2009年05月31日(日) |
Don't Talk Anymore |
1年ぶりのTOEIC受験だ。10時に「TOEICテスト リスニングBOX」から1回分をやって、11時に近所の美容院で前髪を切り、東中野の試験会場へ。
本日の格好をどうしようか考えた。実は1年前にショートパンツとボルドーのタイツで出かけたことを日記に書いたら、それが某有名英語講師のブログに取り上げられ、そのブログの読者から「そういう服装は気が散るのでやめてくれ」と言われたのだ。(実際にはボルドーのタイツは無地の厚手で、露出度も低く、たいして色っぽくもなかったのだけど)
と、いうことを踏まえて。
今年もショートパンツにボルドーのタイツ。しかもグレードアップして、半ケツの出るマイクロショートパンツと「網」タイツである。意味はないが下着もボルドーの上下で揃えた。グレイトフル・デッドの骸骨のパクリイラストの極薄Tシャツで、去年に比べて露出度も高い。これに黒革のブーツ、黒のダメージキャップ、とどめに黒のサングラス。
―――男性受験者の気が散る服装というより、威嚇しているって感じだなw
会場に着き、係員に写真貼付の受験票を渡したら、「あっ、あの〜、大変申し訳ないんですけどぉ〜〜」と困った顔で見上げられ、「あ、はい、そうですね」とサングラスを外す。(本人確認が出来ないもんね)
リスニング。Part1の写真問題は、相変わらず薄い白黒の写真そのものが見辛い。TOEICの写真問題はいつもこうで、「えっ、コレ女??」とか、「えっ、どどどこにエアコンの室外機が??」とか慌てることも多い。一度、あまりにも判りづらい問題があったので、試しに私の生徒にその写真を見せて、日本語で4択を読んで聞かせたら、案の定解けなかったくらいだ。
今回の問題も、正解は「デザートをサーブしている」なのだが、その「モノ」がデザートに見えないという写真があった。よく見ると左手前にプリザーブ(だと私は思ったが実はアイスクリームだったらしい)の容器があったので判ったが。男性受験者には辛いんじゃないか。
Part4は、いつ聴いても喋りが長過ぎ。私のTOEIC初受験は760点(リスニング400点)だったが、当時の私はPart4を聴いていると、トークのあまりの長さに、途中で思わずふと窓外の景色に見入ってしまったりしていた。・・・とっくに話を見失っているからもうそれ以上喋るなという気分である。
今の私はリスニング力は上がったが、聴き取れても長くて覚えてらんないから、やっぱりそれ以上喋るなと思う。
リーディング。なんと、疲れ目のせいでうまく集中出来ない。2008年1月に受験した時も疲れ目がひどく、単語をしょっちゅう読み間違えたおかげで、リーディングがその前の450点から405点に落ちた。あの時よりは大分マシだが、問題用紙の白さがまぶしい。
疲れ目の理由は勿論ネットのやり過ぎ。ううう。
試験が終わって、薄い黒のサングラスをかけたら、ふっと目がラクになった。・・・いっそサングラスのままで受験すればよかったかも。(特に問題はないよね??)
15時半帰宅。ああ、この気持ちいい疲労感。ハラ減ったわ。
いっぱい食う。眠くなる。眠りそうになりながらモームの「アシェンデン」の翻訳本を読む。TOEICが終わったから、しばらく禁じていた日本語の読書がようやく出来るのだ。―――イギリス作家なら原書で読めってか? だってこれは大分前に買っちゃった本だし、英語だと面倒なんだもの。いいの、今日のところはラクなほうで。
―――ああ、幸せ。眠い。
Don't Talk Anymore (それ以上喋るな) *The Whigs の曲。(2005)
2009年05月30日(土) |
What's the use of wasting time. Just move on, leave 'em all behind |
目が覚めてふと思う。いくら何でも「あんたなんかどうでもいいよ」ってこたないな。言い過ぎというより、何を言い出すんだお前はという領域だ。―――おかしくなって笑う。
謝ろ。
自分がそう言ったことを忘れていたという事実。加えて、言われたAM(g)が無言で帰ったのを見て、あれ?先に帰っちゃったの?くらいにしか思わなかったという事実。
要するに酔っ払ってたんだな。うん。
こんなことでモメるなんて、全く馬鹿みたい。
しみじみ虚しくなって、しばらく連絡していなかったMY(b)にもメールした。そしたらすぐに電話が来て、懐かしく話した。
さて明日はTOEICだ。頑張らねば。
What's the use of wasting time. Just move on, leave 'em all behind (もめごとは時間の無駄だから、さっさと片づけて、次へ行こう) *Silly Thing(全く馬鹿みたい) / Sex Pistols (1979) の歌詞。
2009年05月29日(金) |
To Cut A Long Story Short |
18時半にAM(g)が赤ワインを持って来訪。20時まで飲みながら音楽DVDを鑑賞。
20時過ぎに駅前でKP(drs)と会って、3人でまずは小一時間居酒屋で飲み、それから南阿佐ヶ谷ロックバーBに移動。
22時半にBを出て、ON(g)と会ってバーFで飲み、Bに戻って、3時帰宅。
To Cut A Long Story Short (話すと長いんで手短かに) *Jeffrey Archerの著書 (2000)
昨日つまらないトラブルがあり、真夜中にON(g)に「軽く死にたい気分です」とメールしたら、がつんと励ましてもらった。単なる褒め言葉も勿論嬉しいが、「今度何か一緒にやろう」ってのが何より有難い。弾いてくれるってのが。
それでかなり気分が持ち直したが。今日の明け方にハニー(drs)からメールが来たので「軽く死にたいの」と明るめに言ったら、「軽く死んでるよ」という返信。ああ、今そっちメチャクチャ忙しいもんねw
私は落ち込みやすいし、極端なので。すぐ死にたくなるんよ。でも、2004年の夏以来、私の「死にたい」は、「でも死なないけどね」とセットになった。
小学生の頃から、身近に自殺が多くて。「例」を見せられるたびに、自分もいつかアレが出来るかな、と考えていて。多分いつかやるな、やるだろうな、と思っていたんだけど。
2004年に死んだ人は、私と実際の関りは一番薄い。それまでに死んだのは、隣に住んでいた伯父であり、仲のいい友達であり、親友であったが、彼は他人だ。
けれどその人が死んだ時、私は腹が立ったのだ。私が勝手に感情移入していたものを一緒に持っていかれたからだ。音楽を。
頭に来たけど、いないので、文句も言えない。
誰かに頭に来られるとイヤなので、私も死なないことにした。
しかし、死にたい気分にはなるのだ。で、死ぬ選択肢があった時は、そのことを考えるのがいわば「現実逃避」になっていた。何かあったら死ねばいいと考えるのはラクだ。なのにそれが閉ざされているとなると。
結構、じわじわとボディに来る辛さがある。
まあ、昨夜のはかなり軽くて、まさしく「気分」だったので。今朝にはすっかり現実的な態勢に切り替わり、おかげで今は充実した感じすらある。
今の私は、実はたったひとつだけ自殺の可能性を残している。―――年を取って一人で経済的に行詰った時。もしもそうなったら、その時は本当に死んでやろうと思っている。
筒井康隆の「敵」は、恐ろしい小説だった。一人暮らしの老人が、所持金が底をついたら死のうと計算して生きている話。
「私死にたい気分なの」なんていう遊びがどこにもない。
エスケイプ *ZELDAの曲。(1982)
2009年05月25日(月) |
It was different in many ways |
11時にうちから3分の病院でCTスキャン。昨年12月と同じく、造影剤を入れたとたんに、喉元と「局部」が熱くなる。うーん。
21時半から1時間、荻窪グランブルーで19さん(p)とリハ。昨夜0時に今日の授業のキャンセルが入ったので、急遽連絡してリハにしたのだ。
先週の4曲に加え、今日は私のオリジナル'Tear Me'をやる。これはギターユニット用に書いた曲だが、ピアノでもやりやすい筈だ。実際やってみたら、コピー曲よりもずっと手ごたえがあった。やりようによってどうとでも決まる感じだ。
コピーも、先週に比べずっと良くなった。こちらがちゃんと歌うと、呼応してちゃんと弾いてくれる。自分が力を出せばそのぶん良くなるというのは、しみじみ気持ちいい。
19さんが弾く手を止め、'Tear Me'の歌詞を見て、「この歌詞、どういう意味なんですか? あっ、僕、英文科卒なんですよ。この'hesitate'って『嫌い』って意味ですよね」と言う。
「・・・『ためらう』です。『嫌い』は'hate'ですよ。字数が大分違うじゃないですか」と真顔で突っ込んだら、「あっ、すみませんすみません!」って。
思わず「19さん、面白いですねw」と言う。こういうMCしたらウケるだろうな。美しい音楽と、ボケツッコミのMC。
これからは週イチでリハすることになった。19さん、リハに意欲的だし、絶対に「出来ない」と言わないどころか、「いつでも弾けるようにしておきます。・・・ちょっとプロっぽいですね」なんて言ったりする。ものすごくポジティヴ。色んな点で目新しいキャラで、なんだか楽しい。
It was different in many ways (色んな点で今までにないキャラ) *19 / Paul Hardcastle (1985) の歌詞。
2009年05月24日(日) |
Help Me I'm Hungry |
朝、寝ていたら、なんだかこのまま死にたくなった。
ま、こういう感じって皆よくあるんでしょ?(違う??)
