2010年08月17日(火) |
You have always been my inspiration |
生徒のうち二人に「大和市まで通う」と言われて驚く。どちらも電車を2度乗り換えて1時間半はかかる筈だ。それだけ授業を気に入ってもらえたかと思うと嬉しいが、無理をさせるのも気がひける。
一方、数年通ってすっかり仲良くなっていた女性二人は、どちらもあっさりやめることになった。うち一人などは、「一生通う」とまで言っていた生徒だ。結婚間近なので、新居を「荻窪に通いやすいところ」にしようとしていたくらいだ。なのに私のほうがいきなりSOのために大和市に引っ越すので、裏切られた感もあるかもしれない。
何しろこの女性二人は、二年前のスピード離婚の時も習っていたのだ。「またですか」という気分にもなるだろう。
しかしそれを言えば、前回は新居に引っ越す直前に離婚しているわけで。
前回引越しが取りやめになって大喜びしていた男性の生徒は、今回も「前回と同じことになるのを期待しています」とはっきり言った。・・・あっ、有難うございますw
夜、よそのブログにビートルズの"Martha My Dear"のYouTube映像と歌詞が貼ってあるのを発見。クリックして聴いて、じーんとなる。これまでの人生で数百回は聴いたであろう曲だが、数百回は涙ぐんでいる。
Marthaはポールの飼い犬で、それを知って"You and me were meant to be for each other."という歌詞を聴くと、また違った愛おしさがこみあげる。
でも、一番好きな部分はここだ。
Hold your head up, you silly girl
Look what you've done
いたずらして部屋中をメチャクチャにしておきながら、呼ばれて顔を上げて「何?なに?」とにこにこしている牝犬が見える。
ちなみにブログの主(b)は、記事のタイトルを「I spend my days in conversation」としていた。"Martha My Dear"の出だしの歌詞だ。*後日本人曰く、この日記の真似とのこと。
誰かがビートルズを聴いている。誰かがビートルズを愛している。
それだけで今夜私は気分がいい。
だからこうやってまた書きつける。
You have always been my inspiration (そういう人たちがいつも私に何かを書かせる) *Martha My Dear / The Beatles (1968) の歌詞
2010年08月13日(金) |
One day, when you talked to me, I saw myself again and it made me love you |
19時に中野でCHIKAKOさんと待合せ。の、筈が。
20分遅刻。ああスミマセンすみません。相変わらずで。
今日は愛するCHIKAKOシスター(vo)のお誕生日祝い。私が企画して、けいこさん宅に集合。けいこさんはわざわざ私のためにチンザノ・エクストラドライを用意してくれた。2005年にこの甘くないベルモットに出会って以来、家には常備し、よそへ行ってもあればこれしか飲まないので、とても嬉しい。
途中、SOに電話して、CHIKAKOさんにかわる。
思い起こせば8/4、SOとつきあい始めた当日、CHIKAKOさんに「彼氏できました」と報告した時、返信が「どんな音楽をきくひと?」だった。・・・ああ、CHIKAKOシスって素敵。まず訊くのがそこですか。仕事でも年齢でもなくそこですか。その時はとりあえず「ローリング・ストーンズとジョニー・サンダースとイジー・ストラドリン」などをお伝えしたのだが。ひとつ大事なのを忘れていたことに気づき、今日「ニール・ヤングも好きです」と言ったところ、CHIKAKOシスの目の色が変わった。
そして今、SOに電話で「ニール・ヤングのアルバムはどれが好きですか?」と真っ向から訊いているCHIKAKOさん。小姑が私の結婚相手を吟味しているようで素敵。そこは吟味しないといけませんね、うん。
多分、本当の小姑に近い存在のK叔母も、「ニール・ヤングが好き」の一言で納得させられるだろう。何しろ、一時期夫婦で経営していた喫茶店の名前が「Harvest」なんだから。
帰りにけいこさんに送ってもらって駅まで歩いている時、会話に「坂の途中」という言葉が出る。すかさず「♪坂の途中の〜、家を借りて住んでる〜」と歌う。けいこさんも即座に加わり、二人して夜道で声を張り上げる。
去年の5/2、清志郎が死んじゃった日の夜、多摩蘭坂までチャリで行ってきたけいこさんと飲んだんだっけ。
結局私の人間関係のベースにある愛は、いつもいつも、そこなんだよね。
同じ音楽を、愛する人たち。
One day, when you talked to me, I saw myself again and it made me love you (あなたが私と同じ音楽を好きだと言ったから、あなたが好きなんだ) *Bridge / Neil Young (1973) の歌詞
