私の音楽日記

2009年08月17日(月) NHK 教育「佐野元春のTHE SONGWRITERS」  ゲスト 松本隆




佐野元春さんが作詞家にインタビューする番組で、佐野さんの母校である立教大学での公開講座でもある。学生を相手に講義をしている形の番組でとても興味深い。
松本隆さんは佐野さんと学生の質問に答えた。
学生達が堂々と松本さんに質問していて「70年代から今までどういう趣で時代を見ていたのですか?」などとても難解な質問もあり、ドキッとした。
松本さんは「詞は時代を映す鏡であり、その時代に合わせて書いてきたつもりだけど、あんまり関係ないかもしれない。松田聖子があんな形で残るとは全然思わなかったし、結果的に時代がついてきたみたいな気がする。」というようなことをおっしゃった。
あと印象的だったのは「僕は大衆音楽を作り大衆に指示されるものを残したい。それが一番重要なことで、アカデミックな評価なんて全然無視している。」とも言われた。
私が日ごろ時々つまづくことはこういうことだ。
私は根っから音楽に関しては流行ものや大衆に指示される曲が好きだけど、そんな自分が恥ずかしいみたいな気もする。
いい歳してしょこたんの歌が大好きなんて恥ずかしいのかもとか思ったりする。
でも、松本さんははっきりと大衆に指示されるものを作りたいとおっしゃった。
アカデミックな評価なんていらないとも言われた。
私も自分の好きなものは好きでいいような気もした。
アカデミックなものに惹かれるときもたまにはあるけど、無理にアカデミックなほうへ向かなくてもいいように思った。
松本さんは片っ端から本と映画を見て、どんどん忘れた。そして残ったものが自分に合うものでそれが糧になり、作詞をしてきたともおっしゃった。
映画なら好き嫌い関係なく、時代劇からSF、恋愛物、歴史物などなんでも見て、本は図書館の本をここからここまで読むと決め、とにかく何でも脳に入れる、そして忘れるという生き方をされたそうだ。
目に見えないものを大切にする豊かな生き方だと思った。



2009年08月16日(日) CD『MOONRIDERS 1980.10.11 at HIROSHIMA KENSHIN KODO』 2009.3.18




今年のライダーズは怒涛のリリースである。
慶一のソロ、ライダーズのニュー・アルバム、そして今ごろになってこんな音源が…!と驚愕するばかりのライブ・アルバムである。
この1980年の広島でのライブ音源はすっごく生々しい。
演奏はパキパキしているし、慶一の声もノリッノリで私はこの時代のこんなノリのライダーズを知らないので、ほんとに驚いた。
私がはじめてライダーズのライブを見たのは確か1984年か85年頃だったと思う。
そのときはもうすでにポップなライダーズだった。こんなニューウェイブな演奏じゃなかった。
かしぶちさんはこの頃、こんなしびれるドラムさばきだったのですね。
私が好きになった頃はもうすでにダンディで美しいかしぶちさんだったので、こんな暴れるドラムをたたく人だったとは驚きます。
あと、私はキーボードを弾く人なので、なんと言っても岡田さんのシンセはたまりません。何を使っているかはわかりませんが、多分すごくたくさんの機材を使っているものと思います。当時のニュー・ウェイブっぽい雰囲気が岡田さんのシンセから漂いまくってます。
最初からテンションが高い演奏で「大人は判ってくれない」でその頂点!
ライダーズはアルバムとライブではアレンジが違っていることが多いので、ライブはわくわくする。もう「スイマー」「彼女について知っている二、三の事柄」なんてサイコー!!アンコールの「グル-ピーに気をつけろ」 で絶頂!!
しかし私はポップなライダーズが一番好きなので、一番聴きたいのは80年代中盤以降のライブです。もっとあるのならぜひともリリースしてほしいです。

1. 第3の男~地下水道
2. 無防備都市
3. アルファビル
4. 欲望
5. 沈黙
6. インテリア
7. いとこ同士
8. ヴェデオ・ボーイ
9. 大人は判ってくれない
10. ハバロフスクをたずねて
11. 鬼火
12. スイマー
13. 太陽の下の18才
14. 水の中のナイフ
15. 24000のキッス
16. 彼女について知っている二,三の事柄
17. 24時間の情事
18. モダーン・ラヴァーズ
19. グル-ピーに気をつけろ



