けろよんの日記
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2009年01月29日(木) |
エリザベート(3回目/最終) |
とうとう、3回目最後のエリザベートだというのに、 なんとなんと。開園に遅れて入るというガ、ガーン!。 ランチのお喋りに夢中になってしまっている間に きっちり時間が過ぎたらしい。 同行の友人は気付いていたらしいのだが…。 お願い!次からひっぱたいてでも連れ出してください。(号泣) ということで、1幕6分の1が過ぎたところでこそこそ入場。 (信じられない!!!!!!)
気を取り直して鑑賞開始。(とはいえ動揺しまくり) 今回は、 山口トート閣下、朝海シシィ、石川ヨーゼフ、 浦井ルドルフ。初風ゾフィ。
さて、浅海シシィ。 なんともまあフレッシュな! 調教されていない野生馬の美とでも申しましょうか。 自由で自然に生きるプリンセスを見事に体現していました。 無邪気で闊達で愛らしい。 もぎたてのフルーツと表現するに相応しく。 これはフランツが間違ってる!やはり野に置け蓮華草。
えーと、うた、歌はねえ。まあ。 決して下手とかではありません。 高音部でちょっと頑張れって応援したくなったり 、、はちょっとしましたけれども。 中低音は比較的安定し力強い声でした。
トート閣下は絶好調。 俺様度増してるし。1幕最後の「私だけに(三重奏)」 全くリサイタルです。まーったく三角関係みえませんから!!!
で、身長的なつりあいが一番取れているのが 山口&朝海コンビです。 ラストの死の接吻、朝海さんのおとがいが上がっているのを見て、 うーん、これは武田トートでは無理。と思ったことです。
石川閣下も好調。 ドラマティックなお声がビロードのようです。 ただ、ちょっとサテンっぽい朝海シシィとは デュエットの相性が少し違和感あるかなあ。
浦井ルドルフ 丹精な顔立ちの正統派プリンス。 伊礼ルドルフとはまた違った硬質で、 どこかしら生真面目な雰囲気です。 歌も安定的に上手く、踊りも型がすごく決まってました。 どうやら跳躍力もあるようです。 本格派で見応えありました。 腐的観点でいえば、伊礼ルドルフの方がなんなんですが、 マイヤーリング(死の舞踏)の場面で、トートダンサーズに 軍服をはがれて、白いブラウス姿になるシーンは 落ち着いて見ることが出来ました。(大違) どうも子ども好きらしく、カーテンコールでちびルドルフくんを かまいまくってました。うーんちびルドルフになりたいわー。
ああ、これで手持ちの札を全て使い切ってしまい、、、。 次にエリザベートの再演まであと何年?? 寂しい。。。
なーんか東京と博多と中日で、大阪よく飛ばされる気が するんだよなーーー。東宝系ミュージカル。
願いごと手帖に今年も素晴らしい舞台に沢山出会えますように! って書いておこう。
スクリーンで「マンマ・ミーア」と「ハイスクール・ミュージカル」が まってるけれども。 ああ、「ベガーズ・オペラ」DVD化するんだったら、 「エリザベート」もDVD化してよねーーーー。 買ったからって舞台いかないなんてことないからさあ。
2009年01月23日(金) |
エリザベート(2回目) |
母が頑張って当日券を取ってくれまして。 女系3世代での観劇とあいなりました。 なんと1階9列目センター33番〜35番。
エリザベート 涼風真世 トート 武田真治 フランツ 石川 禅 ルドルフ 伊礼彼方 ゾフィ 寿ひずる
1回は武田トートが見たかったのでよかったです。 仕事をやっつけて梅田まで走ります。 劇場の前で母、娘と合流。
さてさて、一生に一度か?の好立地に いやがおうにも期待で盛り上がります。
現れましたトート閣下。 「ビジュアル最強なのに、何したいんだかわからないくねくねぶり」 というマイミクさまの言葉が思わず脳内によみがえります。 ああ、なんて適切な表現なんでしょう。
蛇足ながら付け加えるに、 「無駄に過剰なフェロモン&アクションで魅力見事に相殺。」 とでも申しましょうか。
歌、、音量は出ております。頑張ってます! が一所懸命歌おうとするあまり、口がぱかっと大きな8の字に開いて 丹精なビジュアルが崩れギャグマンガのようです。
トート閣下の見せ所「最後のダンス」では、 ややアップテンポにロックミュージカル風にシャウトし、 なるほど、ビジュアル系で行くわけです。 山口、内野とも違う独自路線。。個性を活かしてますねえ。
「私が踊る時」は控えめに始まるせいか、 アクション少な目なせいか、かなりいい感じ。 ついでにいうと「闇が広がる」、、 美味しすぎるわ。。。伊礼ルドルフとのからみ。 美しい、、、。これは3トートの中で一番かも?!
