オイディプス王」読了。
ギリシア悲劇は派手で、作品全体が引締まっていると思った。
三島がギリシア悲劇の影響をうけているのを感じた。 「鹿鳴館」なんてそうじゃないかな。
美容院に行って、三島「鹿鳴館」を読了。 個人的には、「近代能楽集」の方が好み。 やはり、三島は好き
「あなたの髪、・・・・この黒い髪、・・・・ 会わないでいた二十年間の間というもの 夜の闇が夜毎に染めて、ますます黒く、ますます長く、ますますつややかに なったこの髪・・・」 「この髪の夜は長くて、夜明けはいつ来るとも知れません。 髪がすっかり白くなり、私が女でなくなるときに、曙がその白髪を染めるのですわ。 悩みもない、わずらいもない、その1日になにもはじまる惧れのない曙が」
三島は曙、夕暮れ時の太陽に異常に魅力を感じていると思う。
エディット・ピアフ〜愛の讃歌を見る。 数少ないフランス映画はなるべく足を運ぶようにしている。 ピアフ人生そのものを語る映画としては素晴らしい作品。 「Non je ne regrette rien」 モルヒネを何本もうち、愛するマルセルを飛行機事故で失った 彼女が歌うからこそ深い歌だと思う。 日本でいうと、演歌なのだろう。 ピアフの愛について語るなら、クロード・ルルーシュ監督の 「恋に生きた女 ピアフ」を見てほしい。
「オイディプス王」を読み始める。 訳文が読みのくいので、感情移入するのに時間がかかる 再読してじっくり味わわないといけない。
フランス語クラスの貧しい国は被験者の宝庫という記事は なんとか話せたが、 今日の授業のテーマは、日常生活において選挙がもたらした結果と 投票は義務かどうか。
郵政民営化、憲法9条、自衛隊は武器をもつべきか等。
2週にわたりハードな内容だった。
帰りの電車で、クラスメイトのおば様に、今日の授業の内容ぐらいが 食事する際の、話題だよねと言われた。 (彼女は英語堪能) 文学は、限られた人の話題だから、一般的な事を話せないとねと。 おっしゃるとおり、更に、勉強意欲がわく。
その反面、文学、芸術を語れるからこそ、 かけがいのない人がみつかるという特権もある。
「明るい瞳」を見に行く。 テーマで流れるシューマン「子供の情景」子供は眠るが 印象的だった。 シューマンの「子供の情景」はほぼ全曲弾いているが この「子供は眠る」だけは弾いたことばない。 時間があるとき、練習しよう。
夜のアロマをラベンダーとオレンジにした。 夏はオレンジの代わりにペパーミントだったが、 すこし寒く感じるので、温かみのあるオレンジを。 随分と気分が変わる。 深く深呼吸しながら眠ろう。
ル・モンドを使っての、フランス語会話は 南アフリカ等の貧しい人々に行われた薬物実験を まとめて発表しようと思う。 6ページにわたる記事を読むのは大変だけど頑張ろう。 四苦八苦を続けるうちに、慣れてくるかな。
仏語で小説を読んでいると、普通の新聞では 見られない美しい表現がたくさんでてくる。 文章を書き留めたい欲望にかられる。
「黒い陶酔を感じる」
科学や新聞記事にはない言葉の数々。 コミュニケーションとしての手段ばかりいわれる 語学学習だが、こういう喜びを知ると、 勉強の情熱も高まる。
語学の上達は、情熱
2週間ぶりのフランス語クラス。 今日は、サルコジの選挙の時のラジオ放送の 聞き取り。 ナチュラルスピードだから、速いのは当然だけど、 自分の単語力のなさと政治知識の弱さを再認識。 嫌な汗をたくさんかいた1日。
ル・モンドの記事を読むことを決意。 何事も習慣づけることが大事なので 頑張ろうと思う。
電車で仏検準一級対策として 「フランス語名詞化辞典」の文章の書きとりを はじめた。通勤時間を有効活用すると、 1日5ぺージはできる。 今、もう4日続いたから、これは習慣化しそう。
仏検とDELFののどちらが役に立つかという論議はあるが 本当に実力のある人なら無駄だといわれる仏検準1級ぐらいなら 合格すると思う。 論議する前に、自分で合格しないで、文句を言っても 説得力がないと思う。 まずは、何でも自分で試してみての批判が基本。
言葉を頭で理解する人と 言葉を食べる人種がいる。 私は言葉を食べる人種に入るだろう。 体にいれるとすぐに消化され、即座に 熱き血の中に言葉の要素が体中に流れいく。
存在の耐えられない軽さを読んでいると、 ドン・ファンのトマーシュがなぜ何人もの女性と関係をもつかで 興味深い描写。 人間には、個性というものがある。 例えば、絵画が好きとか、テニスが好きとか。 でも、それは、ポスターのように、全て公にさらされている個性だと。
セクシャリテ。肉体関係の間の姿。立ち振る舞い。 官能にくずれる表情。自分で探索しないと見ることができない 個性を探し求めるために、女性と関係を持つ。 外科医であるトマーシュが初めて、メスで人間の体を切り、 肉体の神秘を現実として受け止めたときの、 おさえようもない喜び。
惹かれる異性が現れると、二人の秘密の空間で 探索したい欲望にかられるのは 当然の欲望だと思う。
日経にプラトン「パイドロス」の記事が載っていた。
白川静を読んだ後、プラトン「パイドロス」を読むと、 印象が強いと。 エロスをめぐる古典がアジア的に見えてくるらしい。
「プラトン描くソクラテスはギリシアにおいても 占ト(せんぼく)から予言への展開が あったとして神かがりの狂気として尊んでいる この神がかりには、予言、秘儀、霊感、恋の 四つの狂気があり、それぞれアポロ、ディオニュソス ミューズ、エロスに配分されているのだという」
この新聞の解説だと、意味がよく分らないが、 4つの狂気の言葉に魅了されたので、パイドロスを検索してみた。
「恋している者は狂気に獲り付かれている」ということに対し、 ソクラテスは「狂気」こそが素晴らしいもので、 神による贈り物であることを証明する方法を取っていく。」
証明するという弁論術とは、
「弁論術とは、これを全体としてみるならば、 言論による魂の誘導であるとはいえるのではないだろうか」
この作品のテーマである美と恋(エロス)を翼のある魂のイメージと 結びつけた以下の言説が最高であろう。つまり、
「魂の翼を潤すためには、恋人(美少年)が放出する美の 微粒子が必要なのだ」
「饗宴」でもプラトンの美しさに感動したけど、 「パイドロス」もよさそう。
最後に、プラトン「ヒッピアス」偽りの解説より プルーストの引用。
「たとえ偽りにせよ、口にした悲しい言葉は、 それによって悲しみを伝え、われわれに悲しみを注入する。」
マルセル・プルースト
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