明日はCTスキャンなので、20時以降は「水とお茶のみOK」と言われているが。自分で勝手に「コーヒーもOK」と決め、がんがん飲む。ブラックだから問題ないよね。
ふと気づいたら、おそろしく精神状態が悪くなっていた。体調が悪いかのように、もうはっきりとどっしりと「ダメ」だ。
来週の日曜にTOEICを受けるので、毎日それに向けて勉強している。著名な英語講師であるMK(b)に頂いたテキスト「TOEICテスト・リーディングBOX」をテスト5回分全部やり、「TOEICテスト 新・最強トリプル模試3」にも手をつけている。先日出たばかりのテキストも2度読んだ。
試験が目前だし、点数というわかりやすい結果に向けての努力なので、物凄くシンプルでいい。この当面の目標だけが、今の自分を支えている感じがする。
それにしても、この精神的に「ダメ」な感じ。
ハラ減ってんのがいけないのかな。
Help Me I'm Hungry (腹ぺこだからダメだ) *Nirvana の曲。(1987)
2009年05月23日(土) |
Let it be complete |
FP(vo)と、20時半に荻窪駅で待合せ。の、筈が。
私が待たされたw FPはもう私と知り合ってかれこれ6年。初めての待合せに1時間待たされて以来、私との約束にはたいてい遅れめで来る。・・・賢い。
今日は荻窪のロックバーで、半月前に南阿佐ヶ谷ロックバーBで出会ったギタリストのライヴがあるのだ。一人で行くつもりでいたが、ふと直前にFPを誘った。「馬鹿ウマのギタリスト観に行かない?」とメールしたところ、「ベック? レイ・ヴォーン?」と訊くので、「ジャスティン・キング」と返したらちゃんと通じた。さすがロックマニア。話が早い。
遅くに行ったので、一番遠い席になったのが残念。何しろ前回は、手を伸ばせば届く距離だったし。
相変わらずリズム感が凄いが、ご本人曰く「リズム感がまだまだ」とのことで。本気で言っているのかもしれないが、謙遜も程度を考えないとw
0時帰宅。今日は久々にビーフィーター(ジン)ばかり飲んでいたので、かなり酔払う。しかしこの量で酔うとは、ほんっとに手術後、酒が弱くなったんだなあ。
帰宅後FP(vo)からメール。私の香水が好きだというラヴな内容。おお。もててる。(か?) そういえば今夜はNP(b)からも飲みのお誘いがあった。もててたんだな、きっと。そうに違いない。(用事があると言ってたけどw)
酔ってるので珍しくすぐに寝ていたら。3時半に今日のギタリストからメール。おお。もてて・・・ないな。これはライヴのお礼メールだ。うん。
引き続き寝ていたら、7時にYB(g)からメール。「世界中でいっちゃん君ん事愛してるのはボキらとおもーがな」とある。おお、もてて・・・るんじゃなくこれは迷惑メールだな。分類としては。
引き続き寝ていたら9時半に友だちの元彼(drs)からライヴ告知メールが。明らかにもててはいないが。とりあえずこれで全パート揃った。
Let it be complete (これで揃った) *You Are Here / John Lennon (1973) の歌詞。
2009年05月22日(金) |
I tripped and fell. Did I fall? |
21時半にKKと荻窪駅で待合せ。の、筈が。15分遅刻。私が一昨日ようやく病院に行って、とりあえず異常がなかったので、快気祝いにご馳走してくれるというのに。悪い。
どこに行くか訊かれ、思いつきで駅前の沖縄料理屋に行くが。地下に降りる石段でこけて、脚をすりむく。
・・・今日、家で授業中はピンクのTシャツに合せて薄いピンクの靴下を履いていたのだが。外出する為に、黒のキャミソール、茶のレースのカーディガン、黒のロングスカートに着替え、靴は黒のゴスロリブーツを履いた。いつもなら当然靴下も黒の着圧ストッキングに履き替えるところを、今日に限ってそこだけ、はしょってしまったのだ。
そしたら沖縄料理屋の階段を降りる時ふと気づいた。この店って、靴を脱ぐんじゃん。てことは色の合ってない靴下が見えちゃう。
と、意識がそれた瞬間に足もとがおろそかになって踏み外した。つまずいてゆっくり一段落ちただけなので、普通なら怪我なんかする筈はないのだが、階段がぎざぎざの石段だったので、すりむいて軽く血が滲んだ。
ちゃんと厚手で丈も長い黒のストッキングに履き替えていれば怪我しなかったのに、薄手の短い靴下のままだったから、ナマ脚をすりむくことになったのだ。
・・・お出かけの服装に手を抜くなんて、普段ならあり得ないのに。珍しくもやっちゃったらこんなことに。・・・物凄く後悔。そして不愉快。いつ何時も気を抜いてはいけないという神様の戒めだわ。ううう。
食う。飲物はシークワーサー梅酒などというよくわからないシロモノ。たらふく食って、デザートも取る。何故かカウンターの男の子に「僕からです」とブルーシールのアイスをいただく。確かにここだけに来てるな。美味。
KKはかなりよく食う。どうやら私より食うらしいし、甘いものも大好きらしい。なんでそんなに痩せてるんだ。
移動してコーヒーを飲んだが。私が先ほどすりむいた脚を確認して「血ぃ出た」と言ったら、KKが「どれどれ」とテーブルをまわって見に来ようとしたので、いいよいいよと遠慮。KKは医者なんである。と言っても、私の大嫌いな人間の医者じゃなくて、動物の。
おかげで今日も、ロックマニアのKKを相手に、音楽でなく動物の話ばかりしていた。
1時帰宅。
I tripped and fell. Did I fall? (こけて落ちたよ。マジでえ?) *Strange Currencies / R.E.M. (1994) の歌詞。
月曜の夜に5年半ぶりに遭遇した元彼(b)が、火曜の朝に寝たら夢に出てきた。(私はこの頃はずっと、朝寝て昼に起きる) といっても全くラヴな夢ではなく、元彼(g)も出てきたし、何故か私の母親も出てきたし、犬も出たし、要するに登場人物満載の非常に疲れる夢だった。
今日は病院に行かねばならない。杏林大学付属病院がイヤで、近くの病院に戻してもらうよう手配してもらったはいいが、実際全然行ってないのだ。要するに1月以来一度も通院していない。
今日こそ行くつもりでいたが。昨日も(疲れる夢のせいで)満足に寝た気がしないし、電話で来週の予約だけ取って寝ちゃえ、と思って9時に電話したら。10時から空いてるから今すぐおいで?と言う。え〜〜と思いつつ、行く。
結局今までで一番いい医者に当たった。人の良さそうな先生で、色々きちんと説明してくれる。
しかしこの先生が問診している時、話が性交渉のことに及び、「・・・えーと、退院してからそういう・・・チャンスはありましたか?」って。
・・・・・・・・・・・ちゃ、チャンスですか。
とりあえず「いえ」と流したが。
「わ・・・私、男の人ともう8ヶ月キスもしてないんですぅうう!!」(実話)って泣きふせばよかったか?