もとい、エリザベートに対して、 山口閣下は適当に茶々入れながら果実が熟すのを待っている風情ですが、 武田トートはかーなーりー積極的に攻め込んでおります。 (本来ああいうビジュアルの方って勝手に相手の方が勝手に寄って くるのであまり攻めないという印象がありますのですが)
袖にされたときに悔しがったり、怒ったりの表現がオーバーで 人間的です。やや強気の石川陛下とでは三角関係の角が鋭角に思えます。 また、涼風シシィとでも火花が散っております。
石川フランツィ。 しょーじき、ルックスが好みのタイプではありませんでして。 歌の華やかさという点ではオペラ張りにドラマテックな 石川フランツィに軍配があがります、 が、「夜のボート」、、しっとり感がないんだよなあ。 涼風さんも張り合って声を上げている感じで、、うーん。 やはり鈴木さんの方が好みです。
寿ゾフィ 初風ゾフィよりさらに厳格です。声も固い、鋭い。 そのために、こどもに離反された際の悲しみが引き立つように 思います。
前回18日の舞台がかなり、洗練されたものであるとすれば、 今回のものはパチパチとあちこちで役者さん同士の火花が 散っている舞台でした。 どちらも楽しめました。ダブルキャストの真髄ですなあ。 一粒で2度美味しい。
29日に朝海版みたらもっと詳しくかくつもりですが、 エリザベートってなんかわが国の皇太子妃に重なるなあと 思ったことです。 美貌と才気、プリンスのたっての希望。閉塞感。 外国。わがままとの宮廷の非難。 キーワードはそんなところ。
2009年のエリザベート 前回、前々回に比べて非常にバランスのいい、というか、 凹凸のない舞台。 各キャストはそれぞれ「ココ」という持ち歌があり、 Yちゃん曰く 「こんなに朗々と唄い続けるミュージカルは初めて!」 ということだったが、それぞれが競い合うように突出しすぎるのではなく、 やや控え目?である一瞬だけぱっとエネルギーを放出する 感じ。だから見応えがないというわけではなく、 舞台としての完成度は高くなり、洗練がましているということに なりましょう。
セット、衣装、演出、台詞はマイナーチェンジあるよう。 トートダンサーズの新しい踊りの振り付けがやたらクネクネし、 舞台床でのたくり売っているのが虫に見えてしかたがありませんでした。 より「死」の使い手としての不気味さがましたかも。 個人的には皆さん髪の毛大丈夫かしら〜といらん心配を。
個性というのであれば一路エリザの方が突出していた気がするが、 涼風エリザの方がオールキャストの中でしっくりはまっていたかも。 ただこれは好き好きなので、 一路エリザのあの高貴さやプライド、孤独の影も再演して欲しい です。
東宝で一路エリザベート以外を見るのが初めてなので、 興味深々。
涼風さんの力量には全く心配していなかったけれど、(当たり前だ) 「エリザベート」としてはどうか?というのが興味の焦点で。
一路エリザとはまた違った魅力を見せてくれました。 一路エリザは気品があり、凛としたエリザベートなのですが、 涼風エリザは、気品にプラスして生命力がある感じです。 自分の力に自信を持って運命を切り開こうとしていく感じ、 美貌を力に切り開いていく姿に傲慢さが見えます。 闘う姿に余裕すら浮かぶ。
第一幕、ティーンエイジャーのエリザベートには、 全く違和感がありません。一路さんのときはやや辛いなーと 思ったのですが、涼風さんおっそろしく若いです。 マヨ、、、恐ろしい子。
山口トート閣下。 オレ様度アップしております。 何となく抑え目の演技と歌だった気もするのですが、 「最後のダンス」 オレ様度全開!の圧倒的な強さで、 流石ミュージカル界の帝王!
