HARUKI’s angry diary
DiaryINDEX|past|will
2005年01月31日(月) |
安物買いの銭失い(大汗) |
会社の喫煙所で毎日のように顔を合わせる某オヤジ。この人は社員ではなくいわゆる外注スタッフである。
とても愛想のいい人でHARUKIはなんとなくいつも雑談をしていたのだが、先週あたま、このオヤジが言った。
オヤジ「HARUKIさん、パソコン詳しいんですよね」
とくに詳しいというわけではないが、指1本で入力している喫煙所にいるほかのメンバーよりは圧倒的に詳しいと思う。 あと、パソコン師匠のおかげでHARUKIのパソコンは世間でいうところの自作パソコンではある。
HARUKI「はぁ」 オヤジ「ボクもまたパソコンを始めようと思いましてね」 ちなみにこのオヤジ、50代後半。くわしく話を聞いてみるとWinの3.5だかなんだかよくわからんが、大昔dosの時代にパソコンをさわっていたとか。
オヤジ「どこのメーカーのを買おうか悩んでいるんですよ」 HARUKI「資金は潤沢なんですか?」 オヤジ「いえ、少しでも安くしたいと思ってましてね」 HARUKI「だったら、秋葉原の店が組んで売っているいわゆるアキバブランドで十分だと思いますが」 オヤジ「なるほど」
その翌日。 オヤジ「友人に相談したんですけど、デ○にしようかと思いましてね」 HARUKI「デスクトップですか?それともノート?」 オヤジ「デスクトップです」 HARUKI「そうですかぁ。まぁノートでなければデ○でも問題はないと思いますけど…」
デ○はサポート体制めちゃめちゃ悪いからメーカー製の利点はないと思うけど。 オヤジ「実はボク、自宅と事務所とあってですね、両方にパソコン置きたいんです。でデ○の同じのを2台買おうと思ってましてね」 うっそーーーーーーーーーーー。 信じられないーーーーーーー。
それでなくてもデ○って、カスタマイズしてスペックをあげて注文すると普通のメーカーのとかわらないくらいお高くなるっちゅー恐ろしい落とし穴があるのに。 同じものを2台かぁ? ま、人それぞれ好みだからなぁ。
HARUKI「とりあえず1台買って、使いこなせるようになるまで我慢してそれから考えられたらどーですか?」 オヤジ「わかりました」
さらにその翌日。 オヤジ「友人と相談して、そうすることにしました」 っていうかぁ、毎日相談できる友人がいるなら、いちいちHARUKIに相談するなよっ! 気になるからさぁ。
オヤジ「プロバイダはどこがいいですかねぇ」 へ?またかい! 友人はどーしたんだよっ!
HARUKI「このご時世どこもかわりがありませんから、お値段など条件で決められたらいかがですか?あと私はプロバイダがなくなるというツラーーーイ目にあっていますので、なるだけ大手がいいと思いますが」 オヤジ「友人はアサ○ネットがいいって言ってるんですが」
HARUKI「はぁ。理由は?」 オヤジ「メールでやり取りできる容量が多いとか」 オヤジィィィ、それいつの時代の話だよ。 もちろんギガの世界でやりとりしようっていうなら問題になるかもしれないけど(←そんなヤツは普通はいない)、このご時世メールの容量なんて関係ないぞ。気にするなら通信スピードだろ、スピード!
HARUKI「通信環境はどーされるんですか?」 オヤジ「ADSLです」 HARUKI「だったら、なおさらどこでも対応しているはずですから」 ここでHARUKIは気がついた、この友人という人は、オヤジと同じくらいの年齢でパソコン知識が古いのではないか?ということに。
ネットを初期から使っている人は、今は無きアスキーネットとか大昔からあるアサ○ネットとかが、無条件でいいと思い込んでいるふしがある。 それでなくてもパソコンの世界は日進月歩で、技術革新のはやさは目を見張るものがある。 だから、新しい情報をきちんと入手して対応していかないとせっかくある知識もまったく意味がなくなってしまうのだ。 それに気付かない高齢のユーザーは、時代遅れもはなはだしいことになる。
さらにまた翌日。 オヤジ「OCNにすることにしました」 HARUKI「これからはIPフォンのことも考えないといけないから、いいんじゃないですか?」 オヤジ「なんですか?それ?」 えっと〜、どうせまだ説明してもわからんだろうか、説明は割愛した。←おいおい
今日。 オヤジ「注文しました、デ○の○○○○」 HARUKI「良かったですねぇ」←お愛想 オヤジ「メールが出来るようになったら、早速メールしますね」 はいはいはい。
一応気になったのでデ○のサイトでオヤジの買った機種を確認したHARUKI、愕然。
パソコン師匠から聞いた話によると今年からパソコン内部の規格が大幅にかわり、飛躍的に動きの効率が良くなったパソコンが売られている。もちろんデ○にも新しいスペックの商品があり、それらは確かに他のメーカーのよりは断然安い。
ところが、このオヤジの買った機種。去年までの規格のものではっきり言って、これをあの値段で買うのはいかがなものか?という代物。 っていうか、あれを買うんだったらよっぽどサポートが充実しているごく普通の日本のメーカーのだって今ならお安く買えるんだけどなぁぁぁぁ。
うーん、どーしよ〜、この真実をオヤジに言っていいものか、どうか。 まぁ、そのご友人はそんなこと知らないだろうから、絶対わかってないだろうしなぁ。
ううううう、言いたい、でも絶対言えないよなぁぁぁぁぁぁ。
と言いつつ、明日言ってしまいそうな今日のHARUKIだった(笑)。←鬼ぃぃぃぃ!
HARUKIは、内野聖陽(まさあき)という役者が大好きである。 大昔(笑)、某国営放送の朝ドラに出たのを見て以来のファン。彼はもともと文学座の役者である。
それ以来彼の出る舞台やテレビドラマはかかさず見てきたのだが、帝劇のミュージカル「エリザベート」に出てからは、めちゃめちゃファンが増えたようで、普通の舞台のチケットも取るのが大変になってきた(悲)。
そして去年は、テレビドラマ「エースをねらえ!」で宗方コーチ役をやり、なんだかテレビ界でもメジャーな人になってしまったのだった(怒)。
その内野くんが、1月からの月9「不機嫌なジーン」というドラマに竹内結子の相手役として出演している。 もちろんHARUKIは仕事柄オンタイムでは見られないので、録画したものを見ている。
先々週の火曜日朝。 早起きして「ジーン」を見ることに。
………………。←見ている
…………………………………。←見終わったらしい
えっと〜、この番組、普通の人が見て面白いのか?←おいおい
いわゆるラブコメだった。
内野くんの役どころは天才肌の動物生態学者。
ドラマの途中にいきなりマンガやCG処理したイラストが入る。
ギャグなんだかまじめなんだかわからん、内野くんのくどきのセリフの嵐。
異様な行動をする学者を生真面目に熱演している内野くん。
内野ファンのHARUKIには、めちゃめちゃうれしいし、やっぱりうまいよなぁぁぁと感嘆するばかりなのだが、普通の人が見てどーなんだろう?このドラマ??(大汗)
先週水曜日。 たまたまHARUKI母と話をする機会があった。 HARUKI母「内野くんのドラマ始まったわねぇ」←いきなり HARUKI「見た?」 母「もちろん。私、竹内結子が好きだから見たんだけど、あれはいただけないわねぇ。もう見るのをやめたわよ〜。今週からは、唐沢の方を見てるからいいけど」 どうも裏番組で唐沢寿明主演ドラマが始まったらしい。 っていうか、そんなに露骨に嫌がらなくてもぉぉぉ。
木曜日。 会社で経理課に用があって行ったHARUKI。昼下がりで経理課のみなさんヒマだったらしい。 おばさん1「HARUKIちゃ〜ん、ドラマ見たわよ」←HARUKIの内野くん好きは有名(汗) うわぁ、またかい! おばさん2「え?なに?」 おばさん1「ほら、内野聖陽が出てるヤツよ〜」 おばさん2「あぁ、月9ね。私、エリザベートも見たわよ〜」 HARUKI「…………」 おばさん1「あのドラマ、ちょっと強力よね、内野くん」 すいませんねぇ。 おばさん2「エリザベートは良かったわよ」 はい、はい、はい、ありがとうございますぅ。 じゃなくてぇ、そんなに文句言うなら、見なくていいぞ!ジーン!(笑) HARUKIだけ見るから!(爆)
週末。 DVDプレーヤーのハードディスクの中にある録画した番組を編集していたクマが「ジーン」を偶然見てしまった(笑)らしい。
クマ「見たよ、ドラマ」 うわぁぁぁぁぁぁ、またかいっ! HARUKI「ロケ先がさぁ、うちの学校(HARUKIとクマの出身大学)なんだよ、あれ」←必死に話をそらしている クマ「だね。図書館に掲示板前にばっちり出てたね」 HARUKI「懐かしいよねぇぇぇ。あと小林聡美も出てたでしょ?」←まだ話をそらしている クマ「うん、ちょこっと」 HARUKIが話を変えようとしているとクマが言った。
クマ「内野くん、熱演してたね」 しょうがね〜な〜。 HARUKI「見て面白かった?」 クマ「いや、やっぱり演技はうまいよね」 だからぁぁぁぁぁ。
HARUKI「面白くなかったでしょ?」 クマ「内野くん、バッチリ出てたじゃない」 あのねぇぇぇぇぇぇ。
HARUKI「いいの…別に…わかってるから」←暗い クマ「竹内結子がちょっとなぁ」 いいんだよ、なぐさめてくれなくても!!←おーい!
あぁ、明日は月曜日。 初回の視聴率はかなり良かったらしいのだが、この先どーなるんだろう。←不安らしい いや、HARUKI的にはすごく面白かったんだけどね。
「不機嫌なジーン」HARUKIだけは見るから、世間のみなさんは、唐沢でもなんでも他の番組見てくれぃ!←ヤケクソ
深夜、某教育テレビを偶然つけた。 すると関西の大学の教授が「霊」と「超能力」を否定する講義をやっていた。 いろんな霊現象といわれるものや占いを科学的に解明し、挙句の果ては、手品歴ウン十年の技を披露し「疑ってみましょう」という風に結論付けていた。
面白かったのでついつい見入ってしまったHARUKI。 なるほどぉ。
そういえばちょっと前のことになるが、「血液型占い」のテレビでの取り扱いについて、学識経験者から苦情が出ているという新聞報道があった。 「血液型で性格がどーのこーのなんていうことは断じて言えない」という趣旨の内容。 HARUKIなぞは、星占いなどあの手の占いは長い歴史の中でまとめられた統計学の集大成だと思っているのでまったく意味がないとは思っていないし、そう目くじらたてなくても、楽しければいいのでは?と思うのだが、そうもいかないらしい。
朝の番組で「今日一番悪い星座はヤギ座です」なんていわれるとヤギ座のHARUKIにしてみれば、ちょっといや〜んな感じがする。 そーいう意味では、信じているというか気にはしている方だと思う。 もちろん一歩家を出ると、そんなことはみんな忘れてしまうのではあるが(笑)。
人間は、他人を差別をすることが本質的に好きな生物ではないかとHARUKIは思う。 人権感覚的に、絶対してはいけない差別はある。 でも何かしら差別というか区別をしたい。
そこで常識的に問題なく他人を差別することに利用可能なのが、血液型占いであり、星占いなどの占いでないだろうか。
「あの人はB型だから、すぐ感情的になる」とか「あの人はさそり座だから悪女だ」とか。
“所詮占いだから”罪はないし、この程度のお遊びくらいはさせてもらわないと社会という複雑で面倒くさい人間関係の渦の中では、大変すぎてやっていけないものだとHARUKIなどは思っている。
クマは、わりと超能力や霊などを積極的に信じているヤツだ。 そのクマに、くだんの教授の話をした。 するとクマが言った。
クマ「新聞に干支別の占いが毎朝出てたんだ」 HARUKI「ほう」 クマ「最初は、結構信じてたんだけどある日気付いたんだよ」 HARUKI「はぁ」 クマ「“ひつじ年は交通事故に注意”って書いてあったんだけど、はっと気付いたらオレの持ってる学年の生徒140人のうちおそらく7割方はひつじ年だったりするわけだ。遠足にでも行くならいざ知らず、普通の日でその100人近くが全員交通事故にあうキケンがある、って考えるとすごく妙だろ?そんなこと言ってたら、出歩いている人全員交通事故の危険があるわけだからさぁ。それ以来あの手の占いは信じないことにした」 あははは〜!
さらにクマは言った。 「星占いだとそんなに周りに同じ生まれ月の人はいないから気にならないかもしれないけど、干支だと気になるんだよ」 そーかもねぇ。
HARUKI「超能力といわれるものは、動物や虫なんかは人間から見ればまさに超能力!みたいな力を使って生きているわけで、そういう意味では動物から進化した人間がまったく持ってないとは言い切れないかもしれないね」 クマ「そうだよ。なんでも科学的に解明すればいいってもんじゃないと思うよ、オレは」
人間なんて100人いれば100通りの考え方がある。
なんでも科学的にモノを考える人もいれば、非科学の極みみたいな人もいる。 占いだってまったく信じない人もいれば、占いを頼りに生きている人だっている。 これはおそらく宗教についても同じことが言えるだろう。
それはそれでかまわないと思うし、逆にそうでなければいけないと思う。 人間は、とてつもなく弱い生き物なのだから。
ただ、その自分の信念を他人に強要してしまうと摩擦が起こり、騒ぎになるのだ。
ところで、HAL=^..^=ちゃ〜ん、そのなんにもいない虚空をみつめてウニャウニャ鳴くのやめてくれるぅ? こえーからさぁぁぁぁ(笑)。
2005年01月27日(木) |
チェテウク入団記念日記(笑) |
HARUKIが仕事から帰宅するとクマが、某国営放送の「英語でしゃべらナイト」という番組のテキスト本を読んでいた。
HARUKI「へーー、急にどうしたの?」 クマ「いや、ちょっとね」
HARUKIは興味もないので「ふーん」と言うと、新聞を読み始めた。
〜もくもくと読んでいる二人〜
HARUKIが朝刊を読み終えると、いきなりクマの雄たけびが。
「なぁんだぁぁぁ!!!!」
HARUKI「どしたの?」 クマ「サッカー選手じゃないんだ」 HARUKI「はい?」 クマがテキスト本を閉じながら言った。
クマ「表紙に韓国流英語なんとかって、大きく書いてあった上に、韓国人の名前が書いてあったから、てっきりサッカー選手のことが出てるのかと思って、わざわざ買ったんだよ。HARUKIちゃんに“ホーレ、ホーレ!”って言おうと思ってさぁ」←くだらない理由で買うなよ! HARUKIが表紙を見るとなんちゃらドンゴンと名前が出ていた。
HARUKI「あ、それ、ペの仲間(笑)の俳優じゃないの?」 クマ「そうだった」 HARUKI「四天王とか言うらしいよ」 クマ「オレ、話題になってる韓国人といえば、もうサッカー選手だとばっかり思い込んでたんだ」 HARUKI「それ、キミの大きな勘違い。今の韓流ブームって、サッカーにはまったく関係ないから」 クマ「だって、ウチで名前が出る韓国人ってみんなサッカー選手じゃないかぁ。だから韓国人で有名な人はみんなサッカー選手だと思ってたよぉぉぉ」 うわぁ。 すげーー思い込みだし。
HARUKI「韓国人サッカー選手で、一般ピープルにもメジャーなのは、ワールドカップで一躍脚光を浴びたアンジョンファンくらいだと思うよ」
実はHARUKIの御贔屓チームエスパルスにも、つい昨日、海外からの期待出来そうな選手がやっと入団した。 その選手も韓国人だったので、たしかに韓国人名前連発の日々ではある。
HARUKI「ウチやキミの職場ではサッカーの話題は当たり前かもしれないけど、世間に一歩出たら、サッカーの話題なんてほとんどなし!って思ったほうがいいよ」 クマ「そっか…」 HARUKI「私だって、会社で真剣にサッカー話、それもJリーグのこととなると、話が出来るのは、ほんの2〜3人しかいないんだから」 クマ「そーなの?」 HARUKI「そうなの!」←かなり悲しい
クマがまだ納得できない顔をしていたので、HARUKIはたたみかけるように言った。 「まだまだサッカーファンの人口は、少ないんだよ。主流は野球だから」
そういえばちょっと前のことになるが、会社で、あるオヤジに「宮本って言ったら、誰を思い出す?」と聞かれたことがある。 HARUKIは、「ガンバ大阪の宮本」と答えた。 オヤジは「俺らなら“巨人の宮本”なんだけど、いまどきの若いにーちゃんはエレカシの宮本なんだってなぁ」とため息をつきながら言っていたことがある。
夕方、喫煙所で久しぶり(笑)にジェフサポにーちゃんと遭遇した。 いきなりサッカーの話題になるHARUKIとジェフにー。
HARUKI「11番ショック立ち直った?」(注:つい先日、ジェフ千葉にいた背番号11番の村井という選手がジュビロ磐田に移籍した)
プルプルと首を振りながら、彼は言った。 ジェフにー「ヤマハ(ジュビロのホームスタジアム)行って、11番のタオルマフラー燃やそうかと思ってるんですよ!ムカついて!」 HARUKI「あははははは!やれば?」 ジェフにー「でもそんなことしたら、即刻警備員につかまりますよね…」 HARUKI「みんなでやれば怖くないんじゃないか?お仲間いっぱいいるでしょ?」←所詮他人事 ジェフにー「ジュビロだけには負けたくないっすよ!!!!!!!!」 HARUKI「いや、その気持ちわかるわ」
そばにいたオヤジが言った。 「キミ達の会話って聞いててまったく理解できないんだけど、サッカーの話だよねぇ」 すまんですねぇ(笑)。
どんなことでも自分はすごく興味があるからといって、他人も同じように興味があるわけではない。 とくにマイナーな趣味の場合はなおさらだ(笑)。
今日の教訓「本を買うときは中身を確認してからにしましょう」←クマ向け
昨日の日記でも書いたのだが、HARUKIはあまり薬が得意ではない。だからここ数年は、アロマテラピーでいろんなことをしのいできた。 花粉症もユーカリオイルを焚いて、なんとかしよう!と悪戦苦闘していたくらい。←多少は効果があったらしい
おかげでHARUKIは、アロマテラピーが生活の一部になっていた。だが、アロマは、所詮香りがメインである。 ネコを飼い始めて「猫に害はないのだろうか?」とちょっち悩んでいた。 一応獣医さんに聞いてみると「ネコは匂いがいやだったら、近づかないから大丈夫ですよ」とお答え。 確かに。
でもなんとなく心配でアロマのサイトをいろいろ調べていたら、どうもネコにとっては、過度のアロマはよくない、ということが判明。 ネコの身体の仕組みは、犬などとはかなり異なり、体内に入った香りの粒子をどうも排除できない構造になっているらしい。 うーん、困った。
ある日、HARUKIがお世話になっているキャットシッターの南里さんのサイトを見ていたら、ネコさんにはフラワーレメディがおすすめ、という記事が載っていた。
HARUKIの知識では、フラワーレメディというのはお花のエキスを抽出して作ったお水だったはず。
さっそく、南里さんおすすめのフラワーレメディのサイトへ行ってみた。 すると「チェックシート」なるものがあり、自分家のペットの行動から、そのペットにあったレメディを処方してくれるという。
ここで凝り性のHARUKIは、すぐさま本屋さんへ直行。「バッチフラワーエッセンス辞典」(東京堂出版 刊)なる本を購入。←はやっ
読んでみると、フラワーレメディはもともと精神的に参っている人間に処方するもので、それが無害なので、動物にも可ということらしい。
よし!アロマがダメならレメディだ!←思考が単純
が、HARUKIはその本に書いてある症状にどうもあてはまるものがない。←精神的には健康らしい 使えないじゃん!
