決める中、4位スタートのアロンソが素晴らしいスタートを決めて一気にバトンを交わして3位に浮上。さらにオープニングラップで2番手スタートのマッサ(フェラーリ)を交わして、早くも2位に浮上してトップのシューマッハ追走体制に入ります。その後7周目で後方につけていたマッサが突然スピンを喫し、危うく前を走行するアロンソと接触しそうになりましたが、アロンソがよく見ていて冷静に回避し難を逃れました。あそこでほんの数センチの差でブレーキを踏んで接触を免れたのは、単に運が良かっただけではなく、アロンソの卓越したドライビングテクニックによるものですね。

 シューマッハとアロンソのトップ争いは2回目のピットインまではシューマッハが先行していましたが、レースが動いたのはその2回目のピットインでしたね。36周目に先にシューマッハが入り、その後39周目にアロンソが入り、そのアロンソのピットアウト後の1コーナーで両者は交錯!アロンソが絶妙のブロックを決めてシューマッハの先行を阻止してついに首位を奪い取りました。その後は最後までトップをシューマッハに譲ることなく、新チャンピオンが今年も開幕戦から勝利を手にしました!

 フェルナンド・アロンソは、ミハエル・シューマッハを超えましたね、完全に。このアロンソの走りを見せつけられては、さすがのシューマッハファンも、世代交代の現実を認めざるを得ないでしょうね。アロンソは23才という若さで、まるで玄人のような技を見せますからねえ。昨年のサンマリノグランプリでも、2秒以上ペースが速かったシューマッハに対して、あえてバックマーカーには近づかずに自分のペースでブロックするという若手らしからぬ走りで最後までシューマッハを抑えきりましたし、日本グランプリでも、本来は抜く場所ではない高速コーナー130Rでシューマッハをバッサリと抜き去ってしまいましたし、今回も2回目のピットアウト後の1コーナーで、シューマッハをなめまくっているようなブロックで抑えきりましたからねえ。シューマッハが今年アロンソに勝とうと思ったら、相当苦労するでしょう。もはや実力ではアロンソが上回っているわけですから。

 さて、F1レポートではたぶん触れられないであろうスーパーアグリですが、残念ながら井出くんはトラブルに見舞われてリタイヤしてしまいましたが、佐藤琢磨がエースの貫禄を見せて、4周遅れながらきっちりと最後まで走りきり、新しいチームに見事初完走をもたらしました!
 昨年11月のF1参戦表明時の目標「開幕戦のグリッドに2台のマシンを並べる」を見事に果たしたスーパーアグリは、18周目に2台同時にピットイン、佐藤琢磨が余分な周回を重ね、その後井出有治がメカニカルトラブルでリタイアしてしまいました。しかし佐藤は計6度のピットインを行なうなど慌ただしいレースとなりましたが、最終的にトップから4周遅れながらも18位で完走を果たしました。

 まず何よりも、初戦で見事に完走を果たしたことは値千金ですよ。何と言っても開幕前にはろくにマシンのテストができませんでしたから、今回バーレーンでは、まさに“実際にレースしながらレースシミュレーションをこなした”わけですから、これほどリアルなシミュレーションはありませんよね。またきっちり完走したことで様々なデータを収集することができたはずですし、琢磨もマシンの特性を掴むこともでき、今後に繋がる貴重な決勝になったと思います。

 チームに関しても、ピットクルーもピット作業を実際にしたことがないメンバーばかりのようですから、今回レース中に井出くんの1回と琢磨の6回の計7回もピット練習ができたわけですから、だいぶ作業のコツも掴んだのではないでしょうか。次のグランプリでは、ピット練習はもういいので“本番”だけにして欲しいですな。

 ……それにしても……ピットイン6回て……。



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 F1開幕戦バーレーングランプリ(予選)
2006年03月11日(土)

 いよいよ開幕しましたね〜2006年F1シーズン!

 今年からF1の予選方式は大幅に変更され、昨年までの1ラップアタック方式ではなく、史上初の“ノックアウト方式”による予選となりました。そのルールは、まずは全車が自由にコースインして最初の15分間で6台が足切りされ17〜22番グリッドが確定、5分間のインターバルの後、次の15分間でさらに6台が足切りされ11〜16番グリッドが確定、残った10台はそれまでのタイムをクリアされ、最後の20分間のセッションで上位10グリッドを争うという方式。

