鼠小僧白吉のうだうだ日記

2001年03月07日(水) 激動の週末。

3月にはいってから激動の毎日を送ってます。

ふとうだうだ日記を見ると3月に入ってからF1の記述ばっか。いやーだって開幕ですよ、開幕。下のF1開幕戦TV観戦リポートは速報版モータ―スポーツ瓦版用に書いた記事なのですが、あそこ1000字づつしかのらないので、読みにくいかと思い、こっちにものけっているわけです。
ま、何はともかくF1開幕。次戦マレーシアは、鼠小僧白吉現地まで飛んでいきますので、リポもさらに期待してくださいねー!

さーて、鼠小僧の「素顔」の方は3月に入りちとごたごたしています。いろいろ書きたいことはあるのですが、どれもここには書けないことばっか。しばらくして「時効」が来たときにこのうだうだ日記にしるすとしますか。ま、覚えていたらですが・・・・・



2001年03月06日(火) 過激なプロローグ・F1開幕戦豪州GP

21世紀のF1の足音が聞こえた。私にはそんな気にさせる開幕戦だった。

20世紀の最後のF1、90年代の後半のF1はマクラーレンVSフェラーリ、さらに言えばハッキネンVSシューマッハの抗争の歴史だったといっても過言ではないだろう。メルセデスJrチーム同期の二人、かつてのマカオGPからの因縁がF1という最高の舞台までその闘いを昇華させバトルを繰り広げたそんな歴史だった。もちろんそこにはメルセデスエンジンでありマクラーレンというコンストラクターズの作り上げたマシンであり、伝統と栄光に彩とだれたフェラーリのパワーでありと様々な要素が絡み合って成し得た抗争であったわけであるが、あくまで主となる図式はハッキネンVSシューマッハというドライバーの対立構造であったはずだ。そうしてくりひろげられてきたバトルはF1の象徴ともいえるフェラーリに乗ったシューマッハの王座獲得という最高のエピローグでしめ、21世紀という新時代にその闘いを引き継いでいった。
 そしてやってきた21世紀のF1。フェラーリVSマクラーレン、シューマッハVSハッキネンという抗争の基本線は結局のところ変化がなかったわけであるが、はじまったばかりの21世紀、先を見据えた時、十分過ぎるくらいの足音をとどろかせ21世紀のF1がやってきたのだった。
 21世紀のF1、メルマガ、HPで再三記しているように、市場社会で一様の勝利を納めた大自動車メーカーたちが社運をかけて挑む戦い。
 ホンダという日の丸メーカーの足音が、BMWというユニオンジャックのはためく音が、アルバートパークには現状では十分すぎるくらいに轟いたのであった。

 初日金曜のフリー走行でいきなし「ホンダ」がその足音を轟かせた。なんとディフェンデングチャンピオン・フェラーリのミヒャエルシューマッの上をいくタイムをジョーダン・ホンダのヤルノ・トゥルーリがたたき出したのだ。ホンダのこの快進撃は予選でも十二分に発揮される。1・2にフェラーリを置き3番手にマクラーレンのハッキネン、とくれば当然昨年までの流れとして4番手にクルとくるわけであるが4番手にジョーダンホンダはハインツ・ハラルド・フィレンッエンをとびこませることに成功した。7番手にジョーダンホンダ・ヤルノ・トゥルーリが来たかと思えばその後ろ、8番9番とBARホンダがヴィルニューズ・パニスの順でグリットにおさまり、なんと4台ともトップ10圏内におさめたのだ。
 そうなるとBMWもまけてはいられない。ラルフ・シューマッハがミシュランタイヤ勢トップのタイムをマーク。そしてこちらも不動の1・2・3・4の一角を切り開くタイムを叩きだし、クルサードをさらに後ろへ追いやり5番手を奪取。クルサードは結局6番手までおいやられることとなった。