或いは「いやー、チャンスは何回かあるにはあったんですけど。今ひとつ乗り気になれなくて」とか言うのか??
とか言ってたら、夜中にEから電話。前回電話が来た時は、午前3時まで100分、恋の悩みのフリをしたのろけを聞かされたが。今日は4時まで85分のろけられた。やはりきちんと悩みのフリをしている。この年だから突っ走れないというようなこという彼女に、「この年だから、それだけ本気で好きになれるのは幸せじゃん」と言う。
私最近モテるんよ、とEに言う。でもさ、本気で好きになれる人がいなくてムナシイの。そうEに話したら、「わかるわかる」と同情された。くくく、くそ〜。
しっかし。まさかこの先、定期的に医者に「チャンス」の有無を確認されるんじゃなかろうな。
・・・なんか仕込んどいたほうがいいかな。って。しかしこの場合医者が問題にするのはひたすらアレであって、キスしたかどうかなどは全く無関係なのがムナシイ。医者が訊いてるのはロマンスの話ではないのだ。
・・・ううう、私だって病気さえしなけりゃ今頃は。(病気したから訊かれてるんだってばよ)
Chance (チャンス) *R.E.M. の曲。(1993)
2009年05月18日(月) |
I Saw The Light |
週末の鬱々とした気分を晴らすべく、また少しモノを減らしてみる。(私は片づけ魔の捨て魔なので、モノを処分すると快感)
元ダンナに、欲しいかどうかを確認したうえで、ミステリー本を118冊送る。既に去年までに相当減らした残りだから、珠玉のセレクションで、レア物も多い。ボアロー&ナルスジャック、カトリーヌ・アルレー、セバスチャン・ジャプリゾ、コーネル・ウールリッチ、ロバート・ブロック・・・ああ、いくらもう日本語は極力読まないことにしたからといって、私がこれらのコレクションを手放す日が来るとは。とうとう手をつけたフレドリック・ブラウン。
ルース・レンデルはたった一冊手元に残していた「ロウフィールド館の惨劇」だ。あの有名な、「ユーニス・パーチマンがカヴァデイル一家を殺したのは、読み書きができなかったからである」という衝撃的な一行から始まる作品。ミステリー=犯人当てクイズだと思っている輩に、カポーティの「冷血」よりも暗く胸に迫る犯罪小説があることをおしえたい。
それからフレッド・カサックの「殺人交叉点」―――そのどんでん返しに興奮して家中を走り回った読者がいると聞き、「はは。そんな馬鹿な」と読んで見たところ、あまりの驚きに椅子から立ち上がって2歩前に歩いてしまったほどの傑作だ。ミステリーを一般文学より下に見る奴らに、世の中にはクズのような純文学も山のようにある一方、こういう一生忘れ得ないインパクトを与えてくれるミステリーやSF作品があることを知らせてやりたい。
21時半から1時間、ネットで知り合った19さん(p)と荻窪グランブルーでリハ。この方とも初対面だし、このスタジオも初めて。臨海公園にお住まいなのに、こちらまで来てくださった。
20時半にスタジオで会ったのだが。その時、某3ピースバンドに遭遇。
まあ今更名前を隠すのも無意味極まりないではあるが。元彼(g)、元彼(b)、友だちの元彼(drs)の3人だ。この3人が組んでいると先日元彼(b)夫人に聞いてびっくりしたわあ。
日記を読んでてくれてる方にはおわかりだろうが、元彼(b)は、3週間前にリンキーで見かけた彼である。今回は普通に声をかけたので、胸のつかえがおりた。元彼(b)は何故か記憶にあるより痩せていて、元彼夫人いわく、一ヶ月くらいゴハンを作ってやってないせいだろうとのこと。うーん。友だちの元彼(drs)も痩せてたけど。こっちもなんか苦労したんかな。
ま、誰とは言わないけど。(バレバレだけど) ごく些細なヒントをあげると、「友だち」ってのは、食いすぎで自己破産したサックス吹きの女です。・・・ってそんな奴が日本に二人といるかな。うーん。
リハ前に待っている時に、某日本のカリスマロックアーティスト(vo)からメールが。この方にはずっとご無沙汰していたのだが、清志郎が死んだ後にネットで検索したら、この方の追悼コメントが真っ先に出てきたので、涙ぐんで思わずメールしてしまったのだ。つまり、私は聴くものの9割以上が洋楽だから、日本のロックバンドで聴くのは三つだけ―――じゃがたら、RCサクセション、そしてこの方のバンドだけだって。だから日本のロックはもうあなたを失ったら終わりだと書いた。そのお返事が来たのだ。
考えてみたら、この方とは個人的におつきあいさせていただいたりもしたのだから、もうホント長生きしていただかないと。清志郎のせいで、色々想像してぞっとするよ。勘弁してくれホント。
で、リハ。たった一時間であるが。それにしても瞬く間に過ぎ去った。今日やったのは、ローラ・ニーロ2曲、ケイト・ブッシュ1曲、パティ・スミス1曲。
結局ピアノと合せるのはこれでようやく二度目だ。初回は昨年某プロと合せたのだが、色々あってこちらからお断りしてしまった。しかしあの時は裏声を試してみていたのが。今回は高音の一部をひっくり返すくらいで、あとは全て地声だ。
今回は19さんに10日で4曲仕込んでもらったので、まだどれもきちんとかたちになってはいないが。とにかく気持ちいい。生ピアノだけで歌うのって、やはり相当に気持ちいい。10代の頃、自宅のピアノを弾きながら歌っていた時の快感がよみがえる。
ひとに褒められれば勿論嬉しいが。でも私は要は、自分が納得する声を出したいだけなんだ。実はお客の拍手や歓声なんてどうでもいい。それより、たった一人で歌っている時に、迷いがない声を出せるようになりたい。
実は19さん、普段はジャズっぽい女性シンガーとやることが多いらしく、以前のライヴ映像など送っていただいたのだが。私ときたらそれを見て、「ああいう日本の上手な女性ジャズシンガー風の歌い方って嫌いなんです」と言い放っちゃったのだ。19さんの周りのシンガー達はプロデビューしている方も多いらしいというのに。
でも、そんなの知らんもん。私、ロックしか歌えないし。歌いたくないし。
