私の音楽日記

2005年08月31日(水) 「Tommy heavenly6」 Tommy heavenly6 2005.8.24

いつのまにかまた名前を変えていたTommy。また、名前を変えたなんて知らなかった。
私が忘れかけた頃にものすごくインパクトのある歌を聴かせてくれるアーティスト。
今回もアルバムがでることも知らずにいて、突然の情報でそれほど期待もせずに聴いてみた。
この人の声と軽やかな感性は本当に天然なもので、少しも作り上げたものではないのだなあと感じた。
ブリグリの頃は甘ったるい歌を歌う人だなあと思っていたけど、英語の歌は上手くて聴きやすく、甘ったるい歌からハードな歌まであくまでも軽やかに歌える人なんだなあとだんだん好きになっていった。
そして、ぜんぜん気取っていないのに、きれいでかわいい人なので、そこがまた気に入ってしまった。
このアルバムも音は非常に凝っていて分厚く出来ていると私は思う。
そうじゃないのかもしれないけれど。
まったく重くない。楽しい。
英語の歌、日本語の歌と色んな楽しみ方ができる。
英語がぺらぺらの人って何をしてもいいなあと改めて思った。
器用な人で見る度に楽しい気持ちにさせてくれるアーティストの一人だと思うので、ガンガンテレビで歌ってほしいと思う。コンサートも観てみたい。



2005年08月24日(水) 「SAMPLE BANG!」  SMAP  2005.7.27

ニューアルバムを聴いて最初に思ったことはスマップは歌が上手くなったということ。
今まではなんでこんなに長く歌っているのに下手なのかなあと思っていたけど、このアルバムはどの曲もそれなりに歌いこなしている。
英語詞の「HOLIDAY IN THE SUN」も上手く歌っているし、「友だちへ〜」は心に残る名曲だし、最後の「It's a wonderful world.」はバラードで、この歌を聴いて上手くなったなあと思った。
全体的に夏向けの歌が多くて前向きで元気になれる曲ばかりだ。
歌詞も元気で面白い。

  どうしてオンナのひとは
  いつだっていつだってボクに
  答えられない質問ばかりするの
  
  人生ゲーム 早押しクイズ
  全問正解できるでしょうか
  人生ゲーム 三秒ルール
  賞金獲得できるでしょうか
   「クイズの女王」

  僕は僕の人生において 起こって欲しいこと
  全て起こさせてみせるのさ I will 自分の力で
  100年分の情熱ほど ヒートした想いを
  出し惜しみなんてしない
  Fine Peace! 快晴! 僕の空
    「Fine, Peace!」

とにかく前向きで元気でいい!!
彼らはソロ活動もそれぞれに忙しいのに、よくこれだけ完成度の高いアルバムを作れたなあと感心する。
あれだけ仕事に打ち込むというのはどんな人生だろうか。想像もつかない。
心や体をこわさないようにがんばってほしい。ずっと応援してるから。




2005年08月23日(火) 「FUSE OF LOVE」  倉木麻衣  2005.8.24

大ヒットしたベストアルバム後、初のオリジナルアルバムで、世間では不評のようだけど、私は好きだなあ。
特に1曲目の「Honey、feeling for me」や「明日に架ける橋」が好き。
「P.S. MY SUNSHINE」のファルセットもさわやかで素敵。妖精みたい。
もともと声量はないのだから、歌い方で色んなカラーが作れる人だと思う。
それに声そのものはいい声だし、英語ができるところもいいと思う。
変にくどい発音がなくて、日本人の発音でそこがなじみ易い。
この人の場合、歌詞に重い意味なんてなくていいと思う。
さわやかな風のような歌声が聴きたい。

とにかくジャケットがいつもものすごくかわいくていい。
私は実はいつもジャケ買いしてるのかもしれない。
こんなにいい表情の写真のジャケットばかりのアーティストもそういないと思う。
そういうところも実は才能だと思う。
これから大人になっていく彼女を応援したいと思う。




2005年08月19日(金) 「Hold on」 竹内まりや・杉真理  1979.1980

何かにくじけそうになるとなぜかこの歌が心をよぎるのです。

この歌は1979年に竹内まりやさんが1980年に杉真理さんがレコードにしたのですが、この歌ほど男女どちらが歌っても違和感のない歌を私はこれまで知りません。
まりやさんが歌っているほうは少し言葉の節々が変えてあるのですが、なんの違和感も無く聴く事が出来ます。

