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スナの自由気ままな画像付き日記
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2004年11月28日(日)_
走った後の夕飯は最高においしい


一度午前中に起きたけど、軽く頭痛がしたので朝飯を食べた後に二度寝。妙な夢をたくさん見た。そして昼過ぎに再び起きて、今度こそ起きる。昨日もいい天気だったが、今日もいい天気。

昨日はひたすら寝て、日頃の睡眠不足を解消した。ならば今日は、走りに行かないと。10月は雨に泣いた。11月はいい天気が続き、週末もよく晴れた。10月に走れなかった分まで、走っておかなければ。

この時間からでは遠出はできないので、定番のコースを走る事にした。自宅〜境川CR〜江ノ島〜R134〜R1〜小田原〜R255〜大井松田〜R246〜秦野〜県道71号〜二宮〜R1〜R134〜江ノ島〜R467〜自宅、という感じの127km。

途中で日が暮れるのは確実だけど、走り慣れた道だし、明かりのある道なのでナイトランもしやすい。平地が多いので距離を伸ばしやすい。そして、湘南の海を眺められる。

境川CRに出ると、途中で工事をやっていて通行止めになっていた。期間が来春までだったので、しばらくは遠回りをしなければならなそうだ。しょうがないので横道で迂回する。

細い道を上っていくと、母校の横を通る。サイクリングロードでも近くを通っているが、敷地沿い、校門の前などを通ったのは何年ぶりだろうか。懐かしい。

迂回して再び境川沿いに戻る。今日は珍しく追い風のようで、軽くこいでもスピードが出る。いつもの感じで走って行くとアベ30km/hくらい出ていた。これは気持ちいい。

いつもは向かい風なので苦しいイメージがあるが、今日は全く逆。反対側から走ってくるサイクリストは皆苦しそうだ。途中でパンク修理をしているローディを見かけた。ポンプで空気を入れていて、手を貸さなくても大丈夫そうだった。

藤沢橋からはR467で市街地を抜ける。そしていつもの裏道で片瀬江ノ島駅前を抜け、R134に出た。今日も水族館近くの駐車場は満車のようで、車が渋滞していた。

いつもはこのまま走り抜けるところだが、あまりに天気がいいので、久しぶりに海辺まで行ってみた。歩道に入って、そこから湘南海岸公園へ。段差に腰掛けて、海を眺めたりした。

夏の海は人ばかりで近寄りたくもないが、秋冬春の季節は人が少なくて落ち着くので、黄昏れるにはちょうどいい。いつも思うが、海を眺めていると不思議と心が和むから不思議だ。浜辺で遊ぶ犬を連れた家族など、浜辺の光景も和やかでいい。

あまりゆっくりもしていられないので、再びロードに跨りR134へ。ここからしばらく平坦な道が続くので、ペースを上げていった。まだ追い風気味なのか、いつもより速度が速い。普通に30km/hオーバーが出ていた。

このペースだと普通だったら後半足にきそうだけど、この調子だとなんとかなりそうな感じがした。スプリントゾーンでは全開ダッシュ。今回も走りながら補食(スニッカーズ)をとった。

二宮のサンクスで1回目の休憩。ここまで約45km。この時点でAVSは27km/h台とかなり速かった。フライトデッキには常に平均速度と比べて今の速度が速いか遅いかを示す矢印が点滅しているが、27.4km/hでも下向きの矢印(平均速度より遅い事を示す)が表示されたときは驚いた。

その後もR1を快調に走り、酒匂川手前で裏道へ曲がり、鴨宮経由でR255へ。R255ではさすがに疲れが出てきてペースが落ちてきたが、出せるだけの力で走って行った。次第に薄暗くなってきた。

松田からはR246でアップダウンが始まる。ここまでけっこういいペースで走ってきたので、上りで足が重かった。でも、思ったより足が回って、いいペダリングで走って行けた。R246の途中で完全に真っ暗になった。

アップダウンを繰り返して渋滞している車の横を抜け、秦野からはヤビツ峠……ではなく、反対側の県道71号へ。この道は二宮まで続いていて、そこそこ走りやすいので、けっこう気に入っている。

快調に走っていると、いつの間にかR1までやってきた。ここを走るときはいつも感じるのだが、10kmという距離を感じさせない、不思議な道だ。下りの方が多いからというのもあるんだろうけど。