 詳しいことはF1レポートで改めて書くことにしますが、F1レポートではおそらく我らがスーパーアグリ・ホンダのことを書けないでしょうから、ここで書くことにしましょう。4年落ちの旧アロウズA23をベースに開発された数戦だけの即席マシンSA05でデビュー戦に臨んだスーパーアグリの佐藤琢磨と井出有治は、案の定最初のセッションで足切りされてしまいました。タイムは琢磨が1分27秒411、井出くんが1分40秒270でいずれも最下位。ただし、優勝候補のキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)が第1セッション終了間際に大クラッシュを演じてノータイムとなったため、グリッドではライコネンが最後尾スタートとなります。

 琢磨のタイムは当面のライバルであるミッドランド・トヨタのティアゴ・モンテイロのタイムから約1.5秒遅れ。即席で持ち込んだマシンで早くもここまでのタイムが出せるほどのマシンに仕上げてきたスーパーアグリは、奇跡に近いですね。そもそもこの短期間では、開幕戦にマシンを持ち込むことさえ無理だろうと言われていたぐらいですからねえ。明日の決勝では、特に結果を気にすることなく、しっかりとマシンテストの続きをするつもりで、また井出くんはF1マシンとレースの感覚を掴むことを最優先にして、気楽にやってくれればいいかなと思います。

 くれぐれもマシンだけは壊さないようにして欲しいものです。何せ現状ではマシンはレースカー2台とスペアカー1台の計3台しかなく、しかもチームは貧乏ですから、1台失っただけで大損害ですからねえ。

 さて、その他の結果です。ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が久々にポールポジションを獲得して、ついに故アイルトン・セナの持つ最多ポールポジション獲得回数65回に並び、いよいよ残された最後のF1歴代記録総なめに大手をかけました。1つぐらいセナの名前を残しておいて欲しかった気もしますが、歴史的瞬間まで、あと1つとなりましたね。

 そして今年からフェラーリのセカンドシートを獲得したフェリペ・マッサも2位につけ、何とフェラーリは開幕戦からフロントロー独占!昨年の屈辱的な王座陥落の汚名を返上するために、そして王座奪還に闘志を燃やすフェラーリが、やはりここ一番というところできっちり結果を残しますね。さすがです。

 その後オフシーズンのテストから好調だったホンダのジェンソン・バトン、ディフェンディングチャンピオンとなったフェルナンド・アロンソ(ルノー)、ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)、ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)と続きます。

 ところで、今シーズンは開幕3戦で初勝利を挙げると言い切っていたトヨタ勢ですが、何と予選では第2セッションで脱落してしまうと言う意外な結果に。ヤルノ・トゥルーリは14番手、そして何とラルフ・シューマッハは旧ミナルディのトロ・ロッソの2台にも後れをとって17番手!どうやら今年からスイッチしたブリヂストンタイヤとのマッチングに問題があるようですね。明日の追い上げに期待しましょう。

 そうそう、ライコネンの最後尾からの追い上げも注目ですね!



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 シルバ、初のメカニカルトラブル
2006年03月10日(金)

 先月2月23日に納車からちょうど6年目を迎え、さらにそのちょうど6年目の日に走行距離5万キロを突破した愛車ホンダS2000(通称シルバ)ですが、納車から初めてのメカニカルトラブルに見舞われてしまいました。

 メカニカルトラブルと書くと、F1マシンのようなエンジントラブルとかギアボックストラブルとかブレーキトラブルとか電装系トラブルとか、深刻なトラブルを想像されそうですが、マイナートラブルなのでご安心下さい。いつものように大げさに書いてみただけです。
 シルバが初めて遭遇したメカニカルトラブルは、左ヘッドライトの寿命です。まあ5年も乗っているわけですから、そろそろヘッドライトぐらい点かなくなっても不思議ではないですよね。

 S2000の個性的なフロントマスクを演出しているヘッドライトは、コンパクトで高性能なプロジェクタータイプディスチャージヘッドライト(ロービーム、オートレベリング機構付)を採用しています。低消費電力ながらハロゲンヘッドライトの約2倍という強力な光量を発し、照射距離が長く、従来モデルのマルチリフレクタータイプ・ディスチャージヘッドライトを遥かに凌ぐ優れた照射性能を発揮し、夜間走行時の安心感を高めています。


S2000のプロジェクタータイプディスチャージヘッドライト


 このヘッドライトはハロゲンヘッドライトと違い、どちらかというと蛍光灯に近い構造になっていて、電球が切れて突然灯らなくなると言うわけではなく、初めは少し光量が弱くなり、その後だんだんと弱っていって灯らなくなります。

