私の音楽日記

2005年10月29日(土) 皇學館大学「倉陵祭」『DEPAPEPE、うたまろ ライブ』




                 宇治山田駅です。
              ちょっとレトロで素敵な駅です。




              皇學館大学に到着しました!




           皇學館大学「倉陵祭」の入り口の看板です。
                  力作ですね!!




          ライブ会場に到着しました!長蛇の列です!!




                 大事な当選入場券

さて、ライブはまず公開録音なので、アナウンサーの挨拶から始まり、学園祭実行委員会会長の学生さんの挨拶がありました。

そして最初に登場したのは「うたまろ」のお二人。
私は「うたまろ」のライブは二度目です。
二人は津市出身でリーダーの加藤さんのお家は私の家のすぐご近所です。
歩いて5分くらいのところに加藤さんのお家があります。
お二人は今年20歳で「ヒーリングフォーク弾き語り」を目指しています。
津の言葉で話すのでとても楽しく、伊勢の「おかげ横丁」の話などで盛り上がりました。
曲は今まで発売した2枚のシングル曲「せつない」「やわらかな日々」などを歌いました。
フォークデュオでやさしい曲調と歌声なのですが、ただ、うたまろのボーカルの声は高音だと思います。
結構高い澄んだ声で歌うところが魅力的だと思います。
曲はメロディアスできれいです。名曲を作る力は充分あると思います。
「チョコレート」という歌はうたまろの歌の中で一番楽しい曲だそうで、
♪チョコレート、食べたい、ミルクチョコレート甘いチョコ
といった歌詞を連呼して、私も食べたくなってしまいました。
ギターの音色もちょっと高い感じで、ボーカルが高音だから当然ですね。

私としてはまだ、今ひとつこれだ!という特徴がつかめないのですが、1月にサードシングル&メジャーデビューということなので、とにかく応援していきます。
メロディアスなヒーリングフォーク弾き語りとして、これからも路上でライブで歌うということなので、体を大事にしてどんどん名曲を作っていってほしいです。

そして、DEPAPEPE。

1.SKY! SKY! SKY!
2.over the sea
3.シュプール
4.START
5.SUMMER PARADE

オープニングから三浦さんはノリノリで叫びました。
「僕は大学に行けへんかったけど、もしも行っていたら4回生です。僕のことをここの学生やと思って一緒に楽しんでください。」
と言って、DEPAPEPEの二人はギターをひく右手の握りこぶしを合わせました。
握手ではなく握りこぶしを合わせるところが面白かった。
それから三浦さんはおもむろに1.5リットルのペットボトルのオレンジジュースをラッパ飲みしました。
びっくりしました。ステージドリンクがオレンジジュース。しかも、1.5リットル。
お客さんは大笑い。
その後、「SKY! SKY! SKY!」を演奏。

「僕達は神戸出身なので、海の曲が多いです。次の曲は「over the sea」。」

「over the sea」演奏。

「次の曲は発売されたばかりの新曲です。冬の曲を作ってみました。最初はサビから作って、冬の曲ではなかったのですが、ちょっとイントロを作ってディレイをかけたら冬の曲になりました。「シュプール」です。」

キラキラした感じの「シュプール」演奏。

「学園祭はめちゃくちゃ好きです。きょうは僕らにとって初めての学園祭ライブです。そして、三重でのライブも初めてです。初対面の人が多いのにこんなに温かく迎えてもらえてすっごいうれしいです。文化祭といえば、僕は球技がまったくだめで、球技大会はかんべんしてくれ〜、文化祭でがんばるからって、文化祭ではステージに立ってました。次はファーストアルバム収録の「START」です。」

私の一番好きな曲「START」演奏。

「次の曲は夏に出した曲ですが、僕らの曲はインストで歌詞がないけれど実はこの曲は歌があるんです。あ〜あ〜〜あ〜とサビで歌ってください。手も大きく振って振りもつけてくれたらもっとうれしいです。」

