<能天気で心配性> 2006.05.13-Sat *47
前夜からの雨も上がり午後から少し空が明るくなったのを見て外に洗濯物を干した 今年の入梅は早いのだろうか
どちらかと言えば能天気な部類だと自覚している私だが 時として気に掛かり始めると先へ先へと悪い状況ばかりを予見し自分で心配の種を蒔いてしまうようなところがある
娘がブログを書いている事は以前もこの日記に書いたが・・・ そもそも書き始めた理由のひとつは留学中日々の様子を書くことで自分が元気だと親に安心してもらうためだと記述していた 彼女の思惑通り私は当初頻繁に電話していたのを減らしブログから安心を得るように変わっていった
今も離れてはいるが 同じ日本のこと 違う都市だとは言えよく知っている所なので然程の心配はしていないのだが それでも昨今の嫌な事件を見ていて不安になることはたくさんある
就職活動、大学のゼミ、週一の塾講師のバイトと目いっぱいスケジュールを入れている娘が多忙なことは知っている だけど相変わらずブログの更新が彼女の元気のバロメーターの手がかりだと思っている私は先日からそのブログが更新されていないのを見て少し気になり始めていた 一旦気になりだすと私の心配性は加速度を増すばかり 携帯に電話するると案の定即座に留守番センターに繋がった 不安な気持ちを押さえながら取り合えずメールを入れてみようと打ち始める 「元気?今度関西に行くのは何曜日?・・」 それとなく不安を隠した内容で打ち始めると・・ふとあの時の事が頭を過ぎった
まだ彼女は留学中で同じようにブログの更新が途絶えていた 何度かお部屋に電話する PCにもメールを入れる 運悪くその数日前彼女が携帯を紛失した事を聞いていた すぐに新しいものを買うようには言ったがまだ買ったと言う連絡はなかった
夜になった まだ娘からは何の連絡もない・・・ その日夫は出張中で相談もできない 私の中でどんどん不安だけが膨らんでいく 何か起こったのだろうか・・・ 中国での友人の誰の連絡先も聞いていなかった事を後悔しながら11時もかなり廻った頃・・・ 日本に居る友人で頻繁に彼女と連絡してるはずのボーイフレンドの携帯番号を知っていることを思い出した 時間的に非常識かなとは思ったものの他に手段もなくそれよりも少しでも早く何か手がかりが欲しい私は大した躊躇もなく電話を入れた
すぐに電話に出てくれた彼は「忙しそうだけど○子さんは元気ですよ」と言い「折り返し電話します」と言って一度電話を切った 数分後彼から電話が入り「今連絡したら外に居るけれど元気そうでしたよ 彼女のほうからお母さんに電話するそうです」私の不安は一気に払拭された
その時初めて以前会った時の彼の印象とは何か違った感じがすることに気づいた それでも誠意ある話し方は変わらなく彼に感謝を述べ電話を切った それから間もなく娘から電話が来た 友人たちと外食していたこと しばらくメールを見ていなかったこと 2日前に携帯を買ったこととまだ私に新しい番号を知らせていなかったことetc.
元気だとわかり安心から拍子抜けしたような感じではあったが 急いで彼にメールでお礼を入れ彼からもまた返信を受け取った それからはもう彼のことはたぶん思い出すこともなかったと思う
何ヶ月かが過ぎ娘が帰国した ある日ひょんな事から私は娘にその彼の事を尋ねた すると驚いたことに私が電話したあの少し前に彼との交際に終止符を打っていたのだと言う 何も知らなかったとは言えあんな遅い時間に電話をかけた事を今更ながら恥ずかしく思った そして別れたガールフレンドの非常識な母親にあんなに真摯な態度で応対してくれ何も言わずに中国の娘に電話を入れてくれた彼に改めて深く感謝した 今思えば彼がその時娘の新しい携帯番号を知っていたということはあの時はまだ別れて2日も経ってなかったと言うことになる
そんなことを思い出しながらメールを打っていたら娘から電話が来た 「今 ○○○の人事の人と電話してたから・・・・」 これから先 彼女のブログの更新が遅れた時 今度は誰を頼って電話したらいいのだろうと思いながら私はその電話を聞いていた
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