ウェディングの準備で帰省していた娘が東京に戻って行った。
今の生活拠点である東京、ウェディング会場となる大阪、
今年になってから、娘は何度東京と大阪間を往復したことだろう。
ある時は夜行バスで、ある時は飛行機で、そして今回は新幹線、
この五日間はフル活動の娘だった。
式場との打ち合わせ、ウェルカムボードやリングピローの作成準備、
式場で流すBGMの録音、編集、プチギフトの袋詰め、
披露宴の座席表やミニカードの作成、
結婚式って、こんなに忙しいもの?
さらに、この忙しい合間を縫って、大阪ドームに出かけること2回、
相変わらず阪神タイガースの応援に熱くなった娘達、
そして突然ギックリ腰に襲われた月曜日、
あわてて整骨院に連れて行ったり、コルセットを買いに走ったり大変だった。
とにかく、挙式の日までに、まともなスタイルで歩けるようになって!
背中から腰にかけて、まるでボードが差し込まれているような格好で
フラフラと東京に帰って行ったけど・・・
さて、先日の日記の続きです。
今回の揉め事(Yちゃんのこと)について、やはり私なりの考え方を
娘にハッキリ伝えておいた方がいいと思い、
昨日の夕方、二人でそのことについて話し合いました。
あくまでも、娘の友人Yちゃんが六ヶ月の赤ちゃん同伴で
結婚式に出席することに反対の私、
赤ちゃん同伴でもかまわないから、Yちゃんに来て欲しいと
思っている娘、
さて、どちらが勝った(?)でしょうか。
先日、日記を書いた時の私と、今の私、
自分としては微妙にちがっていると思います。
結婚式の時に赤ちゃんを預かることはできない、と言ったYちゃんのお母さんは、
「私は、娘が美容院に行くときでさえ、赤ちゃんを預からないんです。」
とも言いました。
その言葉を聞いた時、選択肢は二通りしかないのだ、と思いました。
Yちゃんの赤ちゃん同伴の結婚式出席、か、欠席。
Yちゃんひとりで出席してもらうことは不可能ということです。
それまでは、この件に関して、私はYちゃんを
「友達として少し配慮が足りない」と、こっそり非難していました。
しかし、近くに住んでいるからと言ってすべての母親が
娘の赤ちゃんを預かってくれるとは限らない・・・
非難の鉾先が、Yちゃんからお母さんの方に移ってしまった私。
でも昨日、娘と話し合ってから、少し余裕ができたのでしょうか。
私には、まだ孫は一人もいないけれど、
もし初めての孫ができたら、数十年ぶりの赤ちゃんの世話。
程度の差はあっても、きっと私だって不安な気持ちになるでしょう。
「赤ちゃんが泣き止まないと、どうしていいかわからない」
「赤ちゃんと二人きりになれない」
お母さんは、実は真面目に真剣に言われたのです。
Yちゃんは赤ちゃんといっしょに、よく実家に帰ってきているし、
普段はきっと優しいおばあさんをされているのでしょう。
でも、一人きりで赤ちゃんを預かるのが不安ということ、
考えてみれば、私だってそうなるかも知れないのです。
ただ、お世辞にもデリケートとはいえない私のこと、
「赤ちゃんは泣くのが商売、元気な証拠よ!」という調子で
たぶん乗り越えられるだろうと思っています・・・が・・・
その時になってみなければ、わからないことはいっぱいある。
Yちゃんが娘に結婚式への出席を断ってきた時、
「ごめんね。私が浅はかで何も考えてなくて・・・」と
とても恐縮して謝ってくれたそうです。
娘は「とんでもない、私の母があんなこと言ったのは、
赤ちゃんがいっしょだとYちゃんがほんとうに大変だと思ったから。
だからYちゃんのお母さんに、赤ちゃんを預かってもらえないだろうかと
思って、いろいろ言ってしまったそうなの。
預かってもらえないのなら、赤ちゃんもいっしょに来て欲しい」
と伝えたということ。
Yちゃんは「お母さんが子供を預かってくれないから」
とは、ひとことも言わないそうです。
というわけで、やっぱり私は複雑なのです。
最初から何も言わずに、結婚式に赤ちゃんを連れてきてもらえばよかったのか。
でも、そうしていたら、私はずっと思い続けたかもしれません。
「Yちゃんもお母さんも、ほんと非常識な人達ね」って。
今は・・・・・(やっぱり揺れ動いております。いろいろな意味で)