「自分の声」を出すことに関して、今日のリハでほんのちょっと光明が見えたかもしれない。だといいけど。
I Saw The Light (光明が見えた) *Todd Rundgren の曲。(1972)
2009年05月17日(日) |
Don't worry that it's not good enough for anyone else to hear, just sing |
最近は、予定のない土日になると、ごちゃごちゃと落ち込むのが習慣になりつつある。でもだからといって、特に土日を予定で埋めようという気はない。日曜はたいていまる一日あいている。
金曜のリハ後は、なんと火曜の夜以来3日ぶりにゴハンした。食物をとっていなかったわけではないが、水曜は果物だけ食べて、木曜は西荻ロックバーBで出た柿ピーのみだったから。おかげでまた44.3Kgまで落ちた。歌う前は食べられないので、リハ後に思いっきり食べた。ちゃんとゴハンした後に、朝までに、生徒にもらったクロワッサン6個+AM(g)にもらったショコラケーキも2切れ食った。
そんなに食ったのに、土曜は眠らずに起きていて。今朝6時に、42時間ぶりに寝た。8時間ばかり寝て起きたら、どうもうっすら具合が悪い。
どうもなんだか。
精神的な行き詰まりっぷりがすごくて。もうなんもかんもイヤになる。全部捨てて逃げたい。
先の何を支えに生きていけばいいかわからない。今現在、何も楽しみじゃない。
今月末に一年ぶりにTOEICを受けるので、今はそれが一番の関心事だけど。それが終わったらどうなるんだろう。
私のリハ音源の'Summer Cannibals'を聴いた人が、それをパティ・スミスの曲だと知らずに、私がパティに似ていると言ったらしい。
あああ。油断してたな。パティか。
コートニー姐さんのことは愛してるし、シャーリーには感情移入している。キルズのVVには対抗している。そして3人ともになんとか勝ちたいと思って歌っている。けど、パティにはちょっと「尊敬」が入ってたかもしれない。勝とうという気概が足りなかったかも。やられたな。
歌なんて。どうせ誰にでも歌えるんでしょ。皆、そう思ってるんでしょ。
だから誰でも簡単に歌っちゃう。すぐ誰にでも歌わせる。そして、マイケル・スタイプのような宝石と、ヘタクソの区別もつかないんでしょ。あんた達は。
そう、あんた達には。
人前で歌うのが死ぬほどイヤだった私が、歌いたいと思い始めたのは16歳。冷静に考えたら間違いだと思ったけど。でも自分が納得しなかった。私には歌える筈だと思った。
20歳前後の頃は、「バンドしてます」と言うたびに「ボーカル?」と訊かれた。君どうせ楽器弾けないでしょ?という意味だ。だから無意味に「ボーカルと作詞作曲してます」なんて言ったりもした。(そうすると急に感心された)
「ボーカル」なんていうパートはないんじゃないかとすら思った。自分は「ミュージシャン」なんかじゃないし。
歌なんか誰にでも歌えるんだから。誰でもいいからマイクの前に立たせときゃいいんだよ。じゃなきゃ楽器持ってる誰かが歌えばいいんだ。
くそ。
明日はピアノと二人で合せる予定で。その課題曲が、歌ってみたら私の音域を越えていた。けど大丈夫。これは歌える筈だ。
生ピアノと二人という状況で、満足に歌えないのではもう終わりだ。これは歌える。大丈夫。
Don't worry that it's not good enough for anyone else to hear, just sing (誰でもかまわず歌えばいい) *Sing / Carpenters (1973) の歌詞。
2009年05月15日(金) |
Camouflage |
20時から2時間、荻窪リンキーディンクでバンドリハ。10分遅刻。うう。勿論KP(drs)はもっともっと遅刻。ううう。
今日の格好は、マウジーの迷彩のキャミ、マウジーのショートデニム、迷彩のシャツジャケット、迷彩のタイツ、迷彩のキャップ。何故か最近迷彩モノをいくつか入手したので、一度コレをやってみたかったのだ。実は迷彩のパンツもあるが、さすがにどこか逃げ場をつくらないと。同じ迷彩でも全部色合いや柄がちょっとずつ違ってカワイイ。アイシャドウもミリタリーグリーン。
4月5月が多忙な有名企業にお勤めのKPの為に、リハがまた3週間あいたが。たった3日前に私の思いつきで加えた、キルズの'Dead Road 7'をやってもらう。
オリジナルをメインにやってる今日この頃、なんでいきなりコピーを突っ込んだかというと、今後つくるオリジナルの雰囲気の指針になるようなものをやっておこうかと思ったから。日本のアマチュアのオリジナルバンドは大きく分けて2種類で、勢いはあるけど何やってるかわからないか、わかりやすいがベタでダサいかだ。で、私はどっちもイヤなのである。なので、サンプル的に、スッカスカで存在感で勝負出来るようなのを一発と思ったんだけど。
楽器隊は2、3日前に初めて聴いた曲なんだから、まだ消化出来てなくて当たり前だが。自分が満足に歌えないのにビックリした。何しろこの曲、2005年のライヴ音源をもう4年近くも自分の代表音源としてアップしてるくらいで。すっかりお手のものかと思い込んでたら。
けど。考えてみたらあの時以来4年近くも歌ってないんだ。
歌ってない理由は、コレと'Rodeo Town'を、ギターユニット用の曲と決めていたからだ。
ライヴ対決なら本家にも勝てるつもりでいた曲だ。この曲は、ライヴだとVV(vo)がかなり雑で、理由はこの曲だとVVはギターを弾くからだ。私は何しろ歌う時はタンバリンひとつ持たないので、勝って当然。勝たなきゃ。
コレと'Rodeo Town'は、かなり好きな曲なんだ。勝つくらいのつもりがないなら、ヒトの曲なんかやるか。
というわけで。レッド・ホット・チリ・ペッパーズだけはコピーしないよ。つか、レッチリは誰もコピーすんじゃねえ。
(R.E.M.のコピー? 何の冗談ですかソレは??)
