けろよんの日記
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2011年08月11日(木) トロイメライ

トロイメライ 池永永一 角川書店

かの、仲間由紀恵による舞台化・テレビ化で話題の
「テンペスト」のスピンオフ、連作短編集

舞台は首里の王宮より那覇に移る。
主人公というか狂言回しは筑佐事(岡っ引き)の武太
12人兄弟の末っ子で、特技といえば三線のみ。

チャングム、昼ドラ、大河ドラマのテンペストに比べ
物語のスケールはこぶりになったが、
作者の統一性のない言葉のぶっとびかたは
むしろこのセレナーデのような物語に
よくあう。

庶民の悲哀もきっちり書きこんで
尚、明るく活気のある那覇の世界。

なんどか沖縄には行っているのに
「ヴェニス」のような水都であると気付かなかったのは
何ともうかつな話である。

葛飾北斎の「琉球八景」という作品は
存在すらしらなかった

沖縄に行きたくなる。
そんな話でした。続刊もあるらしいので読みます。


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