ここからは数時間前に走って道を逆走していく。前回、奥多摩を走った176kmのランからペダリングが安定してきて、かなりいい感じに走れている。今回も後半になってもペダリングが乱れず、いい感じ。

ほぼ平坦とはいえ、休憩をほとんどしていないので、さすがに足に疲労が溜まってきている。二宮での休憩から40kmほど走り続けている。湘南大橋では強い向かい風に押さえつけられて速度が出なかった。

R134では、平均速度を落としたくない一心で(?)とにかく全力で走り続けた。足は重たかったが、30km/hくらいで走って行けた。江ノ島近くのサンクスまでたどり着くと、本日2度目の休憩。ここまで約105km。

残りはR467を北上する約20kmだけど、ここからがきつかった。休憩の際にはエネルギーを補給していたし、水分はちゃんとこまめに補給していた。しかし、さすがに乳酸がたんまりと溜まってしまったようで、とにかく足が重たかった。

最後は39X19Tでも重たく感じ、21Tメインで走って行ったほど。向かい風だったというのもあるが、とにかく前に進むのが大変だった。最初あれだけ追い風の恩恵を受けたので、これくらいは我慢しなければならないのだけど。

19:40帰宅。腹が減っていたので、夕飯がめちゃくちゃおいしかった。特に炊きたての御飯は最高。やはり、運動して空腹のときに食べる食事は最高においしい。

今回は、平地メインで追い風があったとはいえ、自分としてはかなり速いペースで走って行けた。127kmで平均速度26.8km/hはかなり調子がいい。この調子で冬も走り込めば、来年はもっと走れる体になるかもしれない。


出発:13:39 帰宅:19:40
走行距離:127.4km
走行時間:4h 48m 01s
平均速度:26.8km/h
最高速度:59.7km/h
上昇距離:450m
平均ケイデンス:102rpm
積算距離:7484km(ロード)
温度(最低/平均/最高):13℃/16℃/22℃
心拍数(平均/最高):151bpm/181bpm
カロリー消費量:2180kcal
身長/体重:178cm/55.8kg
体脂肪率:10.5%

2004年11月25日(木)_
秋の奥多摩ラン -その3


その2の続き

R139で山梨県小菅村に入り、去年の奥多摩ランのときに休憩した辺りで休憩した。この辺まで来ると、車も少なくてプライベートな感じがしていい。遅めの昼食として、おにぎりを2個食べた。

奥多摩湖からしばらくの区間は、「これぞ秋の奥多摩」という感じの黄色く色づいた山々がどこまでも続いていた。その景色を眺めながら、幸せな気分で走っていくことができた。

自転車で自分の力のみで走ってきた充実感や季節を感じること、雑踏の世界から抜け出して非日常の世界を満喫していること、家から遠く離れた場所を走っている冒険心、純粋に体を動かしている爽快感など、様々な思いを同時に感じ、とても幸せな気分になる。

当初は、この先は松姫峠を上るつもりだったが、思わぬ原因から鶴峠へルートを変更した。このまま松姫峠経由で帰ると、帰宅する前にS720iのメモリーがオーバーして、最後まで記録をとることができなくなることがわかったからという、ちょっと間抜けな理由。

S720iのデータ記録頻度は、5秒、15秒、60秒というサンプリングレートを選べる。5秒だと記録は細かいけど、その分記録できる時間が短く、60秒だとおおざっぱに記録する分、長く記録できるという具合だ。

サンプリングレート5秒だと、スピード、HR、ケイデンス、高度を同時に記録する場合、8時間数十分記録できる。松姫峠経由だと余裕で9時間を超える。途中で計測が途切れるほど悲しいものはない。「ピー」という悲しいビープ音がして、PCにダウンロードしても、途中までしかないデータが記録されるのだ。

本来、走るのが一番の目的で、その際のデータなどは二の次。データのためにルートを変更するのは本末転倒という感じもするけど、今回は絶対松姫峠というわけでもなく、鶴峠と迷っていた。まぁ、こんなきっかけで柔軟にルートを変更していくのもアリかなと思った。

普段のツーリングでは170km以上走ることは滅多にないので、サンプリングレート5秒でも充分だった。今回、久しぶりに長距離を走ったので、記録できる容量のことをうっかり忘れていた。次回からは、ロングランの際は15秒に変更してから走りに出かけようと思う。

去年の夏にグループで走ったコースを、懐かしさを感じながら走って行く。上りが始まり、記憶よりきつい上りが足にくる。あのときは青梅経由で走ったから、緩やかな上りを上ってここまでやってきた。今回は風張峠経由なので、あのときより疲労が溜まっているのだろう。