2009年08月14日(金) 映画『グーグーだって猫である』 2008



平川地一丁目の直次郎君が出ているので観た。
直次郎はアマチュア・ミュージシャンの役で結構たくさん歌っていたし、出番も多かった。ちょっとセリフが聞き取りにくいところもあったけど、なかなか演技も良かった。
歌も何の加工もない新鮮な歌声ばかりで、彼の魅力をよく引き出していた。
恋人とあっけなく別れる場面も若者らしくて、きっぱりとしていて好感が持てた。
後半、主人公の麻子先生が卵巣ガンに倒れ、闘病生活に入り、ああ、あたしと同じ病気だと複雑な気持ちになった。
全体的には楽しい映画だった。グーグーがめっちゃかわいかったし、改めて猫が飼いたくなった。



2009年08月10日(月) CD『イチブトゼンブ』  B'z  2009.8.5



月9ドラマの主題歌で、とにかくイントロがかっこいいです。
ドラマは2回目まで見たけど、あまり自分の好みのストーリーじゃなかったけど、この曲のイントロがテレビから流れるとドキドキしてしまいます。
愛するポイントがひとつあればいいのにと歌う歌詞には深い意味があると思います。
プロモビデオは外車の廃車の山の中で演奏しているシーンが流れて、これもかっこいいです。
カップリングの「DIVE」のプロモビデオもB'zらしい。
燃える炎をバックにしたり、美しい青空の元で演奏したり、爽やかなイメージでこれもとてもいい曲です。



2009年08月09日(日) CD『天下無敵の愛』  酒井法子  



酒井法子さん、一体何がどうなったのか他人ながらも心配し、悲しい気持ちになりました。
私は「一つ屋根の下」が大好きだっただけに、嘘でしょうという気持ちでいっぱいです。
「蒼いうさぎ」はとてもいい楽曲でしたが、私は斉藤由貴さんが作詞されたこの曲「天下無敵の愛」が大好きです。アップテンポでスピードのある歌を上手く歌いこなしています。
すごく上手い歌い手さんではないけれど、素人では全然なく、とても丁寧に歌う人です。
このアルバムはベストアルバムなのですが、他には竹内まりやさんや大滝泳一さん、角松敏生さんの楽曲をとても丁寧に歌っています。全英語詞の歌もあるし、努力したんだろうなあと思いながら、このアルバムはよく聴きました。
特に涼しげな声は夏にぴったりです。
私は特にファンではないけれど、それでも更正してまたテレビで元気な姿が見たいと思っているファンは大勢いると思います。
魔が差したのならなんとかもう一度やり直してほしいと思います。



2009年08月05日(水) CD『シーシック・セイラーズ登場!』  鈴木慶一  2009.7.22



慶一の前作はなぜかレコード大賞アルバム賞を受賞してびっくりした。
そして、もう新作が出たのだが、これはこれでまたびっくり。
物語が作ってあって、全体的にセリフや会話が多く音も昭和風でパチパチ音もあり、なんとも不思議な作りなのだ。
SFのような物語が作ってあり、それに沿った歌というかアルバムになっている。
セリフにしても演奏にしてもまるでライブみたいに聞こえる。
そして、バンドの音がとても面白い。
DVDには慶一がキーボードを弾きながら歌っているライブ映像が収録されていて、感激した。
相変わらず歌は下手だけど、とぎれることなく好きな音楽をやりつづけるというその姿勢は尊敬せざるを得ない。

1. シーシック放送開始
2. 東京5001
3. 不戦戦艦シーシック号
4. Da Da Da
5. 我が名はバーン
6. ワイノーズ社「Indy」CM (キャンペーン編)
7. スクラップ環礁(廃艦第5号環礁)
8. シーシック放送、再び
9. 水の中のRADIO
10. 組曲
11. Chic Piratesよ、永遠なれ
12. 悲しきタンバリン
13. 愛の瞬間
14. 組曲
15. シーシック放送は永遠か?
16. ワイノーズ社「Indy」CM (求人編)
17. 物恋うWaltz
18. FMとAMの間のゴースト
19. 放送終了


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