 で、シルバのヘッドライトの異変に気づいたのは今日の夜で、その時点ではすでに光量は風前の灯火のようになっていて、次につけたときには一瞬弱々しく瞬きますが、完全に点かなくなってしまいました。
 なぜここまでなるまで気づかなかったのかと言いますと、実はこのプロジェクタータイプディスチャージヘッドライトは、先に述べたようにオートレベリング機能付きで、光の強さを自動で調整してくれるんです。ですから左側のヘッドライトが弱ってきても右側のヘッドライトがそれを補ってくれ、さらに元々このタイプのヘッドライトは強力な明るさで前方を横広範囲で照らしてくれるので、片方だけでも十分な前方視界が確保されるので、片方が弱ってきても走行しているときにはまったく気がつかなかったというわけなんです。

 ホンダの安全性に対するこだわりで、皮肉にも異変に気づかなかったわけです。

 早速ホンダベルノに連絡したところ、月曜日には部品が届くと言うことでした。



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 本来相まみえないはずの夕食メニュー
2006年03月09日(木)

Voiceラリーは追いつけそうにないので、何日遅れかはもう気にしないで、気長に書いていくことにします。書くネタはメモっているので、そのうち追いつくでしょう。

 さて、今日の話題は実家の夕食のお話です。自宅と実家がすぐ近所と言うこともあり、実家でご飯を食べることが多いのですが、最近うちの食卓では、ものすごい組み合わせのメニューが並びます。

 何とそのメニューとは、カレーとシチュー!

 どっちもルー系です!

 どっちもメイン料理です!!

 しかもそれが約2日6食!!!

 僕はカレーもシチューも大好きなので、それぞれ単独で出てきたときには、いつもよりご飯を多く食べるのですが、さすがにこのコンビネーションですと、ご飯の量を抑えないと食べ終わったときに満腹で動けなくなってしまいます。基本的に盛りつけられたものは残さず食べますからねえ。
 もちろん好物同士なので嬉しいは嬉しいですが、カレーを食べた後に、スープの代わりにまたシチューというのが常識を超えています。普通に考えたらあり得ないですよねえ。でもうちの実家では、今年に入ってこの組み合わせがもう3回は出てきています。

 あえてメリットを挙げるとすれば、農家である父の実家から大量に送られてくる野菜を一気に消化できる(一気に消化する必要もないのですが)、そして、カレーだけの時はカレールーとご飯の割合を考えながらご飯を食べるペースを調整して、カレールーを最後まで温存する食べ方をするのですが、このコンビネーションだとカレールーがご飯より先に終わってしまっても、今度はシチューをおかずにご飯を食べられることですかね。

 先ほども言いましたが、カレーもシチューも好きなので、3日ぐらいカレーかシチューでも全然平気なのですが、さすがにこのコンビネーションが3日続くと太ってしまいそうです。

 昨年大晦日の吉田VS小川戦のような、今まで相まみえることはないと言われていた夢の共演が、我が家の食卓では実現しているのです!皆さんも一度試してみては?



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 CDは高音質ではない
2006年03月08日(水)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March17)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -8days


 今日のVoiceは、音響効果の授業です。

 うちの実家に32型のデジタルハイビジョン液晶テレビ「VIERA」(パナソニック)が入ったというのは以前Voiceでお伝えしましたが、僕の自宅にあるテレビは、大きさこそ26型と大きいものの、1990年製の古いテレビで、もう画面がにじんでしまって小さな文字(レースゲームなどのタイム表示)などが見えにくくなってしまっている状態なので、サッカーワールドカップが終わったら、僕もデジタルハイビジョン液晶テレビを買おうと思っています。

 で、今はまだ買えませんが、とりあえず今はどれぐらいの値段でどんなものが出ているのかと思い、ちょくちょく電気屋さんを覗いているのですが、展示ポップやカタログなどを見ると、新型テレビの音質の良さをアピールするコピーで「CD並みの高音質」という表現をよく目にするんですよね。

 僕は大学では音響効果を専攻していたのですが、僕にしてみれば、「CD並みの高音質」だったら、大したことないじゃんって思ってしまいます。市販されている音楽CDって、別に高音質ではないですから。

 音を表現する基準の一つに「ダイナミックレンジ」というものがあるんですが、これは「音の周波数の幅」のことで、わかりやすく言うと低音域から高音域の間のことを表します。で、カセットテープ、CD、MD、DATといった音を録音して保存するメディアでこのダイナミックレンジが異なります。このダイナミックレンジが大きければ大きいほど、音の音域を幅広く再現することができるということになり、よりリアルなサウンドになると言うわけです。
 前述のメディアをダイナミックの小さい順に並び替えると、大まかに言ってしまえば「カセットテープ<MD<CD=DAT」という序列になります。カセットテープとMDの差はそれほどなく、MDはデジタル録音ができますが、意外とダイナミックレンジは小さいです。