一旦標高800m程まで上り、100mも下る。これからまた上るのにもったいね〜という感じだ。下りきると、いよいよ鶴峠への上りが始まる。最初は下りの勢いで上りに差し掛かりたいところだが、遅い車にジャマされて勢いはすっかり殺されてしまった。

奥多摩湖側から上る場合、鶴峠はアップする距離はそれほどでもないけど、勾配がきつい。最初の直線の上りは見ただけで気が滅入るし、その後のつづら折れも10%以上の勾配が続き、39X27Tでもケイデンスは40くらいまで落ち、速度も10km/h以下と、今にも止まりそうな速度になることもあった。

去年は数年ぶりに上った事もあり、記憶がかなりおぼろげだった。なのでもっと上りが続くと思っていたら峠に到着した。今回は、それほど長くないことがわかっている。このきつさも、あのカーブを曲がるまでと思うと、なんとか乗り切れそうだ。

しかし、この考えが徒となった。記憶から、「あのカーブが最後だ。よし、あそこまでがんばろう」と思いながら激坂のカーブを上っていった。しかし、そのカーブを曲がると、まだまだ上りが続いているのが見えた。

もう終わりだと思っていたので、ドッと疲れが出て、気が滅入った。坂を上りながら、いろんな事を考えた。きつい坂を上っているとき、肉体の限界に挑戦しているときにこそ、不思議なくらいいろんな事を一気に考えることができる。

ヘロヘロになりながら鶴峠に到着。自転車を立てかけ、道路脇の溝に座り込んだ。ここからは上野原まで長い下りが待っている。途中に上りもいくつかあるが、基本的には下りだ。

鶴峠コースに変更したが、S720iのメモリー容量オーバーの危険は、未だに去っていなかった。これからそこそこのペースで走り続けてギリギリ間に合うくらいだ。本当はもうちょっと余裕があったけど、途中で何が起こるかわからないので、余裕を持って走りきりたい。

ツールのTT、もしくは集団から逃げている選手のように、アドレナリンを大放出しながら下りでガンガンペダルを回し、突っ走っていった。きついカーブがいくつもあるので気をつけていたが、見通しのいい区間ではとにかく全開で下った。

R20まで下ると、相模湖手前のセブンで休憩。ここで一息ついてから、残りの40kmほどをノンストップで走り抜いた。最後のR16では、ここまで相当足に疲労が溜まっているはずなのに、飛ばせる区間は35km/hでガンガン走って行けた。

150km以上走ったのは、今年の4月以来なので約半年ぶり。睡眠不足が続いていたところを無理矢理走ったので、それもきつかった。でも、走り出してしまえばけっこうなんとかなるものだ。

久々に長い距離を走り、まともな峠も2つ越え、睡眠不足と走った疲労でクタクタになったが、秋の奥多摩を気持ちよく走ることができたし、何より朝から長い距離を走り続けた充実感でいっぱいだ。


データ:
出発:7:28 帰宅:17:25
走行距離:176.3km
走行時間:7h 41m 35s
平均速度:23.1km/h
最高速度:58.0km/h
上昇距離:2220m
平均ケイデンス:89rpm
温度(最低/平均/最高):10℃/13℃/27℃
積算距離:7358km(ロード)
カロリー消費量:3342kcal
身長/体重:178cm/54.4kg
体脂肪率:9.5%

2004年11月24日(水)_
秋の奥多摩ラン -その2


その1の続き

檜原街道からは、緩やかながら上り基調。最初だけは緩い下りもあり、反対側(つまり向こうからは上り)からまるで下っているかのようなスピードで走ってきたローディが印象的だった。

景色を楽しみながらそれなりのペースで走って行くと、4人組みMTBをパス。檜原村役場の先のT字路を左折し、南秋川沿いの檜原街道を走っていく。ここからはさらに自然が濃くなり、秋を感じる木々に囲まれた道が続く。

前方にローディ2人組みが見えてきた。向こうは微妙にこちらより遅かったので追いついてしまったが、こっちは写真を撮ったりするために止まるかもしれないので、抜く気にはならなかった。しかし後ろを走るいは遅い。微妙な感じだった。

