けろよんの日記
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昨日は劇団ユメノイトさんの旗揚げ公演「モーツァルト」昼の部に行ってきました。大阪大学のミュージカルサークル #みーあキャット さんの卒業生を中心とした劇団ということです。予想以上の完成度に驚きました。皆さん社会人ですよね? #ユメノイト
みーあキャットさんの旗揚げ公演「美女と野獣」ー「レ・ミゼラブル」までの期間(全てではないが)観劇していた者として過去のつぶやきを探してみるとほぼ3年ぶりでした。2020年の11月。(わお)
モーツァルト!は、2002年の初演の中川晃教以来です。 おっそろしい。(しかもウィキみたらドラマシティとか 書いてる。)乳飲み子置いて観に行ってたんだ! 余談ですがこの頃、せめて年に3回舞台見に行きたいとか言ってた記憶。
何から書くかいつも迷ってしまうのだけど、 恒例のキャストさんの感想から。 まず、ヴォルフガングさん。 レ・ミゼラブルではジャンバルジャンでした。 3年前も書いてましたが、また進化してる! リーヴァイの曲、耳に気持ちいいけど実際に歌うと 声でない音域普通にいっぱいありますよね。
最近は違うけど、ちょっと前のエリザベートなんか、 梅芸出てる人でも、「あ、外した」とか「かすれた」 とかあったもんですが、そういうところが一切なかった。それだけでもすごいことですが、ヴォルフガングの天才故の奔放さ相反する繊細さ、認められない焦り、家族への情とすぐ忘れてしまう軽薄、
とてもよくハマっていて、これは他のキャストの皆さんにも当てはまるのですが、キャスティングの妙としか言いようがないです。ソワレのヴォルフガング役の方も演技派と聞いているので体力と時間が許せばマチソワで観たかったです。どんなヴォルフが観られたのか。
アマデ(ヴォルフガングの才能の化身) 小柄な女性の方がやっているんだな、ってのが まずの印象。ひたすら羽根ペンでカリカリ楽譜を 書いてますが、ヴォルフガングが他のことに気をそらすと途端に不機嫌になるその表情のヴァリエーションが素晴らしい。台詞も歌も一切ない難しい役柄なのに最後には小さな少年の姿をした才能の化身に他ならぬ。人間としてのヴォルフと才能の権化としてのヴォルフが表裏一体として表と裏が交互に出てくるという点でこの人も主役なわけです。このミュージカルのヴォルフガングは両者が上手く一体化できなかったことが悲劇であったのかなとぼんやり考えました。
レオポルド(ヴォルフガングの父) 初めましてです。橋本正人さんと仰るんですね。https://twitter.com/musicalbuddies 舞台脇大事。お父様の加入で舞台にぐっと厚みが出ました。とにかくこどもを守りたい気持ち・天才児の父としての誇り・愛情・懸念・娘への贖罪など。親目線で観ているので共感しまくりです。
市村正親さんで観たときは自分も若かったので(!) 出世主義の小言親父の印象しかなかったんですが(笑)、いざ自分がその年代になると様々な感情が読み取れます。個人的にはヴォルフガングの才能に対する父ではないレオポルトその人そのものの嫉妬なんかもあったんじゃないかなとも思います
素敵なテノールで細やかな情を表現されていました。 後で少しお話させていただいたらレオポルドは自分のうだつの上がらない惨めさなども意識されていたそうで、なるほどと膝を打つことしきり。
ナンネール(ヴォルフガングの姉) 天才児の姉弟児。弟の才能を無邪気に讃えている少女期から、女性というだけで犠牲にならざるを得ない辛さ。(泣)失望、諦め、怒りを経て自分自身を確立した女性になったんだろうという落ち着きが印象的。実は妻でも誰でもない姉が一番の理解者だったのか。
レオポルド父さんとのデュエット(?)はいくつかの見せ場の一つでした。 コンスタンツェ(ヴォルフガングの妻) 初見、線が細い印象で、この人が「ダンスはやめられない」歌うの?と。失礼しました。ものすごくパワフルなお歌でした。毒家族の中で1人まともな神経であるが故に冷めた、すねたような表情がいやあ良かった。初演の松たか子を思い出しました。ちょっと蓮っ葉な。
ヴァルトシュテッテン男爵夫人(パトロン/メンター的な) 彼女を一言で表すならばGraceful! 登場シーンの歩き方がまず優雅。どんなお役でも品が漂う。レ・ミゼのエポニーヌみたいな役でも。「星から降る金」の様々なものを超越した慈愛の歌声。 ユメノイトの花總まり的立ち位置な感じ。
コロレド大司教 カッコいい、、(語彙) まず、そっちが先に立つ(をい)。 権力の怪物って役なんだが脳筋じゃなくて知性派の方。冷静にいろいろ計算して無理せず焦らずヴォルフガングの人生を翻弄している(なんか余計たちが悪いな)男爵夫人もこの人も立ち姿が綺麗だなー。 一度宝塚バージョンの演目でトップスターで観させて下さい。演出家の方へのお願い。(笑)
書き出すとどんどん長くなるので、後は特に印象に残ったところ、セシリア役さんの悪い顔。シカネーダー役さん、めちゃええ声。アロイジア役さん、艶やか。え、ファンティーヌ役?嘘。アルゴ伯爵、小狡い役いつもながら上手い。今回はアンサンブルで役名のなかった方もダンスが切れてるとか、 やたら歌が上手いとかの方がいらっしゃって そのたびにおおおおっってなってました。
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