この時、三浦さんの「あ〜あ〜あ〜〜」という歌が言っちゃ悪いけれど、変な感じだったので、みんな大笑い。隣の徳岡さんは「曲のイメージぶちこわしと違うの?」と一言。
徳岡さんはほとんどしゃべりません。
時々、三浦さんの暴走を止めて「はよ、ギター弾いてほしいんやけど。」とか言います。

ラストは総立ち。サビの部分でみなが歌いました。大きく手を振って。
三浦さんは感激して「みんな、初対面とおもえへん。ありがとう。うれしい。また、三重でソロコンサートやりたいので、よろしくお願いします。」

ほとんどのお客さんが初対面、初のライブ、そしてインスト。
で、みんなが5曲目で自然に総立ち。
こんなコンサートは初めてでした。感動しました。
DEPAPEPEは天才肌とかではなくて、生まれついてのアーティスト魂があるように思いました。
ぎこちなさや不慣れな感じはほとんどなく、とにかく楽しかったです。

DEPAPEPEのステージが終了して、FM三重のアナウンサーとうたまろの二人が再登場。
うたまろの二人はDEPAPEPEのステージに感激して、最初は舞台袖で見ていたけれど、こっそりと観客席から見ていたそうです。
そして、アナウンサーの人から「この際だから、DEPAPEPEのお二人に何か質問はありますか?」との問いかけに
「客席から見ていたら、三浦さんのステージドリンクのジュースが変な色に見えたのですが、何のジュースですか。」
「ああ、これはポンジュースです。僕らは歌わないので何でもいいんですよ。前は飲むヨーグルト飲んでました。好きなもの飲んでます。」
「そんな甘いものを飲んで大丈夫ですか?」
「いいんですよ。歌わないから。」と気さくで面白かった。
あと、アナウンサーの人が「「DEPAPEPE」ってユニット名はどこから来ましたか?」
「ああ、これは僕の歯が出っ歯だから、デパペペにしました。徳岡さんがその前にデルぺぺというグループを組んでいたので、もじったんです。」

「お二人は28歳と22歳と年齢が離れていますが、どうやって知り合ったのですか?」
「神戸の「チキンジョージ」というところでバイトをしていて知り合いました。徳岡さんが先輩で僕が後輩です。」

「また、FM三重にも来て下さい。待っています!」
「ありがとう。呼んで下さい!」

コンサートは終りました。




         「うたまろ」のサイン会はファンでごった返し。
          すてきな歌をありがとう!
          これからもがんばれ!!!




          DEPAPEPEの三浦さん。
         待っていた私たちに「ありがとう!」と挨拶して
         ギターの音色と同じくさわやかな風を吹かせて
         次のライブへと向われました。
         明日のライブは岡山県は倉敷だそうです。
         ありがとう。本当に楽しかったです!



2005年10月25日(火) 「Go!Younha」  ユンナ  2005.10.5

思い切りピアノを叩くように弾き、とびきり元気に歌う女の子がユンナだった。
とてもおてんばな元気なピアノと歌に心惹かれた。
あんなに元気にピアノを弾く人を見たのは初めてかもしれない。
ピアノといえばしっとりと弾くか、激しく弾くか、そのテクニックをどれだけみせるかという弾き方のアーティストが多いような気がする。
ユンナはただ思い切り若さと元気さで力いっぱい弾いていた。
そして歌もしっかりと歌っていた。

あんな弾き語りは私は見たことが無い。しかもまだ17歳。
17歳ですでに歌唱力は完成されているような気がする。
いや、まだまだこれから成長しつづける事は間違いないけれど、本当に安定した音程と声量で日本語の発音もとても上手い。
アルバムの前半を聴いていたときはすべて、本当の意味での良質なポップスばかりで、ファルセットもあまり使わず、地声がすばらしくいい声なんだと感心したが、11曲目の「願いはひとつ」は結構高音で、高い声も軽やかでそしてしっかり芯が通っている。
私はこの「願いがひとつ」が一番好き。
その次の「思い出にできない」はまず曲が名曲だと思うが、こんな難しい抑揚に富んだ曲も17歳やそこらでこんなに歌いこめるんだなあと感心した。
天才なんだと思う。