2010年08月12日(木) |
I'm no schoolboy but I know what I like. You shoulda heard me just around midnight |
SO(g)は家が遠いうえ、10日に引越しがあり、さらに今は締切り前なので、私たちはあと2週間は会えない。なので毎晩6時間くらい電話している。おかげで毎晩どちらかが寝ないで仕事に行く羽目になる。ちなみにメールは一日中やり取りしている。
と、いう話を25歳の生徒にしたら、「高校生みたいですね」と言われた。・・・自分達も自らそう言ってはいたけど、25歳の女の子にまで言われるとは。
そのせいか体重も減って、先日は43.5Kgになった。成人後で最も軽い。
増えても44Kg台だ。・・・これはちょっとラッキー。
西荻BITCHへ。珍しく邦楽がかかっていると思ったら、お客が日本の'80年代ロックのCDボックスを持ち込んだらしい。ゲルニカ、サンディ&ザ・サンセッツと懐かしいところがかかる。立花ハジメの「H」は20年ぶりくらいに聴いたんじゃないかな。
洋楽好きの私だが、'80年代だけは邦楽が多い。'80年代の洋楽が悪夢のような状況だったからだ。一方その時代の邦楽は頑張っていた。インディーズ全盛時代でもある。
ゼルダの"FOOLISH GO-ER"がかかる。ゼルダからたった1曲選んでいるのがそれかよと思う。
かつてゼルダの3rdを初めて聴いた時、3曲めの"FOOLISH GO-ER"で呆気にとられた。普通のロックのようなギターのイントロと柄でもない佐代子のシャウトで始まる。一番驚いたのは「もしもあたしの頭がいかれちゃったら」とか「面倒みてもらうのよ」という、従来の佐代子なら使う筈のない語彙だ。品がないなとすら感じたのを覚えている。無理をしているようで、まったくゼルダらしくないと思った。
「らしくない」ということを無視すれば、まあ悪い曲ではないけれど。
歌詞はこうだ。「電話で好きだとささやいて/手紙で愛をしたためて/夜中、朝中、一日中/好きで好きでOHたまらないのよ」
・・・高校生みたいだなあ。
I'm no schoolboy but I know what I like. You shoulda heard me just around midnight (僕は高校生じゃないけど君が好きだから夜中に電話したんだ) *Brown Sugar / Rolling Stones (1971) の歌詞
2010年08月09日(月) |
I thought you were special |
ベイビー(g)来訪。急に会いたいという電話が来たが、ちょうど授業にキャンセルが出たところ。相変わらずタイミングがいい。
おなかが空いていないか訊かれたので、じゃあパンが食べたいと言ったら、パン屋に寄って17個買ってきてくれた。アスパラマヨネーズパンなどいかにも高カロリーなのを中心に17個。・・・あ、ありがとう。
7/31のリハ音源に興味を示したので聴かせる。また声が変ったねと驚くベイビー。声につやがあっていいと言われる。私にしてみたら、Q太郎さん(drs)との漫才のようなかけ合いを聞かせるくらいのつもりでいたが、「ずっと歌だけ聴いていたい」と言われた。相変わらず私をとてもいい気分にさせてくれる。
抱きしめられた。彼の体が震えている。要するにこれは、3年越しでようやく達成できたハグだ。
昨日、非常に落ち込むことがあって、それで会いたかったんだという。今日私に会えて本当によかった、と。
ベイビーはずっと、いわば私の「スペシャル」だったから。私が癒せるものならいくらでも癒したい。――もしこれが10日前なら。
でも今は駄目だ。
昨日SOに、もう他の男と2人で飲みに行かないと言ったのだ。彼は行ってもいいと言ってくれたのだが、私が自分でそう決めた。これは初めてのことだ。
これまでは逆に、彼氏に「他の男と飲みに行かないでほしい」と言われても、私がそれを無視してきた。無視した結果、全部の彼氏に対して浮気した。
今回は最初からその可能性をつぶしておくつもりだ。
考えてみりゃ、飲みに行くより、家に上げるほうがまずいじゃん。そう気づいていながら、ベイビーに来てもらったのは、やっぱり彼がスペシャルだからだ。ただし、この訪問は、すぐにSOに伝えてあった。何もないと断言もした。
だから、男性としてではなく、友だちとして抱擁した。そうやって最後に敬意を払った。
それをぎりぎりで最後に出来たと思えば。
ベイビーの「タイミング」は、今回もやっぱり良かったんだろうか。
I thought you were special (あなたはスペシャルだったから) *Special / Garbage (1998) の歌詞
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