思い出の貝殻をお気に入りの小瓶に詰めたら・・・
耳に近づけてそっと・・振ってみてください
懐かしい音が聴こえて来ませんか!?
花を見て古寺を見て・・それから
2004年4月30日(金) 晴れ
藤が綺麗だろう近くの公園をスタートに連休一日目をドライブに出た
この時期は結婚以来何年も隣県の夫の実家に兄弟や子供達が集まる恒例行事を抱えていたこともあってこちらに居る事はなく
満開の頃に訪れた事はなかった
今年は花房が短いと藤見客が話していたがちょうど満開を迎えていた
薄紫が長く続く藤棚の下、私たちはしばし優雅な気分に浸った
それから牡丹で有名なお寺で見事に咲いた種々の大輪を見、来年から改修される予定の国重文のお寺で歴史を知り、お寺めぐりと新緑を楽しんだ後 恒例の温泉へ
美容院の若いオーナーが薦めてくれたひとつ・・・
露天風呂がいくつもある温泉
着いてみるとまだ新しい建物のパーキングはほぼ満車
中に入るとなるほどたくさんの露天風呂が点々と階段の途中に・・
ひとつずつ全部入ってみようと階段を登っては次のお風呂を目指した
一番効果?効能?があると思ったのが塩サウナ・・・これは露天ではないが・・・
先日あるところで経験した釜サウナを思い出しながら入って行くと中央に山盛りの塩が置いてある
しばらくまわりの人を見ているとその塩を手足や体に塗りつけていた
釜風呂の時のように息が出来ないような気分を味わいながらも
少し慣れるのを待って私も挑戦してみた
足・手と順番にきゅうりもみの要領で・・・
熱い感じがして・・大丈夫かなと思いながら・・・
少し経つとその塩が溶けて流れて行く
段々慣れてきて体にも塗ってみた
汗が出て来て 効果が期待できそう
私的にははかなり頑張ってそこに居たと思う
注意書きに書いてあるように水分補給を充分した頃には
気持ちいい湯疲れを覚え最後にひとつお風呂に入ってから
外に出た いや中に入った
待ち合わせの場所に行くと夫が先に出て待っていた
少し休憩して外に出ると月と星が美しい夜空に変わっていた
車がまだ次々に入ってくる
露天だからこれからの時間が最高なのだろうねと話ながら
その場所を後にした
お肌ツルツルになったと信じて・・・
目覚めたら・・怪しい気配
2004年4月28日(水) 晴れ
今日の空 雲がぽっかり
ぽわ〜んと浮いて まるで私みたい
何も考えていないから・・・
ひさしぶり日記を開いた およそ一ヶ月ぶり
・・・・・・・・・・
今朝起きて廊下に出た・・なんか怪しい気配
わっ もしや・・・
この匂い・・・
玄関が濡れてる
・・・・・リストのおしっこだ
マーキング? それともなにかストレスなのか
まさか恋の季節?
彼は男の子のようでそうじゃないのに・・・
いやいやそんな事今はどうでもいい
水で思い切り流したいところだけどマンションだから無理
水を含ませたペーパータオルで何度も何度も拭く
その後ブリーチで消毒消臭・・
どんなに繰り返し拭いても鼻から匂いが離れない
仕方ないからミストをいっぱい振って無理やり処置完了
あとは毎日少しずつ匂い消しをするしかないのか・・・
しかし困ったな
一度するとまたやる可能性がある・・・
玄関なんだけどな・・・
「りっちゃん 何か気に入らないことでもある?」
少し怒り顔でリストに聞いてみる
「ニャ〜?」
何の事?と言わんばかり まん丸目でこちらを見る
一向に反省の様子はみられない・・・ 当然だ
どうしたものか
困った時の”Mさん頼み”リストの生家のママに尋ねてみようか
しかし五年も経って今更こんな事恥しくて聞けない
かわいいかわいいばかりでまったく躾けをしてないのだから・・・
”ぴあの”があんなに早くに死んでしまったものだから
リストが来た時はただただ健康に育ってくれたらと
そればかりを願って何の躾けもしてこなかった
それでもトイレの躾けだけはしていたのに・・
まぁ考えても仕方ない
健康なんだから一番の願いは叶っている
匂いくらいは消せばどうにかなるのだから
猫砂を取り替え綺麗になったトイレに
何事もなかったかのようにリストが入って行った
小さな旅へ
2004年4月4日(日)
今少し雨が降ってるようだ
午前中雨の予報