じゃあ、クマは?と本をみるとあるわ、あるわクマ向けのレメディが(笑)。
生来の協調性のなさから来る拒絶と反感→ビーチ 疲労にともなうすべての症状→オリーブ 疲労や緊張で神経が切れそうなほど張りつめている→チェリープラム
とりあえずこれら3種類をブレンドすることに。
一番気になっていたのは、いつもビクビクしていて、すぐ過激に反応するムー=^、、^=。さらにいうとトト=^・・^=のおもちゃにされていることも多くて、HARUKIから見るとさぞやストレスを抱え込んでいることだろう、という感じ。
ほよ? もしかしてほとんどクマと同じかぁ?(笑) まぁ、疲労はしてないだろうからオリーブはいらないとして。
不必要な恐れ。臆病→ミムラス
きっとこれも必要だろう。
うーむ、ムー=^、、^=とクマは根っこのところで同じ性格かもしれん(笑)。←おーい!
何種類か見繕って、注文してみた。 HARUKIの知識では、フラワーエッセンスを抽出したものを水で希釈し、くさらないようにブランデーだか何かを入れてあるはず。 ところが送られてきたものは、水プラスビネガー(酢)で希釈されていたのだ。
うわ、この匂いじゃネコにはダメだぁぁぁぁ。←かなり絶望的
天然水を買って来て、そらにそれを希釈した。 「とりあえずお酢だから、身体にいいよ」 とごまかし(笑)、クマに毎日数滴なめるように指導。
クマは人間なので、それ以来、喜んでなめている。
一方ムー=^、、^=。
初日。 匂いをかいだだけで逃げ回っていたので、薬を飲ませる要領で強引になめさせる。
翌日。 大好きな生クリームをおごって(笑)、それにまぜたら、大喜びでなめた。←当たり前
その翌日から数日。 エサにふりかけたら気にせず普通に食べた。
今日。 HARUKIが冷蔵庫をあけると「なにかおいしいもの?」と思って必ずやってくるムー=^、、^=。←食欲魔神 レメディをブレンドして、さらに水をいれて希釈したボトルを出すと、クンクン匂いをかいでいる。 へ?どしたの?ムー=^、、^=?
さらにスポイトにレメディを入れるとムー=^、、^=が食いついてきた。 うわぁ。 ムー=^、、^=は、昨日までとはうってかわって、その水を大喜びでなめたのだ。 良かったぁぁぁぁぁぁ。
まぁ、ネコだから性格が劇的に変化するとか、目に見えてどこか変わるということはなさそうだが、南里さんのレポートによるとネコによっては、ストレス性の鼻炎がよくなったりするらしい。
実は、HARUKIも心配事があるとよく眠れなかったりすることがあるので、一応その症状に効果がありそうなレメディを買ってみた。 ま、お酢だし。←まだ言ってるし
そのおかげかどうかはいまひとつよーわからんが、修羅場だったわりには平穏な日々を送ることが出来た。
お花の水が、精神に作用するっていうのも実に不思議なことではあるが、夢があっていいかもなぁと思っているHARUKIであった。
2005年01月25日(火) |
ついに来た!花粉症(号泣) |
会社に行こうといつものように地下鉄に乗った。 するといきなりタラーーーーーッと鼻水が。 はい? 風邪なんか引いてないはずなのに。
それからクシャミの連発。
うっそーーーーーーー、マジっすかぁ?
まだ1月だというのに、花粉症かいっ!! はえーよ!はやすぎだよっ!!!!!(激怒)
そういえば、クマがちょっと前から「花粉症がもう出始めたような気がする」と言ってはいた。 HARUKIは、信じられなくて聞き流していたのだ。←ちゃんと聞けよ! それがついに来たのだ(号泣)。
HARUKIの花粉症とのお付き合い(笑)は、もう30年以上。まだ世間が「花粉症、花粉症」と騒ぐずーーーーっと前からである。
発病当時は、HARUKIはまだ中学生。3月の終業式頃から4月の入学式の頃までの間、姉と二人で鼻をグズグズいわせて、テイッシュを手放せない日々。 医者に行っても「鼻炎ですね」と言われるだけで、理由もわからないし、今みたいに花粉症用の薬も、対策グッズも何も無かった。っていうか、そんなヤツは、HARUKIの周囲には姉以外にいなかったので、非常に肩身が狭かった暗ーーーーーーい記憶がある。
さて、会社に着いてから「花粉症が出たぁ」と言いながらHARUKIが鼻をかんでいると、お隣の職場のおじさんが言った。 「今年はすごい量が飛ぶらしいよ」
HARUKI「ホントですか?」 おじさん「ウチの女房なんて、年末から花粉症出てるよ〜」 ひえぇぇぇぇぇぇ、そーなの? 世間ではそーいうことになってるわけ?←そーじゃなくて!
HARUKI「とすると奥様は、4ヶ月くらい花粉症ってことになりますよね」 おじさん「そうだねぇ」 HARUKI「1年の3分の1も花粉症やってるなんて、それ悲惨ですよ〜」 おじさん「そうだねぇ」 あのねぇぇ、妻のことだろ!もう少し同情するとか心配するとかしろよっ!!!! まったく世間の夫族というのは、冷たいな!←おーい!
HARUKIは、基本的にアレルギー関係の薬は、体質に合わないようで、飲むことが出来ない。飲んでもいいのだけれど体調が悪くなってしまうのだ。 そこで「甜茶がいい」と言われれば甜茶を飲んでみたし、「プロポリスが効く」と言われればお高いの買ってなめてみたし、他に「アロエ」「ミント」「トマト」など、あらゆるものを試してみた。 でもどれもみんな気休め程度でまったく効果なし。
最終的にたどりついたのは、納豆菌を主成分としたあるサプリメント。 これはネットでHARUKIの悲惨な花粉症日記を読んだ見ず知らずの方が、紹介してくれたものだった。
藁をもすがる気持ちのHARUKIだったから、ダメもとで手を出してみたのだが、これが効いた。信じられないけれど効いた。 苦しんでいた数十年がウソのようだった。
HARUKIと同じように花粉症に悩むクマにも効いた。
この納豆菌サプリメントは、「花粉ノン」という名前で、とりあえずネーミングが怪しいのが難点(笑)。
この「花粉ノン」は、アレルギー物質が身体に侵入する前に、擬似抗体を作ってしまうので、本物が侵入してきても症状が起きない、という理屈である。
あまりに効いたので、いろんな人にすすめまくったのだが、どうもHARUKIやクマのように、抗ヒスタミン剤などの薬を飲んでこなかった人間には効くが、薬を飲みまくっていた人には、効かないようだ。
帰宅後。 HARUKIは言った。 「きたよーーーー、花粉!!」
クマが「ほうれ、みろ!」と言った顔で答えた。 クマ「オレなんか、もう先週から食ってるぜ、納豆菌」←普通は水で飲む HARUKI「うぞ!私の分、ある?買わなくて大丈夫?」 クマ「あと1ヶ月はもつと思う」 はぁぁぁぁ、良かったぁぁぁぁぁ。
今から「花粉ノン」のお世話になるのかぁ。 あの広島県だかどっかにある謎の会社、今年もめちゃめちゃ儲かるんだろうなぁ。いいなぁ(笑)。←おいおい
ちなみに、毎年、こんな日記を書いているような気がするが「花粉ノン」の会社からほめられたことは一度もない。←当たり前
HARUKIは、昔からわりとテレビゲーム(死語か?)が好きだ。 でもシューテイングや、アクションものは絶対やらない。理由はどんくさいので、ボタンを押すスピードが勝負のものはなかなか先に進めないからである(涙)。
だから主に、RPGやパズル、シュミレーションをやることになる。今までで一番凝ったのは、「ぷよぷよ」に「サイ」。 最近は、RPGはいつもクマがやっているので、横でちょっかいを出しながら観戦することにしている。
そんなHARUKIではあるが、シリーズの新しいものが出るたびに必ずやっているゲームがある。それは、KOEIというメーカーが出している、世間でいうところのラブゲーム(エロゲーではない)。
ようするに登場人物の男性たちを落とすのが目的のゲームである。
何人もの個性タップリのおにーちゃんが登場し、そのにーちゃんを落とすべく、必死でアプローチしていくのだ。
最初は「アンジェリーク」というSF設定のシリーズだったのだが、ここ数本は「遙かなる時空の中で」という歴史ものになった。 簡単に言うと女性向け「さくら大戦」というところ。
主人公は(自分が動かすキャラ)現代の女子高校生で、時空のはざまを超えて過去の時代にタイムスリップし、元の時代に戻るべく、ゲームが進んでいく。
ちなみにこの「遙か」では八葉といわれる8人のにーちゃんキャラがお相手となる。
八葉たちは、陰陽道の東西南北(玄武・青竜・朱雀・白虎←順番不同)を守るという役目があり、さらに、それぞれに生年月日から算出された天と地、木火土金水の特性がある…というやたら面倒な設定が付加されている。
今回の「パート3」は、平安時代末期の設定で、それまでとは違い、歴史上の人物を相手にする。 主な相手キャラ(八葉)は、義経に弁慶に、平敦盛に、熊野水軍の関係者に、あとは架空の人物…と言ったメンバー。 一応史実に基づいてゲームが進むので、源頼朝やら北条政子やら安徳天皇なんかも出てくる。
主人公のねーちゃんが、竜神の御子だかに選ばれたおかげで、政情不安な京都の町を平定するために、義経とともに平家の放った怨霊と闘い、そのあいまににーちゃんを落とすべくおべっかを使う。
場面、場面で言うセリフを間違えるとその先のストーリーがあらぬ方向に進んでしまうので、何度もセーブしてやり直したり。
我ながらよーやるなぁとは思うのだが、ま、好きなんだからしょうがない。
昨夜、やっと一の谷の合戦(例の「獣が通れる道があるなら馬も通れる」と義経が言い張って平家に奇襲をかけた合戦)までたどりついた。
……………………。←必死でやっているらしい
はい? おい!義経!!なんで一の谷の合戦で負けるんだよっ!!!!!!
なんか知らんが、ミョーにむかつくにーちゃんだけどしょうがないから、義経に気に入られるように、気に入られるようにここまでやってきたのに。 おまけにHARUKIが気にっていた、天狗のにーちゃんは戦いで死んだらしくて、出てこなくなるし!!!!!!
ふざけるなぁぁぁ!!!(激怒)
HARUKIが種々の選択を間違えてこうなってしまったのか、ゲームだからこういうストーリー展開なのか、まだわからないが、とりあえずやる気が激減して、今日は小休止。
まったく若いにーちゃんの考えてることはよーわからん!←ちょっと違うと思うが
前途多難なHARUKIであった(笑)。 ふぅ。
いよいよHARUKIの御贔屓チーム、清水エスパルスも今年は1月15日から、動き出した。監督も新しくなり、練習開始は他のどこのJリーグのチームよりも(多分)一番早かった。
エスパルスの公式サイトで日程を見ていたら「1月23日 必勝祈願!エスパルス出陣式」という告知が。 例年だと清水のどっかの神社に行って、必勝祈願をして、ファンに挨拶があって…というごくごく一般的なもの。
へーー、と思いながら見ていると、必勝餅撒きなる文字が。
ところで、餅撒きってなに?
実はクマの両親は、クマ父が定年定職をしたときに、東京の家をすべて引き払って、クマ妹が嫁入りした先、伊豆半島の下田に引っ越した。 理由は、クマ母が姑ですごく苦労したので、当時のクマ嫁(本妻)とクマ母がまたもめるとイヤだなぁと思ったクマ父が、「娘のそばならいいだろう」と強引に、なおかつ無理やり、引っ込んだのだ。
おかげでクマは今両親が住んでいる下田の家には、基本的に住んだことはない。盆暮れの帰省時に、寝泊りする程度。
そのクマが言っていた。 クマ「下田って餅撒きするんだよ」 HARUKI「なに?それ?」 クマ「どっかで新築の家の上棟があると、そこでやるんだよ」 HARUKI「へーーー。お餅をまくの?」 クマ「うん」
HARUKIにとって餅撒きというのは、その程度の認識。
で、なんでエスパルスの出陣式に餅撒き?
先週の金曜日。 会社で。 例によって喫煙所に行ったHARUKI。調度そこには、清水出身(ただしくは草薙出身)のくせに“エスパルスのエの字”も興味のないにーちゃん(30代)がいた。
さっそく聞いてみることに。 HARUKI「キミの田舎では餅撒きって、どんな時にやるの?」 草薙にー「ボクの知ってる限りでは、神社で節分のときにやってましたね」 HARUKI「ふーん」
さらに聞こうとすると、横に座っていた千葉の大農家出身のにーちゃん(40そこそこ)が口を挟んできた。 千葉にー「うちの田舎では、棟上(むねあげ)のときに大々的にやってましたよ」 HARUKI「上棟だよね?」 千葉にー「そうです。もう子供にとっては、一大イベントでした」
そこへ、会社のエラーイ人(50代後半)が口をはさんできた。 エラーイ人「お餅だけじゃなくて、インスタントラーメンとか駄菓子とか撒くんですよ」 千葉にー「そうそう。あと鏡餅の大きいやつみたいのも撒くんですよね」 エラーイ人「通りの角々にも撒きます」 HARUKIはエラーイ人に聞いた。
HARUKI「ご出身は、どちらですか?」 エラーイ人「茨城です」
HARUKIが「はぁ、そんなメジャーな行事なんですかぁ」とため息をついていると、もう一人オヤジ(50代半ば)が口をはさんできた。
オヤジ「ウチの田舎もやるよ」 HARUKI「ご出身九州でしたよね?」 オヤジ「そう、鹿児島」
ひえぇぇぇぇぇ、知らないのHARUKIだけ?
たまたま時間帯が午後の早い時間だったので、何人もの人が喫煙所に現れたおかげで、みなさん餅撒き話で大盛り上がり。 うっそーーーーー。 みんな経験してるわけ?餅撒き?
すると、もうすぐ定年のゴルフおやじがポソッと言った。 ゴルフおやじ「HARUKIちゃん、やってないのは東京だけだよ」 HARUKI「ご存知ないですか?やっぱり?」 ゴルフおやじ「うん。まったく記憶にない」 ちなみにこのゴルフおやじは、HARUKIと同じ根っからの江戸っ子。
そっかーーーーーー。
たかが餅撒きだと思っていたが、これだけみなさんが盛り上がるってことは、相当なイベントなんだなぁ、とHARUKIがうなっていると例の草薙出身のにーちゃんが言った。
「ところで、HARUKIさん。餅撒きがどーかしたんですか?」
うわぁぁぁ、こんな盛り上がってるところで 「エスパルスが餅撒きするから、理由が知りたかった」 なんて、死んでも言えねぇぇぇぇぇぇぇぇ。←当たり前
HARUKIが「ちょっとね」と誤魔化しているとにーちゃんは「仕事で調べる必要があったんですねぇ」と勝手に誤解してくれた。ほっ。
昨夜。 クマが言った。 「餅撒き行くの?」
HARUKI「違うって!出陣式!」 クマ「どーするの?餅撒き?」 だからぁぁぁぁぁぁ!
結局、天気予報を見たところ、雨だったので行くのは断念。
HARUKI「雨だから、やめるわ」 クマ「そうだね。濡れてる餅じゃ拾ってもなぁ」 あのねぇぇぇぇぇぇ!!!
ネットのエスパ系のサイトで確認したところ、神社での餅撒き(←自分で言ってるし)は300人、場所を移しての2回目の出陣式には1500人が参加したとか。 ほう。
さぁ、今年もエスパルス始動だぞ!!
2005年01月21日(金) |
クマとの馴れ初め その4 |
どんな仕事でも同じだとは思うが、仕事というものは精神的にも体力的にもかなりタフでないと出来ない。 特にHARUKIのやっている仕事は、生身の人間を相手にしている上に、人間関係の具合で仕事の成果が上がったり、下がったりするのだから、かなりキツイ。そんな仕事を長年やっているのだからHARUKIの心臓にもいつしか毛がはえてきていた(笑)。 ちなみに今は、心臓は鋼鉄かもしれないと思ったりする(爆)。
さらに、若い頃、数年間やった別の仕事というのも、これまた人間のやる仕事とは思えないほど精神的には過酷な仕事だった。 あの職業に長年ついている人は、すでに人間ではなく妖怪ではないかと思ったりすることも。 なにしろいまや鋼鉄の心臓のHARUKIでも、あの仕事は二度とやりたくないと思うのだから。
その日は、HARUKIもクマも仕事が早く終わったので外食をした。 食事の後、クマがポソッと言った。 「オレ、もうつらくて、つらくて…」 そりゃ、HARUKIだってつらいわ。 「付き合うのをもうやめようかと思う」
え?また、その話かい!と一瞬思ったのだが、クマは家を出た後だったし、それなりに充実した日々を二人で過ごしていたのでHARUKIにはちょっと疑問だった。
HARUKIが「やっぱり離婚するしかないよね、お互い」と言うと、クマが「違うんだよ」と答えた。 えぇぇぇぇ?じゃあ、なに?