「タッチ」はリバイバルだけど、これもいい曲でユンナにぴったりの良質のジャパニーズポップスだろう。
ユンナの元気な歌とピアノととても自然でかわいらしい外見を見ていると、
こちらまで元気にならざるをえない感じがする。
韓国と日本の往復で疲れるだろうけれど、無理に酷使しないようにその才能を輝かせてほしいと切に思う。



2005年10月24日(月) 「19〜すべての人へ〜」  19   2005.10.19

今から思えば19はいい歌をいっぱい歌っていた。特に326の詞が素敵だった。あんなに若々しく正面から夢や希望を書ける326はある意味天才だと思う。
326の詞と19の二人は短い活動期間で燃えつきたのだろうか。
今でも着うたで人気のある曲のベストアルバムが今頃発売された。

このアルバムはすごくいい。
「すべてへ」には再び励まれた気がする。
君が生きていてくれてうれしい、ないものを嘆くより作ればいい、
夢や希望をかなえるきっかけが無いと逃げてはいけないとストレートに歌う。
清々しい。

「あの紙ヒコーキ くもり空わって」も清々しいの一言。
テストの答案用紙の裏に夢を書いて紙飛行機で飛ばす。
やってみたかったなあ。

私はどっちかというとケイゴの声のほうが好きだけど、まっすぐで強くて弱そうな二人の歌声はたくさんの人を励ましてきたんだろうと思う。

「果てのない道」では重圧に耐えながら走りつづけると歌っている。

重圧に耐えられなくなったのかな。
解散から3年。今も愛される歌がたくさんある「19」。
もう一度生で聴きたい。
今の326の詞も新たに感じてみたい。



2005年10月23日(日) 「ぼくが生きていたこと」  奥田美和子  2005.9

この歌はCDでなく、ミュージックビデオで見たのですが、おそらくCDで曲を聴くだけよりも、奥田さんの声や歌う表情を見たことによって、衝撃が大きくなったのだと思う。
奥田さんというシンガーはとても不思議な人だと思う。
特にエキセントリックな歌い方をするわけでなく、声も特に印象的な声ではない。
しかし、静けさから一気に激しくなっていくサビの部分は崩れ落ちそうで思わず引き込まれそうになる。
この歌も前作「雨と夢のあとに」同様、静かな前半から一気に激しく落ちるようになっていくところが印象的。
叫ぶのではなく、落ちていくように歌う人だと思う。
手を差し伸べたくなる。そんな歌だ。



2005年10月20日(木) 「globe 2 pop/rock」   globe 2005.8.10

globeの久々のアルバムは小室さんのTKマジック健在で、とても気分よく全部一気に聴けた。トータル48分ほどで、とても聴きやすい。
これぞ良質のpop/rockだと思った。
今回はtranceではなく、普通の感じでアレンジが地味かなとは思うけれど、とにかく詞がいい。
小室さんの書く詞は短編小説を読むような感じでとても好きだ。
とても正直に書ける人でわかりやすい。
インタビューに答えるときなどの一言一言でさえ、とても正直で回りのことも考えていてマジックのような言語をしゃべる人だと思う。
今回のアルバムでも、本当に魔法の使える人だなあと思った。
keikoの声はひところの高音は出ないようで、抑えて歌っているが、今の声の方が丸くなっていていいと思う。
ピークの頃にライブを聴きに行ったことがあるが、声がでなくて気の毒だった。
マークもより一層上手くなったと思った。
ブラックジャックのテーマ曲の「Here I am」はこれglobe?と思うほどに地味な歌に聴こえるけれど、サビの部分から小室さんの声が加わってくるとあったかい気持ちになってくる。そしてその後は曲がどんどん展開していって、サビに戻ってくるというのがとても心地よい。
セールス的には落ち込んでいるようだが、小室マジックは健在で、才能は微塵も翳ることがない。



2005年10月15日(土) 「堀内孝雄・高山厳・因幡晃アコースティックコンサート」

2005年10月15日、イベント「さよなら小俣町」アコースティックコンサート〜堀内孝雄・高山厳・因幡晃〜に行ってきました。
これは小俣町が伊勢市と合併するので、その企画イベントでした。

