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思い出の貝殻をお気に入りの小瓶に詰めたら・・・
耳に近づけてそっと・・振ってみてください
懐かしい音が聴こえて来ませんか！？
わたしの宝物
わたしには
守るべきものがある
わたしには
掛替えのないものがある
もしも鳥になれたなら・・・
今すぐあなたのもとへ
木々の間から
清けき歌声届けましょう
もしも風になれたなら・・・
今すぐあなたのそばに
流れる緑の風となりましょう
もしもあなたに逢えたなら・・・
ありがとうの言葉を
両手いっぱい抱いて
一番の笑みを贈りましょう
わたしには
大切なものがある
あなたがわたしに贈ってくれた
掛替えのない
宝物・・・。
＊＊＊＊＊
あるサイトで
大変お世話になった方がたに
感謝をこめて・・・
115
想い出にキッス
a photo by siki
嫋やかに
時の中に 身を委ね
君の想い出と遊ぼう
ときに 湖畔に佇み
水に映る 影を追う
思い出すよ・・
君の横顔 君の声 君の笑顔
ときに 空を仰ぎ 雲の彼方
虹架けて 雨色の夢見どき
思い出すよ・・
君の眼差し 君の憂鬱 君の白き影
ある日 この道で
君似の面影 見つけたら
淡いため息 ひとつだけ
波のように 雲のように
流れては 行き交う言霊の
いつかまた
めぐる縁(よすが) 頼りに
さよならの代わりに
想い出に 小さなキッス・・
114
夢を紡ぐために・・・
a photo by siki
想い出は空色に溶けて
透明なグラスへと形を変え
甘い音色は水色に溶けて
淡いカクテルを作る
あれからの日々は
すべての色を曇らせ
すべての音を困惑の淵に鎮めた
あなただけに
私の心が繫がれ
あなたを待つために
無機質な時が流れて行く
今宵こそ
あなたに逢えるのだろうか
そんな不確かな夜を
いくつ数えればいいのでしょう
もしもあなたに逢えたなら
私・・・
どんな笑顔が見せれるでしょう
もしもあなたに逢えたなら
私・・・
何を話し 何を聞くのでしょう
いつか話した夢のこと
いつか聞いた想い出ばなし
・・・
いいえ きっと・・
ただ見つめているだけで
あなたの顔が
涙に曇ってしまうでしょう
笑顔も言葉もないでしょう
あれから・・
ひとつずつの想い出を
思い思いの色にして
この糸に染めました
いま その糸で
夢を織り続けています
いつの日か
すべての想い出は
深い森に
姿を隠すことでしょう
せめてその前に・・・
今宵一夜
一緒に過ごす幸せをください
これから
夢の中に
あなたを探しに出かけます
私だけの夢を紡ぎ続けるために・・・
113
九月の空
a photo by siki
風をつかまえに行こう
風の中に君を感じよう
もう秋だね
あの狂おしい季節は
いつのまにか
影を潜めて行ってしまったね
あの頃の詩(うた)は
色あせて・・・
もう同じ心は持たないよ
あの頃の私は もういない
あの頃の君も もういない
もう秋だね
九月のカレンダーを捲ったよ
空が新しい季節を詠っているよ
112
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