 離れてゆくその訳 尋ねないで
 ただ二人違う道を 歩き出しただけ
 But Hold on Hold on
雨に明日が煙っても
 Hold on Hold on
 自分の道を見つけて

この歌は別れの歌というよりも、私には何かを思い切って手離してしまうような感じがあります。
そのせいか何かにくじけそうになったり、もうやめようとあきらめてしまいそうになると、この歌を思い出し、Hold onできるかなとか思います。

つなぎとめたり、切れたりして日々は続いていきます。



2005年08月17日(水) 「May be Tomorrow」NSP Live&Document 2005

天野君の最後のステージとその前後のインタビューやリハーサルなどのDVD。
このDVDが届いたのは天野君が亡くなった直後で、ショックでどうしても見ることが出来ずにきょうまで過ぎてしまった。

やっときょう見る気になって観た。
まず最初が涙、涙の「さようなら」でこんな始まった。こんな始まり方はやめてほしかった。
でも、この構成は天野君が望んだものだったのなら、ファンとしては目をそらさずに観なければいけないんだなあと思った。
でも、こんな辛い始まり方はファンはみな辛すぎると思う。

コンサート後、平賀君と中村君の二人だけで、コンサートを振り返っての色んな話やコンサート前の練習風景、リハーサルなどが収録されている。

最初は、もうすでに歌えるような状態ではなかったかのように思えたけれど、2部に進むにつれて、天野君の声は元気だった頃とあまり変わらない響きになっていく。
やせているし、かなり苦しそうだけど、しっかりと歌っている。

プロとしてはだめなステージだったのかもしれないけれど、人間として最後まで頑張り抜くという生き様をみた。
たくさん失敗しているのに、とにかく天野君の意思を尊重する平賀君と中村君のあのあたたかさ。
コンサートが終ってふらふらになっている天野君を支えて、しっかりインタビューに答える3人。

「待っててください!!」と元気よく叫んだ天野君。

私が観たコンサートではいつも「歌は世につれ」を最後まで歌えなかった天野君。
でも、最後のコンサートでは最後までちゃんと歌えたんですね。良かったです。
16年間のブランクの後、戻りたいところへ戻り、戻りたい縁を戻したNSP。
天野君の最後の最後のインタビューは桜吹雪の中。
「ファンの方たちは16年待っててくれたんだから、これからもう少し1年くらい待っていて下さい。またレコーディンするから。」で終っていた。

ありがとう。一生忘れません。そしてこれからもNSPは続けてください。ずっと待ってます。



2005年08月16日(火) 「キラキラ」  aiko  2005..8.3

aikoの新曲「キラキラ」は最初歌詞だけ読んだら、またもや前作「三国駅」のような悲しい切なさが感じられる歌詞だった。
「三国駅」があまりにしっとり、しんみりだったので、またこれかとちょっと気分が乗らなかったけど、聴いてみたら……!
曲がポップですごく良い!これはかなり難しい歌だ。
私はaikoの歌はカラオケで結構歌っているけれど、とてもじゃないけど、今回のこの歌は難しすぎて歌えそうにない。歌唱力がまた一段と上がっている。
プロモのビデオではaikoはピアノをガンガン弾いて歌っている。
歌はもちろんのこと上手いけど、ピアノもかなりの腕前だと思う。

 羽が生えたことも 深爪した事も
 シルバーリングが黒くなった事 帰ってきたら話すね
 その前にこの世がなくなっちゃってたら
 風になってでもあなたを待ってる
 そうやって悲しい日を越えてきた