少し間を開けて走っていたら、ちょうど写真を撮りたいと思うような景色があったので、立ち止まって写真を撮った。これで前との間がちょっと開いた。再び走り出す。

色づいた木々の間に曲がりくねった道が続く、いい感じのシーンがあったので、再び立ち止まる。写真を撮っていると、後ろからすさまじいスピードでナルシマジャージのローディが追い抜かしていった。

カメラをしまって走り出す。左を向いて川や山の景色を眺めていると、反対側に何かが駆け抜ける気配が。振り向くと、ナルシマの集団10人ほどが通過していった。

40km/hは出ていただろう。すごいスピードでローテーションをしながら二列の隊列を組んで列車は進んでいった。この道は彼らのトレーニングコースの一つみたいだ。最初の1人はこの集団からアタックをかけていたのだろうか。かなり心拍上がっていたみたいだし。

こちらはツーリングなのでマイペースで走っているが、やはりどうしても影響を受けてしまい、ちょっとペースが上がった。するとまた後ろからナルシマジャージが一人抜いていった。集団からちぎれたのだろうか。

その人も速かったので、当然ながら付いていく事はできなかった。チラチラとこちらを振り返っていたので、もしおれが走れる人なら先頭交代しながら集団に追いつきたかったのだろうか。

ナルシマのローディ達に刺激を受けてペースを上げて走っていると、先ほどの2人組みローディに追いついてしまった。やはり微妙な速度だったので、今回は軽く挨拶して抜く事にした。

甲武トンネルへの交差点を直進し、風張峠方面へ。ここからの道はすごく久しぶりだ。2年前の冬に雪の積もる山道をMTBで走った(担ぎもあり)ときは、風張峠の駐車場から下ってきたので、こちらから上るのはなんと4年ぶり。

風張峠の記憶はけっこう残っていたが、先ほどの交差点から峠までの区間はほとんど記憶になかった。ここが予想以上にきつかった。「こんなきつい坂だったっけ?」とか思いながら坂を上っていった。

ここで、冬装備の格好で来た事を後悔した。もう昼時で、気温も上がり、そして坂を上っているので体温も上がる。暑くて汗だくになり、大変だった。こんな厚着をする必要もなかったし、ウインドブレークタイツはペダリングにやや支障がある。今日はまだ秋装備で来るべきだったなぁと思った。

所々記憶の残っている風景を通り過ぎ、予想以上に勾配があった坂を進んでいくと、ついに風張峠の麓にやって来た。この、上る前からこれから上るであろう道が山肌を縫うように続くのが見える景色、懐かしい…。

最初にここに来たときは、これを見ただけで一瞬ひるんだが、次の瞬間に「よ〜し、上ってやろうじゃん」と気合いを入れ直したものだ。あれから数え切れないほど様々な峠や山を上り、さらなるツーリングの経験を積んだ今となっては、もう恐れるほどの峠ではなくなっている。

上りに慣れると、上りを楽しむ余裕ができる。確かに上りは苦しいけど、上りながら周りの景色を楽しむ余裕がある。4年前は、とにかく一心不乱に上っていき、あまり周りの景色を見る余裕がなかった。今は、奥多摩の山々に囲まれた素晴らしい景色と気持ちのいい青空を眺めながら、上りを楽しんでいる。

山肌に沿って高度を上げていき、見える景色がどんどんよくなっていく。思っていたより車やバイクの交通量も少なく、快適に走って行けた。しばらくして、都民の森に到着。4年前より距離が短く感じた。

都民の森で一息ついてから、再び上りだした。さらに高度を上げ、いくつものカーブを曲がっていく。しばらく上ると、景色が開けているカーブにさしかかった。

深い山々に囲まれた景色が、素晴らしかった。東京の街から数十キロ走っただけで、こんなに自然に囲まれた場所にやって来る事ができるのだ。ここも、れっきとした「東京都」だ。

さらに上っていくと、緩いアップダウンがあり、そして風張峠の駐車場にやってきた。ここからは奥多摩湖まで快適な下りが続く。日陰になって、下りの冷たい風もあったが、冬装備のおかげで寒さを感じることはなかった。

下りの途中で見える景色も、深い山々に囲まれた素晴らしいものだった。あまりに気持ちのいい景色が広がっている場所があったので、ブレーキをかけて止まって写真を撮った。

景色だけ撮ったり、パノラマ合成用にスライドしながら撮ったり、ロードが絵になったので奥多摩をバックにロードを撮ったり、ロードをアップで撮ったり、道ばたで1人撮影会状態だった。