 さらにカセットテープの場合、ノーマルテープ、クローム(ハイポジ)テープ、メタルテープでダイナミックレンジが異なり、ノーマルテープのダイナミックレンジを基準にすると、クロームテープはかなりダイナミックレンジが広くなり、実はアナログでありながらMDと同レベルのダイナミックレンジを許容できます。ではメタルテープはもっとダイナミックレンジが広いのかと言えばそうではなく、メタルテープは高音域の許容量を上げただけで、メタルテープに音を録音すると高音域がキンキンとした硬い音になってしまい、逆に低音域はくぐもった音になってしまうなど、値段が高い割に大してメリットがないため、プロがカセットテープを使用するときは、クロームテープを選びます。

 ここまで書くと、「なんだやっぱりCDはDATと同じで、一番音質がいいんじゃん」ってことになりますよね。そうなんです!本来CDに焼き付けることのできる容量をフルに使えば、高音質のままCDに納めることができるんです。しかし、実は市販されている音楽CDは、本来CDで表現できるはずのダイナミックレンジの、約半分程度の音質(クロームテープのレベル)に意図的に下げられて販売されているんです。皆さんご存じでしたか?

 なぜ本来CDで表現できるはずのダイナミックレンジをフルに活用せず、わざわざクロームテープのレベルにまで音質を下げて販売しているのでしょうか。

 答えは簡単です。CDを買ったユーザー、あるいはCDをレンタル屋さんで借りてきたユーザーが、CDの音楽をカセットテープにコピーするからです。CDが販売された当初はまだカセットテープが主流でしたから、ウォークマンなどのポータブルカセットプレイヤーやクルマのカセットデッキで音楽を聴くために、みんなCDをカセットにコピーしていたんですね。
 しかし、本来CDで表現可能なダイナミックレンジをフルに使って焼かれた音楽CDを販売したら、カセットテープでは許容範囲を超えてしまって、高音域は割れ、低音域はくぐもってしまい、マニュアルで音のレベルを下げなければ録音できなくなってしまうのです。そうなってくると、音響に詳しい人ならレベル針を見ながら調節ができますが、誰でもダビングボタン一発で、とはいかなくなってしまうわけです。

 市販の音楽CDのジャケットを見ると、「コピーは違法だからしてはいけません」といった注意書きが書かれていながら、実はカセットテープにコピーされることを前提として販売されているというわけですね。だから市販の音楽CDは、カセットテープにコピーしてもCDと同じ音質でコピーできるように、わざわざクロームテープ並の音質に下げられて販売されているのです。

 ちなみに、僕を初め多くのプロの音響関係者は、マスター音源CDを作成する際には、CDのダイナミックレンジを最大限活用して録音します。それをCDプレイヤーで再生すると、通常の音楽CDの倍近い音量になります。その代わり低音域から高音域までより忠実に記録されるというわけです。

 そんなわけで、最初の話に戻ると、デジタルハイビジョン液晶テレビにあった「CD並の高音質」というコピー、当然消費者にとっての「CD」と言えば市販されている音楽CDでしょうから、言い換えると「カセットテープ並みの高音質」ということになるわけです。

 逆を言えば、MD、CD、DATはデジタル録音なので基本的に音の劣化はなく、カセットテープだけがアナログなので時間と共に劣化してしまうわけですが、劣化していない状態では、カセットテープも十分音楽の記録媒体としてはいい音質なんですよね。何せMDや市販されている音楽CDと同等なんですから。

 人間の聴覚は、結構いい加減なものですね。



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 静岡発・ホットスポットを探せ!
2006年03月07日(火)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March16)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -9days


 最近新しいiBook(ノート型Mac)を買ったのですが、僕が買ったiBookには、Mac純正の無線LAN受信機能を備えているAirMacの受信機が標準装備されているので、無線LAN電波が出ている場所では、まったくケーブルを繋がなくても、本体だけでインターネットができてしまうのです。

 そこで、同じくiBookを最近使っているデザイナーの友人に、静岡市内で無線LANの電波が出ている場所はないかと聞いてみると、そういった場所は「ホットスポット」と呼ばれ、街の至る所に存在しているそうです。

 早速「ホットスポット」というキーワードでぐぐってみると、全国のホットスポットエリアを検索できるサイトにヒットし、そのサイトで「静岡市駿河区」「静岡市葵区」「静岡市清水区」(静岡市は昨年4月から政令指定都市となり、3つの区に区分けされました)とそれぞれ検索してみると、実に3つの区で42件ものホットスポットが存在することがわかりました。

