2006年07月28日(金) |
『ポプコン シングルコレクション 70’S』 |
このアルバムの曲の数々には思い出がぎっしり。 どれもシングル盤を友達と相談して買って、貸し合いしていたものばかり。 あるいはラジオに電話や葉書でリクエストした曲たち。
特に、根田成一の「哀しみのバラード」は単純な曲だけど心に響く名曲だ。 海へ向かって歌いたくなる。
ポプコンで入賞して1曲だけシングル盤を作り、アルバムを作るところまで到達することなく、思い出の片隅に埋もれていった曲たち。 もちろん、1曲だけで終わらず、ずっと今日まで歌いつづけておられるアーティストの曲も収録されている。 私にとってはひとつひとつが違う色、違う輝きの宝石がつまったようなアルバムだ。
70年代はフォークの時代だったけれど、ポプコンは意外にフォークではなかったと思う。 ものすごくバラエティに富んだ楽曲を持ち寄ったコンテストだった。 ロックっぽい曲あり、コメディのような曲あり、わけのわからない曲もあった。 英語の歌もあったし、みんな知恵を振り絞り工夫しまくっていた。 パフォーマンスも楽しかった。 私は昔の歌を聴きたいとはもはや思わないけれど、ポプコンのこのアルバムは別だ。 これだけバラエティに富んだアルバムだと聴き応えがある。 まだまだ埋もれてしまった名曲はたくさんある。 もっと、もっとマイナーな曲集もだしてくれたらうれしい。
2006年07月22日(土) |
川嶋あい ”サンキュー”CONCERT TOUR 2006 |
もう一度、曲順を思い出してみました。が、間違いもあると思います。
見たくない人は見ないで下さい。
サンキューのインストが流れる中、バンドのメンバーが川嶋コール。 観客もだんだんともりあがる。 突然、あいちゃん登場。赤黒白の派手目な衣装に膝丈ジーンズ、白いブーツ。
1.見えない翼 2.絶望と希望 (あいさつ) 3.LOVE (7/21生まれの方へプレゼントタイム) 4.Happy Birthday!! 5.一秒の光 6.Drive! 7.サウスポー 8.大三角形 (名古屋の話 ギャグが受けなかったことや手羽先がおいしい) 9.カップリングメドレー 10.もっと!(合唱、バンドの演奏そのままにあいちゃんはそでへ)
衣装を白いワンピースに着替えて
11.Dear 12.雪塵(ホワイトダスト)階段にこしかけて 13.季節の旅人(弾き語り) (戦争や貧しい国の子どもたちの話とポストカードでの寄付の話) 14.優しい雨(弾き語り) 15.旅立ちの日に… (キーボードのメンバーがピアニカを吹いていた)
アンコール(白いワンピースとパンツでとてもポップなかわいらしさ) 16.525ページ 17.smile and smile (メンバー紹介とみんなで合唱) 盛り上がってますね〜。バラード行きます。 18.12個の季節 みなさん、ありがとうと大切な人に伝えましょう。 19.大切な約束
所々まちがっていると思います。
2006年07月21日(金) |
『川嶋あい ”サンキュー!”ツアー』 |
きょうのあいちゃんのコンサートは前半、まるでロックコンサートのようだった。若いバンドを従え、最初からノリノリで「見えない翼」。 最初からお客さんは総立ち。 衣装は赤、白、黒の色が混ざったワンピースと膝までのジーンス。白のブーツ。 衣装もロックっぽい。 そして2曲目は私があいちゃんの歌の中で一番好きな「絶望と希望」。 この歌は私にとって最強の応援の歌なのだ。
「こんばんわ!川嶋あいです。きょうは「サンキュー」ツアーへようこそ。サンキューーーー!!!」ひときわサンキューを大きい声で叫ぶ。
その後、「LOVE」「DRIVE」「smile and amile」と続き、いつものようにあいちゃんからファンへのプレゼントタイム。 「きょう、お誕生日の人いますか?」二人の方が手をあげている。 「あ、お二人みえますね。じゃあ、私からサイン入りのキャップをプレゼントします!」と言ってお二人の方にプレゼントを手渡す。 一人は若い娘さんで、もうお一方は少々年配の男性だ。
たしか去年のクリスマス・コンサートの時もファンにいろんなクリスマスプレゼントをしてくれたあいちゃん。 見ているだけでもうれしかった。