今回前から11列目、39番目の好立地で、 舞台の方の表情をあますことなく見られたのがとても幸せでした。 高島ルキーニと横でごそごそ打ち合わせしているのが、 ほんとに役柄か〜?と笑っちゃうくらい。
高島ルキーニ。 また上手くなってるー! 演技もそうですが、歌も。危うさが全くありません。 ただ、逆にいうと「キッチュ!」の破れかぶれ感が 無くなったのが残念かなー。
鈴木ヨーゼフ 年とってからの扮装があまり違和感なくなりました。 母に対する恩、妻に対する愛故に ヘタレにならざるを得ない男の悲哀がうまく表現できてる(爆) 必見は「夜のボート」 「近づくけれども、すれ違うだけでそれぞれのゴールを目指す。」 という一生相容れなかった男女のすれ違いを歌う歌であるのに、 デュエットの美しいこと!琴瑟相和という言葉が思い浮かびます(大違)
伊礼ルドルフ んまー!美青年!と思いました。 堂本光一くんか、ウェンツくんに似ているかな? 細身であるのになかなか強い声をしておられます。 なんか、トート閣下やトートダンサーズとのからみが 危なげーな感じで、こ、これって腐向けだったのかーー? ちびルドルフくんも可愛かったです。与六っぽかった。 思わず「ママはここよー!」と叫びたくなるくらい。 (注:ママどこなのー?と歌うシーンがある)
そうそう、終わってからインターナショナルのティーラウンジで アフタヌーンティーを楽しんでいたところ、 な、なんと村井国夫さんがお越しになられました。 思わずムンクの叫びになってしまったことです。
皮のジャケットにサングラスがイケテました〜! この人こそ元祖チョイ悪親父だよなー! お連れの女性が1人。音無美紀子さんに雰囲気の似た方でしたが、 ご本人よりはお若かったので共演者の人でしょうか? ワタクシたちの席より3つくらい向こうの喫煙席で すぱすぱ葉巻をすっておられましたです。
大興奮でその後のお喋りのトーンがやたら高くなり 身振り手振りも大げさになってしまい。 ああ、ワタシってミーハーと思ったことです。
ビデオ撮っておいたもの、やっと見られました。
をを、素敵に映像化されている…。 始まりからして錦絵な感じが華やかで 天下の台所の活気っていいますかね。 いい感じです。
俳優さんたちもぴったりです。
窪田君 可愛い顔に青筋立てまくったり、 ふくらはぎ丸出しシーンが何回もあったり 文字通り体当たり演技です。 ちょっと力みすぎかなーとも思いつつ、 どんくさく不器用なのが章ですから それもまた由。 「刀より書物の方が大事だ」と静かに語ったときの 節目がちの表情がよかったです。 余談ですが章の出身足守藩。岡山県ですね。 義姉の実家が足守藩の領地内にございます。 絵に描いたようないい田舎です。@雉・猪出没。 また遊びに行きたいなあ。
栗山さん 美しい〜。 いや、章がお口ポカンとなるのもわかりますわ。 原作にはないですが、竹とんぼを見もせずにしゅっと 掴んだシーン。映像特典ですな。 途中の立ち回りも左近の出自を意識されているのか、 舞を見るかのようでした。 もうこれから事件帖を読むたびに栗山さんの シュっとした切れ長の瞳と薄い唇を思い返すことでしょう。 和泉屋さんとの丁々発止のときの薄ら笑い、ぴったりだわ。
池内さん。 出番は少ないながら、いい役です。 「餡の仕込みに手がかかって」なんて いいながら参上しないで欲しい。 タイプじゃないのにカッコ良すぎるわーーー。
蟹江&萬田夫妻 何ともおおらかな包容力のある奥さんと、 学業には真摯な癖にどっか喰えない旦那さん。 杉浦くんは今回は出番ちょっぴりですが、 来週は夫妻と共に出番増えるでしょう。 はてさてどうでますか。
来週はホントの舞もあるようですし。 うふふふふふ。
あ、そうそう、 味のある語りだな〜と思ってましたらば、 片岡愛之助さんだったのですね。 なるほどなるほど。
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