Camouflage (迷彩) *Yellow Magic Orchestra の曲。(1981)
2009年05月14日(木) |
Hey I will stand my ground and I wont back down |
東京駅での授業帰りに、新宿ロックバーCへ。
いつも通りマスターが色々と私の好きなのをかけてくれるが。なんとR.E.M.のCDを数枚並べて「どれがいい?」と訊く。おお。かつてこの店にはR.E.M.は一枚もなくて、「Bunny様の為に仕入れました」と2枚組ベスト盤を入れてくれたのが2006年だった筈。(そのCDについていた、アルバムジャケットデザインのシールをもらったので、'Automatic For The People'のを携帯に貼ったのだ) いつの間にこんなに枚数が増えて。
'The Sidewinder Sleeps Tonite'をかけてもらう。サビは私の携帯の着メロ。歌詞は、「彼女を起こしたい時は電話して」だ。うっとり。
しかし。実はこの日一番ぐっと来たのが、なんとトム・ペティの'I Wont Back Down'で。
正直、自分がこの曲を聴いてすぐにわかることが意外。もっともこの声だけは、間違えようもない。
すごく素直に「トム・ペティいいよね」とマスターに言ったら、「かなり悪そうやなあ」と嬉しそうにこたえる。
トム・ペティの歌はメロディが殆ど動かない。だから今までは、声がいい、感性がいい、でも曲が物足りないと思っていたんだけど。しかしこの曲のようにちょっとメロディが上下すると、途端にぐっと良くなる。そしてこうやって一音ずつを粘っこく引っ張るだけで、ぞくぞくする。
ボブ・ディラン、ニール・ヤング、トム・ペティ。普通に考えたら「歌が下手」と言われてしまいそうなシンガー達。彼らを、ヘタだけどおそろしくいい声だと思ってきたけれど。最近は、こういうシンガー達の「上手さ」がわかってきた。要するに「いい声」と思わせること自体が、すでに上手さなのだ。
「いい声」というのは、楽器のように声質が一定していることだ。しっかりと確定した声音があること。声量が少ない、ピッチがあやうい、音域が狭い、でも、いい声だ。それは、「心を込めて歌えば伝わる」とか「気合で納得させる」とかいう甘っちょろいものじゃない。どういう声を出すかを自分で決め、そこにしっかり立って、筋を通す。いい声を響かせるということ自体が、実は一番の創意工夫であり技術なんだ。
わかってみれば、ものすごく当り前のことだ。
いやあ。感動的。
終電で、西荻ロックバーBへ。ポール・マッカートニーのユニットの曲がかかっていたが、聴き流しているとポールだと気づかないくらい歌い方も雰囲気も違う。マスターが焼いたCD-Rをくれた。'Fireman'というユニットで、去年出た新譜だとか。
しっかり筋を通したいい声でありながら、しかし変幻自在。天才はこれだからなあ。
さてと。明日はバンドのリハがあるから、今日は早く帰るよ。
ということで5時半帰宅。(前回リハ前日に飲んだ時より、4時間も早いわっ)
Hey I will stand my ground and I wont back down (自分の声を出して、後には引かない) *I Wont Back Down / Tom Petty (1989) の歌詞。
2009年05月13日(水) |
Oh where is the light |
今日から新しい生徒が入った。既にいる生徒の会社の社長だ。これには嬉しい経緯がある。
まずは部下の方が1年半前に私に習い始め、その半年後に社長と一緒にサン・フランシスコ出張があった。そして一年後の先日、やはり社長と一緒にサン・フランシスコに出張したのだが、その一年間での部下の英語の上達ぶりに社長がびっくりして、「俺も習う」と言ったらしいのだ。
よほど感心してくれたと見え、体験レッスンもなしでのスタートとなった。
この話を元の生徒から聞いた時、「よくやってくれました」と生徒に言ったら、「先生の教え方が素晴らしいからですよ」と言われ、「いや、私の教え方も素晴らしいかもしれないけど、それを実践してくれたあなたも素晴らしい」と、二人して鼻高々になっていたっけw
そして社長が現れたのだが。
実はその前の授業の空き時間で、私はとんでもないことをしてしまった。捨て魔の私はしょっちゅうPCの中の物まで捨ててしまうので、以前には、ふと気づいたら「インターネット・エクスプローラー」を捨てていたことがあったが。
今度はどうやら「ひかり接続」を捨てちゃってたw
接続CD-R(以前にはコレも捨てちゃって困ったことがあったので、今回は取ってあるw)を突っ込んで再設定しようとするのだが、最後の最後で上手くいかない。何故??と思っているところに社長が到着。
で、つい、「あのー、コレわかりますか?」と訊いてしまった。(社長の仕事は広義のPC関係)
今までの経験から知っているのだが。PC関係者というのは、PCのトラブルを質問されると、いくらこっちが途中で「あ、もういいです」と止めたところで、気になって仕方ないらしい。今回この方も、30分くらい授業そっちのけで取り組んでくださり、最後には再接続に成功。
深々と頭を下げてお礼。「実は私、ネット中毒なんです。今繋がらなかったら、今夜は大変でした」と告白w
一応授業はちゃんとそこから一時間やったが。
以前には、PC関係の仕事をしている生徒さんが、授業時間まるまるつぶして私のPCのトラブルを解決し、それだけで満足して帰ったこともあった。
こういうのも仕事のプライドって言うんかなw
Oh where is the light (ひかりはどこ??) *Sunsi / Kate Bush (1973) の歌詞。
2009年05月11日(月) |
I caught the gun but you made me set it down |
キルズの曲は全部尖ってるけど、これは違う。キルズの歌詞は全部意味がわからないけど、これは違う。いや、これもわからないんだけど、言葉がメロディにもたれかかって、人間臭い感情の説得力がある。2ndの'Rodeo Town'だけは、いつものがちがちの格好つけがない。やわらかい弱音すら見える。
かなり好きな曲なのだ。で、これを歌うのも好き。これは寝ててもウワゴトのように歌える。相方が気持ちよく弾いてくれれば、ベッドの中とおんなじ声を出して見せるわ、っていうくらい体に染みてる。
で、明け方にこれを見つけた。インディーズか、ヘタしたらアマチュアのミュージシャンのカヴァー。
だるい、心からテキトーな演奏。構成もテキトー。記憶のままテキトーにやった感じで、Aメロは半分になってしまっている。2番を歌う筈がさっき端折った1番の後半を歌っていて途中で2番になる。
何よりもサビ。歌詞が違うかと思ったら、乗せ方がズレている。"You were telling me how"を、"You werete llingme how"と歌っている。次の最大の聞かせどころ"This ain't no Rodeo Town"―――私がいつも一番心を込めて歌う'Town'という単語を、低く下げて捨てる。エクスタシーが台無しだ。次の"I caught the gun"は、"I catched the gun"と動詞の過去形が間違っている。おまえは本当に外人か。
・・・・・かーっこいいわあ。
ギターはスカスカなのに揺るがない存在感がある。歌はピッチがいい加減なようでいて、息がぴたっと安定している。リズム感もいい。声にエフェクターをかけて更に重ねる小細工を外したらどうなるか知らんけど。