 僕のiBookの場合、パソコンが無線LANの電波を受信するとAirMacのマークが点灯するので、そこでリストアップされた電波の種類を選択すれば、パスワードを訊いて来ないタイプのものなら、そのまま無料で自由にネットに接続できてしまいます。
 で、ネットで見つかった静岡市のホットスポットをExcelでリストアップしてみたのですが、圧倒的にマクドナルドが多かったですね。静岡市のほとんどのマクドナルドがホットスポットになっているようです。他にはケンタッキー・フライドチキン、街の中心部にあるスターバックス、その他ビジネスホテルのロビーやラウンジ、喫茶店、果てはラーメン屋でもホットスポットになっているお店がありました。昔からあるすぐ近所の小さな喫茶店もホットスポットだったのが笑えた。

 なぜホットスポットを探しているのかというと、今までは自宅のeMac(デスクトップ型のMac)でネットサーフィンをしていたのですが、せっかくiBookを買ったので、街をぶらぶらするときにも持ち歩くようにして、ホットスポットになっているカフェなどで休憩しながらネットをしてみたいなあと思ったからです。そうすれば、仕事で街の中心部にあるお客さんのところに打ち合わせに行った帰りとかに立ち寄って時間をつぶす、なんてこともできるわけです。

 ただ、iBookって小型ですが結構重いので、ショルダーバッグに入れて持ち歩くと肩が凝っちゃうんですよね。しかもよく考えたら、わざわざカフェに行ってまでネットしなくても、無線LANがISDN並の速度なのに対し、自宅ですればADSL高速インターネットなわけですから、そんなにメリットがあるわけでもないんですよね。まあ、気分転換という感じですかね。

 でもさすがに、マクドナルドでインターネットをするのは嫌だなあ。日曜日の昼間などは子供がうるさそうだし、何か食べながらだと手が汚れるのでパソコンも汚れるし、かといって飲み物だけ頼もうにも、マクドナルドのコーヒーは美味しくないし……。ドリンクバーがあるファミレスとかがホットスポットになっていると、長居できて理想的なんですけどねえ……。

 ところで、この無線LAN電波というのは、ホットスポットだけではなく、実は本当に至る所で出ているようなのです。同じiBookを持っている友人によると、iBookを起動したまま持ち歩いたりクルマで移動したりすると、例えば店などがない公園内だとか住宅街の一角だとか、とにかくあらゆる場所で電波に反応するのだそうです。おそらくどこかの家でAirMacなどの無線LAN装置を使用していて、その電波が外に漏れているようです。

 これらの電波を作為的に無断で使用すると、犯罪になるそうです。



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 スーパーアグリとサマンサタバサ?
2006年03月06日(月)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March16)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -10days


 何だかミスマッチだばさ……。

 女性向けのブランド「サマンサタバサ」で有名なサマンサタバサジャパンリミテッドが、今シーズンからF1に参戦するスーパーアグリ・フォーミュラ1のプロモーション・パートナーに就任し、スーパーアグリを支援することを発表しました。サマンサタバサは今秋にむけて男性向けブランド「SAMANTHA KINGZ」を立ち上げることが決まっており、スーパーアグリの鈴木亜久里代表とドライバーの佐藤琢磨、井出有治の両ドライバーが、東京都内で行われたプロモーションに登場したそうです。

 で、その席上、鈴木亜久里、佐藤琢磨、井出有治の3人がサマンサタバサのバッグを持ってのフォトセッションが行われたのですが、それがまたぎこちないの何の……。3人ともカメラマンからポーズを要求され、バッグを肩にかけながらズボンのポケットに手を入れたりとそれらしいポーズをとっていましたが、空のバッグだから肩にかけられても、大きなバッグですから、物を入れてたら普通は肩にはかけないだろう……。

 しかもバッグは普通の無地のバッグ(色はベージュ、ホワイト、ブラック)にシルバーの「SAMANTHA KINGZ」のロゴに琢磨と井出くんのカーナンバーがでかでかと入っているというもので、それをスーパーアグリのチームシャツ(白地で脇の下のみ赤)に黒のパンツという出で立ちで手に持ち……。

 どう見てもバッグが浮いてしまっています。

 ネットのニュースでバッグの写真は見たのですが、やはりメンズとはいえ女性色が強く、ちょっと男性が持つには微妙な気がするので、果たしてターゲットである男性に人気が出るのか心配ですな。