そして歌もプレゼント! 「Happy Birthday!」「サウスポー」「大三角形」。 とてもポップでロックだ。若いバンドが生き生きしている。 パーカッションがとても変わっていて、キラキラ光る宝石のような楽器がたくさんあった。 オルゴールのような音がする楽器もあった。 「サウスポー」は特に好きな曲ではなかったけど、ライブで聴いた瞬間、なぜだかすごいいい曲だと思った。
「私は名古屋には数え切れないほどの思い出があります。昨日は手羽先を食べました。みなさんは山ちゃん派ですか?風来坊派ですか?」
手羽先には二つの派閥があるらしい。私はぜんぜん知らなかった。手羽先好きだけど。
「山ちゃん派の人!あれっ、少ないですね〜。風来坊派の人!多いですね!私はまだ風来坊は食べたことがないんですよ。」
私はどちらも食べたことが無い。甘辛いのと黒胡椒が効いた物とがあるらしい。
「シングルのカップリングの曲をメドレーにしました。人気投票で人気のある曲を選びました。聴いてください。」
このカップリングメドレーもすごくよかった。 10曲ほどメドレーで歌った。 ほんの2小節くらいの短い曲もあり、改めてカップリング曲の良さを知らされた。 「エンジェル」は短かったけど、良かった〜聴くことができて!
「もっと!」を歌い、バンドの演奏はそのままにあいちゃんは着替えにいく。
後半は白いワンピースに着替えて、しっとりとした曲を歌う。 「…ありがとう...」「季節の旅人」「雪塵」などだ。 「雪塵」は階段に座って歌った。
キーボードに移動し、I WiSHの「明日への扉」のさわりを少し歌って「きょうは川嶋あいなので、I WiSHは歌えません。ごめんなさい。」
「Dear」
そしてラスト。 「世の中には戦争や貧しさから生きるために苦しんでいる人がたくさんいます。 子供を売る親もいます。赤ちゃんに食べさせることができない親。家族を守れない父親、どんな気持ちだろうと思います。私はほんの少しの希望があれば生きていけると思いながらこれからもずっと歌っていきます。日々に埋もれてしまっている小さな幸せを大切にしたい。今回、ポストカードを作りました。売上はすべてカンボジアに学校を作るための寄付金にします。みなさん、よろしかったら協力してください。」と言って「優しい雨」を歌う。
本編のラストは「旅立ちの日に…」
----アンコール!アンコール!…-------
白いワンピースと白いパンツのかっこいい衣装でアンコールの声に応える。
「525ページ」すごい盛り上がる。
「みなさん、盛り上がってますね〜〜。では、バラード行きます。(笑)」
「12個の季節」
そして、最後の最後。 「みなさんも伝えたい人には心から「ありがとう」と、恥ずかしがらずに伝えてください。亡くしてしまってからではもう遅いから。」
「約束の日に」
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ライブハウスだったので、ステージと客席が近くて前から10列目の私でも10mくらいしか離れてなかった。 すぐ目の前にあいちゃんがいた。
途中、会場から何度も「「I WiSH」の歌を歌って!」と声がかかったけど、 「naoさんがいないし、aiさんも今はお休みだし、川嶋あいしかいないし。」と言って歌えないようだった。それでも「明日への扉」のさわりだけアカペラで歌ってくれて「全部歌えなくてごめんなさい。」 I WiSHの歌は今は封印しているようだ。
コンサートが始まる直前、あいちゃんの後輩「CHIYO」が前座みたいな感じで2曲歌った。 まだ14歳なのにあいちゃんとは10年来のつきあいだそうだ。 ということは4歳から知っているの?幼馴染みたいだ。 「CHIYO」も福岡出身とのことだ。 CHIYOちゃんは2曲歌い、1曲目は私の知らない曲だった。 とても14歳とは思えない歌唱力だ。熱唱している。 2曲目は1986年に「The 東南西北」がヒットさせた「内心、Thank you」という曲だった。 これもとても14歳とは思えない歌唱力だった。 ちょっとSPEEDの今井絵理子ちゃんと感じが似ていた。 しゃべりも大人っぽくて、あいちゃんに影響されている感じがした。
2時間10分、立ちっぱなしだったので、記憶があちこち飛んでいる。 上に書いた曲順はめちゃくちゃです。間違ってます。 とにかく前半はロック、後半はバラード、ラストはしんみり、真剣、で 本当に中身の濃いライブだった。 疲れたけど、行って良かった。あいちゃん、ありがとう!!
