私の音楽日記

2007年10月28日(日) 【Live Act Tulip 2007 〜run〜】 名古屋センチュリーホール 2007.10.28

【Live Act Tulip 2007 〜run〜】 名古屋センチュリーホール 2007.10.28

1.心を開いて
2.あの娘は魔法使い
3.一人がいいさ
-MC-
4.悲しきレイン・トレイン
5.明日の風
6.ここはどこ
7.NEVER ENDING(Newアルバムより)
-MC-
8.run(Newアルバムより)
9.走れ!ムーン号
10.Route 134
-MC-
11.ブルースカイ
12.風のメロディ
13.約束

生ギター・コーナー
14.逆回転
15.風見鳥
16.I LOVE YOU

17.心の旅
18.ぼくがつくった愛のうた
19.Someday Somewhere
-MC-
20.虹とスニーカーの頃
21.青春の影
22.Shooting Star

---Encore 1---
23.2222年ピクニック
24銀の指環
25.夢中さ君に

---Encore 2---
26.魔法の黄色い靴
27.二人で山へ行こう

とにかく財津さんの声が力強かった。
そして姫野君はすっきりとやせていたことに一番驚いた。
財津さんの声は後半「Someday Somewhere」の頃が一番いい声だったと私は思った。生ギターコーナーでは少し名古屋ネタを使い名古屋名物の歌詞でコーラスもハモってくれた。
姫野君もよく声が出ていたが、「ここはどこ」の一番高いキーはいつの頃からか出なくなったようで、今回も低く歌った。
でも、この曲は最後の「君はどこ?僕はどこ?」の部分が一番の聴かせ所なのでなんとかオリジナルキーで歌って欲しかった。
上田さんや宮城君のソロの曲もとても上手くてよかったし、安部さんはソロボーカル曲はなかったもの、あの独特のドルビーがかかったような声でいっぱい話をしてくれた。
話の内容はニューアルバムの話や割とありきたりな話がほとんどだったと思う。
今回はちょっと変なメンバー紹介をしていたけど、あまり印象に残るような話はなかったように思う。
ああ、財津さんが姫野君のことを「ざ・たっち」に似ていると言っていた。
名古屋はあと二回追加コンサートが行われるので、さようならとかしめっぽい話は一切なかった。

シングルヒット曲ばかりを歌うのでなく、アルバムの中の印象的な歌を歌いこむコンサートは今まで通りだ。
ナツメロを聴きたくて来たお客さんにはちょっとつまらなかっただろうけど、お客さんのほとんどが何度もコンサートに足を運んでいる人が多かっただろうと思う。
盛り上がり方にそんな感じを受けた。アルバムの人気曲でお客さんがすごく反応したからだ。
でも、アンコールのラストが「二人で山へ行こう」。
これには驚いた。今まで行ったコンサートはすべて「魔法の黄色い靴」がラストだった。
まさかこんなおまけがつくなんて思わなかった。

財津さんはよくインタビューで「チューリップのメンバーはみんな年下で友だちと呼べる人はいない。しいてあげれば吉田だけ。あとは友だち感覚ではない。」と言っていた。
音楽が好きでプロになりたくて上京してきたプロ集団なんだと思う。
生半可ではない。プロミュージシャンの集まりだったチューリップ。
友だち感覚でなく、プロとして売れたい、音楽で食べていきたいと音楽一筋に歩いてきた5人の演奏なんだということがひしと感じられた。
そして、何より「懐かしくて涙が出る」と言う演奏ではなく、明日への活力というかとにかく元気が出る演奏だったので、失礼だけどあの歳になってもあんなに声がでるんだと衝撃的だった。




2007年10月26日(金) 「Good Lick!」  岡崎律子  1998311.6

『おはよう』という岡崎さんのアルバムの1曲。

誰にもある輝ける場所を 自分で見つけ出して
自分で動いて、あせらずにその場所へ行くためにはじめようという歌。

前向きできらきら輝いている。岡崎さんの声はかぼそい折れそうな声だけど、この曲では少しハードになっている。
普段の岡崎さんの声は消えていくような感じだけど、この歌では最後の最後まで消え行く声ではない。
すべてを見届けよう それはきっと力になる
と歌いきるその声はいつもとちょっと違う。