こんな詞を元気に歌うaikoをますます好きになっていく私。

カップリング曲も切ない詩で「ある日のひまわり」は
内気な少女が内気なために、だんだんと両想いだった彼から離れていく歌。

 あなたはいつも笑顔が咲いた努力家
 ひきかえ簡単な事が出来なくなった今のわたし

「より道」は

 君を失う悲しみに比べれば
 想う苦しみなど 幸せなより道

これは歌詞というより短歌のようで、少し文学的な香りがする心に残る一節だと思う。 
3曲とも良い曲だった。



2005年08月14日(日) 「背広姿のエライ人」  平川地一丁目

ちょっと前にこの曲収録のアルバムの感想文を書いたばかりだけど、この曲すっごく気になってしかたない。
16歳の龍之介君が書いた詞が身に沁みる。

 エライ人達は手を取り合って
 どこかへ行こうとしてるけど
 僕らの明日まで道づれにしている事は
 分かっているのか

 何を失って、何を創るのか?
 今日も笑うことなく、
 泣いている人はいるのに

10代の彼らには選挙権がない。
選ぶ事もできない。
そんな彼らの将来を道づれにする背広姿のエライ人は
彼らのこんな叫びを聞いたならば
一体どう思うのだろうか?



2005年08月13日(土) 音楽番組「ミュージックフェア」

ミュージックフェアにアルフィーとsonaが出るのでとても楽しみにしていた。
まず、アルフィーとsonaがあの小泉今日子が歌った名曲「木枯らしに抱かれて」を4人で演奏した。
1番をsona、2番を高見沢さんが歌い、間奏ではバイオリンがフューチャーされ、その後sonaが歌い、最後は4人で歌った。ラストのハーモニーは圧巻だった。

sonaのやさしいやわらかい声が「木枯らしに抱かれて」の芯があり、それでいて柔軟なメロディーに、冬ではなく春の伊吹のような雰囲気を醸しだすことに成功していた。
その後、アルフィーが定番の「星空のディスタンス」。桜井さんは一体どこからあんな声がでるんだろう。
高見沢さんは相変わらずめちゃくちゃ派手な高見沢モデルのエンジェルギターを弾いていた。
その後、sonaが「会いたい」「love again」を歌った。
次はsonaの歌「会いたい」。
しっとりと落ち着いた歌で、sonaの声質にあっている。
ぱっと華やかな歌ではないけれど、心に残るやさしい詞とメロディーの曲だと思う。
その後、4人でこだわりについてのトーク。sonaは納豆。桜井さんはマイクで感電した話とかして面白かった。
その後、sonaの歌「Love, again」。
この歌は「会いたい」よりはポップだけど、こちらもいい歌で歌が上手い。
そして、すごくきれい。
その後、再びトークに戻り、坂崎さんのこだわりはもちろんギター。
いつもギターといっしょ。食べるときも寝るときもギターといっしょ。
高見沢さんはエンジェルギターへのこだわり。
最後はアルフィーの新曲「100億のLove story」。これは高見沢さんが歌う歌で、きれいなバラード。
最後は高らかに歌い上げる曲でまたもやエンジェルギター弾きまくり。
新曲は高見沢さんの一人舞台的な曲だった。
たった30分弱の短い番組だけど、ものすごく中身が濃くて4人の魅力をたっぷりと表現できていたと思う。
番組自体が上品で好きな音楽番組の一つ。



2005年08月11日(木) 「空創クリップ」  スキマスイッチ  2005.7.20

待ちに待ったずっと待っていたスキマスイッチのセカンドアルバム。

もう、むちゃくちゃ好き!「奏」でノックアウトされてしまった。
私が若かったら間違いなく追っかけしてるでしょう。
今回はシングルヒットの「冬の口笛」「全力少年」「雨待ち風」の3曲が入っている。
「冬の口笛」は私にとっては苦手な冬の寒い季節を暖めてくれた歌だった。
「全力少年」が文字通り力いっぱいの演奏と歌で爽快そのもの、次の「雨待ち風」では夏を待てずに終っていった恋の終わりを、究極のセンチメンタルで歌ったりして、うまくバランスをとったもんだなあと感心したりした。
そして待望のセカンドアルバムは期待通りというより、私の期待をはるかに越える楽曲の良さだ。

