「百年の孤独」 面白い。民族の血脈を一緒に語り継いでいる気分。 マルケスは途方もない性欲を表現するのが 好きだ。
あっという間に読了しそうなので ジャン・クリストフにとりかかれそう
「サンジャックへの道」を見る。 巡礼の聖地、サンディアゴコンポステーラの話と思って 重い内容かと思ったら、仲の悪い兄弟達が 見知らぬ仲間と旅にでるコメディタッチの話。 フランス人が本気で怒ると、面白い 「Qoui? 何?」と言って、チビ、デブ等も辛辣な子供じみた 言葉がでてきたり。 全身が芝居がかっている。
「百年の孤独」を読み始め。 どうだろう、まだ手ごたえは感じられない
精神の水分を貪欲に求め続けている毎日。 三島由紀夫「宴のあと」を美容院で読了。 プライヴァシー裁判で有名なので、 小難しいのかと思って避けていたが 素晴らしい作品。 押し寄せる波のように、最後まで飽きさせない。 人物描写が明確で、登場人物のかづ、老人達、民衆と 見事な絡み。 栄華が朽ち行く様と諦観。 かづの生きる活力。
いい時間を過ごせた1日だった
クロード・ルルーシュの「しあわせ」をDVDで見る。 何度みてもいい映画。 喪失の旅と人間の優しさと愛の物語。 クロード・ルルーシュは大人の愛を撮ると 本当に上手い。 美しいベニスの景色。パリオペラ座エトワールの 芸術的な踊り。切れが違うね。 熱狂派の踊りも幻想的。
「こんにちは。マダム。 僕は希望を届ける為に僕はきただけだ」
「哀しみが深いほど、生きる活力が湧いてくる」
見つめて、語る。 それだけでいい。
ラジオイタリア語、ビジネス英語のCDを買って、 朝聴いて、お昼休憩に文章を書きながらチェックする 作業を2週間ほど前から始めた。 NHKラジオはどの言語もテキストデザインが一緒。 黄色で統一されている。どういう意図があるのかな。 大量生産で、予算削減なったりするのだろうか。 1クール毎、色が変わると、綺麗だろう。
イタリア語はリスニング編と文法編に分かれていて とても使いやすい。 まだ4月は簡単だから、楽しい。
なかなかワインの勉強まで手がまわらくて 試験は来年になるかも。 メインは仏語で頑張ろう。
近くの街の桜並木を散策。
谷崎短編の「ハッサン・カンの妖術」で 谷崎が季節を愛でている情景を語った素晴らしい 文章を思い出した
「桜木町辺の、新築の家が並んでいる一廓には、ところ どころの邸の塀越しに蕾を破った梅の花が真珠のように 日に映えていた。予は何となしに、毎年季節の変わり目に 感ずるような生き生きとした喜びが、疲れた脳髄に 染み込んで行くのを覚えた。 その喜びは、図書館の前に車を乗り捨てた後までも なお暫く続いていた。予は威勢よく階段を馳せ上がって 閲覧室へ這入っていくと、まず何よりも大きな洋館の 窓の外の、紺碧の色に心を惹かれて、一番壁に近い方の 空席を占領した。そうして、外から忍び込む爽やかな気流を 深く深く吸いながら、じっと大空を仰いでいると、白い柔らかい 雲の塊が、巍然として聳え立つ図書館の三階の屋根の上を 緩く絶え間なく越えて行くのであった。予の眼は本を読むことを 忘れて、長い間それをうっとりと眺めていた。」
こういう抜粋がテキストになっている フランス語版東大教養学部のテキストがある。 詩から文学、政治まであらゆる分野が網羅されている 抜粋本。 この中の抜粋で、ロジェ・グルニエの短編を本屋で立ち読みした ほんの1ページの抜粋なのに、男女の機微が感じられる行間だった。 会話後の余韻を感じられる文章というのかな。 フランス語も比較的平易だったので、原作を今度の旅行で買い込もうと 思う。これを訳した人は山田稔氏だ。 大好きな仏文学者。こんな所で繋がっているとは、自分の 文学のアンテナに我ながら驚く。
日本語のこういう抜粋本を読んで 日本文学に興味を持つ外国人もいるかもしれない
フランス語クラスに新しいメンバーが入った フランスに住んでいた事があるから 実力派。 ほんと、語学には上には上がいる。 もちろん楽器演奏も。 1年に何度かこうやって落ち込みながら 諦めないで頑張っている。 継続は力なりを信じて。
リスト「巡礼の年」の楽譜とCDを購入。 演奏する曲はDeuxieme annnee Sonetto 123 del Petrarca
華々しい曲ではないけど、じっくり聞くと情感溢れる曲。 これを弾きこなすには、テクニックはもちろん 精神的な成熟も必要。大人の曲。 発表会用の曲で、私の区切りの集大成のよう。 頑張って練習しよう。
トリュフォー「隣の女」 ファニー・アルダンが美しい。ギリシャ彫刻のよう。
山田宏一著の「トリュフォー映画読本」 「隣の女」のところを読むと、
「Ni avec toi, ne sans toi. あなたと一緒では苦しすぎる、でも、あなたなしには生きていけない 「隣の女」の物語を締めくくる言葉。
胃の痛みに耐えかねて吐いてしまうほどの悲しみ、chagrin 痛切な悲しみ、が映画の底流になっている 小さな子供が「鯨が泣いてる」絵を描いて、 「悲しいから泣いているんだ」という ヒロインのファニー・アルダンはつぶやく 「悲しみってどんなものか知ってる?」 ジョルジュ・ドルリューの音楽は 暗く、深く、悲痛に、ひたすら破局に向かう一つの愛の事件の 顛末をうたいあげる。」
トリュフォーの映画は、明るい中にも愛の暗さがあり 人間の感情の機微がみられ、何度みても飽きない。
トリュフォー再来と言われてる現代の監督 アルノー・デプレシャンの「キングス&クイーン」も素晴らしい映画 先日DVD買った。
何度も見て、字幕なしで台詞を覚えたい
夜、勉強しないで読書に時間を費やすと すごく贅沢な気分になる。 静まり返った夜の闇の中での読書。 文字を追うことだけに集中できる瞬間は至福の時。
「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ 「不滅」よりも数倍面白い。 この本が映画化されたのが1988年。 「ノルウェイの森」が流行った頃と近い。 性的描写が先行して、原作の面白さを堪能できた人は いったいどのくらいいるか知りたい
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