Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2008年01月31日(木)  A picture is worth a thousand words.

ああ、アメリカに行って投票したい。

ヒラリー・クリントンは面白すぎる。呆れるほど感情を丸出しにしているくせに、CBSのインタビューで「あなたが最後に怒ったのはいつ?」という質問に対して、「私は怒るのが嫌いなので、怒らないようにしているの。最後に怒ったのは、明け方にうちの犬になめて起こされた時ね。でも怒って犬をびっくりさせちゃって可哀想なことをしたわ」(以上Screaming Bunnyの記憶によるダイジェスト訳)などとしゃあしゃあと言ってのける。その舌の根も乾かぬうちに、アイオワで大敗して激怒する。その後ニュー・ハンプシャーで勝って得意満面。
「女である」というだけでも価値があると思っていたが、「女に任せるからこんなことになるんだ」と言われる危険性もかなり孕んでいるなあ。

ちなみに上記の同じ質問を受けて、「昨日」と即答したのがジョン・エドワーズ。インタビュアーに「他の候補は皆、『ええっと・・・あれはいつだったろう』って答えるんですよ」と言われ、「そんなのは嘘だよ」と爽やかに言った彼が私のお気に入りであったが、そのエドワーズも潔く機を見て昨日撤退してしまった。

共和党はもうどうでもいい。腹黒そうなジュリアーニが降りたのは大変よろしいが。

バラク・オバマに投票したい。この人は、知れば知るほど驚きだ。
昨日出たニューズウィーク誌によれば、オバマは、黒人の少ないホノルルのエリート校にいた当時のことをこう述べている。「私はアメリカで、黒人の男性になろうとしていた。見るからに黒人である、ということをのぞいては、周囲の人間は誰も、黒い肌をもつことの意味がよくわかっていないようだった」
「見るからに黒人である」とは、なんとも、聞くだけでため息が出る。彼は母親が白人なのだ。この状況、この言葉は、そのまま文学になる。

その経歴は道徳の教科書に載せたいほどで、ひたすら金にならず他人の為になる道を選んできたようだ。その一方では、若い頃に酒・煙草・マリファナ・コカインをやっていたことも認めている。

「世の中をより良く変えたい」などと本気で思う人間が、本当にこの世にいるんだろうか。私のような徹底的に駄目な人間は、他人がカネの為にこしらえた建築物を見てすらめまいがする。それをつくり上げる手間と時間を思うと、気が遠くなるのだ。なのに利己的理由ですらなく、社会の為に身を捧げるって?
マーティン・ルーサー・キングJr.の、"I have a dream."という言葉で有名なあの演説の録音を聴いていると、どんどん熱狂的に高まっていく声音に、感動するよりも恐怖心が先に立つ。考えている内容が真逆なだけで、質的にはヒットラーと同じような人物ではないかとすら思えてくる。オバマが演説する時の口調はそのキング牧師に似ているが、しかし狂信的な感じはなく、ただ理性と確信に満ちている。
世界を救おうとしている気違い―――例えば捕鯨船に体当たりする左翼連中など、殺意に近い嫌悪を覚える手合いはいくらもいるが。オバマを見ていると、澄んだ目で世の中を変えたいと思っているように見えるのだ。
子供の頃から現在まで、どの写真を見ても、なんとも真っ直ぐなあたたかい表情をしている。

人間は見た目じゃない、などと寝言を言う連中がまだまだ多いが。実際に人間は、その長い歴史において、ずっと見た目で他人を判断してきた。今もし続けている。
オバマは黒い肌というわかりやすい見た目で差別され、今はそれを武器にして戦っている。そして、その見た目―――顔が非常にいい。

A picture is worth a thousand words. (一枚の写真が何よりも多くを語る=百聞は一見に如かず)



2008年01月29日(火)  Thank You

えーと。詳しく書かないほうがいいと思うので全部すっ飛ばしますが。
メッチャ親しみやすかったわー。ジミー・ペイジ

帰りにBITCHに自慢しに寄って、6時半帰宅。

Thank You (以上です)  *Led Zeppelin の曲。(1969)



