ユミコのメモ箱
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2005年09月27日(火) 他人事

ワンネス個展、昨日無事終了しました。
足を運んでいただいた方々、どうもありがとうございました。



随分いろいろなことを考えた2週間だった。
日頃からお世話になっているオーナーをはじめ、いろいろな方々と話をしながら、自分と真正面から向かい合ったなあ、と実感。
触れたくない部分、遠巻きにしてきた部分にも、足を踏み入れて考えることができたように思う。もちろん、こんなに考える以前は、「触れたくない」とか「遠巻きに避けている」なんてことを自覚していなかったわけだが。


考える直前に、その真意に触れていたからびっくり。
9/22のメモに、答えが暗示されていたなんてびっくり。
自分でメモっといて、びっくり。

自分の事は、わかっているようでわかっていない。
ひとつずつ、自分を知る度に、なんだか他人事だ。
でも結局、原点に戻っている自分。
原点を振り返ってみようと思う。


2005年09月23日(金) おもいやり


ワンネス個展より。あまり興味を示してもらえない(笑)、モノトーンな壁面。



昨日から考えていること。

他人の気持ちになって物事を考える、ということは不可能だ。
どんなに親身になって考えてみたとしても、その人の抱える不安や悩みや痛みを本当に知ることは出来ないと思う。

でも、どんな人もその人なりの不安や悩みや痛みを抱えているのだ、ということは、知らなくてはいけないと思う。

自分の尺度で他人を計ってはいけない。


2005年09月22日(木) 我オモフ

ワンネスでの個展、本日より26日までの後半戦に突入。お近くの方は是非いらしてください。最終日以外は毎日在廊して、お待ちしています。
(左は個展風景。壁面にリトグラフをコラージュした作品、その下に絵巻『むかうのくには廻る』、手前は『十葉扁舟』。)



昨日、Oギャラリーで先々週購入した作品を受け取った後、御茶の水のギャラリーヘ。G大油画科同級生のK氏の個展を観に行く。

私は彼の描く絵の大ファンである。同級生と言え、K氏の絵と私のここ数年の作品を知る人は私たち以外他にほとんどいないような気がするが、いずれにせよそこに共通点なり私がK氏の絵に興味を持つ所以を見出せる人は皆無であると思う。見た目に接点は見当たらないから。見えない共通のツボがあると、私はひとり睨んでいる。

ギリシャ神話等を根底としたK氏の絵の完璧なまでの隙の無さの中に漂うユーモアあふれる(稚拙ともとれる?)発想に絶句!そしてその絵を間近で、作家直々の解説付きで鑑賞出来るのは嬉しい。たっぷりじっくり堪能して、ギャラリーを後にする。楽しかった。


帰り道々、考える。


今週某版画公募展搬入を控えている。

11月には本作りのワークショップをすることになっている。

来年の夏には企画3人展を予定している。見知らぬふたりはタブロー、私は立体(本)作品を展示することを依頼されている。

8月の個展では某版画系雑誌編集長に「たいして売れない版画作品作ってないで、こういう仕事(本とか、巻物とか、それらをとりまくインスタレーション)をがんばって続けなさい」と言われた。

その複雑な心境を同じく個展に来てくれた以前コラボをした作家さんに打ち明けたら「そりゃそうだ、そこ(版画の枠にはまらないところ)が好きなんだから」とあっさり言われた。

K氏をはじめとする同級生先輩後輩の方々や、作品を購入したOさんやTさんの描くタブローという世界に憧れる。

言葉の世界にも興味がある。


嗚呼、私はいったいどこへ行けばいいんだろう・・・・


2005年09月17日(土) ワンネス個展



『十葉扁舟』 和紙にリトグラフ、スチレンボード、板紙、etc.



15日からギャラリーワンネスにて個展がはじまりました。今月26日まで。火・水曜日定休。お待ちしております!


ワンネス只今展示中の『十葉扁舟』という上の作品を、当HP内『佐藤由美子の本』の本棚に加えました。詳しい解説が読めます。

ついでに8月Oギャラリーでの個展の模様は『テンランカコ』のページでご覧になれます。こちらも合わせてよろしく。


気がかりだった更新をすっかり終えて、夏を清算した気分・・・・
個展が終わったら続いてひまわりあとりえ児童画展、児童館での本作りワークショップ、と、まだまだ続きます。


2005年09月08日(木) 弱い

来週の個展のための作品等の額装を頼みに浦和へ行き、ついでに買い物も済ませてからワンネスに寄って、DMを受け取り帰宅し、ハガキサイズコラージュを1時間半で21点完成させ、サインを入れる。



昨日、油絵作家さんのドローイングを購入。以前からかなり好きなカンジの絵を描かれる作家さんで、1年前の個展では欲しい作品をひとつに選びきれず、結局断念したので、今回こそはと楽しみにしていた。


やっぱり私は絵が好き。平面絵画が好き。タブローが好き。
白い画面をひとつの空間にしてしまうのって、究極の芸術だと思う。憧れる。

そういう意味じゃ、版画は弱いなあ。昔、油画科のセンセイがそう言っていたのが、今なら素直に受けとめられる。作品の良し悪しとは別の、弱さが最近ストレスに感じることがある。

ああ、なんか、大きいキャンバスに向かっていた自分が、懐かしい。気がする。


佐藤由美子 |HomePage