2006年10月25日(水) |
「青空にTAKE OFF/月は笑うの?」 パトロール・シスターズ |
深夜ラジオで聴いた「月は笑うの?」という曲の歌詞とメロディーが心に残り、もう一度聴きたくなったが、売っていないようで、あきらめていた。 しかし、親切な方が売っているサイトを教えてくださったので、買うことができた。 「パトロール・シスターズ」は光浦靖子プロデュースで光浦さんと男性お笑い芸人3人の4人組のようだが、私はKABAちゃん以外の2人は知らない。
最初は曲の紹介から始まり、最後に「返品はお断りですっ!」と宣言したりして、いかにもお笑い系の歌だなあと思う。 私が好きになった「月は笑うの?」は青春歌謡ポップス風でほんとに爽やかだ。 ほんとに若い女の子の純粋な恋の歌にしか聴こえない。 途中、セリフというか日記を読む部分もあるが、ありふれた日記をさらりと読んでとても効果的だ。すごく印象に残る。 カラオケも入っているが、私なんかはラジオで1回聴いて、CDで1回聴いてその後に流れてくるカラオケでサビの部分が歌えてしまえるほどに憶えやすく歌いやすいメロディーだ。 キラキラ輝いた恋の日々の始まりから終わりを歌っている。 アレンジもキラキラ音を多用して、歌謡曲風だ。スマップが歌ってもぜんぜんおかしくない感じのいい曲だ。 でも、これが男性同士の恋愛の歌とは驚きだ。 タイトルの「月は笑うの?」も誰も見ていないから手をつないだ、男同士が手をつないでいるのを見て月は笑うの?という意味だ。 ええっ、そういう意味。と思ってもどうにもこの歌は爽やかなので、恋は恋だからいいよねと思えてくる。 同性を好きになるのも一つの愛情で何も悪くないと思う。 なかなか意味の深い曲に偶然出会えてよかった。曲そのものが素晴らしい。
2006年10月22日(日) |
ミュージック フェア 21「谷村新司、後藤真希」 |
最高に良かった。 感動してこちらまで涙があふれてしまった。 ゴマキはすっかり美しい大人の女性になってしっかりと歌った。 山口百恵さんの「ラストソング」を歌いながらゴマキは歌に入り込んでいった。 おそらく彼女自身13歳からスターダムにのしあがったがために、自分の自由な時間やあきらめた恋愛もあったのだろう。 それらを思い出すのか、本当に思いを込めてこの「ラストソング」を歌った。 その後、谷村さんと「忘れていいの」をデュエット。 この歌は私が20代の半ば頃に流行った歌で、谷村さんのコンサートでも生で聴いたことがあるが、その時はぜんぜん好きではなかった。 今回は違った。 ゴマキと二人で歌う「忘れていいの」はこの歌をまったく違う歌に蘇らせてくれた。 二人とも心が歌に入り込んで激情の歌唱となっていった。 ゴマキは歌が上手いわけではないみたいだけど、彼女なりの解釈でこれらの歌を歌い上げ、若い女性の素直に美しい本心を見せてくれた。 谷村さんも本当にいい歳の重ね方をしておられて、あんな人に色々相談したり話がきでればいいなあと思ったりした。 最後に歌った新曲「風の暦」も良かった。ピアノの音も心地よいこの曲は買ってしまいそうだ。
若い人が成長するその瞬間を見たと思う。 この番組は見る予定ではなかったけど、たまたま見て見られて良かった。 私自身も何か階段を一つ上がれた気がする。 谷村さんも本当に懐の深い大人なんだと改めてわかった。 私もあんな人になりたい。
2006年10月15日(日) |
DVD『リボン』 ゆず 2006.10 |
