けろよんの日記
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先週は梅芸でミス・サイゴンを見てきました。 阪急友の会席。 B席の最後尾でした。シャンデリアが綺麗に見える笑
ミュージカル好きを公言しているものの本作は初見。 そもそも、明るいやつが見たいので。 「蝶々さん」が元ネタって聞いてたし。音楽が良いのは知ってたんですけどね。
つらつら感想を書くと、 「ミス・サイゴン」ってミュージカル界のハワイみたいなもんかな。
定番だから今行かなくてもいいかと思いつつ、行ったらやっぱり すごい、さすがこれがミス・サイゴンか!と思ってリピートしちゃうやつ。
エンジニア:市村正親 キム: 昆夏美 クリス:チョ・サンウン ジョン:上原理生 エレン:松原凜子 トゥイ:神田恭兵 ジジ:則松亜海
エンジニア 悪い人なんだかいい人なんだか分からない複雑で猥雑な男。 この人でしか出せない味わい。未来を求めてのアメリカンドリームという より過去から脱出したいためアメリカを熱望しているという印象。
キム 可憐かつ苛烈。泥に咲く蓮の花だけど強靱な執念の人 ソロのお歌も勿論よいけど、ジョンとの歌がとてもよかった。
クリス お初の人。元劇団四季の人らしい 高音がものすごく伸びやか。 そんなに背は高くなさそうだけど、胸板が分厚くたくましい。 キムも守ってくれそうで安心できそう。と思ったけど実は。 この時代、この人よりもっと悪辣、無責任な兵士はいたんだろうけれど、 なんかね、、、女に逃げるタイプ?ほんとにキムのこともエレンのことも 愛してる?
ジョン ロミオとジュリエットでいうベンヴォーリオの役割かしら、この人。 誠実なんだけどどこかしら何というか間が悪い。
エレン 魅力的で強い妻。既に母のような。クリスが結婚したのもよくわかる。 うん、そりゃ夫がよそで作った子どもは引き取れない。 自分の子どもだって欲しいよね。
トゥイ 気持ち悪い(褒めてます。)歌も上手い。
ジジ 群舞の中で上手いな、って思う人がいたらこの人だった。
1回の観劇では情報量が多すぎて整理しきれない。 舞台はフィクションだけど、ベトナム戦争は本当にあったこと。
サイゴン陥落が1975年だとすると、クリスとキムのこどもタム (この子がほんとに可愛い。3〜4歳?こんな大舞台で演技できるのすごい) は1975年か6年生まれ。 同年代と思っていたら、ちょっと年下。 今まで生きてきた時代が被っているってことに今更気づく。
そして、エンジニアとキムが一時身を寄せたタイには 大勢の日本人旅行者とおぼしき人達がツアーを組んで押し寄せ居ている。 時間と場所が地続きなんだよ。
キムは死を選ぶしかなかったのか。 愛していた人は既に妻がいて、、初めから妻がいたわけじゃなくて、 自分と生き別れた後、探すことも迎えに来ることもしなかった。 キムはコゼットでもありエポニーヌでもありファンテーヌ
ああ、まとまらない。
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