| 2006年08月30日(水) |
ジャコメッティ知名度 |
カミュがあと、20ページで終わる。 続いてサガンの「悲しみよこんにちは」(仏語) サガンの小説は、日本でいう林真理子や江国香織の サラッと読める位置づけなのかな。 仏語だと全然サラッと読めないが。
フランス語クラスでジャコメッティの話をしたら 皆あまり知らなかった。 先生は、哲学の先生がある日、 ジャコメッティの分厚い本を持ってきて 情熱的に手を震えさせながら、本を破る勢いで 熱く語ったのを思い出すって。ちょっと変な人いう印象。 フランス人若者もジャコメッティの印象はそれレベルなんだ。
ルコント「親密すぎるうちあけ話」を見た。 ルコントお得意の男のじとじとしたエロさがない作品だった。 男が陰からこっそりと覗き見るような、生々しい視線が欠ける。 どうしたんだ、ルコントと思った作品。 哀愁がたりない。
プルースト「囚われの女2」 1に比べ、読むのがつらい。 あと3冊で終わるので、頑張らないと。 1冊読み終わるごとに、他の本もはさんでいるから プルーストを読了するのは、冬ぐらいになるだろうか。
スパークリングワインを買いに 近くの百貨店に行く。 ソムリエお兄さんの説明はイマイチだ。 知識はあっても、エレガントさが備わるわけではない。 教科書通りの言葉を言われても、全然心に響かない。 本当にその人がワインが好きかどうかの情熱の違いなのか。 道を究めた人の話を聞くと、知識が豊富なのに 謙虚さがある。この領域に達するには年輪が必要。 自分がいかに無知であるか知っている人は 奢らないで、死ぬまで勉強し続けるんだろう。 苦痛ではなく、快楽として。 私もそうありたい。
「Mi-�掘廚鮓�た。 派手で面白かったが、 爆発音で思考回路をごまかされた様な気分。 そのかわり、今日見た「プルートで朝食を」は良かった。 ヘドウィグを彷彿とさせるゲイの純粋な心と それを巡る人達。ニール・ジョーダン監督を調べてみると 「クライング・ゲーム」「マイケル・コリンズ」等、 しっかりといい作品を撮っている。
ジャコメッティ展に行く。 彼は、作品よりも発言、そしてジャコメッティ自身の存在が 注目された人なのだろうか。 そんな思いを胸に美術館の中を歩く。 静かな空気が流れている。 彫刻の一群を遠目で見たり、 光に映し出された彫刻の影を堪能すると面白い。 空間にいる自分を楽しめた。
やはり、ジャコメッティは、彼自身の魅力を知ったうえでの 作品なんだと思った。
母のお見舞いの帰り、偶然、大学時代の友達に会った。 独身で仕事も6、7時ぐらいで終わるらしい。 そして無趣味。退屈じゃないけど、すごく楽しいわけではないと 言っていた。自分が何に興味があるか分からないと。 時々そんな人もいる。 「りえるは、大学時代は遊んでばかりだったのに 今は、いつも勉強しているイメージがある」 と言われ、得意気にカミュをフランス語で朗読すると 「すごーい!」とマニアックぶりに笑ってた。 これを褒め言葉ととり、帰りの電車でも 時間を惜しむように、カミュを読む耽る
「ナボコフ自伝」の昆虫採集の思い入れの部分が面白い。
「感情や欲望、野心や達成の面で、昆虫採集が与える楽しさを 量や強さで凌ぐものはおそらくあるまい。それは、最初から ダイヤモンドのように色々なものをもっていた。 それはひとりになりたいという激しい願望だった。」
「私が最初に学んだ教訓の一つは、コレクションの充実には 他人は当てにできないということだった。 それでもおば達は私にこっけいな贈り物を- 例えば、きらびやかだが実際はまったく平凡な蝶のデントン社 のスライド等をこりもせず贈り続けた」
そして、ナボコフは40代で捕蝶網をもってぶらぶらしていると 変人に間違われ、警察に後をつけられたり、子供に指をさされたりする。
ひとりになりたいという願望はよく分かる。 友達と話をしていても、今だと、 数分でもカミュのフランス語にふれたいという 願望が湧いてくる。
カミュ「異邦人」は日本語でも好き。 そしてフランス語でも、短い文章で進む虚無を感じる ムルソーの言葉がぎらぎらした夏の太陽にあう。 知らない単語が山盛りだが、 「僕は彼女の乳房を愛撫した」 なんて言葉は、すぐ覚えられる。 フランス語クラスでは絶対でてこない。 中級クラスだからかな。
ムルソーの周りいる登場人物の描写も面白い。 犬をつれた老人、アラブ人、 マリー、老人ホームの住人達。 鋭い観察力で、人生を投げやりに過ごす ムルソーが語る。
フランス語クラスメートとフランス人の先生達と イタリアンに。 イカ墨パスタが初めてらしく歯が黒くなって はしゃぐ彼ら。若いな。 フランスではイカ墨を食べる習慣がないらしい。 「おはぐろ」と言ったら、その日本語にも過剰反応して おもしろかった。
今年の夏の目標は仏語本を読破することにして、 3冊購入。 カミュ「異邦人」、サガン「悲しみよこんにちは」 バルザック「谷間の百合」
留学してない語学学習者としては、自発的に 言葉のシャワーを浴びないと上達しないと思う。 もちろんヒアリングも毎日なるべく聞く。
カミュ「異邦人」は単語さえ分かれば比較的読みやすい。 夏に読むにはもってこいだ。
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