 ところで、サマンサタバサの寺田代表は今回の契約について「われわれはスポンサーをするわけではない」と語り、プロモーショナルパートナーとして、F1チームをブランド化することが目的であると説明していました。友人でもある鈴木亜久里を応援するとともに、同社が築いてきたブランドビジネスのノウハウを生かしてスーパーアグリをプロモーションしていくとのことでした。

 いったいどのようにスーパーアグリをブランド化していくのだろうか……。



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 スーパーアグリに続々とスポンサー
2006年03月05日(日)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March16)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -11days


 来週末のF1開幕戦バーレーングランプリで記念すべきF1デビューを果たすスーパーアグリ・フォーミュラ1に、続々とスポンサーが名乗りを挙げているようですね。

 現時点ではSEIKO、全日空、サマンサタバサ、モバイルキャスト、ライフカード、オートバックス、アサヒ飲料の各社がスーパーアグリとスポンサー契約をしており、日本発のF1プロジェクトを支援していくことになります。

 心強いですな。何と言ってもプライベーターのF1チームで最も重要なことは資金繰りですから。これまでその資金繰りがうまくいかずに消えていったプライベートチームがどれだけあったことか……。そう考えると、スーパーアグリはプライベートチームとはいえ、ホンダが全面的に技術協力をしていますので、エンジンも日本、チーム国籍も日本、監督も日本人、ドライバーも日本人コンビ、タイヤも日本のオールジャパンチームなので、今後も日本の企業からの支援が期待できそうですな。

 そう言えばかつてアラン・プロストがチームを立ち上げたときに「目指せ!オールフレンチ」を掲げていましたが、結局その夢は実現せずにF1から撤退してしまいました。それを思うと、鈴木亜久里は、プロストができなかったことを初年度からいきなり達成してしまったんですねえ……。



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 仮説:F1ドライバーは見た目が大事?(3)
2006年03月04日(土)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March11)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -7days


 昨日、一昨日のVoiceでは、F1ではイケメンやダンディなドライバーは実力も兼ね備えていて、F1で長く生き残ることができるという話をしたが、今日はその続きで、日本人ドライバーの場合はどうなのかというお話。初めに断っておくが、今回は実力うんぬんの話は置いておき、あくまで見た目を基準に推論を展開しているのであらかじめご了承いただきたい。

 1987年に日本人として初めてF1ドライバーに登り詰めた中嶋悟は、年齢的にF1ドライバーとしては遅咲きだったと言える。しかし、彼はそのいぶし銀の渋さがダンディズムに繋がり、また当時はホンダがF1にエンジンを供給していた時代で、ホンダのバックアップを受けてF1で5年間活躍するという幸運に恵まれた。

 続く鈴木亜久里は88年に日本人2人目のF1レギュラードライバーとなったが、見た目は賛否両論だとは思うが、イケメンともダンディとも言い難く、90年に日本人初の3位表彰台を獲得するも、そのF1キャリアは決して安泰だったとは言い難い。

 続いて92年にデビューした片山右京は、背は低いながら容姿は良く、しかもサムライのようなストイックさを持ち、実力派としても知られ海外でも高い評価を受け“カミカゼ右京”という異名をとった。彼のF1キャリアは6年だが、彼は97年シーズンの中盤に自ら引退を表明しており、もし彼に現役を続行する意志があれば、もっとF1キャリアは長かっただろうと思われる。94年にタイトルを獲得したベネトンからオファーを受けていた(在籍していたティレルへの恩義からオファーを断った)ことを考えても、F1関係者からもその実力を認められていたことは明らかだ。

 この後野田秀樹や井上隆智穂がF1に進出しテストドライバーやリザーブドライバーとなるが、いずれも容姿に恵まれず、レギュラーシート獲得には至らなかった。

 そして、歴代の日本人ドライバーとしては現時点では最もイケメンだったと言われる、中野信治が97年に日本人4人目のレギュラードライバーとしてF1にデビューした。ところが、彼はイケメンにもかかわらず実力が伴わず、わずか2年でレギュラーシートを失ってアメリカ行きを余儀なくされてしまった。
 中野のデビューした翌年の98年には高木虎之助も登場するが、彼もまた容姿には恵まれず、翌年の99年シーズンを最後に、中野の後を追うようにアメリカへと渡った。

 このように、ヨーロッパ文化の強いF1において日本人ドライバーは、まだまだ“よそ者”といった印象が強く、例え中野信治ほどのイケメンだったとしても、中嶋悟や片山右京のようなストイックさがない限り、なかなか下位チームから脱出してF1で長らえることは容易なことではないのである。