サビが盛り上がってきたところで入る変なアルペジオは明らかに構成音がおかしいが、何事もなかったかのように最後またどっしり決める。うーん。外人ってスゴイな。無理やりな色気があるわ。
I caught the gun but you made me set it down (いきそうだったのに台無し) *Rodeo Town / Kills (2005) の歌詞。
15時に起きて、そのまま帰る。外はものすごくいい天気で暑いくらい。普段夕方以降しか出歩かない私が格好つけでかけているサングラスが、今日はちゃんと役に立つ。
KKが駅まで送ってくれて、「必ず病院に行きなよ」と何度も繰り返す。実は私、1月以来、面倒くさがって一度も通院していないのだ。
16時帰宅。23時間半の外出だった。着ていたものを全部脱いで、キャップまで含めてお洗濯する。
あんなに寝たのに、また眠い。
ねむい *RCサクセションの曲。(1972)
17時半に池袋でAM(g)、TS(drs)と待合せ。池袋までの所要時間を1時間と自分に勘違いさせておいたおかげで遅刻せず。(実際は30分で到着)
今日はすっぴんである。そして服装が安い。横浜で買ったOZOCのTシャツ、大阪で買った襟にワイヤー入りのベージュのベスト、荻窪で買った1,000円のキャップ、東京駅で1,000円くらいで買ったでかい茶のサングラス、ヤフオクで業者から新品で買った1,600円のジーンズ。(定価は数倍。このジーンズが、この日3人くらいにかっこいいと褒められた)
今年いっぱいでバンドに見切りをつけて帰郷するかもしれないというTS(26歳)に、「私もそのくらいの年で一度そんなこと思ったけど。結局はやめられなくて○○歳でバンド復帰しちゃったんだよ」と言ったら、「え!今何歳なんですか?!」と言われた。あわわわ。
このサイトのprofileにも書いてますが。ワタクシ、"Revolver"と同い年です。誰のアルバムかは忘れましたが、多分オアシスだと思います。(オアシスなら大きくは間違ってない筈だ。うん)
居酒屋を2件ハシゴ。少し飲んでいっぱい食う。なんかダラダラして楽しい。
二人と別れ、新宿で中央線に乗り換え・・・る筈が、ふと気が変わってロックバーCへ。途中、朝の4時まで開いているという雑貨屋にちょっとはまり、ローズのお香を買う。
Cに来るのは6ヶ月ぶりだ。VX(key)がいた。会うのは2年ぶり・・・だと私が思ってるだけかもしれない。何しろ前回会った時、すぐ横に座っていて1時間も気づかなかったんだから。(実は今回も、カウンターのMG(g)に訊いて確認したw)
VXとSS(b)にチンザノを一杯ずつおごっていただく。
終電に乗るが。電車が高円寺に着く直前に、ふと思い立ってKKに電話。「今から出てこれる?」といきなり言う。電車はもう止まってドアが開いている。OKだと言うので降りる。
ロックバーCRへ。入ったらすぐにレッチリがかかった。おお。せっかくなので'By The Way'の前半もかけて頂く。とか思ってたらいきなりRCサクセション。お客がリクエストしたらしい。しばらくRCがかかり続ける。
懐かしい顔ぶれが次々と。(全員、カウンターのNに、誰だか確認したw) KJ(drs)にも会えた。KJだけはすぐにわかる。清志郎が死んでショックらしい。「あの11時半」と繰り返す。皆、そのくらいの時間にいっせいに知ったんだなあ。
KKが現れる。こんないきなり気軽に呼び出しているが、実は顔を見るのは5年ぶり。きちんと会うのは6年ぶりだ。なのに出て来て「快気祝い」とおごってくれた。愛されてるか? 6年前には愛されてたと思うけど。結婚してくれって言われたんだから。
3時半まで飲んで、KKの部屋へ行き、そのまま11時間寝ちまう。
Revolver *The Beatles のアルバム。(何年のリリースかは自分で調べろw)
2009年05月08日(金) |
I'm gonna keep an eye on you |
20時から2時間、荻窪リンキー・ディンクでAM(g)と2人リハ。
30分前にAMがうちに来て、コーヒーを飲む間に、私はアイメイクを済ませる。お迎えに来ちゃうってのが、私を遅刻させない一番確実な方法だよね。見張ってるからさっさと準備しろってね。
スタジオへ。「何からやる?」と言われて、冗談のつもりで「'Rodeo Town'」と言ってみたら、ちゃんときっちり最後まで弾くのでびっくり。私はこの曲はもう、寝てても歌えるくらい丸暗記しているけど。AM的には半年前に1度、スタジオで弾いただけの筈だし、キルズだからさり気なく構成がトリッキーなのに。
実は私に言われると思って仕込み直してきたらしい。おお。いい読みだったね。
前回リハ後からずっと喉が腫れ気味で。今日は完全に満足には歌えないけど。この曲ももうかなり、自分のものには出来ている。
オリジナルも少しかためて、後は色々遊んであっという間に2時間終了。なんか楽しかったな。
リハ後もコーヒー飲んで解散。
出来れば毎週、なんなら2、3日おきにでも、歌いたいなあ。
I'm gonna keep an eye on you (見張ってるよ) *Rodeo Town / Kills (2003) の歌詞。 *あえて半年前と同じタイトルにして、訳だけ変えた。
2009年05月06日(水) |
検屍官と市役所は君が死んだなんて言うのさ 明日また楽屋で会おう |
ずっと思考と感情が停止していた感じで。いつの間に4日もたってるんだと思う。4日間、何をしてたんだっけ。
昨日、南阿佐ヶ谷ロックバーBのブログに貼ってあった清志郎のYouTube映像をクリックしてみたが、ちょっと流れただけでもう泣きそうになったので、「ムリムリ」と止めた。それを今日見てみる。
清志郎が一人で、多摩蘭坂で「多摩蘭坂」を弾き語ってる。私が一番好きな「Blue」のA面。珠玉の4曲の、3曲目。
すごく力が抜けていて、喋るように歌っている。
もうひとつの映像では、清志郎とチャボが、草っ原で「君が僕を知っている」を演奏している。清志郎の顔は殆ど映らないが、チャボが可愛らしいくらいに素直な笑顔だ。微笑ましいほどぴったり息が合って。いとも自然に楽しげに、二人で音楽を組み立てて差し出すように。
4日もたって、ようやく、さめざめと泣けた。
でも。まだよくわかんないな。
死ぬってなんなんだ。どういうことなんだ。
4日間、殆ど自分からは誰にもメールせず。返信してもどれも暗かったり硬かったり。
RCサクセションを好きじゃない人とは喋りたくないと思ったり。
そろそろ迷惑だから。いい加減にしよう。
けいこさんから電話。彼女はあの2日の夜に、私がつぶれてる間に消えちゃってたので、一緒にいた男性といい感じにでもなってどっか行っちゃったのかしらと思いきや。
じゃなくて逆に、「とても二人の間に入れなかったので」先に帰ったんだと言われる。え、「二人」って。私とあのカワイイ20代の彼ですか?? 「えっ、イチャイチャしてました? まさか私の方がイチャイチャしてたんですか??」と驚愕して訊ねるが、けいこさんは何だか歯切れ悪く、「・・・っていうかとても二人の間に入れる雰囲気じゃなかったので」って。げげ。
いや別に何かしてもいいんだけど。覚えてないってのが。(泣)
つか。顔忘れちゃったし。(カワイイってのだけは間違いないけど。今度会ってもわからないな。うん)
私はとにかく酔っ払ったら色んなことするんだけど。(人んちに配達された牛乳飲んじゃうとかw)
