2004年06月19日(土) |
a gem on the stage |
夕べのスタジオで冷えたらしく、悪寒と熱。レモンなど丸かじりして気合で体調をねじ伏せ(こんなんばっかだな、私の人生)、yukiちゃんの車で初台のドアーズへ。
着いて2階に座ったらすぐマチルダが始まった。慌てて下へ降り、友紀(vo)の正面で聴く。
友紀はXeroXだと伸び伸びしてたくせに、マチルダだとしっかり緊張する。でもいい声だ。最初に聴いた時から思ってるけど、面白い声だ。オリジナルの曲調に合ってる。
そうこうするうちに、ヨシトの知人であるPANTAが到着。yukiちゃんの隣の席をお譲りする。yukiちゃんが緊張して固まっているのがおかしい。なかむらさんは女子高生みたいに可愛く興奮気味。
JOTAの出番になったので一階へ降りる。
今回は及川さん(g)の音がよく聞こえる。聴いているこちら側の慣れもあるが、何より本人が慣れたんだろう。仲野さん(b)はさすがに上手いが、いつもに比べ音が弱い気がしたら、何と昨夜出来たマメが痛くて人差し指が使えず、中指と薬指で弾いていたらしい。KA-DOOさん(drs)は楽しそうに、ソツなくノリよくしっかりとパワフルに叩いている。
ラストののとやバンド(ドラムが元ギズムの廣島さん。かっこいいな、この人は!)にも1曲参加した。こちらはのびのびと楽しそう。
打上げ。新宿のdmx(のとやさんのいるお店)へ。ここでJOTAは本日のギャラを飲みつくす。宵越しの銭は持たないとはまた男らしいw
最初は10人で飲んでたが、次々と抜けていき、最後はヨシトと二人で午前6時半帰宅。
ところで今日、ライヴ会場でヨシトのお母さんに話しかけられた。ご両親が来てたのだ。息子のライヴは、十数年前に一度見て以来らしいが。
迷いも確認もせずに話しかけてきたので、何で私を知ってんの?とびっくり。後でヨシトに訊いたら、私の特徴など何ひとつおしえていないが、ただ一言、「育ちのいい子」と話したんだと言う。そのキーワードだけで、フロアにいた数十人の女性の中から私を見分け、ヨシトの友人である音楽評論家のH氏に確認して、声をかけたんだそうだ。(実は確認前からずーっとこちらを見て、今にも話しかけそうにはしていた。私の方が笑顔で逃げ回っていたのだ)
なかなか信じ難い話ではある。
後日この話を私の父親にして、「私、自分が育ちがいいなんて知らなかったからさあ」と言ったら、「うん、俺も知らなかった」というので大笑い。やっぱりかよ。
2004年06月18日(金) |
Will you please move a bit ? |
ヨシトの車で初台ドアーズへ。アキマ&ネオスを見る。
少々遅れていったので、フロアはぎっしり。そこを一人すいすいと抜けてギター前へ。最前列にいた男の子ににっこり微笑んでみたら、何故かどいてくれたので、遠慮なく最前へ。ああ、女で良かったw
「おうちで飼いたいくらい可愛いギタリスト」 を見るつもりが、ついつい目がアキマさんにいってしまう。やっぱり 「魅せる」 ひとだ。色気のある伸びのいい声だし。
渋谷へ移動。Travisで軽く飲む。実はここ、以前はドッケンというちょっと有名なロック・バーだった。名物マスターの噂を聞きつけて一度だけ来たことがある。昨年閉店して、今はTravisになったというわけ。ロック・バーらしく適度に小汚かったのが、趣味良いお店に生まれ変わってた。
ここは珍しくシャンパン・ベースのカクテルを出してくれるので嬉しい。フランボワーズで適当に作ってもらう。
0時からJOTAのリハ。明日がライヴなのに1ヶ月ぶりのスタジオ。その前は2月にライヴして以来3ヶ月以上スタジオ入りしていなかったらしい。