2008年01月28日(月)  はきけがしちゃう

夜、都内某所から電話が入る。「今からジ○ー・ペイジが来るけど、来る?」って。
「えええええ」と逆上し、終電までに行くと返事。こういう話は「結局来なかった」に終わる可能性もあるから、終電ギリギリで行こう。
興奮で一瞬気持ち悪くなり吐きそうになるが。(もともとこのところ吐気があったしw) わくわくすると同時に、「寒くて家から出たくない」(ああっ、私の馬鹿っっ)というのもあり、来ないかもという予測もあり。何だか準備する気になれず、生徒の使ったコーヒーカップなど洗ったり。
とりあえず顔だけ洗ったところに「明日になった」という連絡が。あー、やっぱり。
家から出なくて済んだのでなんとなくほっとしたりなんか。

けど。その後聞いたあることが原因で、会いたい気持ちがかなり失せた。
明日はどうしようか迷っていたが、LEO(g)に連絡してみたら行きたいという。授業後だと間に合わないかもしれないけど。一応行ってみよ。

はきけがしちゃう  *貴婦人の散歩 / パパイヤパラノイア (1986) の歌詞。



2008年01月24日(木)  shouldn't take it for granted

母(実は昨日から銀座のホテルに滞在中。仕事で来ているので会う暇がない)に電話して、昨日母の手料理で元気になったことを報告したら、ものすごく喜ばれた。親っていうのは、とにかく子供に食べさせることが本能だからなあ。親でなくても、「食べさせたい」という気持ちは「愛」だと思う。

私は小学校から高校まで、しょっちゅう学校に遅刻していた。(人に歴史あり。じゃなくて、私に進歩なし) 家をぎりぎりに出る時、母が「ごはんは?!」と言うので、「そんな時間あるワケないでしょっ!!!」と、非常識なと言わんばかりの態度で家を走り出ていた。時には、トーストに何かを挟んで渡そうとしたりする母を、「いらないっ!!!」と邪険に遮ったり。
大人になって自炊するようになってから、あれだけは悪かったとしみじみ反省した。
ごはんをつくってあげるというのは、大変な愛情なのだ。それは買物の時から始まっている。何をつくるか考え、材料を揃え、料理し、見栄えがいいように盛り付ける。全て、「美味しい」というたった一言を期待しての「愛」だ。ましてうちの母は、当時から父より働いていながら、毎朝きちんと凝った朝食をつくっていたのに。
それを、「いらないっ!!!」って。
・・・おかーさん、ごめんよ。思い出すと今でも胸がつぶれそうだわ。

私自身は、元ダンナと出会って初めて、「食べさせる」喜びを知った。それまでは、彼氏が皆お料理上手で、常に食べさせてもらっていたのだ。
何をつくってあげても、感激して食べるひとだったなあ。

20代前半の頃に、バンドのギターがうちに遊びに来るというので、「ごはん作ってあげようか?」と言ったら、「どっちでもいいよ」って感じで反応が薄い。そこではっと気づいた。こいつ自宅っ子だわ。当時友人の9割が一人暮らしだったので、ゴハン作ってあげると言えば大喜びされるのが普通だったのだ。それ以来、自宅っ子にはお料理してあげないと決めた。
家を出てみないとわからないことが山ほどあるよね。

shouldn't take it for granted (与えられて当然と思うな)



2008年01月12日(土)  Whatever you do, whatever you say, yeah I know it's alright

キョーダイゲンカ。ナオキ(g)、どうよ、これ。(最初の2分くらいを見てみて)

私がどう思うかって?
プロ意識がないなとか、子供かお前らはとか、イギリス人だから何言ってるかわからん(どうやらネイティヴでもよく聞き取れないらしい)とか、あのヘタクソなハーモニカ奏者がいけないんだとか(逆切れして中指立ててやがるし)、オーケストラはダサいから使うなよとか。
なことはどうでもよくて。ただひたすら思うのは。
リアム、かっわいい・・・。
お兄ちゃんに何故かダメ出しくらって、信じられねえって顔してお仕事中にもかかわらずあれだけのオーディエンスの前で普通にキレて。すねて。俺の何がいけないんだ、文句があるならお前が歌えよ俺は歌わねえ、って座り込んで。
あまり好きじゃないイギリス発音だけど、彼のこういうアホで短気な喋りには、硬くてぶつ切りな感じがよく似合う。
声の質という点から言えば、やっぱりリアムが一番ぐっとくるし。顎を上げて歌う顔がかなりそそる。
リアムならどんな馬鹿な真似をしても、いや、すればするほど可愛い。

ところで結局どうしてノエルがリアムにケチつけたんだか知らないが。どういう理由だとしても、ライヴで歌ってる最中のボーカリストに、バンドのメンバーがケチつけちゃいかんだろ。
プロでもアマでも。それを我慢できるボーカリストはいないと思う。勿論、他のパートでもね。

Whatever you do, whatever you say, yeah I know it's alright (あなたなら何をしようが何を言おうがOK)  *Whatever / Oasis (1994) の歌詞。



2008年01月11日(金)  The best of British!