2006年07月19日(水) |
『四季の詩』 古井戸 |
古井戸の4枚目のアルバム。 1曲目の「ひなまつり」からかっこいい。 あと「早く帰りたい」や「四季の詩」もかっこよくて好きだ。 古井戸の歌はやさしいとかじゃなく、叙情的ではあるが、言いたいことをきっちり言い切っているところが私は好きだ。 言いたい放題の歌だと思うけど、それが過激でも下品でもなく、そのとおりの気持ちを歌っていて、今の私が聞いても「うん、私もそう思うなあ。」と思いながら聴いている。 清志郎の歌も言いたい放題で似ているけど、どんどん過激になって沸騰してしまう。 古井戸は同じことを言っていても、しゃべり言葉のような感じで過激さがないと私は思う。 シャウトしていても、静かなシャウトだ。 おそらくコアなファンには『四季の詩』はあまり受けなかったのだろうなと思う。 初期のファンは古井戸は終わってしまったとか言っていたのだろう。 しかし私はこの静かな言いたい放題を聴いていると、自分の言いたいことを言ってもらっているような気がして、とても気持ちいい。
古井戸2000も良かったけど、やっぱりチャボと加奈崎さんで古井戸をやってほしいなあ。 ほんとにいい歌が多いし、自分の気持ちに近い感じがして仕方がない。
2006年07月16日(日) |
『ベスト・コレクション』 古時計 |
私は古時計の「ロードショー」という曲がとても好きだった。 当時、古時計は「ロードショー」を大ヒットさせた後、メンバーが代わってしまい、その後見かけなくなってしまった。 私は「ロードショー」が気に入ってファースト・アルバムを買った。が、メンバーチェンジ後のセカンド・アルバムはあまり好きではなかった。 でも、「ロードショー」は飛びぬけて好きな曲だった。 ずっと忘れなかった。 その古時計のベスト・アルバムが出ているとのことで買ってみた。 やはり「ロードショー」はいい。 最初、音が遠いところから聴こえるあたり、イントロからストーリー性がある。 イントロから物語が始まるなんて、誰が考えたんだろう。素敵だ。 他の曲はあまりぴんとこなかった。 当時、聞いたことのある曲がたくさん収録されているが、やはり「ロードショー」があまりに良いので、他の曲は影が薄くなってしまったような気がする。 いまいちだなあと思いながら聴くこと18曲目、「なぐさめ」という曲。 演歌みたいなタイトルだなあと思って聴いていたら、なんとこの曲、あの太田裕美さんの大ヒット曲「木綿のハンカチーフ」のB面の曲「揺れる愛情」と同じ曲ではないか。 タイトルが変えられ、歌詞が半分くらい変えられているが、曲は同じ。 歌詞も前半は同じで、サビ以降の歌詞が変えられている。
へぇ〜〜、びっくりしました。 「木綿のハンカチ−ル」のB面の曲を古時計が歌っていたなんて。 古時計は古時計のいい味をかもし出している。 なかなか面白いものを見つけた。裕美さんのと聴き比べてみよう。
2006年07月15日(土) |
『One Fine Day』 大貫 妙子 2005.2.16 |
大貫妙子さんの歌は上品な洋菓子を少しいただくような、上品でおいしい感じがする。 風が吹いてきても決して強く吹いたりするのでなく、あくまでそよ風。 上品な洋菓子を少しいただくのって、味が自分の好みでなくても、なぜだかとってもおいしかったりする。 そして、とっても安らいで気持ちよくなる。
大貫さんの歌はYMOが全盛期の頃から好きなので、大貫妙子さんという人はもともと自分の好きなタイプの音楽家だ。 昔はしんと悲しい歌を歌っていて、それらの歌が私は好きだった。 最近は凛とした日常を歌っている感じがする。 最近の歌からはあの頃のようなしんとした悲しさは私は感じなくなった。
「One Fine Day with you」では 時折ギターがキュッと鳴ったりして、決してアコースティックではないのに、身近に聴こえたりする。