 ちなみに、同じアジア圏である初のマレーシア人ドライバー、アレックス・ユーンも容姿には恵まれていたが、やはり実力が伴わず、たった1年でF1シートを失った。

 そして登場したのが、佐藤琢磨である。

 佐藤琢磨は、パツキン好みの女性日本人F1ファンとしてはパッとしないかもしれないが、少なくともその容姿は男の僕から見れば恵まれていると思うし、個人的には中野信治に次ぐイケメンだと思う。実際海外ではかなり人気があるようだ。しかもVoiceでも再三に渡って言い続けているように、琢磨は今のF1で忘れられていたファイティングスピリッツを再び呼び覚ましたドライバーであり、日本人であるということを超えて、現在のF1では必要不可欠な存在であることは間違いない。
 残念ながら琢磨はそのアグレッシブさゆえにミスも多く結果を残すことができず、昨年限りでトップチームのBAR・ホンダ(現ホンダ)から放出されてしまったが、そのことでホンダが日本のF1ファンから抗議が殺到し、事実上琢磨のために新しいチームが創設されるまでに発展した。

 佐藤琢磨が、F1界での日本人ドライバーの価値観を変える存在であることは間違いない。もしかしたら近い将来、日本人初のグランプリウィナーになるかもしれない逸材なのである。
 彼のF1レギュラードライバーとしてのキャリアは今シーズンで4年目。是非とも歴代日本人ドライバーの最長F1キャリアを更新してもらいたいものである。



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 仮説:F1ドライバーは見た目が大事?(2)
2006年03月03日(金)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March11)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -8days


 昨日のVoiceでは、ブサイクなドライバーはF1の世界で長生きできない、そして息の長いドライバーやワールドチャンピオンになるドライバーはイケメンやダンディなドライバーが多いというところまで述べたが、今日はその続きで、なぜそうなのかというお話。無論、仮説を唱えるからにはそれなりの根拠がある。

 まず、イケメンやダンディなドライバー、すなわち見た目が良いドライバーは、それだけで人気が出てファンも増え、それによってスポンサー獲得も容易になる。そしてチームにとっては、ドライバーの実力だけでなく人気も大事な要素となってくる。巨大なマーケティングの舞台となっている今日のF1界では、人気のあるドライバーを起用することでスポンサーも多く獲得することが出来るため、より多くのチーム資金を得ることが出来る。それゆえ、イケメンかダンディなF1ドライバーは、F1に長く生き残ることが出来るのである。

 しかし、いくら見た目が大事であるとはいえ、やはりF1はスポーツであり、基本的には実力主義であることには変わりない。しかもその世界最高峰のモータースポーツであるF1でワールドチャンピオンになるには、さすがに見た目だけではどうにもならないのも事実である。

 では、なぜワールドチャンピオンにイケメンやダンディが多いのか。

 もちろん先に述べたように、スポンサーの機嫌を取るという意味で、チームがより人気のあるドライバーを優遇することで、チーム内で優位な立場に立てるというメリットもある。しかし、ただトップチームに在籍していて見た目が良く人気も高いと言うだけでは、やはりワールドチャンピオンになることは出来ない。

 結論を言おう。見た目の良いドライバーは、実力も備わっているのだ。

 現在のF1界の“名手”“実力派”と言われるドライバーにイケメンが多いのを見ても、それはすでに実証されている。それは決して「強いドライバーはかっこよく見える」的なものではなく、F1ドライバーとしてみなくても、その辺を歩いているだけでもイケメンであるというドライバーがほとんどである。

 僕が思うに、生まれつき容姿に恵まれたドライバーたちは、レーサーとしての実力以前に、それまでの人生自体で優位な立場にあり、自信に満ちあふれているからではないだろうか。つまり、幼少時代からいわゆる“勝ち組”人生を送ってきたため、自分の中に確固たる自信を確立しているのである。そして、自信に満ちあふれた者は、得てして物事を前向きに、建設的に考えることが出来るため、向上心やひたむきさが向上し、結果的に才能を伸ばしていくことができるのだ。

 要は、結局カッコイイドライバーは、実力も兼ね備えているのである。

 では、日本人ドライバーはどうだろうか。それはまた明日のVoiceで。



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 仮説:F1ドライバーは見た目が大事?(1)
2006年03月02日(木)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March11)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -9days