眠い。

なんか乗らない。明後日TOEICなのに。あまりそれ用に勉強してないし。要はリスニングを鍛えなきゃならないのに。してない。
少し前に、馬鹿みたいに単純なことに気づいた。新TOEICになってリスニングの成績が下がった(旧460点→新440点)のは、新TOEICがイギリス人の喋りを導入したからだ。私の苦手なイギリス発音。イギリス人は何言ってるかわからん。だってあいつら、語尾のRは発音しないし。'door'が「ドー」だぞ。わかるかっての。
新TOEICでは、イギリス人が喋る場合も、単語や文法はアメリカ式のままだって。・・・それって余計混乱する。イギリス人が"Do you have a TV?"(普通は"Have you got a telly?")と言うなんて、 大阪人が関西訛りで「きみって馬鹿じゃん」(正式には「お前アホちゃうか」)とか言うのと同じだ。

毎日聞いてるニュースもアメリカのばかりだし。最近はBBCも流してるけど、まさしく音楽みたいに「流してる」だけ。
愛するグレアム・コクソン(ええ、まだあれからずっとうっとりです)のインタビューを聞き取る為っていうだけじゃあ、イギリス英語を鍛える動機としては弱過ぎるし。

愛するリアム・ギャラガー(オアシス)も加えて何とか。(って言ったって今からじゃ間に合わないよ。明後日なんだってばTOEIC)

愛するシャーリー・マンソン(ガービッジ)も加えて何とか。(だから明後日だってばよ)

・・・寝よ。

The best of British! (何とか頑張れ)



2008年01月10日(木)  Love

姐さん、最近どうしてます。お元気ですか?
新譜が出る出るって言ってて、なかなか出ないのは予想通りで。ぶっちゃけ質的には期待してませんが、出たら買います。最近の私には珍しく、DLじゃなく、現物のCDで。

姐さん、一時はえらい太っちゃったんで、ああこれでもう後はぶくぶくの一途かと思ってたら。
痩せましたね。しかもやつれた。きれいにやつれた。
疲労や倦怠を美に昇華するなんて、知的な女みたいじゃないですか、姐さん。

ね、少し前に偶然これ見つけたんです。 27秒の荒い映像だけど。すごく綺麗だわ。
美人ですねえ。
正直、姐さんにこんな表情が出来るなんて思ってませんでした。最後の一瞬の笑顔ね。感動的。

姐さんはあたしのことを知らないけど。
あたしは姐さんを、自分の理想だと思って生きてるんです。あなたは、あたしが初めて「ああなりたい」と思った女だから。それまでは、理想像は全員男だった。

―――今朝起きたら何だか久しぶりに「ダウン」していて。理由は全くないんですけど。仕事も順調で。
けど、どうにも。おっきな深いところでダウンしてるようで。
だから、また姐さんの顔を見て、それで何とか。
何とかまた。世間を蹴飛ばしに出かける気力をもらおうかなと。

ほんとにいい笑顔だわ。――――愛がある。

(1/10,15:18up)

Love (ラヴ)



2008年01月06日(日)  Singer

年が明けてから、毎日少しずつR.E.M.の'Live'のDVDを見ている。
今頃かよ。発売が昨年10月、それを「すぐにAmazonで安価のが出回るだろうから待とう」と思ったまま忘れ去っていたら、焼いてあげるとオファーがあり、有難く頂いたのが12月上旬。
すみません私はこんなんなんです。本も音楽も気が乗らない限り取りかかれない。特にR.E.M.くらい好きだと、適当に聴くことが出来ないから。例えば寝起きで聴くとか、シャワーを浴びていないのに聴くとか、何かを食べながらまたは満腹の状態で聴くとか、全てもってのほか。
「世界で最も重要なバンド」R.E.M.の初のライヴ盤(CD+DVD)を見る/聴くのがこんなに遅れた言い訳はこのくらいにして、と。