「かけら ほのか」なんてタイトルからしていい。

  夕暮れ時家路をたどる 八月を冷ますやさしい風
  遊び疲れた夏の笑顔が 僕の前を自転車で横切る
  
  思い出のかけらほのかに 薫る風に乗りやってくる
  草むらに消えたボールと 今も残る擦り傷跡

  思い出のかけらほのかに 薫る風に乗りやってくる
  何歳になってもこの気持ち 大切にしていたい

何歳になっても大切にしたい気持ちは山ほどあるけど、どういうものなのかがよくわからなった。
それは何気ない日常の中で出会う楽しそうに通り過ぎる人々や、涼しく感じる風や青空ややさしい雨や、小さい小さい思い出のかけら達なんだと思う。
そういう何かへの小さな思いを大切にしていきたいと思える歌をスキマスイッチは創り歌っていると思う。

w-indsに提供した「キレイだ」は、プロの作家としてよくできている歌だと思う。
w-indsが歌っているときも良かったが、スキマスイッチが歌うとより大人のイメージで中途半端な終り方に余韻が残る。
なかなか技巧をこらした作品で、将来に期待が持てる1曲となっている。

アルバムタイトルもいいな。
空を創るクリップ。
歌で空を創るんですね。いいな。空を創るって。



2005年08月07日(日) 「永遠と一緒」  レミオロメン


 希望の色は空色 見上げるけど飛べないまま
 僕は僕だよと呟けば
 ありなままでいる事はこれほど嬉しい

 
ありのままでいるということはわかるようでわからない。
人のありのままの姿って何?
ありのままの私ってどんな私?

きっとありのままでいることはとても心地よい素敵なことなんだろうと思う。
この歌を聴くたびに自分もありのままでいたいと思う。

でも、何がありのままかわからない。
不思議な響き。
「ありのまま」。



2005年08月06日(土) 「ばらいろポップ」  SINGER SONGER 2005.6.29

先日、ミュージックステーションで初めてSINGER SONGERを見た。
こっこは相変わらずたどたどしく話していたけれど、歌はすごくよかった。
前のこっことは全然違うと思う。といっても私はこっこの歌はあまり知らない。

「強く儚い者たち」と休業前の最後の曲が大好きだったくらいで、あとは特に知らない。
しかし「強く儚い者たち」はタイトルとはうらはらな詞が印象的で、人はそんなもんだなあと思った。
こんな風に本音を書けて、しかも本音でありながらロマンチックで痛い詞が書ける人なんだすごいなあと思った。
休業前最後のステージを見た時も、ああ、この人は天才なんだなあと思った。
でも、休んだほうがこの人にはよいのだろうとも思った。

そして、あれから4年。
バンドになって帰ってきたこっこはバンドになっただけあって、前よりも万人向けで幸せなポップスを歌うようになった。
私はこのアルバムのジャケットもとても好き。
こっこが作った切り絵ということだけど、きれいで暖かい作品だと思う。
「ロマンティックモード」「オアシス」「初花凛々」など気持ちよく澄んだ気分になれる。

 ハロー ハロー 百色の歌
 ハロー ハロー 花が咲いて
 ずっとハロー
   「初花凛々」

こっこの歌を作り歌う喜びが感じられる傑作だと思う。
もちろん「くるり」の岸田氏との呼吸や感性の融合が新しいこっこの世界を広げたのだと思う。
これからも色んな手作りの歌を届けてほしいです。



2005年08月01日(月) 「海風は時を越えて」  平川地一丁目  2005.7

平川地一丁目はどんどん大人になっていく途中の二人なので、アルバムが出るごとに声が変わり、顔がかわり、ギターのテクニックも微妙に変わっていっている。
このアルバムでは前作とは違って、声が安定してて安心して聴ける。
前作ではかなりのどが苦しそうだった。高い声を無理に出しているのが痛々しかった。
今回のアルバムでは声が落ち着いて、無理せずにのびのびと歌っている。

曲は限りなく素人っぽいと思うけれど、他のグループとは違う何かがある。
他のグループとは違った荒削りな素人っぽさというのか、あくまでもアコースティックギター主体のアレンジや全面的に声を押し出すような録音の仕方が他のグループとは違う味を出しているのでしょうか?
そして何よりも中学生と高校生の兄弟の作り出す歌が、学園祭でここぞとばかりに力いっぱい歌う二人を見ているような音楽が、かえって新鮮に感じるのでしょう。
放課後フォーククラブの部室で練習しているような「夢みるジャンプ」、いかにも中高校生らしい視点の「背広姿のエライ人」、ギターの音色のきれいな「歌のない曲」、最後のリフレインが印象的な「島を離れる夢を見て」、ほんの少しの骨太さを感じられる「いつもの通い道」などたくさんいい曲を作って歌った兄弟の歌を生で聴きたくなるようなアルバム。


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