それまでさんざん上ってきた分、下りは快適……のはずだったけど、後半はおじいさんの運転する遅い車につっかかり、結局、最後までそのセーフティーカーの後ろをブレーキをかけながら下ることになった。

エメラルドグリーンの奥多摩湖まで下ってきた。三頭橋を渡るとき、反対側からツーリング中らしき男女7人ほどとすれ違った。今日は天気もいいし、気温も快適だし、ツーリングに最適。皆、秋の奥多摩を楽しみに来たのだろう。

三頭橋を渡ると左折し、R139を小菅方面へ。ここまで約90km。今回のツーリングも後半に突入。ここまでけっこういいペースで走ってきた上に峠を越えたので、それなりに疲労が溜まっている。でも、まだまだ走る気力は有り余っている。

続く


データ:
出発:7:28 帰宅:17:25
走行距離:176.3km
走行時間:7h 41m 35s
平均速度:23.1km/h
最高速度:58.0km/h
上昇距離:2220m
平均ケイデンス:89rpm
積算距離:7358km(ロード)
カロリー消費量:3342kcal
身長/体重:178cm/54.4kg
体脂肪率:9.5%

2004年11月23日(火)_
秋の奥多摩ラン -その1


よく晴れた秋の空の下、奥多摩へ走りに行った。紅葉のピークではなかったが、秋を感じる景色が広がっていた。久しぶりにまともな峠を含むロングライドとなり、疲れたけど充実したランとなった。

ここ最近、日頃の睡眠不足を理由に休日は昼過ぎまで寝ていたりして、長距離のツーリングをしていなかった。午後からだと長くても100kmくらいしか走れないので、行動範囲も狭いし、すぐ日が沈んでしまう。だから湘南を走って終わりとか、そんなのばかりだった。

そんな感じで以前の自分からしたら「ぬるい」ランばかりだったので、「思いっきり走る」という欲求が溜まっていた。確かに睡眠は大事だ。しかし、このままではいつまで経っても朝から走れない。ここは一つ、学生時代のように、4時間睡眠でも気合いで無理矢理起きて、とにかく走り出すことにした。

コースは自宅→R16→八王子→秋川街道→武蔵五日市→檜原街道→奥多摩周遊道路→風張峠→奥多摩湖→R139→小菅→県道18号→鶴峠→上野原→R20→相模湖→R413→橋本→R16→自宅、という感じ。コースとしては何度か走った事がある道で新鮮味はあまりないけど、久しぶりなので楽しめる。

朝、午前6時にアラームで起きるが、やはり睡眠不足が続いているので二度寝の誘惑に負けそうになったが、気合いでなんとか起きた。寒い。これは防寒対策をしっかりしておかないといけないと思い、冬装備のウエアで出発することにした。

下はウインドブレークタイツ、上は長袖インナーにナイロンベスト、そして長袖ジャージ。ついこの前までレーパンレージャーにアーム&レッグウォーマー+ベストという秋装備だったので、この冬装備は久しぶりだ。

7時半頃出発。気持ちのいい青空が広がり、気分がいい。R16を北上するが、やはりペダリングが不安定。今日は長い距離を走るので、帰ってくるまでにある程度安定したペダリングにできたらいいなぁと思いつつ、走って行った。

R16は平坦なので、ほどよいペースで走って行く。御殿峠をなんなく越えて八王子、R20を少し進んでから右折して秋川街道へ。この道は久しぶりだ。すぐに浅川に架かる荻原橋にやって来た。

この橋では、毎回立ち止まって橋からの景色を眺めたり写真を撮ったりしている。よく晴れた空の下、川上方面には奥多摩方面の山々が横一面に広がっている。

そんな景色を眺めていたら、川沿いにサイクリングロードのような小道が続いているのに気付いた。ローディ2人組みが先ほど走って行ったのでちょっと気になり、地図で確認してみた。

すると、この道を走って1本先の橋を渡り、小道をつないで秋川街道へ出れる事がわかった。それならと、さっそく川沿いの道へ。初めて走る道になると、とたんに冒険のような感覚になり、ワクワクしてくる。

数百メートル走ると八王子市役所の前の鶴巻橋で秋川を渡った。この道を真っ直ぐ進めば秋川街道だけど、それではつまらないので川沿いの小道へ。その後適当な所で曲がると、よく整備された住宅街になった。