映像の出だしはわりとありがち。ステージ上のサウンドチェックの喧騒と、楽屋での静寂なシーンが交互にあらわれる。ありがちだが、ひとつ異常なのは、楽屋のシンガーが、顔に墨を塗りつけていることだ。目の幅で、両耳までの間をびっしりと。アメコミの強盗みたいと言えばわかるだろうか。
普通にきびきびと歩いてステージに登場したシンガーは、マイクをたたいて確認し、音楽が始まった瞬間に目深にかぶっていたハンチングを投げ捨て、その異様なメイクをあらわにし、同時に爬虫類のような独特の動きをして、オーディエンスの度肝を抜く。
――――私はこれと同じものを見たわ。2005年3月16日、武道館で。あれが私の、現時点における人生で観た最高のライヴ。

シンガーは左手でスタンドマイクをひょいと引き寄せ、歌いだす。マイクのつかみ方ひとつ、ポーズの決め方ひとつ取っても、全く隙がない。独特のミスマッチだらけのいでたちも含め、彼は見事な見世物―――強烈な異彩を放つ虎のごとき見世物だ。
殆ど動きのない這うようなメロディを歌いだすが、これが即座に身震いするような「動揺」を引き起こす。
'I smiled your face'、'Nasa and outer space'といった歌詞の末尾のS音を引きずるやり方もぞくぞくする。
最近しみじみと思う。男性のシンガーとしては、マイケル・スタイプこそがこの世で最高だと。

彼の声の質は、私が本来好きなタイプではない。だから逆に、実際私がその歌にどれだけ魅せられているかを思えば、彼の素晴らしさがよくわかる。
マイケル・スタイプはその表現力と説得力において、他を圧倒している。誰も並ぶべくもない。

このライヴの'Bad Day'を聴いてみるがいい。Aメロの最初でボーカルラインは殆ど動かない。単音に単音節を乗せてえんえんと同じことを繰り返すだけなのに、その一音一音が違う顔を持って迫ってくる。そして僅かなメロディの上下が入った途端に感動的なまでの響きを帯びる。
マイケル・スタイプは、何なら音階なんか要らないのだ。'Electron Blue'の'You'という一音だけで、聴く者の背筋に電撃を走らせることが出来るのだから。

そのシンガーは、歌の表現力だけでなく、パフォーマーとしても一流である。動き、表情、服装、全てが他に類を見ない。痩せて、手足が長い。通常のきれいさだとか、男としての魅力といったものを遥かに超越している。
実際マイケル・スタイプはこのところ妙に肌が衰えたようで、顔の皮膚の一部をアップにするとまるで80歳の老人のようだ。それをこの映像はまたこれでもかというくらい、口元や目元に極端に寄ったカットが多くて、時には汚いと言いたくなるほど。しかしそれすらも自分の存在感に変えてしまう。
この数年で少し声が変わってきた。それは他のシンガーなら衰えになるのかもしれない変化だが。マイケル・スタイプの場合は、深みが増したように聞こえる。
知性と感性が人一倍優れてみえるこのシンガーは、人より早く年を取っているのかもしれないが。
多分彼なら、本当に80歳になった時に、今より素晴らしい歌を歌っているかもしれない。

映像作品としては1996年の'Road Movie'の方が好きだが、今回のDVDも、現在のR.E.M.の魅力をそのまま映し出している点で非常に良いと思う。それはつまり、現在のR.E.M.が素晴らしいということだ。
1980年結成。四半世紀以上も活動を続け、今が最高の状態だと言えるバンドがどれだけいるだろう。私の知る限り、あとはレッド・ホット・チリ・ペッパーズエアロスミスくらいだ。

やはり。現存するバンドで世界一好きなのがレッチリで、宇宙一好きなのがR.E.M.だな。うん。そう言って悔いなし。

Singer (歌い手)



2008年01月05日(土)  Tired Of Waiting For You

昨日は寝てないので、今日の午前8時に、45時間ぶりに寝る。
今日から授業だが、午後にひとつだけ。授業後16時半に、今年初めて家から出た。(徒歩1分のスーパーに行っただけ)