クマがだんまりを決め込んだので、とりあえずクマの部屋に移動する事に。
長ーーーーーーーーーーーーーーい沈黙の後、HARUKIはこのままではいかん!と思い話の口火を切った。
HARUKI「言ってくれないとわかんないよ」 クマ「………」 HARUKI「思っていることは、ちゃんと口に出して話さないと相手には伝わらないんだよ」 クマ「………」 HARUKI「ここで私が引き下がってしまったら、昔の二の舞になっちゃうから。また訳がわからないまま別れて、この先、一生引きずるのは、私イヤだからね!」 クマは、それでも黙り込んでいた。こうなってくると根競べ。
HARUKI「もう、昔みたいなあんな思いをするのは、私イヤだから。もし、あなたの私に対する気持ちが変わったっていうのなら、何も言わないで別れるけど」 ここまで来ると殆ど脅迫の域に入っているような気もするが、HARUKIが仕事で培ったノウハウ的には(笑)、とにかく根気よく相手と話をしないと何も解決しないということはよーーーーくわかっていた。
HARUKIは、何度も「昔の二の舞はイヤだから」と繰り返した。 クマは観念したように、ボソボソ話し始めた。
「HARUKIちゃんといると、オレ、男としてがんばらないといけない、っていっつも思っちゃうんだよ。でも、オレはそんなに強くないから、それがつらくて、つらくて…」
あ、なるほど〜。そういうことか。←いきなり仕事モードかい!(笑)
HARUKIはクマを前からまるでお母さんが子供にするように、抱きしめた。
「別にがんばらなくていいじゃない。ありのままのあなたでいれば。それで私があなたを嫌いになることは絶対にないから。私はあなたが思うほど弱い人間じゃない」
HARUKIがそう言うと、クマは声をあげて泣き始めた。
それから2時間45分。←絶対に忘れないし(笑)
クマは泣き続けた。
最初のうちは、子供にするように「よしよし」と背中をたたいていたHARUKIだったが、さすがに1時間を越えると面倒くさくなってくる(笑)。←おいおい
とにかくクマの気が済むまで泣かせてあげよう、と決意したHARUKIは、しっかり抱きしめてたまま、クマが泣き止むのを待っていた。
今思うと、クマのこんな心の葛藤を理解し、引き受けることが出来たのはHARUKIが精神的に成長していたからだと思う。もし、若い頃のHARUKIだったら、おそらくクマの言ったことにオロオロし、二人の関係は終わっていただろう。
神様が、二人の再会をここまでひっぱったのには、理由があったんだなぁとこのときHARUKIはつくづく思ったのだ。
この出来事のあと、二人の気持ちは非常に前向きになった。 クマは、心の底をさらけ出した訳だし、HARUKIはそんなクマを引き受けようと決めたのだから。
それからクマは「そーか、HARUKIちゃんを描けばいいんだ」と言って、HARUKIをモデルにして、絵を描くことを始めた。
HARUKIもクマも美術系の専攻だったので、大学を卒業するときには卒業制作という名目で大きな作品を作る。 クマは、古めかしい電車の座席に座っている人々を彼独特のタッチで100号のキャンバスに描いた。その画面の中にひとりだけ白い仮面をつけた女性が象徴的に描かれていたのをHARUKIは明確に覚えている。 これはHARUKIの想像ではあるが、おそらくあれはHARUKIをイメージしていたのだろう。でもクマはHARUKIを描かなかった。 いや、きっと描けなかったのだ。
それがこの出来事を境に、おそらくクマの中で何かが開放されたのではないかと思う。
いざ本格的にヌードのモデルをやってみると、これはこれで結構つらい。 着衣ならまだ服で隠れている部分があるのでなんとかなるのだが、全身をまったく動かさずに長時間いるのは、かなり大変なのだ。
クマは言った。 「セザンヌがモデルをやっていた奥さんに言った言葉知ってる?」 HARUKI「知らない」 クマ「リンゴは動かない」
ちなみに、当時クマが描いた絵はHARUKIの寝顔が多い。理由はひとつ。 HARUKIが疲れてすぐ眠ってしまうから。←おーい!
こんな楽しい時間を持ちながら、二人は離婚に向けて動き出した。
最初の離婚で結婚というものに対して非常に懐疑的になっていたHARUKIは、二度目の結婚については、出来れば入籍はしたくなかった。 もっと言うと、同棲中に、お金以外に価値観を見出せない夫に、HARUKIとしては実は違和感を覚えていたのだ。
価値観が正反対で、共通の趣味もまったくもてない男と結婚して本当に大丈夫なんだろうか?とずーっと考えていた。
だが、勤務先の関係で同棲が1年を越えたときに「さすがに正式にしておかないとまずいんだよ」と彼に言われ、結婚したのだった。
だから、HARUKIの離婚話は簡単に進んだ。お金の話を除いては。
早春の金曜日の夜。 「明日は、船を出して海釣りに行く」とうれしそうに話す夫にHARUKIは言った。 「離婚して欲しい」 と。 すると夫は、なんの躊躇もなく答えた。 「いいよ」
同棲期間を含めて約5年、一緒に暮らした男はいとも簡単に答えたのだ。 へ?いいの?理由も聞かないの?
もちろん理由を聞かれたところで「愛する男と暮らしたいから」などと本当のことを言うほど、HARUKIだっておろかではない。それらしい理由を用意していたのだが、それも言わずに済んでしまった。
ちょっと拍子抜けはしたが、「なんて男らしいヤツだろう」とそのときHARUKIは思った。が、これは大間違いということが後でよーーーーくわかった。
彼は、HARUKIに対して愛情がなかったのだ。
離婚届は、翌月曜日には役所に出すことが出来た。←はやっ だが、それからが問題だった。
当時HARUKIは、夫と共同名義で建てた家に住んでいた。 持分は半分ずつ。
その家をどーするか?でもめたのだ。
夫は言った。 「お金の話が片付くまで、オレは家を出ないから」
それから、もめにもめた。 HARUKIはもう家なんてどーでもいいから縁が切りたいのに、ヤツは絶対に出て行かない。 「だったら私がとにかく家を出るから」とHARUKIが言うと「話し合いがつくまでは出て行かせない」と彼は、結婚しているときからは想像できないほど、HARUKIの行動を干渉した。
HARUKIの帰りの時間が予定より遅くなると道路に出てタバコを吸いながら待っていたり、言い合いの末HARUKIが玄関を出ようとすると、暴力こそふるわなかったが、ヤツは実力行使に出たりした。
本当に怖い日々だった。
家を売買する金額のことで無理難題をヤツはHARUKIに請求し続けた。何を根拠にそんな額がヤツの頭の中で算出されるのか、HARUKIにはまったくわからなかったが。 「HARUKIの持分を今の評価額で買ってくれればいいから」と言っても「それには応じられない」と言う。ヤツはどうもお金が欲しかったようだ。
最後は、もうヤクザと話しているような感じ。
もしかして、ヤツは離婚で儲けようとしてるのか?
それに気付いたとき、あぁ、これがこいつの本性なんだなぁ、とHARUKIは理解した。 そして思った。 離婚届だけは速攻で出しておいて本当に良かった、と。
確かにHARUKIが離婚を申し出たのだから、相手はそれなりの代償を求めてくるだろう。それはしょうがないと思う。でもそれにしたって限度があるだろうに。HARUKIはただのしがないサラリーマンなんだぞ。
それなりに好き合って暮らしていたと思っていた日々は一体なんだったんだろう。もしかしたら、そう思っていたのはHARUKIだけだったのではないか。
この時期、HARUKIはクマの前でよく泣いた。
一方、クマ。 離婚にあたってクマはすべてを妻に渡し、養育費をいくらいくら払うということなどを細かく妻と話し合っていた。
今の状況からは考えられないが(笑)順調に話し合いは進んでいた。まさに妻がそれで納得し、明日はハンコを押そうという夜、なんと!クマの本宅に泥棒が入ったのだ。←クマは泥棒に好かれるらしい(笑)
妻はパニック状態になり「家から男の人がいなくなるのは不安だから、やっぱり離婚はしたくない」と急に言い始めた。
それからの妻のかたくなさは、いまだにクマが離婚できない状況をみてもわかるのだが「離婚したくない」の一点張り。
その後、クマは離婚の話をしに行くたびに離婚届を書いて本宅に持って行っている。 数えたことはないけれど、もう20枚はゆうに越えているだろう(笑)。
半年かかって、ようやくHARUKIは、夫との話し合いに決着をつけた。 実に長かった。
最初の離婚のときもそうだったのだが、離婚を決めたときは実は、相手をひどく憎いとは思えない。だが、話し合いを進めていくとどんどん相手が憎くなっていく。 おそらく離婚という究極の事態に遭遇すると人間の本性が出てくるのだ。そして、相手に対する思いの真実も。 そして、それは「あぁ、やっぱり離婚を決めてよかった」と思える本性であり、真実なのだ。
10月のある日曜日。 荷物を持って、夫がやっと家を出て行った。
そして、その日の夜。 クマがHARUKIの家にやってきた。
それから今日までのクマとの暮らしは、まだまだ波乱万丈の揉め事だらけの日々。
でも、それはまた別の機会に。
2005年01月20日(木) |
クマとの馴れ初め その3 |
クマは再会した当時から、「いずれは離婚する」と言っていた。 HARUKI的には、へーー子供が二人もいてどーするんじゃい!と思っていたのだが、クマは「最悪でも定年退職のときには離婚するんだ」と必死でHARUKIに訴えていた。
で、今この有様かいっ!!と思わず突っ込みを入れたくなるが、それは置いといて。(前フリ終わり)
不倫というのは、本当につらい。相手に対する想いが強くなればなるほどそのつらさは化け物のように、巨大化してくる。
今、こうして亭主と飯を食っているときにクマも妻子と飯食ってるんだよなぁとついつい考えてしまうのだ。 自分だって同じ状況にあるにも関わらず、俄然クマの妻への嫉妬心が沸いてくる。本当に人間というのは自分勝手な生き物だなぁとつくづく思う。
おそらくクマも同じ気持ちだったのだろう、つらさに耐え切れなくて「もう別れよう」と言う言葉が、何度も何度も、それも交互に二人の間に出てくるのだ。 そのたびに、言い出しっぺじゃないほうが「そんなことは言わないで…」と相手をなだめにかかる。 そんな不毛な会話が、何度かわされたことか。
阪神淡路大震災で被害にあわれた方には、大変申し訳ないのだが、二人がヘトヘトになって付き合っているときに震災が起きた。 クマは言った。 「地震でも何でもいいから、妻と子供が一瞬にしてこの世からいなくなってくれたら、どんなに楽だろう」 と。 HARUKIなぞは、完全犯罪で夫を殺す方法はないだろうか?と真剣に考えたりもした。
今考えるとすごく怖い話ではあるが、真剣に不倫をしているとそこまで精神状態が追い込まれていくのだ。
それでも、HARUKIはクマが妻子を捨てるなんてことは考えられなかった。
「なんで奥さんとうまく行かないの?」
何度問いかけたことか。 そのたびに少しずつ聞かされるクマの悲惨な結婚生活は、クマの話を話半分に聞いてもちょっとクビをかしげたくなるものだった。
妻は、本当にクマのことが好きで結婚したんだろうか?
クマは言った。 「結婚前に数回デートしたんだけど」 っていうか、数回しかデートしてないんかい!
「公園や遊園地に行くときに、必ずお弁当を持ってきてくれるんだよ。それがすごく美味しくてさぁ。ところが、いざ結婚生活が始まってみたら、彼女、料理がすごく下手だったんだ。あとでわかったんだけど、デートのときに持ってきてたお弁当ってすべて彼女のお母さんが作ってたんだよね」
「オレを大事にしてくれる、っていう話だったから、結婚にも同意したし、彼女の実家に同居もしたんだけど」 クマの結婚への経緯は、クマが彼女のアプローチに同意して交際が始まったすぐあと、クマの親と妻の親が、速攻で結婚話を進めたらしい。とくにお金持ちでいいお家(←そんなもんあるんかい)のお嬢様だった彼女は、親掛かりの結婚を望んでいたとか。←だったらお見合いしろよっ!
「引っ越して行ったらさぁ、オレの描いた絵は、靴と一緒にすべてゲタ箱に入れられて、油絵の具も汚いから出しちゃいけないって。オレの持って行った荷物を捨てようとするから、実家に戻したりしてさ」 一時が万事こんな調子だったらしい。
とくに夜の生活については、あきれてものも言えなかった。 「オレがその気になっても、まず相手はしてくれない。してくれるのは、妊娠可能な時期だけ。完全にマグロだしね。ひどいときは、布団から手が出てくるんだよ」←おーい! よーするに妻は、クマとの肉体的な接触を極力避けようと努めていたらしい。
HARUKIは言った。 「なんで結婚なんかしたの?」
クマ「HARUKIちゃんと別れて人生投げてたからさ」
でも、クマは二人の子供を作り、父親の務めを果たすべく必死で仕事をした。身体が弱いというふれこみ(笑)の専業主婦の妻のために家事や子育ても手伝っていたのだ。
子供が出来てから、クマは妻の実家の庭に家を建てさせられた。 子供達のために大きな部屋がひとつずつ作られたが、クマのためには廊下のすみの三角形のスペースがあてがわれただけだった。
もちろん、親と別居になったところで妻の態度が変わるわけではない。
こうしてクマは、14年間かけて、どんどん精神状態を悪化させていった。
ストレスから憩室炎になり腸閉塞を起こしかけて、死にぞこなったこともあったというし、さらには、ウツがひどくなり、心療内科にも通っていたという。 そして、職場の女性と浮気までしていたのだ。
絵描きというのは、呼吸をするのと同じように、ごくごく自然に思うがままに絵を描くものだとHARUKIは思う。 これだけゆがめられてしまった精神では、絵なんか描けるわけがない。
もちろんこんな状態だって、クマはクロッキーやデッサンは職場で毎日のようにやっていたらしい。だが、これは作品ではない。 単なる腕の修練でしかないのだ。
HARUKIはクマと会う度に「絵、描かないの?」と言い続けた。 クマは最初のうちは「うーん」と言うばかりだったが、HARUKIとの付き合いが進むにつれて「絵、描けるかも」と言い始めた。
そして、付き合い始めて1年もたった頃だろうか、クマが決意した。 「オレ、絵描きたいから、家を出るよ」
クマが借りたのは、台所とシステムバス付きのボロい8畳間。そこへ、クマは家から徐々に荷物を運び出し、最初のうちこそ寝るのは家に帰るようにしていたが、いつしか、そこで寝泊りするようになった。 妻には「アトリエを借りたから」と話していたらしい。
その部屋は、HARUKIの家からは、自転車で20分くらいのところにあった。 HARUKIは仕事柄時間が不規則なのは当たり前なので、仕事が終わるとクマの待つ部屋に通った。
今思うと当時の夫になんでバレなかったのだろう?と疑問なのだが、彼は自分以外の人間は愛せないヤツなので、HARUKIの行動に対してあまり興味もなかったようだ。 おそらく「仕事が忙しい」というHARUKIの言い訳で、納得していたのだと思う。
部屋を借りてから、最初のうちはそれこそスケッチ程度しかしていなかったクマだったが、徐々にキャンバスに向かう日が多くなっていった。 公園のすぐ近くにある部屋だったので、景色を描いたり、HARUKIにはよくわからなかったが、抽象画を描いたり。
作品が出来るとうれしそうにクマは、HARUKIに絵を見せてくれていた。
つかの間ではあったが平穏な日々が続いていたある日、その後の二人の人生を決定づけるような出来事が起きた。
2005年01月19日(水) |
クマとの馴れ初め その2 |
昨夜の日記を書いたあとクマに聞いてみた。 「なんで4年のとき、私の前にずぅえったい顔出さなかったの?」 クマは一瞬考えたようだったが、一言小さな声で言った。
「すごく好きだったからだよ」
えぇぇぇぇぇぇ、そぉなのぉぉぉぉ?←情緒のかけらもないヤツ っていうか、二股かけてたHARUKIもそりゃ悪いけど、プロポーズを断ったことに傷ついてたってこと? まだ若かったんだから、結婚だけが人生じゃないと思うんだけど。←いくつになっても所詮変わらんヤツ
クマはさらに言った。 「ひとつだけAじゃなかった科目は、教授とケンカして単位もらえなくて、他の教授で取り直したからだからなんだよ〜」 はい、はい、はい、わかってます!キミはHARUKIと違って優秀だったもんね。プンプン。←ひがんでいるらしい
さて、美術関係とは程遠い職種に就職したHARUKI。←いきなり本題 一方クマは、取った資格を生かし中学校の美術の教員になった。
社会人になってからは、かつての同級生から個展やグループ展の案内状が届くようになった。 もしかしたらクマともう一度会えるのでは?と思うHARUKIは、こまめに顔を出すことに。 だが、そこで顔を合わせる同級生たちは「研修会でクマに会った」とか「学校が荒れてて大変らしいよ」など情報は流してくれるのだが、それ以上のことはまったく教えてくれない。
やっぱりクマには嫌われたんだよなぁぁ、とHARUKIは確信し、いつしか仕事の忙しさにかまけて、クマのことはあまり考えなくなっていた。
学生時代に付き合っていた司法試験浪人のヤツは、HARUKIの就職とともに司法試験をあきらめ、公務員試験を受けて裁判所の書記官に。 彼はHARUKIとの結婚を考えていたようだが、仕事が面白くなり始めたHARUKIは、日本中を転勤で点々とするヤツについていく気など毛頭なかったので、あっさり別れた。←おいおい
そして、23歳のとき、HARUKIは仕事で知り合った5つ年上の男と結婚した。 結婚式当日。披露宴のあとのいわゆるお見送りのときに、式に参加してくれていた同級生の一人(♂)がHARUKIにこっそり言った。 「クマさんはね○月○日結納で、○月○日に結婚式だって」 へ?そーなの? なんで、今、そーいうこと言うわけ?