誰にだってある一番輝ける場所には待っていてもたどり着けないか始めよう。
歳を重ねれば重ねるほどに私もそう思う。
若い頃はそれこそステージが用意されていたりするが、歳を重ねるとそういうわけにいかない。
自分からその場所を探しに行かねばたどり着けないのだ。





2007年10月20日(土) 『優しさの意味』  西村由紀江  2001.12.8

最近は西村さんのピアノアルバムをよく聴く。
なんともじゃまにならず、かといって聴こえないということでもなく、寄り添ってくるようなメロディーが時折心にひっかかる。
このアルバムも聞きおわると優しさの意味って何だろう?
それはきっと甘いだけじゃなく、強い優しさなんだろうって思う。
強い優しさを持つ人は少ない。
甘くて浅い優しさを持つ人はどこまでもたくさんいるのに。
本当の優しさの意味を私は知りたい。

このアルバムでは「風と遊ぶ夏」がとても弾んでいて心地よい。
私もこんなふうに弾けるようになりたいなと思う。



2007年10月17日(水) 「why」  絢香  2007.9.12

今までの絢香はバラードが上手い歌手だと思っていた。
でも、この「why」はロックで激しく歌っている。そして、とても上手い。
感情の出し方などもとても新人とは思えない、堂々たる歌いっぷりだ。
私は初めてこの歌を聞いたとき、自由である若い人がなぜかもどかしく夢にとどかなくて「なぜ?」と説いている歌のように聴こえた。
でも、歌詞を見ながら聞いてみたら、この歌からはもっと大きい意味を感じられた。
戦争反対のメッセージやや巨大な権力に向かって「それでいいのですか?なぜ、それでいいのですか?と説いている歌に今は聴こえる。
すべてを手に入れてしまえばそれでいいのか?と若い絢香は誰に向かって歌っているんだろう。



2007年10月13日(土) 【吉井和哉 GENIUS INDIAN TOUR 2007】  日本ガイシホール ネタバレです。

「吉井和哉 GENIUS INDIAN TOUR 2007」  日本ガイシホール

Introduction
Do The Flipping
Biri
WEEKENDER
上海
ルーザー
SIDE BY SIDE
CALL ME
ワセドン3
シュレッダー
聖なる海とサンシャイン
I WANT YOU I NEED YOU
PAIN
Don't look back in anger(Oasis)
Let's Spend The Night Together(Rolling Stones)
マンチー
Love Communication
ALL BY LOVE
SWEET CANDY RAIN
WIINNER
Shine and Eternity

  アンコール

バッカ
雨雲

憶えている限りのMCより

MC1「レインボーホールにようこそ!オレはガイシホールなんて呼ばないぜ!…宣伝する時は呼ぶけど」

MC2「名古屋は今お祭りなの?あれ?間違えちゃった?とにかく、吉井和哉を選んでくれてありがとう!吉井和哉の宇宙へようこそ。」
ファンが「吉井さーん。和哉−。吉井くーん」と色んな呼び方で呼ぶ。
「色んな呼び方で呼んでくれてありがとう。社長って呼ばれたいな。」

MC3「昨日まで休みだったので、昨日久しぶりにアニーに会った。おう、元気そうじゃん。お互い老けたねぇって老けたのは俺だけであいつはまだ若い。
でもロビンすごいねぇ…ってあいつ未だにロビンって呼びやがって執念深い奴め。何が?って聞いたら、こないだ誕生日の前の日にライヴやったでしょ?イエローモンキーの時の衣装着て。って何で知ってるんだー!?
そしたらアニ−の奴
『俺、ケータイサイトの会員だもん』
「お前がケータイサイト作れ!」会場爆笑