まず、市町村合併にあたって町長さんがご挨拶されました。

コンサートは3人のソロの部分と3人一緒に歌うコーナーに分けられていて、3人の話は三重にまつわる話から今現在の楽しい話がいっぱいで、
途中漫才のような雰囲気にもなって、とっても面白かったです。

歌われた歌は堀内孝雄「竹とんぼ」「愛しき日々」
因幡晃「わかって下さい」「別涙」高山厳「心凍らせて」などでした。
ソロコーナーでは1人3〜4曲歌って、全て知っている曲でしたが、タイトルがうろ憶えで解りません。
因幡さんと高山さんは新曲を歌われましたが、どちらも「人生」テーマにして重くて、そして前向きな歌でどちらも名曲だと思いました。
ソロの後は3人で「わが良き友よ」「贈る言葉」「秋止符」
そしてラストナンバーは「あの素晴らしい愛をもう一度」。
お客さんも一緒に楽しそうに歌っていました。

ソロのコンサートとはまた違った味わいがあり、
3人がそれぞれに代表曲を歌い
お客さんを楽しませる話題と歌で
お客さんに対する気配りを強く感じることが出来ました。
特にファンばかりが集ってきているコンサートではないので、お客さんへのサービスが並々ではなくて、さすがプロだなあと感じました。
そしてなんといっても歌が上手い!

普段行くコンサートとは一味違って、すごく楽しかったです。

やっぱり、厳さんは素敵でした♪



2005年10月14日(金) 「Girl friends」  アグネス・チャン  

このアルバムはアグネスの女友達が、全ての曲を提供して作られたアルバムということで、私の大好きな太田裕美さんや久保田早紀さん、あと山崎ハコさんの曲をどうやって歌っているのかとても興味があり、長年聞きたかったアルバムだった。
しかし、CD化されていないし、それどころかレコードでさえなかなか入手困難で、最近ではもうあきらめていた。
しかし、HPで知り合った方のご好意でとうとう聴く聴く機会に恵まれて、もう本当にうれしい気持ちいっぱいで聴いてみた。
久保田早紀、山崎ハコ、りりィ、森山良子、太田裕美、荒井由実、矢野顕子さんらの曲はどれも力作で、アグネスは力いっぱい歌っている。
特に1曲目の久保田早紀さんの作曲の「Lady of the wind」は今でも誰かにカバーして歌ってほしいくらいに爽快でメロディーのきれいないい曲だと思った。
5月の風や新緑を感じるような爽やかな曲でアグネスの声にもぴったりだ。
この曲は早紀さんご本人が歌うよりも、アグネスが歌った方がより若さがあってよいような感じがした。
山崎ハコさんの曲はアグネスが歌うと歌謡曲だなあと思った。
おそらく、ハコさんが歌うと全然違う歌のようになるのだろう。
リリィの曲は途中からリリィがデュエットしていて、リリィのハスキーな声がアンバランスなはずなのに、意外にぴったりしていた。
太田裕美さんの曲はメリハリがあって、アバンギャルドな感じの曲だった。
この当時、裕美さんはハチャメチャな曲をたくさん歌っておられた時期なので、アグネスにも楽しい面白い実験的な曲を提供されたのだなあと思った。
この歌は難しいと思う。声がひっくりかえりそうになる。
アグネスは力いっぱい歌いこなして、歌が上手いところが感じられた。
森山良子さんの歌はスタンダードな名曲でしんみりと聴けた。
ユーミンの曲は、さすがユーミン。
アグネスのかわいらしさにぴったりの曲を提供していて、アイドルらしい曲だ。
アグネスの得意な分野の曲のようだ。
この中では私は曲としては矢野顕子さんの「ひとつだけ」が一番好きだ。
矢野さんが歌う「ひとつだけ」もとても好きだけど、専門家というか玄人肌でくせがある。
しかしアグネスが歌うとほんのりとやさしい。
ほしいものはたくさんあるけれど、「ひとつだけ」なら、それはあなたの心を開く鍵、そしてあなたの口からあなたの夢をきく事だという歌をアグネスの声で聴いていると、私までしあわせな気分になった。
本当にいいアルバムだと思う。CD化してほしいなあ。