まぁ、私も結婚するし、クマも無事結婚するなら、それはそれでメデタシ、メデタシだよね。
とHARUKIはそのとき思ったのだった。
HARUKIが傷つけた男とはいえ、クマのことは嫌いで別れたわけではない。機会があればあやまりたいと思っていた。←かなり傲慢 そこでもともとわりとマメなHARUKIは、みなさんに出していた季節の挨拶状を必ずクマにも出すようになった。 もちろん返事など期待していなかった。でも、なぜかクマからは必ず返事が返ってくる。 それを14年間繰り返していたのだ。
14年の間に、HARUKIはめちゃめちゃ過酷で特殊な仕事(笑)に転職をしたり、最初の亭主と離婚したり、かなりいろいろな出来事があった。時候の挨拶の中に出来事を書く習慣のあるHARUKIだったから、クマはそれを逐一把握していたことになる。そしてHARUKIも、クマがマスオさん(笑)になったことや子供が生まれたことを知っていた。
クマと再会してから聞いたのだが、HARUKIが最初の離婚をした29歳のときに、どうも手紙をくれていたらしい。 実はHARUKIはその手紙は見ていない。存在すら知らなかった。結婚して住んでいたマンションを最後に片付けたのは、当時の亭主なのでおそらく彼が抹殺したのだろう。 今となっては後の祭りではあるが、もし、その手紙を見ていればHARUKIとクマの人生は変わっていたかもしれない。
さらに、再会する1年前までクマが4年間勤めていた学校は、HARUKIの勤める会社のすぐ近く。利用する駅も改札口も同じだった。 でもただの一度として、会うことはなかったのだ。 普通だったら、縁があれば偶然会えそうな気もするのだが。
HARUKIは思う。 もし神様がいるとしたら、HARUKIとクマは、神様に「まだ再会してはいけない」と決められていたのではないかと。
そして、HARUKI34歳、クマ35歳のとき、時が満ちた。
HARUKIは仕事は順調だったが、私生活的には、二度目の結婚をした後でかなり不本意な日々を過ごしていた。
そんなある日、大学時代の同級生が、ベーチェット病という難病にかかり入院した。この病気は、かかった人にもよるが、最終的には失明するかもしれないという芸術を生業としている人間(もちろんどんな人にでもだが)には、とくに厳しいもの。
あまり連絡を取り合うこともなくなっていたクラスメート達は「彼のために何か出来ることがあれば」と急にどよめきたった。
HARUKIは、おそるおそるクマに事情を書いた手紙を出した。するとクマからすぐさま返事が。
そして運命の再会の日が来た。 場所は銀座。たまたま銀座の画廊で同級生の個展をやっていたので、それを機会に会おうということになったのだ。
最初は、友人達を交えての会談だったので1対1での話は出来なかったのだが、クマのHARUKIに対する態度は、HARUKIの前から姿を消した当時とは打って変わって、すごく友好的。 あれ?なんでだろう? あのときのことは怒ってないの?
HARUKIは拍子抜けしたような、安心したような複雑な気持ちだった。
その後ベーチェット病の友達のためにあれをしよう、これをしようといろいろ話がまとまり、クマとHARUKIは個別で会うことになった。 でもクマも家庭持ちだから、頻繁に会うことも出来ない。
HARUKIの記憶の中で一番鮮烈だったのは、クマが家族連れで某公園でバーベキューをやっているから、その近くの駅で落ち合おうと言われたとき。
夏の暑いさなか、日に焼けたクマが大汗をかきながら、友人のために用意したカセットテープを持って現れた。
あぁ、いいお父さんやってるんだなぁ。
HARUKIは素朴にそう思ったのだ。
そして、秋のある日。友人のために計画したこともほぼ終了し、もうクマと会う事もなくなるんだなぁとHARUKIは思いながらクマに会った。用事が済んだ後、なんとなく晩御飯を食べようということになった。
食事が終わり、別れがたかったHARUKIとクマは「散歩をしよう」と肌寒い秋風が吹き始めた新宿の某公園に出向いた。
ベンチに座って、HARUKIは言った。 「もうこれで終わりになるのは、私、嫌だ…」
クマはHARUKIを後ろから抱きしめながら言った。 「オレも嫌だ」
今でも忘れられない。新宿の高層ビルの夜景が、やけに澄んできれいだったことを。
それから、HARUKIとクマの怒涛のダブル不倫の日々が始まった。
付き合い始めて、とにかくショックだったのは、あれだけ絵を描くのが好きだったクマが、結婚してからの10年の間に、油絵の作品を1枚も描いていないということだった。理由は、妻が油絵の具を嫌っていたということもあるが、クマ自身の精神状態がズタボロだったからなのだ。
HARUKIは、別にクマの家庭を壊すつもりもなかった。でも、とにかくクマにもう一度絵を描いて欲しい、それだけを考えていた。
2005年01月18日(火) |
クマとの馴れ初め その1 |
HARUKIは、自分でも信じられないが、受験したのは某大学の教育学部の美術専攻科だった。 クマはそもそも絵描きを目指していたので、本来なら某芸大に行きたかったらしいのだが、受からずに浪人していた。
そして、HARUKIは奇跡的にその学部に受かり、間違って(笑)進学した。クマは「このまま浪人をしていても」と考えたらしく、せっかく美大に受かっていたのに、なぜかHARUKIと同じ学校を選んだのだった。
HARUKIの受かった学部は、美術専攻の中でもとくに実技を重視しているクラス。たった30人しかいないクラスの中のほぼ85%が、芸大浪人をしていた人たちだったので、新入生と言っても最年長のヤツは28歳(大汗)。
HARUKIは、授業が始まったその日に「あぁ、この専攻を選んだのは間違っていたぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」(←後の祭り)とひどく後悔した。なぜなら周囲の人間はめちゃめちゃ絵がうまかったのである(号泣)。 とくにクマの絵のうまさは群を抜いていて、なんでこんな絵がうまい人と一緒にイーゼルを並べないといかんのだろう、とHARUKIは落ちこぼれ感300%で日々グレそうになりながら授業に通っていた(号泣)。
後でクマに聞いたところ、入学してすぐ新入生の遠足のようなものがあったのだが、その時点でクマはHARUKIのことが好きになったんだそうだ。←ホントかぁ?(笑) 一方HARUKIは、ただの味噌っかすだと自分で思っていたので、めちゃめちゃ絵のうまいクマなどは、雲の上の人。
そんなHARUKIでも、一応BFは出来た。だが、そいつとはちょっといろいろあって(汗)半年くらいで別れてしまった。 その後、HARUKIは、学校外の男と付き合い始めた。この男は司法試験浪人をしていた7つも年上のヤツ。ヤツは基本が受験勉強なので付き合うと言っても、試験がせまる数ヶ月前からは、まったく会えなくなる。 その期間は、HARUKIはフリー。←やりたい放題とも言う(笑)
一方クマ。HARUKIの記憶では、1年の夏ごろには付き合っている女がいたと思うのだが、クマが言うにはすぐ別れたらしい。
そして大学3年になった頃。 クマがHARUKIに交際を申し込んできた。 調度その時期は、HARUKIのやりたい放題の時期(笑)だったので「付き合っている男がいるけどいいのか?」と何度も念を押したにも関わらず、クマは「かまわない」と言うので、付き合いが始まったのだった。
3年にもなると授業も細かい専攻に分かれていたので、絵が苦手なHARUKIは染織を専攻していた。もちろんクマは絵画専攻。 卒業に向けて単位の計算をしていたら、単位が足りないことに気付いたHARUKI。しょうがなく絵画の授業を一コマ取ることにした。
すると教授が言った。 「モデル(もちろん着衣)やりなさい。それで単位あげるから」 わーい!どうせ描いたって、Cに決まってるんだから。 めちゃめちゃうれしいご提案である。今考えるとこんないい加減なことでいいのかなぁとは思うが、それが美術科の有り難いところである(笑)。
というレベルのHARUKIだから、成績優秀なクマは、この上ない助っ人だった。ちなみについ最近聞いた話なのだが、クマは、たった一つの科目を除いてすべてAだったという。すげーーーーーーー。
おかげで非常に楽しい付き合いが始まった。←おいおい
再会してから知ったのだが、クマは子供の頃から無類の漫画やアニメ好き。ついでに言うと、お笑い(漫才や落語)好き。でも、当時クマが貸してくれる本は、なんだか難しい本ばかりでそんな趣味があるなんておくびにも出さなかった。HARUKIは「クマと付き合うのは大変だぁぁぁぁ」といつも思っていたくらい。 それだけクマはHARUKIにカッコをつけていたのだろう。
今考えると、当時クマがちゃんとスを出してくれていれば、ここまでこじれずにすんなり行けたような気もするのだが。ま、それはいっか。
HARUKIのやりたい放題の時期が終わってからもクマとの交際は続き、当時HARUKIは二股になっていた。←今考えるとひでぇ話 学校外の男ともなんとなく別れられないし、クマとの付き合いもやめられないし。
さて、4年になろうという頃になると進路も決めないといけないので、みんななんとなく気ぜわしくなってくる。
今でも忘れられない。 吉祥寺にある冬枯れの井の頭公園でいつものようにデートしていたとき、クマがいきなり言ったのだ。
「ボクのお嫁さんになってくれないかなぁ…」
どっひゃぁぁぁぁぁぁぁ。いきなりかい! HARUKIは、とにかく卒業して就職して、自分で金を稼げる人間になろうと決意していたので、当時は“結婚”などということは、まったく頭になかった。 二股になっていても別れられないのだから、もちろんクマのことは好きだった。でも、いっつもクマにいろんなことの面倒をみてもらっていたので、このままクマと一緒にいると自分がダメになるかもしれない、と思って悩んでいたのだ。
自立のさまたげになる男と付き合い続け、そのまま結婚になだれ込むのはいかがなものか、と。
さらにHARUKIは、育った家庭環境のせいで、世間でいうところの「結婚してごく普通の家庭を作る」というイメージが、当時、自分の中でどうしてもわかなかった。 この点については、30過ぎてからたっぷり自分探しの旅をしたおかげでいろいろ修正することが出来たのだが、若かったHARUKIには、それが精一杯の結論。
そこでHARUKIは「今は結婚なんて考えられない」とクマに言った。
この言葉に打ちのめされたらしいクマは、一通の手紙を残し、HARUKIの前から姿を消した。
その後、1年間。同じ学校に通っているのに、絶対HARUKIと会わないように、クマは行動し続けたのだ。 もちろん専攻が違うので、4年になると同じ授業を取ることはない。それでも同じ学年だから顔をあわせる機会は多々ある。おそらく会いそうなときは、欠席するなどして、クマはそれを巧妙に避けたのだろう。 どーーーーしてもHARUKIはクマと顔を合わすことが出来なかったのだ。
HARUKI的には、嫌いになって別れたわけではないし、「今はまだ結婚は考えられない」と言う答えで、こんな仕打ちをされたのでは、悔いが残る。
友人を通して、「なんとかもう一度話をしたい」と最後の1年間は、言い続けていたのだが、それもかなわなかった。
ところが、これも後でわかったことなのだが、間に入っていた友人たちが、どうもクマにきちんとHARUKIのこの思いを伝えてくれていなかったらしい。逆にクマの方は、「HARUKIちゃんには、年上の彼氏がいるのだから、身を引け」と言われていたとか。
クマは、卒業式にはちゃんと出席していたらしいのだが、クラスのほうには現れなかった。 そして、HARUKI的には、クマに会える最後のチャンスである謝恩会。これにもクマはHARUKIとの接触を避けるために、参加しなかった。
ここまで来ると、HARUKIは「完全に嫌われた」と思うしかない。
こうしてHARUKIは、クマへのなんだか納得のいかない想いを抱えたまま就職し、新しい人生をスタートした。
昨夜。 ベッドに入って、急に思い出した。
そうだ!クマは浮気の前科者だったんだぁぁぁ!!←わざわざ大きな文字にしなくても(笑)
HARUKIとクマは大学時代に付き合っていたが、卒業前に別れた。そして再会するまでの空白の14年の間に、クマは結婚して2人の子供をもうけ、HARUKIは2バツになっていた(正しくはクマと再会してから2度目の離婚をした)。
だから、HARUKIとクマが再会して付き合い始めたときには、クマもHARUKIもダブル不倫の形になっていたのだから、そういう意味ではクマは妻に対して浮気をしていたことになる。 でも今こうして、クマはHARUKIと同居してもう8年以上たっているわけで、言ってみれば、HARUKIとの付き合いは浮気というよりも、本気の不倫ということになる。
だから、クマの浮気騒ぎというのはHARUKIとのことではない。
HARUKI「キミ、前科一犯だったじゃない」 クマ「え?オレ?」 HARUKI「そーだよ〜。私と再会する前に、浮気したことあるって言ってたじゃない」 クマ「え?」 一瞬考えるクマ。←考えるなよ
クマ「思い出したぁぁぁぁぁ。そーだったぁぁぁぁ」 なんだかなぁぁ。
HARUKI「彼女と付き合ったのって、第一子が生まれたとき?それとも第二子のとき?」 クマ「忘れたぁぁぁ」←おーい! HARUKI「最初の勤務先だったんだよね?」 クマ「うん」 HARUKI「最初の勤務先には何年いたの?」 クマ「6年かなぁ」 HARUKI「キミが就職したのが23で、下の子が今、15だから……」 なんで、HARUKIがこんなこと計算してるんだか。
HARUKI「第二子誕生のときじゃん!」 クマ「そっかぁぁぁ…」 世間のご多分に漏れず、クマの浮気も妻の妊娠・出産の時なのだった(笑)。
クマの話を覚えているかぎり統合すると、同じ職場のちょっと年下のおねーさんとクマは一緒に仕事をしていた。おねーさんはもちろん独身。意気投合していた二人は、そのまま不倫関係に。
そのおねーさんは、もともと独身の彼氏がいたらしく、クマと付き合い始めたせいで、その彼との付き合いをどーするか?を考えていたらしい。←よーするに結婚という言葉が彼女の頭にはあったのだろう そして、クマに離婚を迫っていた。ところが、クマはどうしても離婚の決意が出来ず、煮え切らない態度に嫌気がさしたらしい(注:これはHARUKIの想像120%)おねーさんは、最終的に、その独身の彼との付き合いを選び、結局二人は別れてしまったとか。
いや、HARUKIとこんな状態になっていたって、さらに言うと決意してたって、離婚が出来ないクマなんだから、ちょっと不倫したくらいで離婚を迫ろうっていう考えがそもそも甘いよね、そのおねーさん(笑)。←おいおい
HARUKI「忘れちゃダメじゃん!」 クマ「………」 HARUKI「よく主婦達は言うよ“あのとき付き合っていた彼と結婚してたら人生変わってたと思う”って」 クマ「へーーーそんなもんなの?」 HARUKI「ほら、亭主との付き合いも長くなると、いろいろあーだったら、こーだったらって想像してみたくなるもんらしいからさぁ」 クマ「ふーん」 HARUKI「それだけ結婚生活に満足してないってことだとは思うけど」 クマ「なるほど〜」 HARUKI「彼女もおりにふれて、キミのこと思い出してるかもしれないし」 クマ「えぇぇぇ、そーかなぁ」 ダメだこりゃ。
そのおねーさんはクマと別れたあと、すぐさま遠隔地(北陸地方)に引っ越してしまったらしい。HARUKIのこれまた想像ではあるが、そこまでするってことは、不倫と別れが相当つらかったんだろう。別にそんな極端なことしなくても〜とHARUKIは思ってしまうのだが(笑)。
まったく罪なヤツだ、クマったら。
ここまで考えてHARUKIは思った。 へーーーークマったら、もてるんだぁ。 イヤもてたんだぁ…か?(笑)
本宅の妻は、クマが浮気してたなんて知ってるのかなぁとちょっと思ったりして。 まぁ、何年も家に帰らない夫のそんな些細な浮気なんて、知ってたとしても、もうぶっ飛んでるとは思うけど(笑)。
クマから「昨日はスゴイ夢みたんだよ」とよく聞かされるのだが、HARUKIはあまり夢を覚えていない。 っていうか、最近夢なんかみてるのかなぁと思っていた。
今朝。 能を見に行くので「早起きしなくちゃ〜」と思いながら昨夜寝たせいか、早朝トト=^・・^=がクマを起こしにきた気配で、いつもなら絶対目など覚めないのに、今日はパッと目が覚めた。 おそらく睡眠の途中に起こされたのだろう。おかげで、夢の記憶も生々しかった。
時代は不明(少なくとも現在ではない)。クマとHARUKIは名古屋(←なぜ名古屋?)にいて、帰りの時間を気にしながら晩御飯を食べていた。食事が出てくるのが遅くて、結局帰りの電車に間に合わないことになり、その店に泊まることになった。すると店のおかみが「クマの夜のお相手をします」とやってきた。さらに、もう一人若い女性も。 クマは喜んでいて、HARUKIは怒ったまま、フェイドアウト。 さらに続きがあり、夏、どこかの食堂で昼ごはんを食べていたHARUKIとクマ。←なんでいっつも飯食っているのだろう? そこへ、前出の若いねーちゃんがクマを追いかけてやってきた、とHARUKIの中学校時代の友人が、HARUKIに御注進。HARUKIは怒って店から飛び出す。
という内容の夢だった。 他人様の夢の話って「くだらねぇぇぇ」と思うのが普通だと思うのだが(←だったら書くなよ!)、こんな夢を見たHARUKIとしては、心中穏やかではない。←おーい!
この話をクマにした。 クマ「え?なんかオレ悪いことした?」 HARUKI「だって浮気してたよ」 クマ「だからぁぁぁ、それHARUKIちゃんの夢の中の話だろ?」 HARUKI「うん」 クマ「それ、どーしよーもないよ」 HARUKI「そうかなぁ」←ただのいちゃもん クマ「だって、オレ関係ないしさぁ」←かわいそう HARUKI「うれしそうだったよ」←しつこい クマ「わかったよ、夢に出て、夢の中であやまればいいんだな」 HARUKI「そうだねぇ、でも許さないかも」 クマ「………………」←あきれたらしい
能を見た帰りに、某デパートのバーゲンに行ったHARUKIとクマ。 気に入った靴があったので買おうとしていたら、クマが言った。 クマ「オレが買うよ」 HARUKI「へ?なんで?」 クマ「プレゼント」 HARUKI「へーーー、浮気したお詫び?」←まだ言ってるし クマ「違うってば!遅くなったけど誕生日プレゼント」 HARUKI「わかってますって。でもさぁ、浮気の夢を見た度になんか買ってもらっうっていうのもいいかもね」 クマ「言いたい放題だね、それ」 HARUKI「いえ、そんなことは………」 そんなに夢見ないんだけどなぁ、HARUKIの場合。←おいおいおい
クマが「そういえば、パカパカでさぁ…」と話してくれた悲惨な浮気話。
ちなみにこの「パカパカ」というのは、正しくは「宮川賢のパカパカ行進曲」というクマが大好きなAMラジオ放送である。毎週土曜日の午後、聴取者が失敗談やバカ話を電話で話すというとんでもない聴取者参加番組。
電話に出ている男性(40代)は、スナックのおねーさんとやっと温泉旅行にまでこぎつけルンルンだった。うまくことが運び翌朝。旅館の食堂でどうも知った顔の家族連れと出くわした。その男性は「誰だっけなぁ?」と思っていたのだが、浮気相手のおねーさんはよせばいいのに、気をきかせて「いつも主人がお世話になっております」とその家族に自分が妻のフリをして挨拶した。おねーさんは、せいぜい仕事関係の知り合いくらいだろうと判断したのだ。 が!!!!!!!実はその家族、男性が住むマンションのお隣の部屋の一族だったのだ。そのファミリーの奥さんに写メールを撮られ、速攻で妻にそれを送られたその男性。妻からはガンガンメールが来る上に、「今すぐ帰って来なさい」と電話はかかってくるし、大変な目にあったとか。
HARUKI「あはははははは!」 クマ「もう言い訳なんか出来ないだろうなぁ」 HARUKI「でもするんだよ、言い訳。しなくちゃいけないんだよ」 クマ「そうかなぁ」 HARUKI「普通の妻はね、現場を踏み込まれても“してません”って言って欲しいものなんだって」 クマ「ふーん。オレ、そーいうおいしい思いしたことないからなぁ」 HARUKI「はい?」 クマ「いや、オレ、もてないからさぁ。据え膳食うとか食わないなんていう状況になったことないんだよ」 HARUKI「へぇぇぇぇぇぇぇ」←信用していないらしい
そいういえば、クマは日ごろから風俗は嫌いだと言っている。←でも若いころはAVマニアだった マジに好きにならなければ寝られないとも言っていた。←でも妻とは寝ていたわけだし ま、「女房思うほど亭主もてず」っていう言葉も昔からあるくらいだから。←正しくはHARUKIは内縁の妻だけど
HARUKIの性格だとクマが浮気したら、やっぱり許せないだろうなぁ。
夢のおかげでつまらんことを1日考えてしまった今日のHARUKIだった。ふぅ。
昨夜。 HARUKIがこたつに入ってエクレアを食べていると、ムー=^、、^=がヒゲにクリームをいっぱいつけて、満足そうに顔を洗っていた。←おーい! はい? もしかして、クマ? HARUKIは言った。 「ムー=^、、^=にそんなにクリームやったらダメだよ〜」
するとクマは怪訝そうな顔で言った。 「オレ、指先にちょこっとクリームつけて、それをなめさせて終わったよ」 えぇ? とすると?