及川さん(g)が、弾く手をふと止めて、「やばいっす。1ヶ月ギターさわってなかったから、指痛いっす」と言う。・・・あん? 及川さんってピック弾きじゃん?と訊くと、「いや、左手が」って。・・・どシロートじゃあるまいにw
と、思えば仲野さん(b)は、右手人差し指にマメが出来たらしく、悲しそうな顔をしている。やっぱ弾いてなかったんだねえ。
2004年06月16日(水) |
vinyl ecstasy |
夕方、美容院でカラー。初めて近所の店を試してみたのだが、全くダメ。やはり表参道まで通うか。
帰りにSad Cafeというバーにふと入ってみる。うちからたった3分の距離。ブルーの看板がいつも気になっていた。
ただのバーかと思いきや。
ビニールの山・山・山。貴重な貴重なビニールの。
え?レコードだよ、レコード。知ってる?レコードって。CDより遥かにかさ張るしデリケートだし最近じゃ入手しづらいし、いいことなんかひとっつもない、ただただ音質が良くてジャケットが大きいだけがとりえの、夢みたいな化石、黒く光るノスタルジア。
特にこのドーナツのレアさときたら。え? EP盤だよ。え?マジで知らないって?小さいヤツだよ。
マスターの趣味がかなり無節操らしく、ピンク・フロイド、ピンク・レディー、ジミー・スコット、B.C.R.、シルヴィー・バルタン、ジュリー、クラプトン、憂歌団、サード・ワールド、オリビア・ニュートンジョン、シド・ヴィシャス、レオン・ラッセル、RCサクセション、マイケル・フランクス、ビヨルンとベニー(アバの前身!)、ビリー・ホリデイ、etc の貴重ビニールがざくざくと!
しかもかかるのが私の好きなのばっかり!(こっちもかなり無節操なもんでw)
ふらっと入って1杯だけの筈が、3時間半も座ってしまった。(2杯で帰ろうとしたら、マスターがもう2杯おごってくれた。ケーキまでご馳走になったし)
店名はイーグルスの曲名から。あなどれないわ、荻窪。
昨日・今日と、CDのケースを捨ててファイルに移す作業をしている。ケースを 「捨てる」 のが異常に楽しい。私は 「捨て魔」 で、不用品を捨ててスペースを増やすのが好きなのもあるが、やはり捨てること自体が快感なのだ。
もしもここを出て行きたくなったら、トランクひとつで出て行ける。これは私の理想像で、普通は女の考えることではない。
これまでに捨てたことのある中で最も大きかったのは 「故郷」 。18歳で家出した。あの時のぞくぞくするような充実感は、今も忘れない。
2004年06月07日(月) |
this is what I want, what I need |
深夜に一通のメール。タイトルは 「コアな愛読者よりお礼状」 。日記の読者からだ。こういうメールはたまに届く。大抵は女性。
ネット上という架空の空間に向けて文章を発信している身にとって、こういう 「反応」 は実に嬉しい。
内容が更に嬉しかった。昨年3月にハノイ・ロックスのライヴを見たことを書いた時以来、この日記を読んでくれているらしい。(あの日記は実に人間関係を広げてくれた。V、みーこちゃん、iちゃん、皆あの時からの友だちだ) XeroX結成以降が面白いと言ってくださった。
しかし本当に嬉しかったのは。私の日記からJOTA板へ行き、そこの私の書込みからじゃがたらを知り、気に入ったということ。
「なんで今までこれを知らなかったのだ!!!!! 」 と書いてある。
この一言を私が引き出したのかと思うと、それだけでもこの日記を書いてきた意味があるというものだ。
メールを下さったSさん、じゃがたらは本当に素晴しいです。アケミが生きていた当時のじゃがたらのステージを見ていること、小さなライヴハウスでの彼らの演奏を何度も見て酸欠を起こしそうになるほど陶酔した記憶は、私が決して手放したくない財産です。
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