鼠小僧白吉のうだうだ日記

2001年08月19日(日) 野田英樹の歌舞伎。

がっかり。げんなり。う〜んなんなんだろうな〜。「あれが歌舞伎か?」とか、そういうことは言うつもりはないんだけど……。違うんだよな〜。

実に半年ぶりぐらい、久しぶりに歌舞伎を観劇してきました。夏の歌舞伎座はお祭り。いつもは昼夜二部興行なのですが、8月だけは三部制。5時間というなが〜い興行時間にげんなりしてしまい入ってきずらい人も3時間弱の興行ならけっこう見られるものかも(値段もその分リーズナブル)。出てる役者も豪華! 勘九郎に三津五郎などなど、今をトキメク役者陣が豪華賢覧、勢ぞろいしての舞台になっていました。

そして8月の歌舞伎座もうひとつの注目は……
普段、歌舞伎の世界に足を踏み入れていない演出家が舞台を演出するのです。昨年までは串田和美が演出、そして今年は、なんと現代劇の異端児、野田英樹が演出を担当したのです。

で、その野田が担当した演目が「研辰の討たれ」

町人から武士になった研屋の辰五郎、通称研辰。ひょんなことから長老を殺してしまった研辰、長老の息子にあだ討を狙われることになってしまう。けど研辰「死にたくね〜よ、生きて〜よ」逃げる研辰、その道中で興す様々なトラブル。「春に散るのは桜だが、秋の紅葉も散りゃ地に落ちる」研辰の運命はいかに。

ま、そんな内容の芝居なのですは。
おいらの観劇仲間である、K書店のKさん。今回はKさんと歌舞伎座に行きました。芝居が終わり銀座の街に出たおいらとKさん。ふと、目と目があった瞬間。
「はぁ〜」

東銀座から新橋方面へ歩いている最中、「よかったね〜」「さすが野田さん」という声多数。えー、よかった、さすが野田さんの芝居ですは。

けど、歌舞伎ってそういうもんじゃないんですよ。舞台の幕が開いてから閉じるまで、ノンストップの抱腹絶倒の芝居、それはそれでいいと思いますよ。野田英樹の芝居はテレビでしか見たことないから(行きたいんだけど、まず、チケット買えないからね〜)野田の芝居がド〜ダコ〜ダはあんまり言えないけど、ええ、野田の芝居としては、良かったと思います。しかし、ここは江戸は木挽町、東京は銀座の歌舞伎座、歌舞伎のステージなんですよ。歌舞伎座という芝居小屋に求められる「品」ってものがあるでしょ。「品」なんていうと格式ばったもんになるから、「粋」とでも言っておきましょうか。歌舞伎の芝居には独特の「間」ってもんがあるでしょう。「間」なくしてノンストップの芝居にしちゃったらそれは歌舞伎じゃないですよ。

おいらも、Kさんも「歌舞伎」を見ようと思って歌舞伎座に行ったので、歌舞伎座を出た瞬間、思わずため息。

串田和美の演出する歌舞伎が、ほどよく現代劇のエッセンスが盛りこまれ、いい感じの「現代歌舞伎」になっていただけに、今回の野田の演出ははっきり言って「がっかり」。

あれじゃ歌舞伎のパロディーだよな〜。残念。



2001年08月15日(水) はちてんいちごー

今年の8月は非常に騒がしくすぎっていった。戦争が終わったあの日からすでに半世紀以上過ぎている。しかし8月15日という日が、今年のように大問題となる時もある。

8月15日、はちがつじゅうごにち、8・15、はちてんいちごー。

2001年8月15日、鼠小僧の8月15日はパソコンの前で過ぎていきました。パチパチパチと一日中、字を打って終わりました。2001年、平成13年という年のそれが現実です。

8月15日という日が、おいらに何かをささやいたとするなら、CDで加川良のうたを聞いたということぐらいでしょうかね。それが、おいらの8月15日です。

「教訓」 加川良
命はひとつ 人生は一回きり
だから無駄にしないようにね
御国のためなどと言われると
つい ふらふらと行ってしまうからね

青くなってしりごみなさい、逃げなさい、隠れなさい



2001年08月14日(火) 鈴木彩子復活! 興奮、赤坂の夜

鈴木彩子復活! 約1年ぶりに表舞台に現れたサイコ。いやーよかった。サイコーだった。これだけのパワーをもったうたうたいが、これだけのパワーをひきつけるうたうたいが、影に隠れているのはやっぱりもったいない!