アイオワの党員集会で、民主党では予想通りオバマが勝利。今度の民主党は「女と黒人」の戦いである。二大被差別種族の戦いということだ。実は私はジョン・エドワーズが好きなのだが、単にマイノリティの勝利という意味だけでも、オバマとヒラリーのどちらが勝ってもいい。
しかしヒラリーは怒ってるんだろうなあ。何しろ彼女は先ごろのCBSのインタビューで、「もしあなたが(大統領に)選ばれなかったら、どれだけがっかりしますか?」という質問に対して、'Well...it'll be me.'(え・・・だってあたしが選ばれるわよ)とマジで答えて、インタビュアーのケイティ・コーリックを固まらせていたのだ。
勿論これはまだ本戦ではない。本戦がものすごく楽しみ。今度の米大統領選は、はたから見るぶんには最高に興奮するレースだ。
ちなみに共和党で現在有力候補はマイク・ハッカビー。うんうん、何しろ彼はベースを弾くからなあw しかし彼が選挙戦においてレイナード・スキナードの'Sweet Home Alabama'を演奏した際のニュースコメントが、「ハッカビーはギターを演奏してみせた」となっていた。いやあれ、弦が2本くらい足りないでしょ?ね?ね?(一般人には、ベースを「ベースギター」だからギターの一種と分類している人もいるしなあ・・・)

夜中0時にOJ(drs)からメール。BITCHで飲もうと誘われる。普通に顔を洗って着替えて髪を整えたら何故か終電がなくなっていたので、タクシーで1時50分に到着してみたら、OJは30分前に帰ったとのこと。えええー。いくら15時から飲み続けて酔っ払っちゃったからってー。いくら私が(たかが隣駅まで)1時間半以上もかかったからってー。
・・・って。すみませんすみません。おまけに私の飲み代置いていってくれたって。せっかくなんでチンザノと赤ワインたっぷりいただきました。

朝8時までBITCHで飲み、マスターとノリコさんと3人で更にファミレスで白ワインを飲む。10時帰宅。

Tired Of Waiting For You (君を待ちくたびれた)  *Kinks の曲。(1965)



2008年01月04日(金)  music fills me up

というわけで。明け方から坂本龍一を聴いたのである。久々にイヤホンで耳にぶっこんでみたのである。そしたらもうこれが。
「愉悦」とはこれですね、という感じ。
思わず、フローリングの床にバレエの開脚しちゃったほどの快感で。

洋楽しか聴かないと思われがちで、実際、聴いている9割以上が英米だが。私の中にがっしりとコアとして食い込んでいるのがYMOだと思う。
初めて'Rydeen'を聴いたのは14歳。変な音楽だなと思った。軽くてちゃらくてせわしない。馬が走っているようなリズム、馬の嘶きのようなひらひらとしたシンセサイザーの高音。
YMOを聴いているのが、男も女も何故か、地味で人づき合いが下手でぱっとしない人種ばかりなのも気になった。それを言ったらYMO自身も全くかっこよくなかった。
私がそれまで3歳からずっと聴いてきた、ビートルズS&Gをはじめとする洋楽の中にある美しい旋律、甘いときめき、切ない涙、などといったベーシックな感動が、そこには一切なかった。
「デジタル」ということに関しては最初から何の抵抗もなかった。それは「枝葉」でしかない。結論としてテクノ及びテクノポップには全く興味がないが、YMOだけは違った。
欧米人のストレートな「美しいものへの賛美」への挑戦かと思うほどに、YMOは全く美しくなかった。うつむいた、視野の狭い矮小な個人が、閉めきった自室から一歩も出ずに、大陸や宇宙に思いを馳せているような音楽を、私は初めて聴いたんだと思う。つまりそこには、通常の接触によるコミュニケーションが欠落していた。それが、何とも快感だった。

その中で、宇宙側に居を据えたのが細野晴臣だと思ったし、高橋幸宏は自室から出ない気配があった。しかし坂本龍一は一番俗っぽくて、何とか他人に擦り寄りたいように感じた。(全て音の印象の話)
彼は愛されたがっている、賞賛されたがっている、少しも解脱していないし、いつまでも安心出来ない。世の中には、どんなに素晴らしいことを成し遂げても、いつまでも完全には自信が持てないタイプというのがいるのであり、坂本龍一の音は私にはまさしくそう聴こえる。いつまでもどこかで気が小さく、度量の狭さがある。それが聴いている個人――殆どが自分自身に完全に満足できない個人(まともな人間ならそれが普通だ)―――にアピールするのではないか。