「Hiver」(イヴェ−ル)はいかにも大貫さんらしい不思議な上品さがある。 雲にのっているような心地よさで、聴いていると眠ってしまいそうだ。 フランス語が出てくる歌詞。大貫さんにはフランス語が似合う。それも不思議な感じだ。
「Deja vu」は明るいお茶目な感じの曲で、初めて会う人にどこかで会ったっけ?!と心弾む歌。 私はDeja vuを信じているけれど、今までそういう人には出会ったことがなくって、ちょっと残念。 そんな人に会ってみたいな。
「春の手紙」は1993年に発売された曲のリメイク。 いい曲です。出だしはギターの音と大貫さんの声だけが響いて、時が止まりそうな気がする。そしてうまい具合に他の楽器がからんでくる。それは決して大貫さんの声とギターのバランスを壊さずに。転調する瞬間の声が心地よい。
「Voyage」は去年の地球博の三井東芝館で上映された映画のテーマ曲。 地球をきれいに浄化しようというメッセージが伝わってくる。 この映画はたしか地球に住めなくなった人類が、地球をきれいに浄化するロボットを作り、そしてそのロボットを地球に残して、宇宙へ旅立ってしまい、その子孫がまた地球へ返ってくるというお話でした。
「A kiss from the sun」はあのセサミストリートのエンディング・テーマ。 夢がいっぱいつまっている。遊びながらいろんなことを作り出すようなときめきがあふれた曲です。
優しい気持ちになれる曲ばかりです。 大貫妙子さん、これからも歌いつづけてくださいね!
2006年07月09日(日) |
『あまのしげる』 天野滋 1976 |
いまさらながらに天野君の初めてのソロ・アルバムを聴いた。 今までLPで聞いていたけれど、CDのほうにはライブ音源が収録されているとのことなので、買って聴いた。 このアルバムは高校生の頃、それこそ磨りへるまで聴いた。 NSPは一番忙しかった時期だと思う。 春、秋のツアー、アルバムは年に2枚出すこともあった。 忙しかった日々に丸一月夏休みをもらって、天野君はそのお休みの間に休みもせずにこのソロアルバムを作った。本当に音楽が、作ることが好きだったんだなあ。 私はこのアルバム大好きだったけど、好きな曲とそうでない曲にわかれていた。 1曲目の「かくれんぼ鬼は誰」は今聴いてもすごいなあと思う。 こんな詞やメロディーを書く人はとうとう現れなかった。 詩人としてメロディーメーカーとして特異な存在だったことがこの1曲からでも伺える。 「淋しがり屋かごろつきか」や「野良猫夜話」のような生活密着型の歌は今も昔もあまり好きじゃない。 天野君が最後の最後まで泣きながら歌っていた「歌は世につれ」は このソロアルバムのなぜかB面の最初の曲だ。 どうしてB面の最初なのか今でもわからない。 早くから人生を凝縮するような歌を書いて、行き急いでいたのだろうか。
CD化にあたり、天野君自身がライナーを書いている。 いかにも天野君らしい文章だ。 昔のライブ音源について 「おまけがあるほうがいいかなと思ってつけた。でも、過去の作品を聴くのは少しの懐かしさを除くとあまり気持ちのいいものではない。欠点が目立つのだ。」という言葉に天野君らしさと同時に自分も同じようにそう思うと心で叫んだ。 私もなんでだか昔の写真にしろ、たとえ一月前に書いた文章にしろ読み返したい気持ちにはまずならない。 それってなんだろうと思っていた。ただ、単に過去を振り返りたくないだけだと思っていたけど、自分が前に書いたものって欠点が目立つのだ。 過去のことって懐かしさよりも欠点のほうが目立ってしまって、見たい気持ちが薄れてしまう。
天野君がこのライナーを書いたのは2004年1月29日。 丁度、ガンと戦い始めた頃だ。 ファンへのサービスの気持ちを現すために、あまり乗り気でなかったのに、 古いソロコンサートの音源を収録してくれたのだろうか。 ソロコンサートの音源は私はうれしい。 NSPとはちょっと声の違う天野君がそこにいる。どこか微妙に違う。 このアルバムはミュージシャンのアルバムであると同時に、 詩人のアルバムだと私は思っている。