2005年10月13日(木) 「キャンディーズ ライブ」  キャンディーズ

私が中学・高校生の頃はアイドル全盛期で、キャンディーズ、ピンク・レディ、中三トリオ、フィンガー5、太田裕美、新御三家、あいざき信也、荒川務、南沙織、伊藤咲子、城みちる、浅田美代子、アグネス・チャンなどもう数え切れないほどのアイドルが大活躍していた。
私はミーハーなので、みんな好きでレコードもちょこちょこ買っていた。
キャンディーズはシングルの曲が大好きで、1万人カーニバルというライブアルバムに好きな曲がたくさん入っていたので、買って聴いてみたらそれはとてもアイドルのライブアルバムではなかった。
激しい音でダイナミックなロックコンサートのように聞こえた。
ジャケットに写っているステージは紙テープで床が見えなくなり、歌っている3人は絶叫するように歌い、スターそのものだなあと思った。
しかしその後、アイドルのレコードを買うのが恥ずかしくなってしまって、解散のファイナルカーニバルまでアルバムを買うことがなかった。
お小遣いも足りなかったし。

長い間、キャンディーズが素晴らしいアーティストだったことを忘れていたが、最近になってネットで知り合った方より「キャンディーズ ライブ」を聴く機会に恵まれた。とてもうれしい。
素晴らしい。
私が昔聴いた「1万人カーニバル」というライブアルバムよりも歌唱力がアップしているし、バンドの音もノリにのっている。
キャンディーズはあれだけテレビに出演して、ヒット曲を歌いまくっていたのに、よくこれだけ洋楽の名曲を歌いこなす時間があったなあと今更ながらに感心してしまう。
無理なことをしていたんだろう。辛さもたくさんあったに違いない。
3人のトークというか挨拶やおしゃべりも精一杯全力だ。
しかし、ファンの男の子たちは3人の精一杯のご挨拶やおしゃべりをちゃんと聞いているんだろうかと思った。
ファンの男の子達は「らんちゃ〜ん!す〜ちゃ〜ん!みきちゃ〜ん!」と叫びまくりで聞いていないみたいな感じだ。
当時のファンは暑かったんですね〜。必死だったんですね〜。なつかしいなあ。
こんなん聴いているとこっちまで熱くなる。
キャンディーズはただかわいいだけでなく、ぶりっことかではなく、そりゃテレビではかわいく見えるようにという計算もあっただろうけれど、歌う時はとにかく一生懸命だったと思う。
ライブを聴いていると、駆け引き無しの力いっぱいの3人の姿が目に浮かぶようだ。
ラストの「めざめ」や「さよならのないカーニバル」を聞いていると3人の素直な気持ちがよくわかって、目頭が熱くなった。
こういうライブアルバムを聴いていると、燃えつきる事の素晴らしさが伝わってくる。
たまにはこういうアルバムを聴いて心を燃やすのもいい。
ほんとうにいいライブ盤だと思った。再発してほしい。



2005年10月12日(水) 「彩愛」  The LOVE  2005.9

The LOVEは少し前にタイトルにひかれてベストアルバムを買ってしまった。
中身の濃いそして日常的な誰もが感じるような愛情を色んな角度から歌っていて、最近では珍しいバンドだと思った。
キャリアももう13年ということで、今まで何で知らなかったのだろうと思ったと同時に今、このバンドにめぐり合えてよかったと思った。

この「彩愛」は彼らの最新アルバムで、本当に彩豊かなそれでいて普遍的な愛情が描かれている。
家族の愛、友達の愛、恋人の愛、変わっていく愛、変わるくらいなら死んだ方がましだという盲目的な愛、命がけの愛と様々だ。