8月9日、赤坂グラフティで行なわれた「TOKYO ACORSTIC NIGHT」というライブイベントに行ってきました。「TOKYO ACORSTIC NIGHT」と聞いて、「あっ」と思う人は相当のライブ通。そう、かつて新宿に「日清パワーステーション」があったころ、パワステの名物イベントだった企画です。個性的なミュージッシャンを集めて、アコースティックな編成で行なわれていたライブイベントで、今回は、当時の主催者が久々にイベントを復活させ、東京をはじめ数都市で開催されたのです。そして、赤坂グラフティは9日、10日と2DAYSの最終公演。9日は女性アーティスト3人を集めてイベントが行なわれました。

その3人とは、守屋里衣奈、奥井亜紀、そして鈴木彩子。そう、鼠小僧白吉が敬愛してやまない、めちゃくちゃ大ファンである鈴木彩子が突然の引退宣言から1年、久々にファンの前に登場するとあって、鼠小僧白吉、赤坂まで馳せ参じたのでございます。イベント開始は午後7時。鼠小僧は6時10分ごろ会場についたのですが、時すでに遅し。会場はファンにうめ尽くされていて、小さなライブハウスの前方部分はもう立錐の余地もありません。しかし、そこは鼠小僧。チョコチョコチョコっと、スペースをみつけ、まあまあベストポジションをキープ。ビールを呑んで開演時間を待ったのでした。

そして、時刻は7時をまわりいよいよ開演時間。まずは、新人ポップシンガー守屋里衣子の登場。バックの編成はギターとウッドベースというシンプルな編成。ボーカルの守屋くんも非常にシンプルな正統派ガールポップといった感じで、いい雰囲気でイベントはスタートしました。この守屋里衣子、今回のライブではじめて曲を聞いたのですが、これがなかなか良い。澄んだ声で歌う、せつないバラード調の曲は、はじめて聞くおいらの心にもビシッと入ってきました。まだ、アルバムを発売したことがないという、新人アーティストですがこれは、これから先、期待大です。

守屋のステージが終わり二人目は……。会場の雰囲気がガラッとかわります。一斉に熱気を帯びます。お待ちかねついについに鈴木彩子の登場だ! バックは元イングリーズ永島氏のギタ−1本というシンプルな編成での登場。しかし、彩子の迫力、メッセージを伝えるにはそれで十分。フルのバンド編成でメチャクチャロックな鈴木彩子もいいんだけど、ギター1本でしんみり歌い上げる彩子もこれまたいいんだよね〜。1曲目は「僕はここにいるよ」。おいらはもうそこから興奮しまくりの状態。2曲目は名曲「教訓」。オリジナルは70年代のフォークシンガー加川良の曲なわけだけど、これだけ、メッセージの強い歌を歌い上げることができるのは、今では彩子だけだろうな〜。その他にも「願いかないますように」や「ループ」など彩子の代表曲が次々に登場し、40分はあっという間にすぎていってしまいました。引退宣言から1年、彩子登場の時の、あのファンの盛り上がり、熱気をみていたら、まだまだ彩子の登場を願っているファンはいるわけだし、ステージで歌う輝いている彩子をみていたら、彩子自身もやっぱり歌ってこそ彩子なわけだから、事情は様々あるだろうけど、ぜひ、表舞台に復帰してきてもらいたい、そう思ったステージでした。

トリを飾ったのは奥井亜紀。存在も知っていたし、歌も聞いたことはあったけど、生のステージを見たのは始めて。ピアノ1台、ひとりで弾き語りというスタイルはGOOD! そして、ステージパフォーマンスというか、MCも面白い。そして、歌もなかなか良く、鼠小僧、またひとり好きなうたうたいが増えたかも、と言う思いです。

ラストは3人そろって登場のアンコール。おや、みなさん衣装替えしています。よ〜くみるとみんなチェック柄の服を着ているぞー。なんとアンコールの曲は「涙のリクエスト」。3人が3人とも素晴らしい歌を披露してくれて、本当に大満足のライブイベントでした。

帰りがけ、5年振りくらいに鈴木彩子と言葉を交わせたのですが……う〜んだめだ、緊張してほとんどまともにしゃべれませんでした。けど、ばっちりサインはゲットしてきたぜ! 鈴木彩子の復活が真夏の夜の夢に終わらないよう祈りつつ家路へとついたのでした



2001年08月01日(水) くやしい〜夏ばてか!

くやしい! 昨日といい今日といい酒が呑めん!のどに入っていかないのだ! どうした!!

う〜ん夏ばてなのかなんなのか、酒がのどを通らないのです。昨日は、大学時代のゼミの先生から、OB一同に召集がかかりまして、久々に(といっても2ヶ月ぶりくらいだけど)神楽坂で呑んでおりました。しかし、鼠小僧、不覚にもビールを何杯か呑んだらクラクラ〜っときてしまい、2件目からはひたすらウーロン茶を呑んでいたのです。ハイではなく茶ですよ茶。いや〜どうしたことか、日本酒ものどを通らないのです。

ま、昨日は徹夜明けで数時間寝てそれで寝起きで呑みに行ったというせいもあったのかな〜と思ったのですが、今日、さらに事態は深刻になっていたのです。

仕事が早く片付いた(投げ出した)ので、友人A氏を携帯で捕まえ新宿へ。新宿と言えば向かう先はいつも何軒かに決まっているのですが、あら不思議。足がそっちの方向に向いていかないのですは。で、入った先が普通のファミレス。で生ビールを呑み始めたのですが、中生一杯のんだだけで、かなりいい気持ちに。さらに2杯目はなんと、半分残してしまったのです。う〜ん酒が入っていかないのです。やばい。いったいどうしたことでしょう。

夏ばてか何なのか。もしこのホームページを見ているかたで、お医者さまか思いっきりテレビを毎日見ているかたがいらっしゃいましたら、至急、掲示板、もしくはメールまで対処方をお願いいたします。


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