その坂本の突出した珠玉の一枚が「音楽図鑑」だと思うし、中でも'Tibetan Dance'は最高傑作だと思う。初めて聴いた瞬間から血が沸き立った。何の理解力も要らない、単純な、原始的な愉悦だ。
'Paradise Lost'は、歌が抜けている快感をおぼえる。ここには言葉があるべきなのだ。バックでは低くラジオで人が喋っているような音が流れ、メインのメロディは人が歌っているようで、何かを訴えたいかのように切なく同じフレーズを繰り返す。その美しい異国語が解らない、きれいな明るい、諦念がある。
「マ・メール・ロワ」は素晴らしい。無加工な自然の説得力を、電子音楽が見事に表現している。中間部の急にやわらかくなる展開は、目に薄い光が降ってくるようで、宗教的とすらいえる。

・・・ああ、ダメだわ。こんなに官能的に満足しちゃっては。これで充分エクスタシーに達しちゃってるじゃないか。
せっかくYMOに喚起されたエロが、坂本龍一で昇華では。結局おうちから一歩も出ないで終わってしまう。
ちなみにまだ年が明けてから一歩もうちから出ていない。

蛇足だが。「音楽図鑑・完璧盤」(というのがあるのを今回初めて知った)にボーナスで加えられているのラスト2曲はまさしく「蛇足」だ。「マ・メール・ロワ」の厳かな感動がぶち壊しである。あの2曲は元々シングルとしてアルバムについていたものだが、だからといって一緒にしないで欲しい。私は、全体のトーンがきれいに一定したアルバムが好きなのだ。「音楽図鑑」は一個の球体のように完成しているのに、これぞ「玉に瑕」だ。

music fills me up (音楽で充たされる)



2008年01月03日(木)  music turns me on

午前8時に寝て、11時起。
なんで年が明けてから毎日、目覚ましなしで11時に目が覚めるんだろう。新年から規則正しい生活習慣が?(11時起きだけど)

きのぴーからメール。「携帯会社変えましたので宜しくお願いします」って。一斉メールではない気配。
「・・・きのぴー」と返信。「連絡ついでに『明けましておめでとう』とか言えよっ!」 久しぶりなんだからよー。
「やっぱり?」と何故か突っ込まれて喜ぶ返信が。・・・あかんわ、またこの女のペースに乗せられては。
何しろきのぴーは、高円寺CROSS ROADで初対面の男性客にいきなり、「今ね、そこの民家でヤギを見たんです。角にゴルフボールがささってたんです」と言って、「・・・ノイローゼですね」と言われた猛者であるからして。この程度で動じてはいかん。うん。
「仕事どうよ」と返信。彼氏出来た?とは訊くまい。うん。
そしたら「愛欲厳禁」というタイトルの返信が来た。今年は仕事にかけるって。・・・深くは訊くまい。うん。

けどね、きのぴー。悪いけど私は今年は「愛欲強化」でいくから。
いやもー、去年後半は英語に燃え過ぎて。エロが微塵も存在しなかったし。今ゆっくり振り返ってみると、実は去年は「好意を寄せて頂いた」回数は多かった気もする。ただもう、私が枯れきってたわ。例えて言えば「寒いから服を脱ぎたくない」くらいの感じで。

音楽をね、あまり聴いてなかったのがいけないんじゃないかと思うんだよね。去年後半はPCの調子が悪くて何回もOS再インストールしたもんだから。PCに入れといた1万曲を入れなおすのが面倒で。どうしても聴きたい曲はYouTubeで出してすませちゃってたりして。
街を歩く時も、iPodで英語のニュース聴いてたし。

で、夕べね、日記のタイトルに使ったYMOを聴いていたら痺れたんで、夜中にがんがん'BGM'(っていうアルバム)を聴いてたら。なんつうか、坂本龍一の曲あたりで、体の芯からこうぐっと、忘れかけてたエロが蘇ってきた気が。
――――――――YMOでエロ?

ま。音楽にうっとりっていうことか。
(あ、一応言うと。エロ強化中でも、「アウトオブ問題外」《二重強化否定》な方の扱いは変りませんw)

で、坂本龍一が聴きたくなって。今夜、ちょうどsKamさん(g)からメール頂いたので、図々しくねだってみたら、まさに一番聴きたかった「音楽図鑑」を即効でmp3で送っていただけた。嬉しい・・・。
ちなみにこの「音楽図鑑」、昔持ってたのを手放して、たしか数年前に誰かに音源をもらったんだけど、また再インストール騒ぎで消しちゃったのだ。(すいませんそういうの多いです。おまけに誰にもらったか覚えてません。「俺だよ!」という方がいたらごめんなさいごめんなさい)
反省したので、半年ほど前に音源は全部ディスクに保存し、誰からいただいたかも明記した。(なので今後は安心して音源くださいw どなたか「B-2ユニット」持ってたら是非っ)

music turns me on (音楽にそそられる)