2006年07月08日(土) |
「青い夏」 伊勢正三、山本潤子 1999.8.4 |
6月に見た「アコースティックナイト」で正やんが歌った「青い夏」。 すごく感動したので、CDを注文してみたところすでに廃盤。 なので、有線にリクエストしてみた。 さすが有線!ありがとうございます。ちゃんとかけてくれて感謝、感激。
この歌はみかんの白い花がゆれる夏の歌だ。 内容は学生の恋人同士が、進学か就職か何かの夢を追うかでどちらかが町を離れていくという歌だ。 潤子さんの声のほうがよく聞こえるので、女性の側の歌かと思うけれど、 決してそうではない。 お互いが同じ思いなのだと、男性の歌でもなく女性の歌でもなく二人の思いを歌っているということが伝わる。 「なごり雪」と決定的に違う点は季節が夏だということだ。 「なごり雪」は春先に決定的に別れていく歌だと思うが、こちらは夏だ。 海を眺めながら、 「別れましょうと切り出すのは明日でもいい」となんだか余裕がある。 夏だから余裕があるんだと思った。 進路が決まり、約束も何もない恋が町を離れていくそれだけのこと、 そう、それだけのことだけど、 「好きなのに離れ離れをうらんであげる」という どうしようもないもどかしさ。 大人の恋ならば行かないでほしいとか、一緒に行くとかの決断を迫られるのだろうけど、この若くて淡い恋はここが行き止まりなのだ。 残るわけにもいかず、ついていくのも無理でだんだんと想い出になっていく。 こういう別れ方は大人になっても、いつまでも形を変えてついてくるものかもしれない。 心からいい歌だと思う。 「アコースティックナイト」では正やんがソロで歌ったけど、きょう聞いたのは潤子さんとのデュエット。 潤子さんのやさしい声で「ずっと、うらんであげる」と歌われると泪がこぼれた。
2006年07月05日(水) |
『西村由紀江のNHKやさしいピアノレッスン』 |
西村由紀江さんのやさしいピアノレッスン。 本当にやさしく丁寧に教えてくれる西村さん。 第4回は「オーバー・ザ・レインボウ」だった。
まず、最初にお手本として西村さんがピアノを弾く。 あまりの美しさに女の私でも卒倒しそうになる。 西村さんの美しさとピアノが溶け合って、 聴くピアノであり、見るピアノだと思う。
今回は心をおおらかに大きく広がるような弾き方の勉強だった。 どうしても間違えないように弾こうと思って、堅くなりがちだけど、 そこをゆったりとおおらかに弾くことによって、 音色がぜんぜん違って聴こえる。 ピアノと呼吸が合うようになると、本当にしっくりと溶けるような音になる。 西村さんは初心者の生徒さんに、全身でおおらかに弾くことを教えている。
レッスン中に爆笑することもあってすごく楽しそう。 みているこちらまで笑ってしまう。 生徒さんの指は緊張で少し震えているけど、 西村さんは「いいですよ。かなりいい線いってます。」 「次は、ここをもうちょっとこうしましょう。」「大きく歌う、メリハリをつけましょう。」と優しく指導している。
次に西村さんは「風と共に去りぬ」を弾いて、跳躍のイメージを教えてくれた。
この番組はピアノのレッスンがとてもわかりやすく楽しいので、 もちろん素晴らしいが、 西村さんの美しすぎる姿と美しいピアノが存分に見られて、 西村由紀江さんの魅力がいっぱいの番組だ。 今回の生徒さんは「ピアノを弾くだけでなく、感情をこめることを覚えました。」と喜んでおられた。 西村さん、きれいでピアノも素晴らしい。大好きだ。
2006年07月04日(火) |
『Single Collection』 松たか子 2006.6.28 |