覚えてないってのだけはイヤだなあ。
検屍官と市役所は君が死んだなんて言うのさ 明日また楽屋で会おう *ヒッピーに捧ぐ / RCサクセション (1976) の歌詞。
*清志郎が死んでこの曲を思い出すのはあまりにもベタだから。コレ使ったら後がない。だからもう、ここでめそめそするのは終わりにするね。実際はもうしばらく泣くけどね。
2009年05月05日(火) |
RCサクセションが流れてる |
清志郎のオフィシャルサイトがパンクしていて接続出来ない。アクセスが多過ぎるんだな。
授業を済ませて、南阿佐ヶ谷ロックバーBへ。小雨が降っているからタクシーで行こうと思い、面倒だから傘を持たずに出る。iPodに落としたRCサクセションを爆音フルボリュームで聴く。この3日間、何度も聴こうとしてはやめたRC。とうとうじっくり聴いてやる。青梅街道まで出て煙草を買うが、タクシーに乗る気が失せて、駅に向う。そのまま駅を通り越して、南阿佐ヶ谷に向う。結局Bに着くまで20分間、雨の中をRCを聴きながら歩いた。泣きそうになるが、上手く泣けない。
一ヶ所だけ一緒に歌う。「涙ぐんでも、はじまらねえ」
Bのドアを開けたら、RCサクセションが流れている。
男性客が、金の落としどころがないと言うので、「私に落として下さい」と言ったら、「何が欲しいの?」と訊くので、「えーとえーとじゃあとりあえずチンザノ10本下さい」と口走り、「そんなんでいいの??」と言われる。
姉御肌の女性客が来て、私に17歳の美形の息子の写真を見せて、「男にしてやって」と言うので、快諾。「絶対に情を移さずにお返しします」とお母様に請合う。お母様、その場で携帯で息子を呼び出すが、出ないらしい。惜しい。
28歳に見えるのに実は40歳という美人客が現れ、綺麗だなんて言われたこともないと言い張るので、心を込めて全員で説教する。
ギタリストがギターを持って来店。その場でミニライヴをしてくれる。前にこの店のブログで彼のライヴ映像を見たことがあるが、デジカメ撮影の音がちゃちくて、技術的な凄さしかわからなかった。それが今日は手を伸ばせば届く距離で生で観て、上手くて仰天。ジャスティン・キングばりのスラッピングだ。
色んなギタリストと二人で合せてみて思うことは、一番のネックがリズム感だということ。バンドだとドラムがいるが、ギター1本だけになると自分でリズムキープをしなくてはならない。結構それがしっかり出来ないギタリストが多いのだ。この人はそのリズム感が凄い。
これは是非顔をつながなくてはと名刺を渡したら、「あ、Bunnyさん、お名前は前から」と言われる。あらっw
今日は3日前の二の舞を避けるべく、飲み過ぎないようにしたが。とか言いつつ最後までいて、マスターと語り合ってしまう。
「ニュース記事に、『ロックの神様、忌野清志郎さんが死去』とあったのでむかついた。清志郎は神様なんかじゃない。清志郎は清志郎だよ」
二人、全く同意見なので、つい語りに熱が入る。
3時半帰宅。
RCサクセションが流れてる *激しい雨 / 忌野清志郎 (2006) の歌詞。
この日記の6年8ヶ月の中で、神様にお礼を言ったことが5回だけある。
「神様、R.E.M.をこの世にくださって有難う」
「神様、この世にレッチリをくださってありがとう」
「神様、この世にザ・バンドをくださってありがとう」
「神様、ジョンをポールに会わせてくれたことを感謝します」
そして、たったひとつの邦楽。
「神様、RCサクセションをこの世にくださってありがとう」
Oh 神様 *ロックン・ロール・ショー / RCサクセション (1981) の歌詞。
2009年05月03日(日) |
僕をまいらせてしまう どんなことよりも重くのしかかる |
12時起。けいこさんから「大丈夫?」とメールが来ている。「泣いてるけど。よくわかりません」と返事。「悲しいのも足りないような、変な気分」と。
体重が、退院後に一番痩せて倒れそうになった時と同じになっていた。うわ。
おまけに気持ち悪い。ふらふらする。シャワーを浴びる間も、何度もバスタブのふちに座り込む。出ても、体が真っ直ぐに伸ばせないどころか、殆ど二つ折りにしている始末。
これが―――世の中の人たちが言っている、「二日酔い」ってやつなんですね? うわあ、人生初体験。
やべえ。14時にグラちゃんが来るのに。
結局もう全然準備が間に合わず。駅まで迎えに行く筈が、グラちゃんに直接うちに来てもらい、お喋りしながら髪をブローする始末。
それにしても。グラちゃんが現れた途端に、しゃきっと元気になる私。さっきまで今にもへたりこみそうだったのに。
私って、人前だと本当に気合が入るんだなあ、と自分で驚く。
(結局、人生初の二日酔いは2時間で終了。頭痛とかは全くなかったです)
グラちゃんはY-BELL(b)の奥さんである。経緯を物凄く凝縮して言うと、彼は遠恋中の婚約者がいながら私とつきあい始め、3ヶ月間私んちに入り浸っていたが、彼女が上京してきて入籍したので私は別れた。そしたら私のことを知ったグラちゃんから「会いたい」とメールがあり、会ったらメチャクチャ意気投合。
グラちゃんはその時点で離婚すると言ったが、実行出来ずに5年たった。で、とうとう別居したらしい。
私は正直言って、グラちゃんが別れると言いつつ離婚しないのは、結局は彼が好きだからだと思っている。だから彼女にもずっとそう言ってきた。グラちゃんが彼と結婚していることをお薦めはしないけど、別れろというつもりもない、好きならしょうがないんだから認めちゃったほうがいい、って。
けれど彼女は、「もう愛はない」と言いつつ離婚せず、そしてだんだん精彩を欠いていった。ところが別居したという今、表情が明るくなっている。「初めて会った時より綺麗になったね?」と言ったら喜んでいた。
何がどうでも、女はとりあえず綺麗なほうがいいよね。
グラちゃんが来る前は、水もろくに飲めなかったが。いきなりしゃきっとしたので、お土産にもらった苺と黍団子に加え、ベイビー(g)にもらったチーズケーキの最後のふた切れも出して、一緒に食。勿論コーヒーも。
かなり楽しく近況を語り合い、グラちゃんは20時に帰。
さて、ゴハンしようと思うが。空腹なのに食べる気がしない。実は昨夜も珍しくそうだったんだ。食べようと口まで持っていっても食べられず。何だろうと思っているうちに、清志郎の訃報に接した。
今日、周りはみんな、RCサクセションを聴いているという。私は聴く気になれない。考えるだけで、体調不良が戻ってきそうだ。それでも「指輪をはめたい」をかけてみたが、泣いて、胃が気持ち悪くなったので、1曲でやめる。今は無理だ。
今夜も結局食べられたのは0時過ぎ。昼間のお菓子を除けば、34時間ぶりのちゃんとした食事。
僕をまいらせてしまう どんなことよりも重くのしかかる *Oh! Baby / RCサクセション (1983) の歌詞。
2009年05月02日(土) |
僕たちの歌を聴きに来てください 僕たちはいつも一生懸命歌っています |
23時56分。CHIKAKOさん(vo)からのメール。「清志郎が死んじゃったよ!」
23時59分。けいこさんからのメール。「清志郎が亡くなったそう。今から多摩蘭坂までチャリ飛ばす」
南阿佐ヶ谷ロックバーBに電話したら、取るなりマスター(g)が、「わかってます。たった今聞きました」と言う。「意味わかんないから、とにかく今から行くね」と言って切る。