うっそーーーーー! HARUKIが食べていたエクレアのお尻の部分がパンクして、クリームが、着ていたGAPの紺のフリースとこたつ布団にたっぷりたれていたのだ(悲)。←もっと早く気付けよ! はっと見るとHAL=^..^=もクリームを必死になめている。 いかーーーーん!!
ネコをよけながら大急ぎで、こたつ布団に落ちていたクリームをふき取るHARUKIとクマ。←かなり大量だったらしい
あとはフリースの袖についたクリームだ。 一応ふいたのだが、きれいにとれるわけでもないので速攻で洗濯物行き。
HARUKIが別のフリースに着替えて、またこたつに戻るとクマが言った。 クマ「あれ、HARUKIちゃん、着替えたんだよね?」 HARUKI「うん」 クマ「さっき着てたのとどこが違うの?」
えっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ(大汗)。 違うんだってばぁぁぁぁ!!!!!!!
しょうがないのでHARUKIは言った。 HARUKI「これ、浜さんのフリースと言います」 クマ「へ?」 HARUKI「あれ?知らない?“時間ですよ”の浜さん」 クマ「知ってるよ、樹木希林がやってた浜さんだよね」
おもむろに説明を始めるHARUKI。
“時間ですよ”をご存知ない方のためにちょっと説明。この“時間ですよ”というのはテレビドラマで、今から30年以上前に放映されていた、お風呂屋さん「松の湯」を舞台にした人情劇。樹木希林の他には、森光子、堺正章、浅田美代子、天地真理などが出演していた。
問題の浜さんなのだが、「松の湯」の使用人で、いっつも丈が長めのごくごく普通の地味なスカート(色は忘れた)をはいていた。 使用人仲間の堺正章だか、浅田美代子が「浜さんいっつも同じスカートはいてるね。たまには洗濯すれば?」みたいなことを言った。それを聞いた浜さんが怒った。 「失礼ね、ちゃんと洗濯してるわよ」 そう言って、浜さんが出してきたのはまったく同じ数枚のスカート。
それ以来、HARUKI家では、同じ服を何枚も持っていると「浜さんの○○」と言うことにしている。
ちなみにHARUKIも気に入ってしまうとまったく同じ服を何枚も買ってしまう浜さんなのだった(汗)。
HARUKI「一応ですね、これ去年買ったヤツで、さっき脱いだのは一昨年買ったヤツです」 クマ「わかんないよ〜」 そりゃ、そーだ。見た目もなにもまったく同じだから。 HARUKIはさらに説明を始めた。
HARUKI「ちなみにですねぇ、風呂上りにパジャマの上に来ているGAPのフリースは、これとはまた別のものなんです」 クマ「へ?そーだったの?」 ガーーーーン!
クマ「いや、いっつも同じのを着ているなぁとは思ってたんだけど」
そこでHARUKIは決意した。 脱!!浜さんのフリース!!!!
今日。 HARUKI「今日は、ユニクロへ行こうと思います」 クマ「どしたの?」 HARUKI「脱!!浜さんのフリース!!!!」 クマ「はい、はい、はい」
雨の中、近所のユニクロへ行ったHARUKIとクマ。 うーんと、やっぱり気入らないなぁぁぁぁ。 HARUKIが悩んでいるとクマが笑いながら言った。
「やっぱりGAPに行った方が良かった?」
うえーーーーーーーーーーーん、見透かされてるよ〜。
HARUKI「いいえ、買います。フリース!」←意地
妥協できるものがあったので1枚だけ買ったHARUKI。 HARUKI「これで浜さんから脱却できます」 クマ「良かったね」
こうして、辛うじて浜さんから脱却したHARUKIだったが、なんとなく気に入らない。
あぁ、やっぱり最初からGAPに行くべきだったかも(笑)。←大バカ者
会社でデスクワークをしていたHARUKI。いい加減あきてきたので必死で仕事をしている職場のKさん(30代前半の女性)に昨日と同じ話をした。←しつこい←おまけに迷惑 ちなみにKさんもWさんのことは仕事の関係で多少面識はある。
HARUKI「なんでもてるんだろうなぁ」 Kさん「あのやさしそうな雰囲気がいいんじゃないですかぁ?」 HARUKI「やっぱり、そうかぁ。あとねY(昨日の友人)とね、服装もポイントか?って話にはなったんだわ」 Kさん「それはあるかも」 HARUKI「すると3階のS。彼女ももてるのかなぁ」 ちなみにこの3階のSというのは、HARUKIと同期の女で、離婚して今はシングルマザー。体格的にはHARUKIよりもはっきり言ってデブ。←おいおい ところが白黒の豹柄のぴちぴちのニットスーツ(それもミニ)にじゃらじゃらとした鎖のベルトなど平気でしてくるのだ。HARUKIはいっつも「そんな服、どこに売ってるんじゃい!」と思って見ているのだが。
Kさん「もてるらしいですよ、Sさん。それも年下の子に」 えぇぇぇぇぇ、そーなのぉぉぉ?(驚愕) Kさん「若い男の子と飲み歩いてるのは、私も目撃しましたから」 ひえぇぇぇぇぇぇ。
HARUKI「私もミニスカートにストッキングにするかなぁ」 Kさん「やめてくださいよ〜。みなさんが不審に思うから。それでHARUKIさん本人に聞けないから、私に“どーしたの?HARUKIさん?”って…聞かれまくりになるんですからぁ」 あはははは、そりゃそーだ。
そーじゃなくて! HARUKI「やっぱりフェロモンの問題かなぁ」 Kさん「ホラ、3階のTさん。彼女、すごいじゃないですかぁフェロモン」 ちなみにこのTさんと言うのは、30代半ば。それなりに美人な上にフワフワしたしゃべり方が特徴で、女性から見ても“女っぽ〜い”人である。つい最近結婚したばかり。
HARUKI「うん、わかる」 Kさん「Tさんって、最初私が入った部署にいたじゃないですかぁ。あの頃からすごい女っぽいとは思ってたんですけど、あれから10年。結婚した今でも若い男の子にもてまくりらしいですよ」 HARUKI「そーなの?」 Kさん「そーなんです」 HARUKI「フェロモンって年齢に関係ないってことか」 Kさん「ですね。出てる人は出続けてるってことですよ、きっと」 HARUKI・Kさん「……………」←すでに枯れてる感のある二人
HARUKI「あとね、男と寝たいと思う心意気。それもポイントだよね」 Kさん「3階にいるMさん。私なんか、話しているともう“参りましたぁ”って感じですから」 ちなみにこのMという女は、やっぱりHARUKIと同期。ずっと負け犬なのだが、最近は12も年下のにーちゃんを恋人にして社内で評判になっている。
HARUKI「彼女、若い男と付き合っているせいかなぁ」 Kさん「それもあるかもしれませんけど、どっかが違うんですよ、きっと。そーいうことに対する思い入れとかフェロモンの量が私達と!」 HARUKI「そうかぁ…DNAの問題かなぁ」←違うと思う Kさん「そういえばTさんのお母さんのお葬式に行ったときに、遺影を見たんですけど、やっぱり女っぽい人でした」 HARUKI「にゃるほど〜」 Kさん「うちなんか、まったく母親がそーいう人じゃなかったんで」 HARUKI「うちは母親はそーいう女だけど…」 Kさん「HARUKIさんちはお姉さんに遺伝したんじゃないですか?」 HARUKI「かもねぇ。Kんちは、おばーちゃんは?」←そーいうことまで聞くか?普通! Kさん「おばーちゃんはすごくもてた人らしいんですよね」 HARUKI「お母さんには遺伝しなかったのかぁ」 Kさん「だったら隔世遺伝して欲しいですよ!」 HARUKI・Kさん「……………………」←なんで自分に遺伝しなかったのかを考えてかなり悔しいらしい二人
Kさん「ピンクの下着がいいらしいですよ」 HARUKI「なにが?」 Kさん「女性ホルモンが出易くなるんですって」 HARUKI「え?そーなのぉ?」 Kさん「だそうです」 HARUKI「私なんか黒とか紺とか濃い色ばっかりだよ」←いきなりの告白 Kさん「私もついつい水色とか買っちゃうんですよね」←負けずに告白 HARUKI・Kさん「…………………………」←今度買うときは絶対ピンクにしようと心に誓ったらしい二人
その後、何事もなかったかのように二人が仕事に戻ったのは言うまでも無い。
冷えるのもいやだけど、ピンクの下着もちょっちいやだなぁぁ。 ま、どうせ見るのはクマだけなんだけど。 “もてる女”への道は険しいなぁと今日も実感したHARUKIだった(笑)。
HARUKIの友人で年齢は二つ上、もちろん夫と子供持ちのWさん。 久しぶりに彼女に会った。
ここ数年、いっつも付き合っている男がいる彼女。
昨年までは、某業界ではめちゃ有名人でお金持ちの大企業のエライ人と付き合っていた。 が、彼が仕事の関係で4月に勤務先が変わり、遠恋になってしまったために、別れたと言う。
まぁ、不倫で遠恋はきついだろう。ふむふむ。
夏以降は、某中小企業(とはいえ自前の工場を海外に持つ)の社長で、本社が関西にあるので単身赴任中の妻子はあっちに在住の、男と付き合っているという。ちなみにその社長さん、都内の一等地にマンションを持っている。
うーんと。
HARUKI「どこで知り合ったの?」 Wさん「友達と行った飲み屋さんで。友達の知り合いだったの彼〜」 HARUKI「年齢は?」 Wさん「50代半ば」
しっかし、なんでこうもてるのかなぁ、Wさん。それも金持ち男に!!
この話を負け犬仲間の同世代の友人に話した。 HARUKI「彼女、また新しい男できたんだって。また金持ちみたいだよ〜」 友人「なんで?」 HARUKI「私も知りたい」
実はWさん、世間で言うところのいわゆるスタイルが良くて、美人というわけではない。どちらかというと目立たない地味なタイプ。でも、いつもニコニコしていて、とてもやさしい雰囲気の人ではある。さらに、めちゃめちゃ酒好き。
友人「肌がきれいだともてるらしいよ」 HARUKI「彼女、格別肌がきれいってわけじゃないしなぁ」 友人「そうだねぇ」
友人「大体さぁ、おごってくれるような男と今まで一度でも付き合ったことある?」 HARUKI「ない!」 友人「私もない。よくて割り勘だよね」 HARUKI「んだ、んだ」 友人「私なんかまた彼氏にスーツ買ってあげちゃったもん、この間」←しがないリーマンと不倫中 HARUKI「クマに貸した金はまったく戻ってくる気配はありません」 友人・HARUKI「………………」←ちょっちむなしい
友人「きっと同性にはわからないフェロモンが出てるんだろうねぇ」 HARUKI「っていうか、クマ以外の男に自分の裸体をさらす勇気なんかないぞ、私」 友人「デートってさぁ、夜景見て飯食って、なごんで終わりだわ、最近」 HARUKI「この歳になったら、寝るなんて二の次じゃないか?それより楽しいこといっぱいあるからさぁ」 友人「そーだよ。盛りのついたネコじゃないんだから」 HARUKI「きっと彼女は、まだ男と寝ることに情熱があるんだろうなぁ」 友人「エライよねぇ」 HARUKI・友人「………………………」←かなりむなしい
友人「その相手の男にしてみれば、銀座で遊ぶより、素人さんの方がお金がかからないからいいんじゃないの?」 HARUKI「そうだね」 友人「夫と子供持ちだとあとくされもなさそうだし」 HARUKI「だね」 友人「お相手としては、彼女は調度いいんだよ、きっと」 HARUKI「負け犬組の私らじゃ、こわくて男も手出せないだろうしなぁ」 友人・HARUKI「…………………………」←むなしさ200%
友人「最近、冷えるから毛糸のパンツ手放せないわよ」 HARUKI「私なんかGパンの下にスパッツはいてるもん」 友人「ヒアルロン酸、効くよ〜、乾燥肌に」 HARUKI「ホント?」 友人「お尻のガサガサとかゆみがとまった」 HARUKI「私も飲むかなぁ、コエンザイムだけじゃなくてヒアルロン酸も」←どんどん話が婆くさくなる 友人「コラーゲンは飲んでないの?」 HARUKI「あれダメ、お腹にくるから」 友人「いいよ〜、コラーゲン。膝とかの関節にもいいらしいし」←さらに年寄りくさくなる HARUKI「この寒いのにヒールのパンプスにストッキングにミニスカートだぜ、彼女」 友人「うっそーーーー」 HARUKI「マジ」 友人・HARUKI「………………」←いい加減にイヤになってきたらしい
HARUKI「犬飼いなよぉぉぉ。ペットがいるとなごむよ〜」←いきなり変わる話題 友人「世話する自信ないしぃ」 HARUKI「大丈夫だって。日々の暮らしにハリが出るし」 友人「ホントぉ?」
この後、二人の会話の中に彼女の話が一切出なかったのは言うまでもない(笑)。
“もてる女”ってすげーーなぁとは思うけど、冷えると体調崩すからやっぱりイヤだなぁと思った今日のHARUKIだった。←おーい!
2005年01月12日(水) |
あのねぇぇ、ネコさんたち〜 |
【あのねぇ、ムー=^、、^=ちゃん!】 例によって、HARUKIが朝食を食べようと準備をしていた。 デパ地下で買ったバゲット。このままでは食べられないので(←当たり前)、システムキッチンの上にまな板をのせ、パンナイフを出し、まさに袋からバゲットを出そうとしていた。 ハッと気付くとムー=^、、^=が、まな板の近くに。
「ムー=^、、^=ちゃん、ダメだよ」
とHARUKIが言ったか言わないかのうちに、ムー=^、、^=がバゲットをくわえていた(涙)。 あのねぇぇぇ。 そんなデカイもんくわえてどーすんだよっ!!!
バゲットを横一文字にくわえ、身動きもできないし(←そりゃそーだ)、口も動かせないムー=^、、^=は、硬直状態。 HARUKIは、必死であごを押さえて、口をあけさせようとするが、ムー=^、、^=はガンとしてかじったパンをはなさない。
HARUKIとムー=^、、^=のバゲットを介してのひっぱりっこ。 「ムー=^、、^=ちゃ〜ん!!!!!!!!!」 HARUKIがようやくバゲットを引き離したときには、バゲットは、しっかりムー=^、、^=のかじった分だけ穴があいていた。 だぁ。
どーして、そんなにパンが好きかなぁぁ。それもお高いヤツだけ(怒)。
【あのねぇ、トト=^・・^=くん!!】 蛇口から出る水に異様に興味を持っているトト=^・・^=は、2階にある台所だけではなく、1階の風呂場の横にある洗面所にも蛇口があることに気がついた。
HARUKIが洗面台の前に立つと、必ず蛇口をひねって水が出されることに気付いたトト=^・・^=は、HARUKIが階下へ降りると必ず着いてくる。 そしてHARUKIが洗面所の電燈のスイッチを入れたときには、洗面所のボールの中でトト=^・・^=がスタンバッている(涙)。 えっとぉぉぉぉぉ。
洗面所に立つときは、歯を磨いたり、コンタクトレンズの出し入れをするときなのでトト=^・・^=にその洗剤や歯磨き粉がかからないように、まずトト=^・・^=をボールから取り除かなければならない。 ところが、トト=^・・^=はどーーしても蛇口から出る水をちゃいちゃいしたいらしく、どかない。 トト=^・・^=のお尻を押すように 「ホラ、トト=^・・^=、出なさい」 と軽くたたいてもどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーしてもトト=^・・^=はどかない。 あのねぇぇぇぇぇぇ!!