 十二分に表彰台を狙える距離のホンダ勢、そしてウィリアムズもBMWのパワーで久々の表舞台にたてるのか。期待と興奮の思いで幕をあけた豪州GP決勝!
 21世紀の足音をとどろかせてこの週末私たちに期待を与えつづけたホンダとBMWがまさか21世紀最初の惨事をまねこうと誰一人予想しなかっただろう。レース開始5周目の3コーナ、6番手走行のウィリアムズBMW・ラルフ・シューマッハを追いかけていたBARホンダジャック・ビルニューブが接触。ビルニューブのマシンが宙を舞い、そこらじゅうに破片がばらまかれた。その破片によりコースマーシャルの一人が死亡、付近にいた観客七人も重軽傷をおった。昨年のイタリアGPに続く悲劇。ドライバー二人は無傷ですんだのであるが、またしてもレースでの犠牲者がでてしまった。
 スポーツ新聞各紙のようにそのことをセンセーショナルにこの場で書き記すつもりもないがかといってレースに事故はつきものと簡単にわりきれないものもある。特にアメリカで一人の英雄がサーキットに散っっていたあとともなればなおさらだろう。今一つここに書き記せることがるとすれば、この教訓をけっしてないがしろにしてはならない。このことを記しておきたい。
 26周目、今年もマクラーレン・メルセデスに悲劇がおそった。コースを飛び出たマクラーレン・メルセデスのマシンはタイヤバリヤに突っ込んでいった。ミカ・ハッキネンリタイヤ。3年連続開幕戦リタイヤ。ハッキネンは今年も開幕戦でつまずいてしまった。
 さて、もう一台のマクラーレン・メルセデス、デイビット・クルサードはサーキットにいる全ての人をやきもきさせていた。いつまでたってもピットに入っていかない。ようやくピットに入ったのは41周目。ビルニューブとラルフの事故で思ったよりも燃料がもったということであるが、ここまでタイヤがたれずにもったということも驚異。今年からミシュランタイヤの参戦によりタイヤ戦争が勃発。ブリジストンタイヤもオフシーズンの間に驚異の進化を遂げていたのだ。
 クルサードがピットに入る4周前シューマッハがピットイン。シューマッハはここまでずっとトップを走っていた。コースにもどってみると、クルサードが前を走っていたが、クルサードがピットに入ると再びトップに。結局このままシューマッハがトップを快走しつづけ、21世紀最初の勝者という称号もフェラーリ・ミヒャエル・シューマッハが手に入れた。シューマッハは世紀を跨いで5連勝。そう、その連勝がはじまったのはイタリアGP。シューマッハはまたしても「よろこべない」勝利を手に入れることになってしまった。そういえばあの日、1994年5月1日、あの日の勝者もミヒャエル・シューマッハだった。
 マクラーレン・メルセデス、デイビット・クルサードはピットアウト後、危なげない走りで2番手に、3番手にはもう一台のフェラーリルーベンス・バリチェロが入った。
 4番目にチェッカーを受けたのは「ホンダ」、BARホンダのオリビエ・パニスでったが、無念、ラルフとビルニューブの事故の時に黄旗追い越しをしたということでペナルティ25秒をレース後課され7位に降格。同様のペナルティーは9番手に入ったジャンカルロ・フィジケラにも課され、10位に降格された。
 よって公式結果では4位ザウバーペトロナスのニック・ハイドフェルド、5位ジョーダン・ホンダのハインツ・ハラルド・フィレンッェン、そして6位に「仮免」のスーパーライセンンスで参戦、キミ・ライコネンが入りポイントゲット。4輪レース24戦目でF1のポイントを獲得してしまったこの新人は21世紀の伝説を作っていくことになるのだろうか。

 結果、表彰台にあがったのはマクラーレンとフェラーリ。何らそこに新しさを感じさせないかもしれない。金曜・土曜とたからかに21世紀の足音を高鳴らさせたホンダもBMWも決勝レースでは散々であった。ラルフとビルニューブの事故、パニスの降格、モントーヤもエンジントラブルで40周目にリタイヤトゥルーリも38周目エンジントラブル。しかしちゃんと2ポイント、ジョーダンホンダのフィレンツェンが獲得した。次戦以降、徐々にその力を発揮していってくれることだろう。

 21世紀のF1開幕戦。新時代の到来の予告だろうか、足音は確かに聞こえた。少し過激なプロローグであったが、新時代のF1ストーリは今はじまったばかりなのである。



2001年03月05日(月) F1開幕戦感想・・・とりあえず

波乱混乱騒乱騒然、王者の貫禄、未来への咆哮、激闘の予感、独走の気配。

開幕戦、シーズンのプロローグとしては十分すぎるくらいのレースだったと思う。シューマッハ、王者の貫禄十分。BMW、ホンダ、十二分に期待のレース。それでも強いマクラーレン、フェラーリ。激闘を予感させる激戦からの事故。おわってみればシューマッハのポールトゥウィン。

とりあえずの感想まで。ちゃんとした観戦レポは本日(5日)の深夜までにこのページかモー観のページにアップします。この週末いろいろありすぎて眠い。もうだめ。何があろうともF1だけはみてしまう。でももう眠いので寝ます。



2001年03月04日(日) 開幕!新世紀F1!