顔を洗って着替えようとするのだが、うろうろして落ち着かず。自分が今連絡を取れる人間で、この訃報を伝えたい3人に電話する。・・・たった3人だ。10代や20代の頃なら、もっと周りに知らせたい人間がいた筈なのに。私にRCをおしえてくれた最初の彼氏(drs)、RCのコピーバンドをしていた二番目の彼氏(vo)、私設ファンクラブの会長をしていたOさん、誰でもいいから、RCサクセションを泣くほど好きな人に会いたい。
電話した3人のうち一人は元ダンナ(b)だ。一緒に日比谷野音を観に行った。それから茨城の矢田部公民館という、座席数800の小さいハコで、忌野清志郎&ニーサンズも観た。
清志郎のソロはY-BELL(b)と一緒に観た。もし彼の電話番号を今も残していたら、きっとかけただろう。
タクシーで1時にBに到着。看板に「今日は忌野清志郎関係しかかけません」と張り紙がしてある。この店があってよかった。でないと私は今夜、どうしたらいいかわからない。
RCのライヴ映像を流している。カウンターに座り、チンザノをなみなみついでぐいっと飲み、「どうすんだよ」と言う。「私、普段なんでもない時でも、RC聴いて泣いてるのに。今日、大変だよ」って。
マスターはちょっと躁状態だ。そわそわして、「いや、Bunnyさん、清志郎は生きてるから」と繰り返す。
死ぬってなんだ? よくわからん。意味がわかんない。
日本が世界に、説明抜きで誇れるロックバンドだったのに。
不意を突かれた。早過ぎる。もう一度RCサクセションを観る機会は来ると思っていたのに。
「ラプソディー」で涙ぐむ。この曲のおかげで私、バンドマンとしかつきあえなくなったんだ。責任取っていただきたいわ。泣く。けど、元々聴くたびに涙ぐむ曲だ。「私、泣いてるけど、悲しいから泣いてるのかどうかわかんない」と言う。
演奏が「ヒッピーに捧ぐ」になる。多分、今は一番ヤバイ曲だよね。人の死を悼む歌なんだから。そして私が好きなトップ3に入る曲だ。今日もやっぱり泣く。悲しいんだと思う。でもよくわからん。
隣の席に、某有名バンドのメンバーさんが座ってた。自分が共演したアーティストの名前をいくつか挙げ、「頑張っていればそのうち清志郎ともやれるかと思っていたのに」と言う。「なんかもう怖いものなんかないな。清志郎が死んじゃうんだったら、俺なんか死んじゃったっていいかって気になるな」って。
私は3年半前に'Rhapsody Naked'の「指輪をはめたい」を聴いた時に、「もう今死んでもいいや」って思いました。
清志郎の歌詞は、納得できないものも多かった。「わかってもらえるさ」ってのは甘えじゃないかって思ったし、「恐るべきジェネレーションの違い(Oh,Ya!)」なんて、言ってること全部間違ってるなとすら思った。(どう考えても大家のほうが迷惑だろw)
けど。
「僕の自転車の後ろに乗りなよ」で、最初は「僕はそれほど悪くない」と言っているのだが、繰り返すうちに本音が出て「僕はちっとも悪くない」と叫ぶ。
あの、驚くほど裏表のない、まるっきり素っ裸の、清潔とすら言える、正直さ。
「ファンからの贈りもの」で、「つまらない物はゴミ箱に捨てるぜ」と歌う。「つ・き・あ・い・た・い」で、「偉くない奴とはつきあいたくない / だけどそいつがあれを持ってたら、俺は差別しない」と歌う。「本当に、偽善ってものが嫌いなんだろうなと思う。
清志郎の言葉は全部、とにかく本音だった。真剣だった。いつも真剣に、一生懸命に歌っていた。だから、正しいかどうかを超えて、胸を打った。
だから。全部アタマに入ってる。
「愛しあってるかい?」なんてダセえセリフ、清志郎じゃなかったら許されるわけねえよ。それも含めて、清志郎が「どしどし熱いラヴソング」だとか狭い語彙でベタなことを言うたびに、いちいちみんな感動してきたんだ。「どうも有難う!感謝します」って言うだけで沸いたんだ。
口から出る一言ずつが、印象的だった。
そしていい声だった。これだけは、努力したって得られない。
いないって。まだわからん。心から泣けない。何だソレ。いないって。
遅くにけいこさんが現れる。本当に多摩蘭坂に行ってきたらしい。他にも何人か来てたって。
いつの間にか酔っ払って。つぶれた。吐いた。20代のカワイイ男の子にずっと介抱してもらってたけど、あんま覚えてない。
タクシーで帰って、苦しくてすぐ寝た。起きたら体重が2Kg近く減ってた。
僕たちの歌を聴きに来てください 僕たちはいつも一生懸命歌っています *メッセージ / RCサクセション (1972) の歌詞。
布団カバーをお洗濯しながらコーヒー飲んでくつろいでいたら、14時にベイビー(g)から電話。今日うちに来るという。うわ、いきなりね。
16時半ならOKと言い、シャワーを浴びるが。実際16時45分に現れた時には、まだ髪のブロー中。
またも楽器屋帰りだというベイビー。今、中古で30万ものやつを買ってきちゃったのに、これからまた別の店にギターを見に行くという。そっちは中古で80万だとか。うーん。
これを金持ちとの会話だと思う人もいるだろうが。じゃなくて。これはマニアとの会話なのだよ。
ブルーベリーのレアチーズケーキをホールで頂く。これが美味。チンザノを一杯だけ出して、後は(ベイビーが車なので)コーヒー。
ケーキの硬いフィルムをはがす時、左人差し指の先を切って出血。「怪我しちゃった」と見せたら「大丈夫?」と言われる。―――別に何でもないことだけど。
思い出すなあ。以前に爪がばっきり折れた時、精神的なことが重なってかなり落ち込み、彼にメールして慰めてもらった。あれってもう2年半も前の話なんだね。
ここ最近の私のリハ音源などを聴かせたら。声が太くなって声量が上がったといわれる。ベイビーはいつもそうやって私の声をほめてくれる。さっき電話で久しぶりに私の声を聞いた時も、やっぱり独特の声だと再確認したと言う。
彼は単に他人をよく褒める性格なのかもしれないけれど。そう言ってもらうことで、一時期はかなり救われたよ。
18時半から授業なので、ベイビーはその直前に帰。
夜中に自分の日記内で探し物をしていて、2007年の日記に目がとまる。
そうだ。この時感じた気分を詩にしようとふと思う。
'Fix Me Now'を連続再生でかけながら、今まで自分が一度もガービッジをBGMにして詩を書いたことがないのに気づいて驚く。でもよく考えてみたら、私はシャーリーの言葉に心を揺さぶられてるんだから。新しい言葉をつくる理由がなかったのかも。
この曲も、たった1行の歌詞に反応した。
Kiss me blind somebody should
英語って、"Kiss me blind."と、3単語でこんなことが言えちゃうんだな、と思った。同じ副詞でも、'blindly'でなく'blind'なのが、短く言い切る音に、じりじりした感じが出ていい。
この言葉は、サビの、2回目のフレーズに乗る。"Fix Me Now."って言うだけじゃわかんない?、いい、もう一回言うわね?、と、一番胸に迫る部分で弱音を吐くのだ。
その日の日記には、「誰かわたしを、愛してるっていってちょうだい」と書いた。一年後の2008年には、やはりこの日の日記を思い出して、「誰か私のことを、うんざりするくらい、愛してるって言って」と書いている。後者の一行をそのまま詩に使う。
結局すいっと書き上げちゃった詩は、言葉の選択が安直で、丸わかり過ぎ。完成度でいえば低すぎ。
でもまあいっか、とアップ。しばらくしたら削除しちゃうかもしれないけど。とりあえずは、ちゃんと今の私が書けてるから。
blind (ただ盲目的に)
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