一見行動力ありそうに見えるらしい私
実はその逆でものぐさで殆ど動かなくても平気
と言うことが最近自分の中で再認識されてきたところなのだが・・・
昔からいつもどこに行くのにも何をするのにも
友人を頼ってきた私
お陰でどの時代に出会った友人達もそんな私の性格を見抜いてなのか・・たぶん仕方なくだったのだろうが・・・
頼れる友人として私のそばにいてくれた
そんな私だったのに・・・
大人になるに連れ、なぜだかいろんな役がまわってくるようになった
止むを得ずただ流されて引き受けてしまったものが多いのだが・・・
もし今私が少しでも行動力を持ってるように見えるとしたら・・・
それはその頃の名残があるのかもしれない
とは言え本質的に自分で方向を決めて動くのは苦手なほうだから未だに自主的に行動を起こすような事は少ない
敢えて言えばサブ的な役割のほうが合っていると思う
今回の旅も友人から誘われなかったら、夫から背中を押されなかったら実現しなかったかもしれない
そしてまたこの旅も友人を頼りきってしまっている
今でも旅行社がくれた旅程を殆ど見ることもなく
到着までに目を通せばなどと気楽に思っているのだから
ほんとは一年ぶりの友人との再会が楽しみだから
旅の内容などはどうでもいいのかもしれないが・・
今日の午後から友人に引かれて小さな旅に出る
私の自転車
2004年4月2日(金) 晴れ
もう四月
今年の四分の一が終わってしまった
この三ヶ月はかなりのんびり過ごしたと思う
でも時間の流れは早すぎる程・・・
・・・・・
いろんな人と会うためにひさしぶりに自転車で出かけた
車の運転をしない私にとって移動手段として
自転車は友達のようないつも身近な存在である
私が以前通勤に使っていた自転車は職場に置いている間に
しょっちゅうビル風に倒されあちこちがぺツコンペツコンになっていた
その上持ち主諸共、転んだ傷は数知れず
その漕いでも立ち止まっても転んでまでも一緒だった
私の愛車が一年ほど前、買い物中に盗まれた
両手に夕食材料や日用品を入れた大きな袋を持って自転車置き場まで戻るとそこに止めてあるはずの愛車が見あたらない
まさかなくなるとは思っていないから両手いっぱいの買い物袋を持ったままあたりを探し回った
しばらく探したが見つけることはできかった
仕方なく盗られたことを認め諦めることにした
「まあしょうがない盗られたものは出てこないだろうし
それに相当あちこち傷んでいたから・」
ついには「どうしてあんなボロの自転車を盗っていったのかしら」と犯人の心情を考えたりもした
諦められたのは他にも理由があった
わが家にはもう一台娘が置いて行った自転車があり
中高6年間使ったわりにはその自転車のほうが遥かに上等に見えたからだ
今思えばあんなに毎日世話になった自転車に対してもう少し執着してあげてもよかったと思うくらいあっさり諦めた
それから一ヶ月くらい経って見知らぬ女性から電話が入った
「あなたの自転車がこちらの医院の駐輪場に放置されています」
その方は親切にも自転車に貼られている自転車店の電話番号を書かれてたシール見つけ、店に電話で尋ねた後私に連絡をしてくださったのだ
聞けばその医院は私の自宅からずいぶん遠いところにあった
でもまさか「そちらで自転車を処分してください」ともお願いできず またその方もいつまでも私の自転車が置いてあってはご迷惑だろう・・
「ご挨拶を兼ねて取りに伺いますから」と電話の向こうに返事した
引取り当日は自転車屋さんにお願いして小型トラックを出してもらった
そんなにまでして戻ってきた自転車だったのに
今度は自宅で盗まれた
何と運の悪い自転車だろう
私はその頃、娘の自転車のほうにばかりに乗っていた
だから特に困ることもなかった
あんなに毎日一緒に通勤した自転車・・・
ここには恥しくて書けないくらいの数知れない痛い思い出
きっと私には余程の縁があるに違いない・・・
そう思うと・・・
またいつか・・・
「お宅の自転車が放置されてますよ」
と親切な方からの電話が入りそうな気がしてくる
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