しょうがないので、蛇口から細く水を出し、トト=^・・^=が満足するまで遊ばしてから、ようやくHARUKIの洗面所での作業が始まる今日この頃(汗)。
もっときつくしつけないといけないかなぁと思いながらも、ついつい男のコには甘いHARUKIだった(笑)。
【HAL=^..^=ちゃ〜ん、あのねぇぇぇぇぇぇ!!】 ネコトイレの砂にはいろんな種類がある。 HARUKI家では、最初オカラで出来ていた砂を使っていたのだが、値段も高いし、独特なにおいがするし、粉粉が出るのでやめた。 最近は、おしっこのかたまりの良いパルプで出来た砂を使っている。 ただ難点は、砂が軽くて飛び散りやすいこと。
ネコがトイレに入ると周囲に砂が飛び散るのだが、それは、排泄した後で砂をカキカキするのでしょうがない。
「ただいま〜」と玄関を開けると、タッタッタとHAL=^..^=が必ずトイレにやってくる。 そしておもむろに用を足す。
HAL=^..^=がトイレから出た途端、周囲に飛び散るネコ砂!! それも廊下じゅうに、雪が積もったように散る(号泣)。 あのねぇぇぇぇぇぇ。
なんで、HAL=^..^=がトイレを使うとそんなに散るかなぁ!! 他の2匹は、散るといってもほんの少しなのに。 お前、足とかしっぽとかに砂つけて、トイレから出てきてないか?←ロンゲなのでしょうがないらしい
ロンゲのコは一家に一匹が限界だよなぁと思うHARUKIだった(汗)。
2005年01月11日(火) |
また日本撤退かよっ!!(怒) |
HARUKIは、割と使うものにこだわる方なんだと思う。
大晦日に旅行から帰宅して、たまっていた郵便物を見ていたら、HARUKI愛用のプリスクリプティブという化粧品メーカーからの封書が届いていた。 なんだろ〜?DMにしては、ごく普通の封筒だし。
文面を見て驚いた。 なんと!!1月一杯で店を閉めるだとぉぉぉぉ!!!! さらに、アジア圏からは2月いっぱいで撤退!? ふざけるなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!(激怒)
いつもなら、ここで激怒しまくり大騒ぎするHARUKIではあるが海外企業の日本撤退については、もう3度目だったので、怒りも1分くらいで収まった(笑)。←学習しているらしい
思い起こせば、うん年前。 HARUKIが10代から愛用していた生理用品、タンパックスが日本から撤退したのが、そもそもの始めだった。 あのときは、タン○ンを使うのをやめようかと思うくらい落ち込んだが、代わりがないのだからしょうがない。日本のメーカーの商品でがまんすることにした。
もちろんタンパックスに固執していたのには理由がある。この日記には男性読者もいるし(汗)ここで説明してもしょうがないので割愛するが、とにかくHARUKI的には、他のタン○ンなんて考えられないくらい気に入った商品だったのだ。 でもそれ以来、海外(ただしアジア圏以外)に出たときには、くさるものではないので(汗)ドラッグストアで大量に買ってくることにしている。
次が、つい最近日本にカムバックしたけどコンピューターのゲートウエイ。 これについては、いつだか忘れたけど日記に丁寧に書いたので、省略。
そして、今回のプレクリだ。 HARUKIは肌が非常に弱いので、化粧品は選ぶのがかなり大変。そんなHARUKIがトラブルなしで普通に使えたのがここの商品だった。
さらにこのプレクリのいいところは、肌の色にあわせてファンデーションやお粉を調合して作ってくれること。HARUKIのように肌の黄色味が強い人間には、普通のメーカーのファンデーションでは赤すぎたり、白すぎたりでいまひとつ。いかにも「化粧してます〜」感がいっぱいなので、気に入らなかった。それがプレクリが日本に上陸してきた10年前以上前、人の紹介で使いだしてから、非常に自然な仕上がりに感動し、ファンデショーン系は、プレクリ一筋で来たのだった。
そんなに売れてなかったのだろうか? 確かにテレビCMなど宣伝の露出は少なかったけど。さらに言えば、周囲でプレクリの化粧品を使ってる人なんてほとんどいなかったけど。
とりあえず、多めに買っておこうと思ったHARUKIは、行きつけのショップに電話をした。 HARUKI「リキッドファンデーションお願いします」 おねーちゃん「お手紙読んでいただけましたか?」 HARUKI「はい」 おねーちゃん「本当に申し訳ありません」 HARUKI「アメリカの会社のいきなりの撤退は、パソコンのゲートウエイのときにしっかり味わいましたので、もう腹も立ちません」 おねーちゃん「申し訳ありません」
まぁねぇ、謝られたってしょうがないよねぇぇ。っていうかこのおねーさんだって、職を失うわけだし。 外資系の怖いところはいきなり撤退と決めたら、さっさと引き上げてしまうことだ。 ゲートウエイのときにたっぷり怒ったので、もう怒る気も起きないHARUKIの冷静な対応におねーさんは拍子抜けしたようだった(笑)。←ちょっと違うと思う
ゲートウエイのこともあったので一応聞いてみることにした。 HARUKI「時期がたったら、日本にまた戻ってくるなんて情報…ありませんよね?」←あるわけないし おねーちゃん「はい」 だよね。 しっかし、むかつくよなぁぁぁぁ、アジア圏撤退っていうのがさぁ。 会社自体がなくなるっていうのなら、まだあきらめもつくけど。
こういうときに浮気性の性格で、いろんな化粧品を使っていたなら「プレクリがだめなら他があるさ」と気楽でいられるのだけれど。
あぁぁぁぁぁ、めんどくせぇぇぇぇぇぇ。 また肌に合う上に、気に入る化粧品を探さないといかんじゃないかぁぁぁぁ。 だぁ。
この不況の時代になると大勢の人が使っている大企業の商品(いわゆる売れ筋もの)が、比較的無くならないで済む商品だと判断するしかないのだろう。 でも、それじゃ気に入らないHARUKIみたいな消費者もいるわけで。 こだわりのある人間(正しくは変わり者)には、生きにくい世の中になったもんだ(悲)。
2005年01月10日(月) |
トト=^・・^=の盛り(汗) |
HARUKI家のネコは、メス(HAL=^..^=とムー=^、、^=)2匹は避妊済み、オス(トト=^・・^=)1匹も虚勢済みである。3匹とも生後1年になる前に手術をしてしまったので、本来ならいわゆる“盛り”がないはず。 ところが、オスのトト=^・・^=にときどき盛りがやってくる。 ネコ本を読んだところ、オスはメスの盛りの匂いをかいで発情するらしい。
そして一昨日あたりから、まったく外界と遮断されているのになぜかトト=^・・^=が盛っている(悲)。
HAL=^..^=だってメスなのに、あの体格のせいか、あの性格のせいか、HARUKIにはよーわからんが、トト=^・・^=はHAL=^..^=にはちょっかいを出さない。 一方、ムー=^、、^=。性格的には絶対的にHAL=^..^=より強力なのに、身体が小さいせいか、いっつもトト=^・・^=はムー=^、、^=を襲っている(大汗)。
昼間。 コタツ周辺にHAL=^..^=とムー=^、、^=が寝ていた。そこへトト=^・・^=登場。 テレビを見ていたクマが言った。 クマ「あ、またトト=^・・^=とムー=^、、^=がいちゃついてるぅぅ」 新聞を読んでいたHARUKIは、いつものように生返事(笑)。 HARUKI「ふーん」
クマ「トト=^・・^=とムー=^、、^=がなめあってるよぉぉぉ」
クマ「あ!トト=^・・^=がムー=^、、^=の上に乗ったぁぁぁぁ」
クマ「おい!トト=^・・^=!ネコは正常位はできないと思うよ〜」 あのねぇぇぇぇ!
クマ「ムー=^、、^=が嫌がっております」 ムー=^、、^=のうーがるるると言う声が聞こえた。
クマ「ムー=^、、^=のネコキック!トト=^・・^=も必死の応戦!」 あのねぇぇぇぇ、別に実況中継してくれなくてもいいからさぁ。
そのまま、ムー=^、、^=は、逃げ出してしまい、第1ラウンドは終了。
夜。 またまたクマはテレビを見ていた。HARUKIは年末からたまっている新聞の続きをまた読んでいた(涙)。 クマ「あ、トト=^・・^=がムー=^、、^=の背中に乗ったぁぁ!」
クマ「トト=^・・^=の腰が動いている!」
クマ「でもその位置じゃ、まったく意味ないぞ!トト=^・・^=!」 なぁに言ってるんだか。
クマ「ムー=^、、^=ちゃん、ただのマグロです!」 あははははは!←これだけは受けたらしい
結局、また取っ組み合いになり第2ラウンド終了。
クマはトト=^・・^=を見ながら言った。 「お前もむなしいヤツだよなぁぁぁ」 はい? その「お前も」のもはなんなんだよ、そのもはよぉ!!
そんな2匹の様子に我関せずのHAL=^..^=。 「まったく俗世間のオスはイヤだわ」と言ってるかどうかはわからないが、わが道を行くHAL=^..^=は、今日も一人で立派にネコらしく暮らしていた。
トト=^・・^=もムー=^、、^=に感謝しろよ〜。 マグロでもなんでも(笑)ムー=^、、^=がお相手してくれてるんだからさぁ。
そういえば、クマも酒を飲むと「ムー=^、、^=ちゃ〜ん」と嫌がるムー=^、、^=を抱き寄せようと、必死にからんでいる。 HAL=^..^=にからんでいるところは見たことがない。 ちなみにHARUKIにもからまない(笑)。
ここでハッと気付くHARUKI。 そうか!もてる女っていうのは、「いやよ、いやよも好きのうち」とかいう、男に非常に都合のいい言葉を言われるような、一見やさしそうにみえる女なんだ。 ふーん。←今頃気付いたりして遅すぎ
でもそういう女に限って、内心は頑固で、すげーーーわがままだったりするんだけど。 まぁHARUKIがこんなこと言ったところで、所詮負け犬の遠吠えだけどね。←かなりむなしい
今日はクマのお供でクマの両親の住む、下田へ行った。 なにしろクマは、お正月も親の顔を見に行ってなかったのである。
クマとHARUKIは、ご案内のように面倒くさい事情になっているので普通の里帰りとはちょっと趣が違う。 とはいえ、クマと同居し始めた頃は、ちゃんと二人そろってお正月やお盆は下田へ行っていたのだが、それもしなくなって久しい。
一昨年来、クマ父の具合が悪く入退院を繰り返しているので、クマはちょくちょく顔を出していたのだが、HARUKIはついて行ったり行かなかったりを繰り返していた。
HARUKI母には 「あなた(HARUKIのこと)がいるおかげで、あちらのご両親は、孫の顔も気軽に見られなくなってるんだし、きっと、あなたの顔を見るのも嫌なはずよ」 と常々言われていたのだ。
確かにそうだろうなぁとHARUKIも思う。もしクマが夫婦仲は別にしても本宅を出ていなければ、理由をつけてクマ両親は本宅を訪ねれば、孫に会えるのだから。 クマだって本宅へ最後に行ったのはいつだろう状態(マジ)だから、現状では、本宅の皆様はクマ家とは縁を切っているも同然。
早朝に東京を出た。 下田は、距離的には清水と変わらない。いやちょっと遠いくらいか。 日本平のいいところは東名をおりてからがすごく近いこと。ところが下田は東名の沼津をおりてから、延々伊豆半島を一般道で下っていくのがかなり大変。 すげーいい天気だったはずなのに、途中の天城越えの辺りでは雪がちらちら降ってくるし(悲)。
クマ宅についたときは、もうお昼を過ぎていた。
ご飯などごちそうになった後、HARUKIはきっと「親子水いらず」で話もあるだろうと思った。←気が利くなぁ←自分で言わないように そこで、これ幸いと応接室のテレビで高校サッカーの準決勝を見ることに。←おいおい
ところが、あまり話もはずまないらしい親子(笑)。HARUKIが「えぇぇぇぇ、なんでPK戦の途中でCMがはいるんだよぉぉ!!」などとテレビに毒づいているとクマと両親はそろって応接室にやってきた。 はい? もうお話は済んだの?←かなり拍子抜け
それからにこやかに談笑などして、滞在3時間半で、クマ宅を辞した。
帰りの車の中での会話。 クマ「HARUKIちゃん一族と台湾に行った話をしたら、お袋が驚いてさぁ」 HARUKI「なんで?」 クマ「“あちらのみなさんはあなたとちゃんとお話してくれるの?”って言うんだよ」 HARUKI「はい?」 クマ「俺がこういう中途半端な状態でいることに、HARUKIちゃんの家族はすごく怒っていて、きっとまともに口もきいてくれないんじゃないか、って心配してるんだよ」 あははははは! なるほど〜。 確かにそうだろう。
HARUKI母の言ってることも親としては正論だし、クマ母の言ってることも親としては正論だ。
普段から、HARUKI実家にクマが出入りしてご飯をごちそうになったり、電球を取り替えたり、棚を直したりしてるなんてクマ母は夢にも思っていないのだろう。
クマが言った。 「早くきちんとしないといけないよなぁ」 そーだよ!その通りだよ。 そう言いながら、一体何年たってると思ってるんだよっ!!
日々の暮らしに追われているとこういう現実に面と向かうことがないので、ついついないがしろにしてしまいがちだが、やっぱりそれはいかんなぁと思った今日のHARUKIだった。
今年の目標は「離婚」っていうのはどうかなぁ、クマさんよぉぉぉぉ(笑)。
2005年01月07日(金) |
喫煙所のサッカー談議始め |
昨日。 フロンターレサポの友人と川崎市民ミュージアムでやっている「Let’s Go!川崎フロンターレ展」なるものを見に行った。
見終わって茶を飲みながらの会話。 HARUKI「今年の初夢、エスパルスだった」 友人「へー、どんな夢?」 HARUKI「エスパルスのシステムが5バックになってる上に、森岡様がスタメン落ちしてるんだわ」←そもそも5バックなんてありえないし 友人「あれまぁ」 HARUKI「最低だよーーーーーー」 友人「サッカーの夢見るようになるなんてそうとうだわね」 HARUKI「うううううううう」
今日。 夜、デスクワークをしていると喫煙所仲間のジェフサポにーちゃんがやってきた。 「ひどいんですよ」←いきなり HARUKI「もしかして村井、移籍?」←わかるところが我ながら立派(笑) ジェフーにー「そーなんですよーーーーーーーーーー」
ちなみにこの村井という選手は、ユース時代からの生粋のジェフ市原(あ、今年からはジェフ千葉だ)の選手で、左サイドのMF。とてもうまい選手なので、他のチームの選手とはいえ、HARUKIはかなり贔屓にしている。
HARUKIは「まぁまぁ」と言いながら、ジェフにーちゃんと喫煙所へ向かった。
HARUKI「ジュビロもなんだかだねぇぇ」(注:村井はジュビロへ移籍した) ジェフにー「まったくです。でも満額移籍だから億単位の金は入ったんですけどね」 HARUKI「金の問題じゃないよね」 ジェフにー「そーなんですよぉぉぉぉぉぉぉ」
二人で話していると、暗がり(夜の喫煙所はほとんど真っ暗)でタバコを吸っている若いにーちゃんがいた。 そばにいた若いねーちゃんが「彼もサッカー好きらしいですよ」と言い、その少年(笑)を呼び寄せた後、あまりの寒さに消えた(注:喫煙所は屋上にある)。
えっと〜、社外スタッフであることは、胸から下げている入館証でわかったけど、一体どこの部署に来ているコなんだろう? もちろんジェフにーちゃんも知らない顔らしかった。
ジェフにー「どこサポ?」 返答によっては、この若いコは今後つまはじきになる予感の大事な大事な質問(笑)。
若いコ「アビスパ福岡です」 HARUKI・ジェフにー「…………」←あまりの意外さに絶句 HARUKI「キミ、福岡出身なの?」 若いコ「いえ、神奈川です」 はい?
ジェフにー「じゃ、なんでそんなチームを」←おいおい 若いコ「ボク、高校サッカーが好きで東福岡を応援してたんです。そしたら彼らは卒業するとアビスパに入る選手が多くて、そのままアビスパサポになりました」 確かにHARUKIも静岡に縁もゆかりもないがエスパルスを応援している。だから人のことはとやかく言えないけど。 でもね、ここ東京でそれ珍しすぎだよ!!!
アビスパにーちゃん(←いきなり変名)「お二人は?」 ジェフにー「俺、ジェフ」 HARUKI「私、エスパルス」 アビスパにー「はぁ」←かなり驚いたらしい 一応自己紹介は無事に終了した(笑)。
サッカーをあまりご存じない方のために、ちょっと説明。 ジェフ市原は、オシムが監督になってから、劇的に成績がよくなり、昨シーズンもかなり上位だった。が、なぜかスター選手がいないため、いまひとつサポも少なく、世間に「ジェフサポ」を探すのは至難の業だったりする(笑)。 さらに地元密着度200%(笑)の清水エスパルスは、数年前まで強かったために知名度は高いが、サポを静岡県以外で探すのはこれまた結構大変。 ちなみにアビスパ福岡は、J2に降格したまま、昨シーズンは入れ替え戦で負けたために今年もJ2にいるという不遇(?)のチーム。
HARUKI「ごめんね、妙なチームのサポばっかりで」←自分でそーいうことは言わないように! ジェフにー「でもアビスパサポっていうのも、東京ではかなり珍しいよなぁ」 HARUKI「ホームの試合なんか行けないんじゃないの?」 アビスパにー「はい、行った事がありません」 HARUKI「私と同じアウェイ専門サポだね」←大ウソ アビスパにー「です」
HARUKI「ジュビロも川口にチェに村井に、金にあかせて、選手集めまくりだねぇ」 アビスパにー「子供の頃、ボクはヴェルディが好きだったんですけど前園を始めとして有名選手を集めた時期があって、なんだか巨人(読売巨人軍のこと)みたいに見えて嫌いになっちゃんたんですよね」 ジェフにー「ジュビロも巨人みたいに見えてきたよなぁ」 HARUKI「私、ジュビロのサッカー嫌いじゃないんだけどなぁ」 ジェフにー「俺も」 HARUKI「このまま行くと嫌いになりそうな予感」 ジェフにー「まさに、そうですねぇ」 それから、今年のジュビロの先発選手の話で盛り上がってしまった3人。←なんでひとんちのことで盛り上がれるかは謎
アビスパにー「今年はJ1に昇格できるチャンスだと思うんです」 HARUKI「だね」 ジェフにー「強敵いないでしょ、今年のJ2は」
ジェフにー「外人選手3人ともいなくなるし、村井もいなくなるし、今年は絶望的ですよ」←もちろん本心ではない HARUKI「オシムに言わせると誰がいても関係ないらしいじゃん」 アビスパにー「オシム続投ですか?」 ジェフにー「うん」 アビスパにー「じゃ、大丈夫ですよ」
アビスパにー「エスパルスは…」 HARUKI「あぁぁぁ、言わないでぇぇぇぇ」 ジェフにー「ケンタ(注:新監督長谷川健太のこと)ががんばるんじゃないんですか?」 おいおいおい、笑いながら言うなよっ!!!(怒) ジェフにー「市川、くださいよ〜」 HARUKI「ダメェェェェェ」
エスパルスの話になると暗いのでいきなり話題を変えたHARUKI(涙)。 HARUKI「見た?三光鳥さんのサイト?」
実はあるサイトでいろんなチームのサポの意識調査の結果発表をしていた。 そこで嫌いなチームベスト3が鹿島アントラーズと浦和レッズと横浜マリノスだったのだ。
ジェフにー「見ましたよ〜。当然の結果です!あれ!」 HARUKI「まぁねぇ、レッズは外人枠5人(注:帰化した選手が2人いる)だしねぇ」 アビスパにー「ホントですよ、信じられませんよ、レッズ。ひどいですよねぇ」 ジェフにー「アントラーズのサッカーも汚くて、俺、許せねぇしなぁ」 この後、3人で赤チームの悪口いいたい放題になったのは言うまでもない。←所詮マイナーなチームのサポが寄るとこーいうことになるらしい←かなりわびしい
3人が異様に盛り上がっていると、ほとんど真っ暗な地面に、喫煙所の扉をあける一筋の光が差し込んだ。
ギィィィィ←扉を開ける音
3人がいっせいにその方向を見るとレッズサポのにーちゃんが。 いきなり黙った3人。
ジェフにー「寒いから引き上げますか」
今年のシーズン、一体どーなるんだろう。 期待と不安を胸にこうしてHARUKIのサッカーシーズンは開幕したのだった。 はぁ。←なぜため息?(笑)
2005年01月05日(水) |
全国高校サッカー選手権準々決勝 at 駒沢競技場 |
元旦から風邪っぽくて、休養していたHARUKI。「明後日から仕事だしぃ」と昨夜も早ーーーく寝た。
今朝。 いきなり7時半に目が覚めた。←普段からは考えられない早起き(汗) ほよ?もしかして復活!?(笑)
午前中は運転免許の書き換えに行くので、出勤は午後からだというクマがうだぁぁぁとネコにエサをやっていた。 HARUKI「おはよう!」 クマ「どしたの?」 HARUKI「目が覚めた」 クマ「オレ、なんだか風邪っぽくてさぁ」 HARUKI「かわいそうにねぇ」 クマ「今日HARUKIちゃんどーするの?」 HARUKI「ちょっとパソコンで仕事する」 クマ「で?」 ここでHARUKIは考えた。隅田川七福神めぐりをしようかと。 でもなぁぁぁ、去年、谷中の七福神めぐりをして、しっかりお札(のようなもの)までもらって、バッチリ部屋に貼っておいたのに、泥棒に入られたしなぁ。 それより、サッカーだよ、サッカー!高校サッカーやってるじゃないか!!!