結論は、今のところ「なりゆきに任せる」です。
相変わらず、シッカリできない私なのですが・・・
先日よりも気分的に落ち着いています。
自分では常識だと思っていることが、他の人では全然違っている・・・
今回の私の失敗もその認識が甘かったからでしょう。
以前にも日記に書いたことなのですが、娘の結婚式の話です。
娘の友人が六ヶ月の赤ちゃんを同伴して出席してくれることになり、
母親の私は心中ずっと複雑な思いを抱き続けてました。
なぜなら、御実家は我が家のすぐ近く、
常日頃から赤ちゃん連れで時々帰ってきているようだし、
御主人の御実家も同じ町内です。
こちらとしては、結婚式の当日だけでも、
どちらかのお母様にお孫さんを預かってもらえないかと、
日が近づくにつれて、そういう思いが大きくなってきました。
それで、その友人のお母さんとも顔見知りの私は、
先日ついつい言ってしまったのです。
「Yちゃん、赤ちゃんといっしょに結婚式に出てくれると言う話だけど
大丈夫でしょうか。」
「六ヶ月の赤ちゃんだったら、Yちゃんも大変だと思うし、
もし泣き出したりしたら、席を外してもらわないといけないし・・・」
たしかに、暗に迷惑だというニュアンスが満ち満ちていました。
若い人だけの結婚式ならいいけれど、親戚や年寄りもいるし・・・などとね。
その言葉は非常に残念な結果をもたらしました。
「そんなこと、今まで思ったことはありませんでした」と最初の一言。
ガ〜ン・・・
「私は預かれません。赤ちゃんは母乳しか飲まないし、
泣き出したら、どうしてよいかわからない。
そういうことだったら、娘に結婚式に出ないよう言います。」
これって、最悪のパターンです。
予想できなかったのでしょうか。
私は甘い人間なのだと思いました。
私は、お母さんがお孫さんを預かってくれると思ってましたから。
最初の返事からして予想外でした。
赤ちゃん同伴での友達の結婚式への出席、
少しは当方のことを気にして下さっている、
何か迷惑をかけることがあるかも知れないと心配してくれている、
なんて勝手に思い込んでいた私です。
結婚式の参加を断ってきたYちゃんに
「お母さんから出てくれるように頼んでほしい」
と娘に言われて悩んでいます。
結局、最初から何も言わなかった方がよかったのでしょうね。
結婚式は親の為のものではないんですものね。
桐野夏生といえば、私はあの「OUT」以来です。
図書館で予約してから、けっこう長い間待たされた「OUT」は、
残念ながら私好みの小説ではありませんでした。
もちろん、まだテレビドラマ化されていない時のこと、
あまりにも血生臭いショッキングな場面にタジタジ・・となりました。
ということで、先週図書館で桐野夏生の「玉蘭」を
気まぐれに借りてしまったのは、題名に惹かれたからです。
「玉蘭」の二文字から思い浮かべるイメージは
「中国の歴史」と「清楚な花」のミックス(???)。
いくらなんでもあの血生臭い「OUT」とは、違ったものだろうと。
で、読み終えた感想は?
残念ながら、私は読書感想文というものを書けない人なのです。
こと恋愛小説になると、からきしダメですね。
面白いのか、つまらないのかさえも、わからない。
ただ、小説に出てくる登場人物は、それぞれに好きでした。
それぞれの人の主張、言い分、気持ち、を読むのがとても面白かった、
というところでしょうか。
感想文になっていない感想です。
それと、最後にちょっとした「どんでん返し」がありました。
そう感じるのは、私だけかも知れません。
気になったことは、中国での日本人留学生のことです。
小説に登場する留学生達は、ハッキリ言ってとても乱れています。
何も知らない人が読むと誤解を招くのでは? と心配さえしてしまいます。
私の知っている範囲の人達はみな真面目な学生でしたし、
留学生寮を訪れた時も、とても管理の行き届いた、
どちらかといえば厳しいくらいの印象を受けたものです。
話はガラリと変わりますが、雫井 脩介の「火の粉」
ちょっと前にテレビの二時間ものドラマになりました。
あれ、やっぱり内容がかなり違いましたね。
テレビドラマになると、あんなものなのでしょうか。