2008年01月01日(火)  sex, drugs, Rock 'n Roll, and cigarettes

予定通り、つつがなく、家で一人で、ポッドキャストのニュースを聴きつつ年越し。米のニュースなので、あちらはまだ大晦日。
おお。まるっきり寂しくないなあ。(やべーな、これ)
顔を洗って、えみちゃんにもらった唇の美容液を塗る。リップバームと全く違い、べたつかずに染込んで気持ちいい。これでいつでもキスしていい唇にしておくわ。ええ、準備だけは。ええ、最後に唇にキスしたのは女だけど。

忘れていた12/30の日記をアップし、映像も貼ろうかとYouTubeを検索してみたら、実際の映像の他に、ミス・ティーン・サウス・カロライナを揶揄した映像がずらずら出てきたので唖然。彼女の発言に節をつけて歌ったものや、コメディアンがいちいち解説をつけたTV番組映像、そっくりさんの演じるコント映像など、その嘲りぶりたるや、あいた口がふさがらないとはこのこと。芸能人ですらここまで馬鹿にされていい筈がない。まして、ただの一般の女の子なのに。
ちなみにこの映像によると、11%のアメリカ人が世界地図で自国がどこにあるかわからず、69%がイギリスがどれだか言えないという。(「日本は?」なんて怖くて訊けないね) 51%が創世記を完全な事実と信じ(ここにブッシュも入ってるんだろうなあ)、20%が太陽が地球の周りを回っていると思っているとか。アメリカは化学に秀でていると思われているが、実は化学技術者の51%、そしてコンピューター科学者の41%が移民らしい。

なんかアメリカという国に対してウンザリしていたら。次にBBCのニュースを聴いていてのけぞった。英のニュースを聴きだしたのは最近なので、うかつにも全く知らなかったが、イギリスが2007年7月から禁煙法を施行しており、「屋根のある公共の場所」では全面禁煙になっているという。・・・げえええ。
私はお酒を飲んで、音楽を聴いている時だけ煙草を吸う。つまり、パブとライヴハウスでは必ず吸いたいということだ。それなのに。

例えば2002年12月を思い出す。私は、たまたまやっていたプライマル・スクリームのライヴを観る為にBrixton Academyにいた。コンクリートの床の、がらんとしたハコで、みんなお酒を飲んだり煙草を吸いながらそこらに立っていた。私はすいーっと一番前に行って、やはりジンと煙草を手に持って前座を見た。ステージ上にはギターとシンガーの二人きり。棒のように痩せて、長い髪で顔を隠し、煙草をぶかぶかと吸いながら歌うシンガーにうっとり見とれていたら、女だった。攻撃的な硬い音が、おそろしく快感だった。―――――これが、デビュー前のザ・キルズだ。
―――――あの忘れ得ぬ場面から、煙草を取り上げてみろ。私と、VVと、両方から。

例えば1992年2月のロンドン。私と一緒に歩いていた元ダンナ(当時は彼氏)が、可愛い巻き毛の女の子にいきなり"Have you got a light?"と話しかけられて固まった。私が笑って、「ライター貸してって言ってるんだよ」とおしえた。(イギリス英語では'do you have'が'have you got'になる) 慌ててライターを差し出した彼に火をつけてもらい、"Thank You!"とにっこり笑って去った彼女。

イギリスでは煙草は高い(約1,000円)から。パブで一人で飲んで煙草を吸っていたら、大学生ふうの男の子が「よかったら一本もらえる?」と話しかけてきた。「冗談でしょ。これ、いくらすると思ってんの?」と答えたら、なれているのかにこにこ顔で「だよねー。ごめんね!」と爽やかに言う。なので、こっちもにっと笑って、「わかったよ。一本だけね」と差し出したら、大喜びしていた。

いつもいつも。ジンのフラスクと煙草を持ってロンドンを歩き回っていた。今年は行けなかったから、来年行こうかと思っていたのに。
あああ。

だっせー国だな。ったくよお。

sex, drugs, Rock 'n Roll, and cigarettes (セックス、ドラッグ、ロックンロール、と、煙草)



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