HARUKI「昼からサッカー見に行くから」 クマ「へ?」 HARUKI「高校サッカーの確か準決かなんかやってるんだわ、今日」 クマ「このめちゃくちゃ寒い日にスタジアム行くわけ?」 HARUKI「うん」 クマ「風邪は治ったの?」 HARUKI「うん」 クマ「で、どちらへ?」 HARUKI「確か三ツ沢(新横浜)と駒沢(東京の世田谷)と二箇所でやってるからどっちかに行く」 クマ「元気だねぇぇぇ。とりあえずオレ書き換え行ってくるから」 HARUKI「行ってらっしゃ〜い」
早朝から始めたのであっという間に仕事は終了。 さて、どちらに行こうか。 っていうかチケットはまだあるんかい?
全国高校サッカー選手権の事務所のようなところに問い合わせてみるHARUKI。
おにーさん「当日券は午前11時から発売なんですが、三ツ沢の方は人気のカードなので問い合わせが多数ございます。申し訳ないのですが、こちらでは様子はわかりかねます」 了解! よーわからんが、確か三ツ沢の方は、国見とどっか、市船(橋)と鵬翔だったような気がする。 とすると鹿(児島)実(業)が駒沢だよな。 わざわざ横浜くんだりまで行って、チケット売り切れで入れないなんて泣いても泣ききれないから、こりゃ駒沢だ。
そうだよーーーーーーーーーーー。 今年のエスパルスの新入団選手!!鹿実の岩下クン!見なきゃ! これこそ正しいエスパルスサポの姿だよーーーーー。←意味不明だし←っていうか自分で感動してるし
昼前。 行き先を決定して、出かける支度をしているとクマが帰ってきた。 クマ「調子悪いから、今日は休みにした」 HARUKI「じゃ、行ってくるね」 クマ「近いから送るよ」
とにかく寒い。 HARUKIは、遠赤外線の下着に厚手のタイツに分厚い靴下にコーディロイのスボンに、普段はめったに着ない毛のセーター、さらに極寒冷地仕様のコートを着て、座布団ホカロンと貼るホカロン、エスパルスのオレンジのひざ掛けをバッグにつめて出発した。
家を出て20分もかからずに駒沢陸上競技場に到着。 偶然駐車場もあいていたので、そこに車をとめた。 HARUKIが「じゃ、家帰って寝てなね」と言うとクマが言った。 「オレも見たい」 へ?大丈夫なの?風邪引いてるんだろ?←そもそも仕事休んでるし
なぜかクマは車の後部座席に分厚いジャンパーとエスパルスのド派手なオレンジのバスタオルと毛のひざかけをのせていた。 はい? クマは「パルちゃんも持っていこう〜」と言いながらハンドマペットを手に車を降りてきた。 おいおいおいおい。
来てはみたものの、鹿実以外はどこの学校が勝ち残っているのかも知らないし(大汗)。
HARUKIは、高校サッカーのナマ観戦は初めてである。チケットを購入し、中に入る。
ポスターもパンフレットもチケットもすべて平山くんだぁ。 ほーーーー。いまやスターだね、こりゃ。 もぎりのおにーちゃんもパンフレット売ってるおにーちゃんも、みんな平山くんに見えるぞ(笑)。なんて初々しいこと。←ただのおばさん発言
12時20分。 第一試合の「前橋商業VS星稜」の試合が始まった。 もちろんガラガラなのでバックスタンドの真ん中、前から2列目に座る。 ちなみに1列目は、テレビクルー用にあけてあった。 最終的にこの日は、約4000人の観客だったようだが、やっぱり高校野球ほどは人気はないのだろう。
参考までに、高校サッカーは40分ハーフで行われる。
左右に両校の応援団。 星稜は高校野球でお馴染みのせいか、トランペットを使ったまるで野球と同じ応援をしている。 一方、前橋は多少鳴り物は入るが、一応サッカーらしい応援をしていた。
試合の方は、反則も少なく、みんな若いし気持ちいいくらいによく走り回る。見ていてすがすがしいくらいの試合だった。だがどう見ても技術的にも体格的にも星稜の方が上。
結果は1−0で星稜の勝ち。
試合終了後、星稜のイレブンが前橋の応援団の前にやってきた。 そして「前橋の分まで次はがんばります」みたいなことを言って、一礼した。すると前橋の応援団は、星稜にエールを送るように応援返しをする。 ほーーーーーー。 これは気持ちいいねぇぇぇぇぇ。 HARUKIとクマちょっち感動。
そして、負けた前橋のイレブンが星稜の応援団の前での挨拶が終わり、自陣の応援団の前にやってきた。 双眼鏡で見ると、ほぼ全員泣いている。 HARUKIが「わぁ、みんな泣いてるよーーー」と驚いていると、クマが「そりゃ、そーだろ」と言う。
普段プロサッカーを見慣れているHARUKIには、すげーー新鮮。 そうだよなぁぁぁ、みんな今日のために毎日必死で練習してきたんだよなぁぁぁ。悔しいんだろうなぁぁぁぁぁ。
これがスポーツだよ!と改めて当たり前のことに気付かされた。
約30分の休憩後、第二試合「鹿実VS多々良学園(山口)」の試合が始まった。
鹿実は、鹿児島代表の高校とは言え、すげーー人数の応援団が来ていた。おそらく在京の鹿児島県人も多いのだろう。おそろいのはっぴを着たおじーさんの軍団もかなりたくさん。どちらもラッパの入る野球っぽい応援ではあるが、鹿実の方はかなりサッカーの応援を研究しているようで、なかなか面白かった。 が…。
HARUKI「音楽の授業ちゃんとやったほうがいいと思う」 クマ「そ、そーだね…」 ちょっとメロディがむずかしい歌の替え歌になると、節がなくなるのだ(大汗)。えっと〜(滝汗)。
さて問題の岩下くん。 パルちゃんを一生懸命ふったところで、おそらくまだエスパルスのキャラのことなど知らないだろうし(←当たり前)、とりあえず双眼鏡で個別に見ることにした(笑)。 岩下くんは、センターバックでキャプテンマークをつけていた。
うーーーん、HARUKIにはよーわかりません。 確かにボールの扱い、球出しの正確さは群を抜いていたけど。 っていうか鹿実は、得点力で注目を浴びている山下くんという選手がいるために彼の方が目立っている。
最初は、多々良学園のスピードあふれる攻撃で、鹿実はいまひとつリズムをつかめず1−0で負けていた。 HARUKI「多々良のあのスピードは後半までもつんかいなぁ」 クマ「高校生だからなぁ」
HARUKIの予想通り、後半は多々良の運動量がグンと落ち、完全に鹿実のペース。 うまいパスワークに上手なスペース使い。見ていて思わず「ほー」とため息が出る。 一方、あせる多々良の方はラフプレイが目立ち始めた。
最終的に2−1で鹿実の勝ち。 良かったね!岩下くん!!
試合終了後は、1試合目のあとと同じような光景が見られた。
いいかも〜、高校サッカー! こんなことなら、もっと早くから見に来るんだった。 昔から、高校サッカーはテレビで見るもんだと決めてたしなぁ、失敗したぁぁぁ。
そうだ!クマだよ!←忘れてるし 大慌てでHARUKIは言った。 「具合悪くなってない?」
クマ「試合が面白くてついつい忘れてた」 だぁ。 ま、良しとしましょう!←良くない、良くない
帰り道。 クマが言った。 「始業式いつだったかなぁぁ」 おーーい!
いよいよHARUKIは、明日が仕事始め。 さぁ、今年もがんばらなくっちゃ〜。
12月30日 朝。 甥っ子が前夜食べたラーメンが強力で「胃が変だ」と言い始めた。 「胃薬を飲めば?」という話になったのだが、なにかお腹に入れないといけない、ということでクマが「じゃ〜ん!」と持ち出した米のジュース。←もちろんコンビニで買って来てあった 奄美大島や沖縄では「ミキ」という名称で親しまれている白いどろっとした飲み物である。 HARUKIもクマもこれが大好きなのだが、なかなか東京では入手できないので、こちらに来たらまずこれを買って飲むことにしている。
クマ「飲みなよ、お腹にやさしいよ」 HARUKI「変じゃないからさぁ」←大ウソ 甥っ子「う…ん」←信用していない
グラスに入った米ジュースを一口飲んだ甥っ子。思わず言った。 「いらねぇぇぇぇ!」 あははははは! やっぱりダメかぁぁぁぁ(笑)。←面白がっているらしい
8時45分。 今日は無料ではなく、ちゃんとオプショナルツアーの料金を払って台湾北部の観光である。 ロビーに待っていたガイドさんは、前日のおじーさんに輪をかけたおじーさん。
じーさん「陳と言います。昭和ヒトケタ生まれです」
うわぁ、70代ってことかい! 台湾じーさん攻撃だよ、これじゃ(笑)。
もちろんHARUKI一族のみの参加なので、前日と同じ車。
最初に向かったのは「悲情城市」という映画の舞台で一躍脚光を浴びた九份(チョウフン)というところ。 ここはかつて金鉱の街として栄えた所である。独特の町並みは、宮崎アニメの「千と千尋」で最初に両親が豚になったところのモデルにもなった(らしい)。 階段だらけの商店街を歩いていると、地元の学生さんたちが観光に来ているらしく、どこも大混雑。 ここの名物タロイモのおだんごを食べながら歩くのが通らしい。 暖かいものもあるが、クマはカキ氷にしてもらって食べていた。 そして、謎だったのは、木のゲタを売っているお店が多かったこと。もしかして、今台湾ではゲタが流行っているのか?
うろうろお店を見ていると、「買ってくれい!」といわんばかりのハンドマペットが!!(笑) 陳さんが言うには、人形芝居ようのものらしい。 西遊記の登場人物の他には、三国志の人たちもいたのだが、いかんせん謎の中国人キャラが多かった(汗)ので迷わず、孫悟空の仲間入り〜!(笑)
命名:CH猿←おーい!
松風:「がうがうがうがうがう」 CH猿:「我悟空!顔怖気優善猿!夜露死苦」←もちろん中国語ではありません←当たり前だよ!
狭い階段を歩くのはかなり大変なのだが、陳さんは元気にたったと歩いて行く。 うーん、じーさん元気だぁ。 一方クマは「絵になるなぁぁぁぁ」と言いながら、立ち止まってスケッチするのだが、とりあえずじーさんはせっかちだからガンガン行ってしまう。 時間に余裕があれば、途中のお茶屋さんでゆっくりお茶でも飲みながらのんびりしたいところなのだが、いかんせんツアーの悲しいところ。そうもいかない。 HARUKI「また来る機会があるでしょう」 クマ「うううううう」 HARUKI「少なくとも国内旅行よりは、安いからさぁ」 クマ「うううううううううう」 HARUKI「今度高雄にも行ってみたいからなぁ」←また台湾に来るつもりらしい クマ「ううううううううううううう」 たっぷりみなさんをお待たせして、車は出発した。
さてこの陳さん。 やたら政治談議が好きらしい。マイクを持つと政治の話をぶっている。走っている途中で、山の斜面に派手な石造りの建造物がたくさんあった。HARUKIの想像では沖縄のお墓にそっくり。 そこで声をかけた。 「あれ、お墓ですか?」 が!じーさん、耳も遠いらしくて、こちらの言うことなんかまったく聞こえていない。 再度叫ぶ。←小さな車の中なのに 「あれ、お墓ですか?」←叫ぶことじゃねーぞ! やっと聞こえたらしい陳さんは、ようやく説明してくれた。 中国では土葬が普通で、それも結構な日数を放置して、いい日を選んで土に埋めるそうだ。それからまた数ヵ月後に掘り出して骨壷に入れ直すらしい。 なるほど〜それでキョンシーが出てくるわけだ。←おいおい
次に行ったのは、基隆という港町。ここは、昔からの軍港でHARUKI母などは戦争中、しょっちゅう大本営発表で、この名前を聞いていたらしい。 おそらく戦争中は活躍した港なのだろう。もちろん今でもタンカーやら軍艦などが入っているらしい。
そして次に行ったのが、中正公園。 香港で見たタイガバームの公園をHARUKIはちょっち思い出した(笑)。
昼食後。 野柳風景特定區へ。ここは東シナ海に突き出た岬の海岸一帯で、潮風やら波の侵食で出来た奇岩がたくさんあるところ。 最初に「この岩が出来るまで」という内容のビデオ映画を見せられたのだが、HARUKIは寝ていたのでまったく覚えていない。 昔からHARUKIは、昼飯後のスライドを使った授業は全部寝てた人間だから、起きていろ!っていう方が無理だし。←おいおい
天気予報によると、台湾的にはこの日はめちゃ寒い日だったらしい。そこでみな厚着をしてきたのだが、もう暑くて暑くてコートもセーターも脱ぎ捨てたいくらい。 そして、この広い海岸をこれまた陳さんはたったと歩く。 あのさぁぁぁぁぁ、その体力どこから来るんかい! ホントに昭和ヒトケタか!
実は朝、テレビをつけたら「忍者ハットリくん」をやっていた(もちろん日本のアニメ)。しゃべっているのは明らかに中国語。なのに、画面下にこれまた中国語の字幕が出ていたのだ。 そこで陳さんに聞いてみた。 すると、台湾では学校では北京語を教えているが、福建語や台湾語などが入り乱れているらしい。そして、チャンネルによってそれぞれしゃべっている言葉が違うらしい。が、中国語の特徴でとりあえず文字は同じなので字幕を出せば誰でもわかるということになっているとか。
陳さんいわく「台湾語を国の言葉にすればいいのに!」だそうだ。 まぁ、国粋主義者ならでは(笑)の発言ということで。
怪しいみやげ物屋さんの呼び込みを通り過ぎ、ようやく観光は終了。 はぁ、づがれだぁぁぁぁぁ。 っていうか、まる1日、じーさんの演説を聞かされて疲れたっていうかぁ(笑)。 まぁ、お年寄りが元気に働いているっちゅーのはいいことなので、良しとしましょう(爆)。
今日ももめます晩御飯(笑)。 台湾に半年留学していたというHARUKIの仕事上の知り合いが、教えてくれた精進料理のお店。興味があったので一同の反対を押し切っていくことに。 精進料理と言っても完全なベジタリアンのお店。こちらでは素食という。肉や魚はもちろん使わず、にんにくやにらなども使わない。
知り合いに書いてもらった住所を頼りに、歩いてホテルを出発。 が、その住所にたどりつくもお店が見当たらない。英語が堪能なHARUKI姉がいろんな店に入って店員さんに聞きまくりようやくたどり着いた「全省素食家」という店。 どこにも看板出てないし。大丈夫なんかい。
案内された店内は、キティちゃんの嵐。うわぁぁぁぁぁ。 お皿からフォークからスプーンからすべてキティ。 HARUKIが「信じられなーーーーい」とわめいているとHARUKI母が言った。 「あなたの家だってすべて食器はスヌーピーでしょ。同じよ」←慣れているらしい(大汗) へへへへーーー、その通りでごぜーますだ。
見かけは肉のようだが、まったく別物の謎の食い物や、サラダや、パパイヤを使ったグラタンやらを食す。 それまでどこへ行ってもいまひとつだった甥っ子は「今日のはおいしい!」と言いながら食べている。 よーございましたぁ。
極めつけはデザート! HARUKIはメロンやスイカやキウイなどウリ類が大嫌いなのだが、それがてんこ盛りなのだ。 がるるるるるるるるる。 食えるものないじゃん!!
