ふつうのおんな

2010年02月19日(金) 欲しい人材

就職活動のはじまる時期ですね

そういえばかれこれ10余年前。まだ「しゅうしょくかつどう」を「しゅうかつ」と略さなかったあの頃。
最初に面接にこぎつけたのは3月だったなあ なんて懐かしく思います。

というのも、昨日電車で座っていたとき隣になったおじさんがスキルシートをチェックしてたんですよ。

携帯で遊びつつ横目で見ていたのですが個人情報駄々漏れ。
本名
現住所
最終学歴(予定)
などなど。

おじさんはとある男の子のスキルシートを赤ペンで真っ赤になるほど書き込みしてました。

「人間性」→赤まるで囲って「どういうこと?」
「○○を御社でやりたい」→赤まるで囲って「よその会社でもやってるけど」
「リーダーシップ」→赤まるで囲って「具体的には?」
「留学経験」→赤まるで囲って「どこに何日?ナニを得た?」

うあああ
こえー

このおじさんならやるでしょうね 圧迫面接。

だって、次のスキルシートにうつってしばらくしたらすぐまたその男の子のシートにもどってまたごちゃごちゃ書き込みしてましたもん。

社会人経験も10年を超えてくると、会社に何を求める人間が欲しがられるかはなんとなく分かってきます。

「やりたい仕事の方向性は決まっているので、だからそれに力を入れている御社を希望しています。
え?第一志望じゃないんだろうって?
第一希望職種を望める会社を受けさせていただいております。
ですから、一番最初に内定をいただいた会社に就職したいと考えて活動しております。」

「御社で自分が何ができるかですか?もちろん、利益を生む存在になりたいと考えております。」

「今の自分は未熟で経験もなく、すべてはこれからというつもりでおりますが分からないこと不勉強なことはそのままにはしません。
ご指導ご注意はすべて実になるよう心がけて仕事をさせていただきたいと考えております。」

「もし希望の部署に配属されなかったとしても、配属先こそがまず御社がわたしに適していると判断されたわけですから、そこで役に立つ存在となれるよう精進いたします。
その後自分にできる業務範囲が広くなってから考えたいと思います。」

とかね。

リーダーシップとかボランティアとか、そういうのって実は人を採用する際の比重としては軽いんですよね。

つきつめていけば会社が求めるのは「周囲とうまく関係を作れて会社の利益を生み出せる人間」か「人間性にはやや問題があってもその才能とスキルが会社の利益につながりそうな人間」でしょ?

そこで自分が前者なのか後者なのかを見極めて、いかにアピールできるかにかかっていると思います。

「なにもできない」がスタートなんだから新卒っていいよね。
中途採用だと「何をしてきて何ができるか」が大きいから、後者の判断をされることが多いし。

いまは氷河期というより永久凍土なんじゃね?ってくらい希望の会社への就職は難しいんでしょうが、どうしても入りたい会社がある人にオススメの手があります。

希望の会社と同職の会社に就職して力をつけること です。
転職すればいいんですよ 要するに。
別にたいした手じゃありません。

が、新卒という学校のネームバリューやアピールのうまさが殆どを決定してしまう採用よりも、その人に何ができるのかを見てもらえる中途採用のほうがチャンスは大きいと思いますよ。

みなさま がんばってください。

わたしもがんばります。

chick me
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etsu

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