娘がゆずのファンなので、私も自然にゆずの曲は聴いている。 特に曲が好きなわけではないけれど、このDVDはすごい迫力でしかも歌もきっちり歌っていてなかなか良い。 今年のツアーファイナルというか、追加公演を収めたものだ。 「夏色」でものすごく盛り上がって、ここがピークかと思ったら、「もうすぐ30才」ではそれ以上の盛り上がりを見せて、客席がもう驚くほど一つになった。 ゆずの二人はコスプレもすごい。 なりきってやりきる。タレントよりもタレントらしいというかタレントの面も充分ある。 まあ、本当にファンに向かってこれでもかというほどのサービスぶりだ。 コスプレや芝居も所々にあって、こんな楽しいバラエティに富んだコンサートは私は見たことが無い。 ゆずのファンはしあわせだと思う。 とにかく楽しい。ここまでやるかと思うコンサートのDVDで、こんなコンサートを生で見たらエネルギーが沸くなあとファンでもないのに感激した。
2006年10月13日(金) |
『僕らの音楽』「友達の詩」「冗談なんかじゃないからネ」 中村中 |
「友達の詩」は前に岩崎宏美さんのアルバムで聞いた。 その時は大人の色んな経験をつんだ宏美さんならではの曲だと思ったし、色んな経験をつんで大人になった今は、若いときのような恋愛でなく、静かな友達関係が一番いいから、大切な人は友達がいいという歌だと思っていた。 そして、その気持ちはとてもよくわかるし、いい曲だと思った。 好きな人は性別なんてどうでもいいと思う。好きな人と友達になりたいと思う私だからだ。 今回『僕らの音楽』でその中村中さんと岩崎宏美さんが共演していた。 そしてこの歌を作った中村中さんが、性同一性障害を持つ人だと初めて知った。 改めてこの歌の重さを私は知った。 男性が男性を好きになる。そして告白するが、笑われたり馬鹿にされたりする。 それを繰り返してしまう。 なんて行き場の無い苦しみなんだろうと思う。 その辛さをこんなにも素直にきれいな歌にした中村さんを尊敬する。 好きになるのはなんでもいいはずだし、好きになる気持ちをとめたりできない。 今の自分はこういう気持ちが理解できるけど、若い頃は解からなかった。 中村さんは21歳でまだまだ若い。
中村さんは最後に恋愛はしたいけど、恋愛でなくてもしあわせならそれでいいと言っていた。 私も心からそう思う。 音楽が好きで人が好き、それでいいと思うと言ってあげたい。
2006年10月01日(日) |
『DEEP FOREST』 Do As Infinity 2001.9.19 |
私は困難な状況を思いっきり蹴飛ばしたい気分の時はDo As Infinityを聴く。 Do As Infinityのボーカル伴登美子さんはすごい美人で、また半端でなく歌が上手い。 顔を見ているだけではめっちゃくちゃ歌が上手そうな感じがしない。 でも、他の美人ボーカリストとは全く違って、めっちゃくちゃ歌が上手い。
Do As Infinityの曲はほとんどの曲が完成度が高く、メロディーラインもいいが、歌詞も力強くしかも充分女らしくもあり、明らかに今を生きる女性への応援歌だ。 路上でバンドをやっていたグループとは思えない完成度の高さ。 サウンドに負けることが決してないボーカル。 一度だけライブを見たけど、ライブでもぜんぜん音に声が負けてなかったのにはびっくりした。最後まで恐ろしいほどに声が出ていた。しかも余裕で。
私は自分が一番落ち込んでいた時代にこのDo As Infinityの「柊」という曲にずいぶん助けられた。 今も冬がくると「柊」を聴いて寒さを忘れてがんばろうと思ったりする。 しかし、アルバムではこのアルバムが一番好きだ。
このアルバムの曲はメロディーラインがきれいだけど、あくまでロック。 しかし、声に叙情性があることと詩に季節感があることから、ロックでもなくポップスでもなく、それはただDo As Infinityのメロディーとして心に残る。 「遠雷」の夏の雷雨。青いだけの空や透き通るような緑、橋の上から見る紅葉などが歌の節々から見えてくる。 DEEP FOREST「深い森」から始まる季節感あふれるストーリー。 そしてリスナーに元気を与えてくれる「冒険者たち」。 本当にこのアルバムは名盤だと思う。 Do As Infinityの復活を切に願う。
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