まず、目に付いたのは奥田美和子さんが歌ってヒットした「雨と夢のあとに」をThe LOVEが歌っている事だ。
この歌は柳美里さん作詞、The LOVEの平さんが作曲ということで、セルフカバーということになるのだろう。
奥田美和子さんが歌ったこの歌は圧倒的な説得力があり、聴いていると胸が苦しくなった。
奥田さんの歌は胸が苦しくなって、限界まで悲しくなるような気がした。
しかし、同じ歌をThe LOVEのヴァージョンで聴くと声にあたたかみがあるため、もう少し穏やかな気持ちで聴けた。
奥田さんが歌うと涙がにじんでしまうけれど、The LOVEの唱は一緒に口ずさみたくなる感じだ。
どちらにしても胸は痛い。素晴らしい名曲だ。

「コロッケ買ってくね」ではありふれた日常を、もっと信じてみようというあたたかさにあふれ、「耳を澄まして」ではどうしようもなく人にキズついて、しかしどうしようもなく人に救われているとこれも誰もが思うことを解り易く歌っている。

「存在理由」は恨み節の様で怖い。
しかし、音がアレンジが軽くていい。スウィングしている感じだ。
終わりはどんどんスウィングして、詞は重いのにどんどん軽くなっていってフェイド・アウトしていくという面白さだ。

「禁断の林檎」では、誰かに盗られるくらいなら、
命なんていらないとこれもまた怖い。

「未完の自画像」は美大の学生の歌でこれはとても新鮮に感じられた。
あの頃は何を描こうとしていたのだろうか 卒業証書にどんな価値があったのだろうかとそして今の僕になにが描けるだろうと今の自分をダブらせる。
ただ、過去を振り返るだけではない強さを感じた。
曲も変化に富み、とてもドラマチックなメロディだ。
このアルバムで一番気に入った曲。

「長い髪の人」は失恋の歌で、あなたによく似た長い髪の人を見かけると、思わず振り返ってしまう もう一度あなたの髪にふれたいという抒情派フォークのような歌詞なのに、曲とアレンジはロックでこれもとっても好感がもてる。
未練がましい歌詞を叫ぶというのもなかなかおつなもんだと思った。
ちょっと大黒摩季の感じに似ているとも思った。
大黒さんも失恋の悲しみを叫べる人だ。

ラストの「あの駅で待ってる」は長い間暖めつづけていた曲だそうだ。
私は少し「なごり雪」を思い出した。駅での別れ。
しかしこの歌のタイトルは「あの駅で待ってる」。
ということは、
長いときを経てもう一度会いたいということなのだろうか。
余韻を残した歌で、この歌の続きはあるのだろうかと期待してしまう。
それともリスナーがそれぞれに続きを思い巡らせる歌なのかもしれない。

とにかくこの「彩愛」は全曲素晴らしく、The LOVEはこれだけの実力があるのだから、これからもライブバンドとして長く続けてほしいと強く思う。



2005年10月11日(火) 「夏が来た!」  キャンディーズ

キャンディーズのオリジナルアルバムはファーストアルバム以外は聴いた事がない。
ベストアルバムとライブ盤、ラストのファイナルカーニバルでシングル以外の曲を少し聴いた程度だ。

この「夏が来た!」というアルバムも夏向けの明るくてかわいらしい曲ばかりかなあと思いながら聴いてみた。

しかし、全曲聞き終えた今はこのアルバムは夏というより、秋の落ち着きが感じられるアルバムだと思った。
3人の声のファルセットが重なる部分は不思議な上昇感がある。
決して珍しい声質ではなくて、よくあるような声なのに、3人の声が合わさってファルセットになっていくと、ふわっと中に浮くような気がしてくる。
ミキちゃんの声はしっかりとした腰のある声だと思う。
音程もしっかりしていて揺るぎがない。
スーちゃんの声はふっくらとしていて、時々ゆらいだりする。
蘭ちゃんの声はとてもきれいなクリアな声だ。

スーちゃんが歌う「MY LOVE」はとてもしっとりと大人っぽい。
秋色の曲だと思った。

ミキちゃんが前半を歌う「さよならバイバイ」は声がピンと張り詰めていて、
後半はスーちゃんの柔らかい声が目立って、クライマックスで蘭ちゃんのちょっとしっとりした声が加わって、メリハリがあってよい。
それぞれの声の魅力がよく出ている1曲だ。