ホンダが!BMWが!新世紀F1開幕戦はその闘いのしょっぱなから新世紀の咆哮を感じさせてくれた!

フェラーリVSマクラーレン、さらに言えばシューマッハVSハッキネンというここ数年の闘いの基本構図に変化はないが、だが、それだけではない、2001年の新世紀のF1なんだということを、開幕戦の予選で早速感じさせてくれた。ジョーダンホンダ・フィレンッエンが4位、ウィリアムズBMWのラルフ・シューマッハが5位に入った。強敵2チーム4台の壁をいきなりホンダとBMWが破ったのだ。
昨年どん底だったジョーダンもホンダワークスを手に入れて完全復活といったところか。ウィリアムズも再び表舞台への完全復帰へ向けて十二分に期待させてくれる結果だ。

面白いぞー、やっぱりF1は面白い。明日の決勝はどうなるのか。楽しみだ!

予選結果は速報版!モータ―スポーツ瓦版で!



2001年03月02日(金) いよいよ開幕F1

フェラーリの復活で幕を閉じた20世紀のF1、それを引き継いで行われる
新世紀F1選手権。来シーズントヨタが参戦、そしてルノーの完全復帰への
足音が聞こえるなど、大自動車メーカーが雌雄を決する舞台への準備が着
々と整いつつあるF1選手権。そう、新世紀メーカー大バトルのF1選手権と
いうオペラの序曲、それが今年のF1であると思えるのだ。 
 マクラーレンVSフェラーリという図式がそう簡単に崩れるとは思わない。今
年もここ数年と同じ図式でF1が展開されるのはほぼ間違いないと思う。もし
この図式にああきな穴があくとしたら、それこそが21世紀の足跡なのだろう。
コンストラクターズの争そいからカーメーカーズの争そいへ。いや、80年代
後半、日本人がF1に目覚めた時からすでにそうだったのかもしれない。私た
ちはセナに熱狂したがその後ろには「ホンダパワー」の存在があった。ホンダ
パワーがベビーフェイスだとしたら、その後ろには「ルノー」というヒールがいた。
だがその時とカーメーカーたちの意気込みが違う。そしてカーメーカーの状況
もちがう。結局はBARというコンストラクターと組むことになったが一時期はシ
ャーシまで自前で造ろうとしていた。トヨタは来年完全自前のパッケージでF1
に参戦してこようとしている。ルノーもその名前を再び登場させてきた。本格復
帰目前だ。大フォードももうへまをやらかすわけにいかない。ジャガーにボビー・
レイホールをはじめ一挙にスタッフを送りこんできた。20世紀をしめくくったフェ
ラーリもまけてはいられないだろう。ここ数年、自動車業界は世界的な大再編
成のまっただなかにある。日本も気づけば海外資本が入りこんでないメーカー
はホンダとトヨタだけになってしまった。そしてその2メーカーが今F1という舞台
に出揃おうとしている。イタリアフェラーリ、米英連合ジャガー、フランスルノー、
そして日の丸ホンダ・トヨタ。自動車業界大再編成の荒波をのりきった強豪メー
カーたちは、それぞれの国を代表する大企業だ。自国の大企業を応援したくな
るファンの心理がある以上、そこにはナショナリズムがからんでくると考えても
おかしくない。
 スポーツは戦争の代理行為だとよく言われる。けれども戦争なんていうきなく
さい言葉を使いたくない。そこでオペラ。それぞれの国を代表するミュージシャン
がサーキットという舞台に集まりF1というオペラを歌い上げる。
 ちょうどいい、ホンダミュージック、フェラーリサウンド、そんな言葉もF1には
あるじゃないですか。21世紀F1、まもなく序曲より開演です。くれぐれもカーテ
ンが開くまでに席におつきになるよう・・・・・。


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