MC4 イエローモンキーの「Love Communication」を歌った後、「いろんな歌にいろんな思い出があるねえ。」しんみりと

MC5 アンコールの「バッカ」の前に鶴ちゃんと手をつないで出て来て、「どうもー、同性愛です」
「クリスマスに向けて大きく育って欲しい「バッカ」をシングルとしてリリースします。」
「アンコールでバラードを歌うとシーンとなるけど、静かになりすぎです。」

MC6「プライドが高いから声とか真似しないけど、吉井和哉のムード歌謡ん…チャラチャッチャッチャラーラー ムーディー勝山です。」

MC7「年末にまた名古屋でやります!告知しないけど。HPで検索すればー。2月にzeppツアーもやります。」
「でも、告知はしますよ。」

MC8「バンドのメンバーは時々空気が読めないのでKYバンドです。」

ステージはシンプルで黒と白のチェック柄のような照明があたっていた。
吉井さんも動き回ったり踊ったりせずにマイペースでとにかく歌いつづけた。
最後の最後までまったく手を抜かない歌い方で、途中水をなんだりもしていないようで、驚異的な体力を感じた。
特に名古屋の印象などのMCもなく、歌をステージをやりにきたんだなあとそのアーティスト魂に感動した。
最初から最後までほぼ総立ちでのりのりだったけど、あくまでも大人のノリというか大人のライブだった。リスペクトするほどだ。
「CALL ME」の時は私の魂もふるえあがった。行ってよかったです!!




                 チケット。




        スポーツタオルとバンダナを買った。



2007年10月09日(火) 『Single Collection five-star』  YUKI  2007.10.3

YUKIのソロ活動5年間のシングル・コレクションアルバム。
実にバラエティに富んでいて、ポップであるときはデジタル、声もころころ変わって楽しい。
音楽的にもメロディーが面白いし、歌いまわしも凝りにこっているし、うまいなあと思う。
私は最近の曲が特に好きだ。
後半の「ドラマティック」「歓びの種」「メランコリニスタ」「ふがいないや」などが特にポップでいい。
「歓びの種」では小さいことにしあわせはたくさんあるからそれを見つけようと歌う。
「ふがいないや」誰かのせいにしてしまいたいほどにいやでふがいないやと歌う不思議な応援ソング。
泣きたくなるような辛い歌詞を、力強く叫ぶように歌うYUKIは強いなあと思う。
私もこういう強さを見習わなければいけないけれど、私はホントふがいない。
なんとも悲しみに押しつぶされてしまう。
思いっきり遠くまで逃げてしまいたいのに。
一番新しい「星屑サンセット」もYUKIらしく、のびのびとしたポップスでオーソドックな感じがする。
YUKIの声がきらきらしている。YUKINO声が星屑サンセットだ。
声、メロディー、アレンジ良し。名曲。



2007年10月03日(水) 『殺風景』  熊木杏里  2003.3.26

最近とても好きな熊木杏里さんのファースト・アルバム。

全曲、しんみりと淋しい。その淋しさはしみじみとかみ締めるような寂しさだ。
か細いともいえる声が時にはハードな音にも勝る強さを持つ瞬間も感じられる。
だいたいこういう細い声の人の曲はあまりハードなアレンジはしないものだろうと思うけど、分厚い音にも負けないか細い歌声だ。
デビュー曲の「窓絵」。何度聴いても胸が詰まる。
荒井由実の「ひこうき雲」を聞いたときにも似たあの悲痛な叫びが聞えるけど、でもぜんぜん違う。
もっと近い。主人公にもっとこの歌は近いところにいる歌なのだ。

この人の曲は詩が先にできるのだろうか、それとも曲先?
「殺風景」「咲かずとて」「心の友」などは詩人の詩に読める。
「心の友」は明るく歌っているけど、「心の友をつくるのなら そいつは笑わしといたほうがいい」とはどういう意味だろう。
「心の友」という言葉は良いひびきだけど、「真の友」ではないのだろうか。

曲はフォーキーだけど、音が分厚いので個性がよく出ていて良い。詩は全編素晴らしい。心に残る。

来月発売される4枚目のアルバムが待ち遠しい。


 < 過去  INDEX  未来 >


mitsuko [HOMEPAGE]