けろよんの日記
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トロイメライ 池永永一 角川書店
かの、仲間由紀恵による舞台化・テレビ化で話題の 「テンペスト」のスピンオフ、連作短編集
舞台は首里の王宮より那覇に移る。 主人公というか狂言回しは筑佐事(岡っ引き)の武太 12人兄弟の末っ子で、特技といえば三線のみ。
チャングム、昼ドラ、大河ドラマのテンペストに比べ 物語のスケールはこぶりになったが、 作者の統一性のない言葉のぶっとびかたは むしろこのセレナーデのような物語に よくあう。
庶民の悲哀もきっちり書きこんで 尚、明るく活気のある那覇の世界。
なんどか沖縄には行っているのに 「ヴェニス」のような水都であると気付かなかったのは 何ともうかつな話である。
葛飾北斎の「琉球八景」という作品は 存在すらしらなかった
沖縄に行きたくなる。 そんな話でした。続刊もあるらしいので読みます。
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