全部、いい曲ばかりだ。 気持ちよい。個性的ではぜんぜんない。 風が吹いてくるように自然な歌声がきこえてくる。 メロディーも詞もものすごくありふれている。 2000年が6年すぎてこんな歌ばかり歌う歌手がいるということに感謝。 最近は松さん自身が作詞、作曲もされているようだが、 まあ、専門分野や専門的に書ける人にお願いすることも勇気ではないのか。 しかし、今のところ松さん自身の作詞、作曲もなかなかいい感じだ。 間違っても松田聖子さんのように、少ないボキャブラリなのに、無理に作詞して、イメージを平坦にしてしまうようなことは止めてほしい。 「時の舟」「未来になる」は特にいい。 個性的ではないけど、他の人には歌えない歌だと思う。
しかし、ここからはあえて苦言。 ただ、このCDは半分が全ベストと重なっている。しかも曲順までほとんど同じだ。 こんなのをわざわざ作るなんてファンをなめてはいけないと思う。 レコード会社の移籍の関係でこうなったのかもしれないけど、 もっと工夫してほしい。 スキマスイッチとのコラボの曲がそこそこ売れたので、ついでに売りたいというのがミエミエで簡単に作った感じがする。 1曲、1曲をとても丁寧に作るアーティストだけにこんなやり方はよくないと思うけど。。。
2006年07月02日(日) |
『音遊人』 遊佐未森 シマブクロ・ジェイク |
私はこの番組で遊佐未森さんが歌っているところを初めて見た。 今まで遊佐さんの歌は何曲か好きな曲があったけれど、声がどうにも好きになれなくて、イメージもあまり湧かなかった。 しかし、みんなのうたで遊佐さんの「クロ」がかかり、その歌と映像の感じのよさでいっぺんに「クロ」を好きになった。 絵がシンプルでわかりやすく、歌もとても気持ちが伝わりやすくてほんとの意味で素直な手作りの歌だと思った。 そして、以前よりも遊佐さんの声が自然にメロディーととけあうように聴こえた。
今回、ピアノの弾き語りで「Diary」を歌う遊佐さんを見て、声が出にくそうなのにしっかりと歌え、ピアノもしっかりと弾いてさすが実力派だということをしみじみと感じた。 声は出にくいように聴こえるけど、高音もしっかりと歌えるし、出だしよりも終わりの方が声が響いていて、音楽の先生のピアノの弾き語りのように見えた。
遊佐さんは東京の小学校の校歌も作ったそうで、小学生がその校歌を歌っているシーンも流れましたが、元気のでるような歌詞で覚えやすくて難しい言葉も使ってなくていかにも元気な小学生にふさわしいいい歌だと思った。 歌っている子供達も楽しそうだった。
その次のコーナーではハワイのジェイク・シマブクロさんのウクレレ演奏を少し聴いた。 この人のウクレレも見たいと前から思っていた。 ジョージ・ハリソンの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリ−・ウィープス」のさわりだけ弾いてくれたが、うっとりするほどいい音色だった。 その後、ウクレレ・テクニックを披露されたが、ギターと違ってピックなしで5本の指を全部使っていろんな弾き方をしていて、圧倒された。 すごい指の動き。かなり丈夫な爪が必要だと思った。 シマブクロさんの演奏は少しだけだったのでちょっと残念。 CDで演奏をぜひとも聴きたい。
最後に遊佐さんが待望の「クロ」を歌った。 赤いドレスで弾き語りする遊佐さんは貫禄があった。 やっぱり音楽の先生みたいに見えた。 あんなに声が細いのに、演奏にぜんぜん負けていない。 「クロ」はきいているだけで、絵が見えてくる。 特に私は二番が大好きだ。 クロと遊佐さんの愛情があふれてくる。 二十三枚のアルバムを出している遊佐さんは、まさに大ベテランの実力派だということがよくわかる番組だった。 YAMAHAもなかなかいい番組作っているなあ。 中島みゆきさんや今これまた大好きな「テルーの唄」のCMも見ることができて、 CMごと楽しめる番組なので、これからも見ようと思った。
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