行きたがったのはHARUKIです。でもね、これはつらいわ。
一同今日も満腹。 母「でもみんな野菜だから、太らないわよ」 クマ「そーですねぇぇぇ」 熱心にダイエットに励んでいる二人がうなずきあっていた。
12月31日 いよいよ帰国の日である。 飛行機が午後の便だったので、午前中は自由行動。 もちろん(笑)HARUKIとクマは再度マッサージの店へ。
最初に来たときには気付かなかったのだが、マッサージ室の天井に四角く手すりがついていた。 先に背中をやってもらっているクマを見てHARUKIは理解した。 台湾マッサージでは、背面はすべて足で踏む。そのためにマッサージ師が動き回るときにつかまるところが必要。それが天井についている手すりだったのだ。 ほぉぉぉぉ。 そしてその足は手のように絶妙に動く。あんなに足の指を使ってたら、足つりそうだけど(笑)。
閑話休題。 ←トリビアでやっていた台湾の信号。あと何秒で信号が変わるかが表示されている。さらに時間が短くなるとこの信号の人が走り出す。 わかりやすいといえばわかりやすいけど、このせかされ感がなんとも言えず微妙にいや〜んな感じ。
午後1時45分。 ホテルのロビーに空港まで案内してくれるガイドさんと車が来た。 あぁぁぁぁぁぁ、またじーさんだぁぁぁぁぁ。 それも前日のじーさんより、もっと年上だぁぁぁぁぁぁ(絶句)。 台湾の日本人相手のガイドの年齢に上限はないらしい(笑)。 恐るべし!台湾ガイド!!!!!!!!! ところでおばーさんのガイドはいないの?←素朴な疑問
空港について、驚いた。 日本は大雪!! 名古屋行きの便は、遅延とか出てるし。
HARUKIは東京の雪で暗ーーーーーーーーーい思い出がある。 もう10年以上も前のことだが、真冬の北海道を友人と旅行していた。いざ帰るだんになって、札幌は大丈夫なのに羽田が雪で閉鎖。 飛行機が飛ぶ予定もないというし、しょうがないから陸路で東京まで戻ったのだ。あのときの遠かったこと。
うーん、いざ飛んでも成田に着かなかったらどうしよーーーー。
HARUKIの心配をよそに飛行機は飛び、着陸のときはめちゃめちゃ揺れたけど、なんとか無事到着。
でもね、高速道路すべて閉鎖だし!!(激怒) なんでよりによって大晦日に、東京に雪降るかなぁぁぁぁ。
その後、延々一般道で東京まで戻ったHARUKIとクマの悲惨なお話はまた別の機会に。←思い出したくもないのでないと思うが(笑)
こうして無事台湾旅行は終了。 台湾良いとこ一度はおいで〜♪と思わず歌いたくなるくらい楽しかった。
が!!東京のあまりの寒さにHARUKIが風邪を引いたのは言うまでもない(涙)。
12月29日 今日は台北市内観光。今回のJTBのツアーでは、6人以上のグループだと無料でガイドさん&車付きの市内観光がついてくる。 ほぉ、JTB太っ腹なこと。
朝8時半。 心配した雨もやみ、曇天。ホテルのロビーに降りると上品そうなニコニコした60過ぎのおじーさんが待っていた。
おじーさん「呉です。よろしくお願いします」
ご存知ない方のために、ちょっと台湾の歴史を。 台湾に中国人が移り住んだのは、7世紀初頭。それまでは原住民と言われる人々がいるくらいの島だった。その後オランダやらスペインが支配していたが、1684年に清が台湾を占拠して、福建省の一部となった。が、1895年に日清戦争があり、日本が勝ったので、台湾は日本の領土となる。それから第二次世界大戦で日本が負けた1945年までの50年間、台湾は日本に統治されていたのである。 その後のことは、ちょっち政治的に微妙なお話になるので、HARUKIにはくわしくはわからないが、中国共産党と戦って追われた蒋介石が台湾に移り住み、現在の資本主義経済の台湾が出来た。とりあえず今、中国は「台湾は自分の国の一部」だと言ってるし、台湾は「そんなことはない」と言っている状態。
ようするに、日本に統治されていた頃、教育を受けていた(おそらく今60歳以上の)人々は、日本語が普通にしゃべれるということなのである。←これが言いたかっただけらしい
HARUKI的には、前回駆け足で見た故宮博物館をメインで見たかったのだが、故宮が今工事中で全体の4分の1しか展示物が見られないというのだ(悲)。 でも一応、呉さんに言ってみた。 「故宮の時間を長くとってください」 呉さんは「いいですよ〜」と言うのだが、わかってんだか、わかってないんだか。
最初に行ったのが、いわゆる衛兵の交代をやっている忠烈祠。ここは呉さん言うところの「靖国神社」である。 軍隊の行進というのは一糸乱れぬ動きが美しいっちゃぁ、美しいが、HARUKIはあまりこういうのが好きではないので、門の絵を描いているクマの横にいた。
中学2年になる甥っ子が「軍隊なんだね」と言うので、ついついHARUKIも言ってしまう。 「日本も憲法9条が変わったりすると、キミたちも将来こういうことしなくちゃならなくなるんだよ」
甥っ子「憲法9条ってなに?」 HARUKI「交戦権の拒否」 甥っ子「?」 おいおいおい、今の学校は日本国憲法、教えてないんかい! そこへ戦争でたっぷり嫌な思いをしたHARUKI母が現れ、平和教育とあいなった。
一通りのイベント(?)が終わったので、いよいよ故宮博物館へ向かう。 故宮は台北の中でも高級住宅街の中にある。 それまで市内の中心部にいたので、一戸建ての家というのはあまりお目にかからなかったが、故宮のある地域ではモダンで立派な家があちらこちらに。
行ってみて驚いた。 殆ど工事中で、建物自体に幕がはられ、どこが博物館かい?という感じ(涙)。 一応、翡翠で出来た白菜とか象牙の細工物など有名な収蔵物は一箇所に集められていたが。 まぁ、初めて見る人には歩く距離が短くなって親切っちゃぁ、親切ではあるが、あの莫大な展示物の中を延々と歩いて、すげーーーーーという実感を持つ故宮ならではの印象は薄くなってしまう。
っていうか、HARUKIとクマが前回見逃した、巨大な山水画や書は一切見られないことが判明。 だぁ。 あれが見たくて、わざわざまた台湾まで来たのに。 なんなんだよっ!!!←しょうがないし
歩く距離が短いとはいえ、展示物の数は並ではない。 高齢なHARUKIの両親は、さすがに疲れたようで「これで十分」と言っていた(笑)。
台北の繁華街に戻り、昼食をとったあと、龍山寺へ。 ここは台北の中では一番古いお寺で、道教と仏教、さらには民間信仰の神様も祀ってある混合寺院。 信心深い台湾の人々が日常的にお参りしているところで、たくさんのお供え物やお花がある。 見学している間中、一生懸命祈る人々の姿が絶え間ない。
ここではチャウと呼ばれる赤い三日月形の木片を二つ、地べたに投げている人がいる。 何か願いごとをして、その答えを神様に聞くために投げるのだそうだ。投げたあとのチャウの向きで、吉か凶かがわかるという。 まるで下駄の表、裏で明日の天気を占った昔の日本の風習みたいだ。 さらにおみくじを引くためには、このチャウで3回、吉が出ないと引けない。お金を払えば、何本でも引ける日本のおみくじとはちょっと違う(笑)。
ここで呉さんが力説していた。 「今の20代、30代の若い人は、全然結婚しない。このまま少子化が進んだら、国が滅んでしまうのに、なんで結婚しないんでしょうねぇ。困ったものです」 あははははは! いずこも同じかぁ(笑)。
そして最後の目的地、中正記念公園へ。 ここは蒋介石(中正ともいうらしい)を記念した大きな公園で、音楽堂や劇場などがある。さらに蒋介石の生涯を紹介した展示物も。 前回来ていたHARUKIは、「疲れたぁぁ」と言っている母とコーヒーショップで休憩。 他の面々は、呉さんに連れられて展示物見学。
最後に免税店に行って、1日観光は終了した。
いよいよ毎晩もめる晩御飯(笑)。 甥っ子は「ラーメン食いたい」って言ってるし。 そこで、HARUKI姉の強力なプッシュにより「北京ダック」を食べに行くことになった。 ホテルから徒歩数分のところにある「天厨菜館」は、北京ダックが1羽750元で食べられる。 甥っ子の御所望のラーメンやら、野菜料理など注文して食べていると、焼きあがったらしい北京ダックを店員さんがまず見せに来る。 へ?これまんま食べるんですか?←ないないない
見せてくれたあと一度引っ込んで、再度解体した北京ダックが登場。 おぉ!中身も全部食べるんだぁぁぁぁ。←そりゃ、そーだ っていうか、中身が多いんですけどぉ。 肝心な皮が減ってないかぁ?(笑)
満腹した(←毎日満腹してるし)一同は、一路ホテルを目指した。
台湾では車が優先。右左折の車がすぐクラクションを鳴らし、モタモタ人が歩いているとよけさせられる。
母「横断歩道を渡るのも命がけよね」
そして安全なはずな歩道にも、大きな段差はあるし、大量のバイクも駐車してあるし、さらに屋台が出ている所もあるので、余所見をしていると非常に危険。 お歳よりや、身体が不自由な人には、優しくない街である。
母「バリアフリーなんて発想はないのね」
夕食後。 クマがコンビニ(セブンイレブン)で買って来た種々の飲み物をホテルの部屋で飲むことになった(注:台湾の水は飲めない)。
実は甥っ子、食べ物に対しては非常に保守的。 初めて見たものや、かいだことがない匂いがするものは絶対に口にしない。好奇心がないという言い方もあるが、自分の身を守るという点においては、この慎重さは貴重。
台湾には「黒松コーラ」なるものがある。簡単に言うと漢方薬入りのコーラである。
クマ「変なコーラ飲む?」 HARUKI「変なお茶もあるけど」 甥っ子「“変”なのはいらない」
あはははははは!そーだった。 「変」がつくと彼は飲まないんだった。
HARUKI「変じゃなくて、台湾のコーラと梅ジュースだけど」 甥っ子「じゃ、飲んでもいいよ」 黒松コーラを一口飲んで、いやそーーーーーな顔をした甥っ子。
「まずっ!!!これ、イソジン(うがい薬)が入ってるの?」 うーーーーーーーーーーん、確かにそういう味かも(笑)。
面白いので(←こらこら)梅のお茶も飲ませてみた。 甥っ子は、一口飲んで(正しくはなめて)何も言わずにやめた。
美味しいのになぁぁぁぁ(爆)。
夜9時半に就寝。←どんどん寝るのが早くなる
12月27日 夕方。 クマがいきなり言った。 クマ「具合が悪い」 HARUKI「どしたの?」 クマ「わかんないけど起きてられない」 ひえぇぇぇぇぇ。 どうも熱があるらしい。翌日の早朝には出発なのに(冷汗)。 旅行会社に問い合わせると、前日キャンセルなら料金の30%、当日キャンセルなら50%払えば済むという。 うーーーーーん。
風邪薬を飲ませてクマを寝かす。
予定では、両親を車に乗せて成田空港まで行くつもりだったのだが、それも危ういので大急ぎでJRの駅にダッシュしたHARUKI。成田エクスプレスのチケットを買って実家に届ける。 「悪いけど電車で姉貴たちと行って!」 さらに、一人用のスーツケースを借り、とりあえず自分の荷物のみ作る。 はぁぁぁぁぁ。
12月28日 成田集合は、朝の7時40分。出発は9時40分。それに間にあうためには、朝5時には家を出ないとならない。 誰だよ!「朝の便にしよう」なんて酔狂なこと言ったヤツはっ!!
3時起床。 普段なら殆ど寝る時間なんだけどぉ(笑)。 とりあえずクマを起こしてみた。
HARUKI「どうする?行ける?」 クマ「うう」←“行けると思う”という意味らしい HARUKI「本当に?大丈夫?」 クマ「うううう」←“大丈夫だよ、多分”と言いたいらしい HARUKI「それなら、荷物詰めないとぉぉぉ」 クマ「ううううううう」←“わかったよぉぉ”と言ってるらしい のろのろとクマが荷物を詰めるのを横目で見ながら、家の戸締りやキャットシッターさんあてのメモなど作成。
5時15分。 クマが「大丈夫」と言い張るので車で出発。
HARUKI「スピード出さないでいいからね、ね、ね」
早朝の高速はガラガラ。しかし寒い。 途中、千葉の酒々井PAで休憩。 HARUKIはあまりの寒さで車から降りることが出来ない。車に設置した温度計を見ながらクマが言った。 「外、零下だぜ」 うぞぉぉぉぉぉ、やめてぇぇぇぇぇ。 もしかして千葉ってえらく寒いところなんだろうか?などと思っていたのだが、これが翌日から東京近郊で降り始める雪の前触れだなんてHARUKIは夢にも思わなかった。
7時、成田空港着。 早朝だというのに、結構な人ごみ。さすがハイシーズンの年末だけのことはある。 電車でやってきたHARUKI両親とHARUKI姉、甥っ子を待って搭乗手続きをする。
写真を撮っていると甥っ子が言った。 「松風、連れてくの?」 ごめんよーーーーー。 HARUKI「ほら、こいつ“made in china”だから、里帰りっちゅーことで」←ヘ理屈 甥っ子「ふーん」←あきれたらしい
皆に「あら、クマさん、大丈夫なの?」と言われまくりのクマ。 「ご心配かけてすいません」と言いながらも、まだ熱があるらしいクマは、顔が真っ赤。 ホントに大丈夫なんかい。
ほぼ10時。 台北を目指しチャイナエアーの飛行機は離陸した。 一応機内食は出たのだが、もちろんクマは手をつけず。
約3時間半のフライトで台北の中正国際空港へ到着。 台湾は、日本との時差は1時間。時計を1時間戻すことになる。
現地は雨。 HARUKI母「また雨女の本領発揮ねぇ」 ごめんよぉぉぉぉぉ。 HARUKI姉「HARUKIちゃんがいないとどこ行っても雨降ることないもんねぇ」 母「そうよねぇ」 はい、はい、HARUKIは雨女です(悲)。
東京の気候とはうって変わって、かなり暖かい。さすが南の島だ(笑)。でも現地ガイドさんによると「かなり寒い」んだそうだ。
パスポートを見て気付いたのが、前回クマとHARUKIが台湾に来たのはもう6年も前。 そのときは、近所の中華料理屋のママさんが台湾の人で、里帰りをかねて常連客を連れてツアーを組んでくれたのに参加したんだった。 あのときも、クマは台湾でぶっ倒れて1日ホテルで休んでいた記憶が。 クマにとって台湾は鬼門かなぁ(笑)。
現地ガイドのおじさんに案内されて宿泊先のリージェントホテル(晶華酒店)へ。
ガイドさんが移動中のバスの中でカードをくれた。 「マッサージに行くなら、是非ここへ!!」 HARUKIは「ふーん」と受け取ったのだが、クマ大乗り気。
空港から台北市内までは、車で約40分。 高速道路を走るのだが、車とバイク社会の台湾ではどこへ行っても大混雑。ただ東京みたいな渋滞ではないので、そこそこ車は動いている。
超豪華ホテルにチェックイン。 こちらではまだクリスマス仕様。中国のお正月は旧暦でやるので大抵2月。それでも一応1月1日は休日にはなっているらしい。
部屋に入ってビックリ。こんな広い部屋、泊まったことねーぞ。 洗面所もめちゃ広い上に、大理石で、お風呂とは別にシャワー室まで付いている。っていうか、こんな広けりゃ、風呂場で暮らせるよ(笑)。 安いツアーを選んだので、はっきり言って、旅行代金は大して高くはない。もちろんハイシーズンだからそれなりのお値段ではあるが、少なくとも北海道や沖縄に行くより俄然安い。 日本の物価が高すぎるんだな、やっぱり。
夕食まで時間があったので、さっそくマッサージに出かけることにしたクマとHARUKI。紹介してくれた店がホテルのすぐそばだったので、歩いて行く。
システム的には、時間でいくら、という感じ。 全身マッサージから、足裏マッサージ、フェイスマッサージ、ネイルアートなどいろんなことをやっている店だった。
90分1500元(注:現在は1元=3.3円)のコースを申し込む。 狭い廊下にたくさんの個室。 うーん、怪しいなぁぁぁぁ(笑)。
そこの寝台に寝かされて、いよいよマッサージ開始。 マッサージのおばさんも熱くてもてないようなタオルをびしびし身体におかれる。
おばさんは片言の日本語で言った。 「熱くないですかぁ?」 熱いに決まってるだろ!おいっ!!
眼の疲労からくる肩こりで肩周辺がバキバキのHARUKIは、もうツボを押される度に「痛い!痛い!イタタタタ!」の嵐である。 HARUKIが叫んでいるとおばさんは、深呼吸のマネをした。 ようするに、「深呼吸して我慢せい!」ということらしい。 うーーーん(大汗)。
一方クマ。 大イビキが聞こえてきた。 はい? 痛くないんかい?
頭から首から肩から腕から手からお腹から背中から腰から足から、ご丁寧にすべてマッサージされて、終わった頃には疲労困憊のHARUKI。 だぁ、づがれだぁぁぁぁぁぁ。
料金を払って店を出るとクマが言った。 「復活!!!!」 へ? よーわからんが、クマは具合がめちゃ良くなったらしい。 恐るべし、台湾マッサージ!!(笑)
夜。 ガイドさんに教えてもらった茶芸館「竹里館」へ。 この店は、お茶屋さんなのだが茶料理も食べられる店。 豚肉やえび、野菜を使った種々の料理が出た。すべてお茶で煮込んだり、味付けしてあったりする。見た目はこってりだが、味はかなりさっぱり。 丸1日絶食していたクマは、それはそれはうれしそうに食べている。 えっとぉぉぉぉぉぉ。
食後は、中国茶の茶道とでも言おうか「効夫(クンフー)茶」を頂く。 お茶の香を楽しみ、小さな湯のみ(飲杯・インペー)で飲む。お菓子は西大后が好んだと言われる小さな茶菓子(宮廷菓子と言われている)。何で出来ているのかわからないが、甘さ控え目でかなり美味。
店の写真を撮ろうと松風を持って外に出たHARUKI。 なにしろ親切なお店で店員さんが「シャッターを押しましょう」と言ってくれる。
HARUKI「じゃ、松風持って、看板の前に立ってください」←恥知らず おにーちゃん「はい……。あの…これ、名前付いてるんですか?」 う、う、うるさいなぁぁ(汗)。いいじゃないかぁぁぁ。
満腹になった一同は、タクシーでホテルへ戻った。 いよいよ、明日は観光である。
午後10時、就寝。 明日の天気はどうだろう、ちょっち心配になったHARUKIだった。
←ちなみに写真のムー=^、、^=はパルちゃんの頭の毛をかじろうとしています(笑)。
HARUKI、まるで南国のような暖かい台湾での4日間の旅行を追え、無事に、大晦日終了間際(笑)に帰宅致しました。
成田に着いて、愕然。 なんで雪で高速が閉鎖なんだよっ!!!!!!(怒)←しょうがないし いつから雪降ってるんだよっ!!←知らなかっただけだし ここ関東地方だろ?雪国じゃないんだからっ!!(激怒) どうやって車で帰るんだよ!!(大激怒)
今年も去年同様(汗)怒りまくり(笑)のHARUKIの日記になりそうですが、本年もなにとぞよろしくお願い致します!!
Mikan HARUKI
|掲示板へ
ランキングなるものに参加しています。お気に召したら投票をお願い致します(汗)。↓
|