「Library L」雑記帳
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2007年08月17日(金) |
ワッツイン9月号・雑感 |
いや〜、毎日暑いですね! こんな中、ツアーで全国縦断とは・・・ラルクのメンバーもスタッフも、そしてファンの皆様もホントお疲れさまです。 どの会場もホントに盛況みたいで、今回不参加の私としては一日も早いDVD化を心から希望してます。 ・・・って、ラニバDVDもまだ来てないのになんだ、って話ですが(笑) かくいう私はちょっと体調を崩して、ここ2、3日寝込んでました。早くも夏バテらしいです。いやはや面目ない。 そんなわけで今日やっとワッツインを買って参りました。 発売日から一週間近くも過ぎていて「今さら感」もなきしにもあらずですが、以下、簡単な感想など。 けんちゃんのインタページの写真のポーズが変だとか、まあそれは横に置いといて(笑) けんファンとして一番気になるのは、やはり今回の新曲「MY HEART DROWS A DREAM」の話でしょう。 実は、去年の夏にけんちゃんの初ソロ・シングル「Speed」がリリースされた時の各種インタで、 「ドームが終わった後にラルクだS.O.A.P.だ考えずにデモを2曲作った」「そのうちの一曲が『Speed』」 という話が出て以来、じゃあ、残りのもう一曲はいつ出てくるんだろう、とずっと気になってたんですよ。 で、けんちゃんの作曲意欲が本能的に高まってた時期に作られた曲、しかもあの「Speed」の兄弟曲ってことで、 個人的には、けんちゃんの十八番マイナーコードのミディアム・テンポの曲なんじゃないかと予想してまして、 今度のアルバムに入ってるといいなあ、とは何となく思っていたんですが。 それがまさか「MY HAERT〜」とは・・・・・・ちょっとびっくり。 (ちなみにこの曲、「マイドリ」と略してる方が割りと多いみたいなので、以後「マイドリ」と呼ばせていただきます) 「マイドリ」自体某所でちょこっと聴いただけなので、詳しい感想は8/29のリリースを待って書きますが、 インタを読む限り、相変わらずけんはいコンビの「以心伝心」っぷりは健在のようなので嬉しい限りです。 けんちゃん曲に関する限り、「過去曲の○○に似てる」「○○を超えた」といった感想は無意味だとは思いますが、 やはりどこか初期っぽい匂い(「Tierra」〜「heavenly」あたり)がすると思うのは私だけでしょうか。 当時メインでソングライティングしてたけんちゃんが、周りからの「売れないね」という言葉にプライドを潰されて、 「じゃあ、売れる曲書いてやるよ!書きゃあいいんだろ!」と半ばやけくそ気味に(笑)奮起する前、 本当にけんちゃんが書きたい曲を自分の好きなように書いていた(まさに「コドモのお絵描き」)頃のラルクの楽曲群、 淡い水彩画のような儚さと美しさを持ちつつも、それだけでは終わらない「何か」を秘めていたあの頃の匂いが、 この「マイドリ」にはあると思うんですよ。 それは、けんちゃんが作曲期間とか関係なく「あくまで主観的に」パーソナルな感覚で作ったのも影響してるでしょうし、 他にもいろいろな条件が重なってるんだとは思いますが。 今回もハイドの詞はけんちゃんの「気分」を見事に言語化してくれてるみたいなので、 「マイドリ」リリースの暁には、ぜひ「Speed」との世界観の異同なども考えてみたいものです。 う〜ん、しかしこうなると「AWAKE」で唯一ボツったけんちゃん曲の行方も気になるところ。 できれば今度のアルバムに入ってるといいなあ。
それから、今回のインタでもう一つびっくりしたのは、ホールツアーを提案したのがけんちゃんらしい、というリーダーの話。 去年の「ラルカフェ」がけんちゃんの提案だと聞いた時も驚いたんですが、 ここ最近のけんちゃんは本当に主体的にラルクに関わってきてますね。 1998年頃ラジオで「僕は誰かが言ったことに対して『さんせー!』『はんたーい!』って言うだけ」と言ってたのとは隔日の感が。 これはけんちゃんの中でのラルクに位置づけが、単なる「遊び場」から「帰るべき場所」に変わってきたせいかも知れませんが・・・ こういうけんちゃんの変化って、リーダー的にはどうなんでしょうか。 けんちゃんって基本的に「微分積分」の人で、その時その時で自分が本当にやりたいこと、楽しいことをやってれば 自ずと人生全体が楽しくハッピーになるはず、みたいな感覚の持ち主だと思うんですよ。 それに対してリーダーは、あらかじめちゃんと「幸せ」の目標を定めて、そのために今必要なことを一つ一つこなしていくことで、 最終的にその目標としていた「幸せ」に辿り着けるはずだ、と信じてる人なんじゃないかと。 とすれば、けんちゃんが単純に「楽しそう」とか「面白そう」とか思って提案した事柄が、 必ずしもリーダーの想定する「幸せ」の終着点への道のりに必要なものとは限らないわけで。 それを、「みんながやりたいなら別に・・・」という理由で安易に受け入れるのは、リーダーの精神衛生上あまりよろしくないような。 特にリーダーが、「WORDS」の中で自ら語っていたように「先見の明はある」にも関わらず「強く言えないタチ」であるがゆえに、 けんちゃんの「押し」に負けてしまってるんだとしたら、ラルクの舵取りがリーダーの思うようにいかなくなるおそれもあるわけで。 まあ、そこまでリーダーが「メンバーにものが言えない」人間だとは思いませんが、ちょっと心配になったので書いてみました。 もっとも、けんちゃんの提案が悪いってわけじゃなくて、「コドモのお絵描き」の延長が思いもかけぬ効果を生むことも十分ありえる。 そもそもけんちゃん自身、決して勘は悪くない方だと思いますしね。 リーダーの緻密な計算に基づく作戦と、けんちゃんの理屈を超えた動物的勘がバランスよく作用してくれればいいなと。 (もっとも、本来的にはリーダーこそが感覚的な人間であり、逆にけんちゃんの方が論理的な人間だとは思いますけどね/笑 この二人の絶妙なまでの逆転現象が意外とラルクのパワーバランスにいいように作用している気もする今日この頃) 何はともあれ、ラルクはあらゆる意味でバランスが何よりも大切なバンドだと思うので、 なかなか難しいとは思いますが、末永く頑張っていただきたいものです。
ではでは。また。
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