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初代管理者(AYA)
(沖縄県出身。 愛知県在住の医療従事者。 祖母は沖縄に伝わるユタ。)

【現在の管理者  杏珠】
AYAの直接の恩師

現在までに数え切れない程の様々な人の人生を良き流れに導いてきた霊能者。       

初代管理者の結婚・引退に伴い、その志を受け継いだ。
今までに鑑定した現代社会における悩み、霊的な相談等を
通し学んできた「気付き」を皆様へ心を込めて書き記した日記。             


2006年04月30日(日) 地蔵菩薩様・・・

『賽の河原地蔵和讃』

これはこの世の事ならず
死出の山路のすそ野なる
賽の河原の物語
聞くにつけても哀れなり
二つや三つや四つ五つ
十にも足らぬみどりごが
賽の河原に集まりて
父恋し母恋し
恋し恋しと泣く声は
この世の声とは事かわり
悲しさ骨身をとおす也
彼のみどりごの所作として
河原の石をとり集め
これにて回向の塔を組む
一重組んでは父のため
二重組んでは母のため
三重組んでは古里の
きょうだい我が身と回向して
昼はひとりで遊べども
日も入相のその頃は
地獄の鬼が現れて
やれ汝らは何をする
娑婆に残りし父母は
追善作善のつとめなく
ただ明け暮れの嘆きには
むごや悲しや不憫やと
親のなげきは汝らが
苦患を受くる種となる
我を恨むることなかれと
くろがねの棒をのべ
積みたる塔を押しくずす
そのとき能化の地蔵尊
ゆるぎ出でさせ給いつつ
汝ら命みじかくて
冥途の旅に来るなり
娑婆と冥途はほど遠し
我を冥途の父母と
思うて明け暮れたのめよと
幼きものを御衣の
裳のうちにかき入れて
あわれみ給うぞ有難き
未だ歩まぬみどりごを
錫杖の柄に取りつかせ
忍辱慈悲の御膚に
抱きかかえて撫でさすり
あわれみ給うぞ有難き

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貴方は、賽の河原地蔵和讃というものを
耳にした事やご覧になった事がありますでしょうか・・・
その内容にはとても悲しく辛い描写があります。
子供を幼くして亡くした悲しい思い出をお持ちの方や
自分の勝手な都合により、
この世に生まれる前に堕胎をしてしまった(させてしまった)過去がある方。
皆、それぞれの立場は違いますが、
この和讃の内容は、深く、深く、考えさせられるものです。

先日、相談者の方とのやりとりの中に水子ちゃんに関するものが
多く重なったことがありました。
(水子ちゃんについては5月のダイアリーで取り上げようと思っています)
「幼くして亡くなったお子さんや水子ちゃんを救いとって下さるのが
地蔵菩薩様です」というような事をお伝えしたのですが、
殆どの方がその意味についてはご存知ないようでした。

お地蔵様は、お釈迦様が入滅(亡くなられて)になってから
五十六億七千万年後に、弥勒菩薩が次の御仏となられるまでの間、
この世に留まられて、多くの人々を苦しみや悩みから
救ってくださる菩薩様です。
お地蔵様のかかげる『大慈大悲』は、
本来ならば如来となるべきお働きと決意なのですが、
敢えて成仏なさらずこの世にある仏様(菩薩)をご自身で選び、
衆生を救済される菩薩様となられました。

私達が悩み苦しむ生死の繰り返しの世界・・・
六道といわれる『地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上』
の六道輪廻の世界がありますが、その地獄から天上の世界までの、
ありとあらゆる世界の苦しみ悩むものの前に
姿を変えて現れる事が出来る唯一の菩薩様がお地蔵様なのです。
 


           杏珠




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