おそらくLPレコードではA面のラストの曲であろう「めぐり逢えて」は
最初から最後までしっとりとしたバラードで、きっちりと歌っている。

B面最初の「SAMBA NATSU SAMBA」「行きずりの二人」はアイドルらしいポップス。

「季節のスケッチ」は若葉の香りがするような明るいテンポのよい曲だ。

「MOOON DROPS」と「雨の日に偶然」はムーンライダーズの岡田さんが作った曲だけあって、これはかなり難しい。
「雨の日に偶然」は雨がしとしと降っている感じが良く出ていて、ちょっと淋しげな声が印象的。
知らずに聴いたらキャンディーズの歌とは思えないだろう。
ラストの「恋はサーフィンに乗って」も前半のミキちゃんのしっかりした声と後半の蘭ちゃんの高くて細い声が印象的でよかった。

「夏が来た!」というタイトルのわりには秋風が似合うようなしっとりした曲が多くて、1曲、1曲丁寧に歌っているなあと思った。
キャンディーズはオリジナルアルバムもしっかりと作っていたのだなあと今更ながらに感じた一枚。



2005年10月06日(木) 「JOURNAL」  東野純直  2004.6.30

東野純直さんは93年のデビュー当時はよくテレビに出ていて、とても爽やかな明るい気持ちの良い歌を歌う人だった。
一度私の出身校の学園祭に来てくださったことがあり、喜んで観に行った。
その時もとても爽やかで気持ちよい歌をたくさん聴かせてくださった。
ピアノの弾き語りも素敵だった。

しばらく東野さんの歌を忘れていたけれど、ひょんなことからインディーズレーベルから発売された東野さんのアルバムを聴く機会があった。
びっくりするほど歌に深みが増していた。
あくまでも爽やかな声は変わっていないのに、心の底から歌っている感じがした。
曲やアレンジもブラックテイストが濃くなっていて、なんと深い音だろうと感動した。
詞にも落ち着きが現れていて、自分は自分の信じた道をゆっくりでもいいから歩いていこうという姿勢が感じられた。

もちろん爽やかな歌声は変わらず、自然に大人になっていった彼に再会したような気がした。
しばらく聴いていなかったせいもあるが、東野さんの驚くほどの成長を目の当たりにした。
こういう風によい意味で変わっていく人や音楽が私は大好きだ。
ある意味、変わらない人よりも色んな色に変わっていく人が音楽が私は大好きだ。

タイムリーなことに来月新作が出るらしい。
今度は絶対に買おうと思う。



2005年10月01日(土) 「panprama」  押尾コータロー  2005.9.7

DEPAPEPEの明るく爽やかで元気なギターはもちろんいいけど、やっぱり押尾コータローのギターの弦は微妙な音を醸しだす。
時には爪で弾いているような、そして時には「これ本当にギター1本?」と思えるほどに何本かのギターで演奏しているように聴こえたり。
今回のアルバムは「旅」をテーマに作られたそうだ。
なので1曲目は「Depature」.
そして「オアシス」「サバンナ」「オーロラ」と続いていく。
誰もが知っている「コンドルは飛んで行く」も押尾コータローのギターで聴くと、それほど物悲しくない。
あと「Passion」はスペイン。「空色のみずうみ」ではスイス。「Friend」はオレゴン州と押尾さんの思い出の場所の曲が続く。
そして「Brilliant Road」を過ぎて「家路」に着く、というトータルなアルバム。
しかし、「家路」の後の「Carnival」という曲で山崎まさよしさんがブルースハープで参加している。
これだけがちょっと違う感じで浮いているが、私は山崎まさよしのハートフルなブルースハープが大好きなので、「家路」をたどり、二人が再会して、演奏してCarnivalをやっているHappyなイメージがわいた。
スパニッシュ風ギターやフラメンコギターの音が聴く事が出来て、改めてギターという楽器の面白さを知った。
次は国内旅行をテーマにしたアルバムを作ってくれませんか?押尾さん!


 < 過去  INDEX  未来 >


mitsuko [HOMEPAGE]