 現役のトップチームに在籍しているF1ドライバーや、歴代のF1ワールドチャンピオンを見てみると、ほぼイケメンかダンディな顔ぶればかり揃っているように思う。今シーズンのレギュラードライバーでは、ホンダのジェンソン・バトンを筆頭に、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)、ジャン・カルロ・フィジケラ(ルノー)、キミ・ライコネン(マクラーレン)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、ラルフ・シューマッハ(トヨタ)、マーク・ウェバー(ウィリアムズ)、ニコ・ロズベルク(ウィリアムズ)、ニック・ハイドフェルド(レッドブル)……上位チームにこれだけのイケメンたちが揃っているカテゴリーも珍しい。

 歴代のF1ワールドチャンピオンを紐解いてみると、昨シーズンは個性的な容姿のフェルナンド・アロンソ(ルノー)が史上最年少のチャンピオンに輝いたが、2004年までの近代では、ミハエル・シューマッハ、ミカ・ハッキネン、ジャック・ビルヌーヴ(かつてはイケメンだった)、デーモン・ヒル(賛否別れそうだが男前と言うことで)、アラン・プロスト、ナイジェル・マンセル、アイルトン・セナ、ネルソン・ピケ、ケケ・ロズベルグと、1985年からの20年間ではいずれもイケメンかダンディなドライバーがチャンピオンに輝いている。

 一方、イケメンでもダンディでもない中途半端なドライバーは、だいたいF1の世界で長生きできないという印象が強い。無論中にはパッとしない顔のドライバーでもF1の世界に生き残り、そのうち味が出てくるドライバーもいるが、そう言うケースはとても運が良いまれなケースだと言っていいだろう。
 例えば、昨年限りで消滅してしまったミナルディ(現トロ・ロッソ)やジョーダン(現ミッドランド)、あるいは4年前に消滅したアロウズといった下位チームからデビューした歴代ドライバーのうち、マルク・ジェネ、ガストン・マッツァカーネ、ジャスティン・ウィルソン、エンリケ・ベルノルディ、そしてナイレン・カーティケアンといった見てくれが良いとは言えない(こらこら!)ドライバーたちは、わずか1〜2年であっという間にレギュラードライバーの座から転げ落ちてしまっているのである。

 ワールドチャンピオンに至っては、先も述べたように過去20年間イケメンかダンディなドライバーがその地位に登り詰め、昨年のアロンソは1984年のニキ・ラウダ以来の例外と言うことになる。昨年意外にもアロンソと同じマシンに乗るF1界切ってのイケメンでなおかつ実力派であるフィジケラがタイトルを獲れなかったのは、チーム代表のフラビオ・ブリアトーレがアロンソのマネージャーだったことと、フィジケラの元々のツキのなさが影響していると考えられるが、長年トップチームに在籍していたルーベンス・バリチェロ(6年間フェラーリに在籍)やデビッド・クルサード(9年間マクラーレンに在籍)が結局ワールドチャンピオンになれなかったのは、容姿を見れば納得できてしまうのである。ワールドチャンピオンになれるレベルではなかった、と。

 つまり、F1で生き残るためには、そしてワールドチャンピオンになるためには、アロンソのように相当運や実力がない限り、イケメンかダンディであることが必須条件であるということになるのだ!考えてもみなさい、仮に実力があったとしても、ナイレン・カーティケアンやマルク・ジェネがワールドチャンピオンになった姿など想像できるだろうか?

 なぜブサイクな(言っちゃった!)ドライバーはF1の世界で長生きできないのか、そしてなぜ息の長いドライバーやチャンピオンになるドライバーはイケメンやダンディなドライバーが多いのか。それは明日のVoiceで述べることにしよう。



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 スーパーアグリ、新カラー&空力パッケージ
2006年03月01日(水)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March7)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -6days


 先週のバルセロナ合同テストで待望のF1マシン1号機をデビューさせたスーパーアグリ・フォーミュラ1が、現地時間の2月28日にシルバーストーンでもテストをおこない、新しいカラーリングと空力パッケージを施したSA05を披露しました。
 バルセロナではホワイト一色でしたが、新しいカラーリングは赤いラインが目立ち、サマンサタバサのスポンサーロゴが加わっていました。

 ところが、あいにくこの日は雪のため思うように走行できず、事実上ほとんど新空力パッケージを試すことができずにテストを終了し、マシンはそのまま来週開幕するF1開幕戦の舞台バーレーンへと空輸されることになります。

 今回のテストは、開幕前に新しい空力パッケージを試す唯一の、そして最後のチャンスだっただけに、天候に祟られてしまったのは痛いですね。琢磨も井出くんも揃って今回のテストに参加したのですが、マシンの特性はほとんど把握することはできなかったと思われます。

 まさに開幕戦はぶっつけ本番ですが、頑張って欲しいですね。



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