知らない街を走るのはおもしろい。ここにはここに住んでいる人たちの日常があるけど、自分にとっては初めて見る風景だ。広い道は突き当たりで細い小道になり、適当に進んでいくと、秋川街道の途中に出た。今までまったく知らなかった横道から出てきたので、ちょっとおもしろかった。

毎回休憩するセブンで休憩し、その先は小峰トンネルではなく、手前で曲がって綱代トンネルへ。この先の山田大橋は高いところを走ることもあって景色がいいので気に入っている。秋川を渡り、五日市街道へ出た。

五日市街道を西へ走り、武蔵五日市駅へ。駅前には大勢の自転車乗りがいた。このときちょうど10時前くらいだったから、10時に駅前で待ち合わせて、これからみんなで走りに行くのだろうと思った。

駅前の交差点を左折して檜原街道を進む。最後のセブンを通過すると、この先コンビニがなくなる。そこからは背の高い木々の間を通ったり、山がグッと近づき、いかにも自然の中を走っている感じがしてくる。

続く


データ:
出発:7:28 帰宅:17:25
走行距離:176.3km
走行時間:7h 41m 35s
平均速度:23.1km/h
最高速度:58.0km/h
上昇距離:2220m
平均ケイデンス:89rpm
積算距離:7358km(ロード)
カロリー消費量:3342kcal
身長/体重:178cm/54.4kg
体脂肪率:9.5%

2004年11月21日(日)_
東京国際自転車展 -その2


ベンチで休んで一息ついた後、再びブースを歩き回った。MAVICブースでは、2005モデルのホイールが壁一面に固定されてあって、自由に回せるようになっていた。

コスミックカーボンが思ったより軽く回転するのに驚いた。エアロ効果もあるそうだし、速そうだなぁ。普段は触る機会のないディスクホイールも回したり細部を観察できた。TTでよく使われるホイールだけど、ほんとにスピードに乗ったらどこまでも走り続けそうな感じだった。

特徴のあるシルエットのロードBHブースでは、FSAの新型クランクが展示されていた。おれが今一番気になっているカーボンコンパクトドライブの『SL-K Compact MegaExo』もあって、魅入るように観察してしまった。

いいな〜欲しいな〜値段は……6万5千円? やはりいいものは高いのであった。でも、このクランクは期待度が高いので、問題は入手困難な点だろう。コスペアみたいに入荷数ヶ月待ちとかなんだろうなぁ。

GIANTブースは、T-Mobileモデルを大々的にアピール。ウルリッヒが今年のツールで乗っていたモデルが置いてあったので、ちょっと持ち上げてみた。まるで発泡スチロールを持ち上げたかのような軽さだった。

実は、大学時代に染みついてしまったイメージで、GIANTというメーカーはあまり好きではない。安いから学生にはお勧めではあるのだが、自分が買う事はまずないだろうという感じで。

でも、「これは欲しいかも」と思うモデルが展示してあった。TCRコンポジットというモデルで、デザインもいいし、SL-K Compact MegaExoも装備しているし、ホイールはキシリSLでニューアルテのコンポで、完成車40万。フレームもカーボンでいいやつだし、これはかなりお買い得だ。これから買う人で予算があうなら選択肢にいれてもいいと思う。

シマノブースにはニューモデルのホイールなどが展示してあった。ブースの中央にはランスの実車が展示してあり、ランスがガッツポーズをしているポスターを無料配布!! もちろんいただいた。

MTBのデュアルコントロールレバーを体験できるコーナーがあったので、実際に触ってみた。今まで雑誌の記事を読んだ事しかなかったので、初体験。手を動かさずにシフトチェンジができる点は、革新的。ただ、フロントのギアチェンジにはかなり力がいるので、疲れているときには負担が大きいかも。

デュアルコントロールレバーは確かに利点もあって魅力的だけど、個人的には従来のブレーキレバー&シフトレバーがいいな。構造がわかりやすいし、ツーリング先でも修理しやすそう。(2002年のロングツーリングではこれがメカトラブルでまいった)

コルナゴブースではコルナゴ氏が必死にサインをしていて、サイン待ちの列ができていた。そういえば、休憩する前にピナレロブースではペタッキのサイン待ちの長蛇の列ができていたなぁ。

いろんなブースを歩き回っていると、またおもしろそうな物を発見。ロードがローラー台に固定されているところまでは普通なんだけど、その前に大きなディスプレイが備え付けられていて、近くにPCまであった。

ローラー台がPCと接続されていて、PCとモニタも接続されている模様。モニタにはどこかの街(外国だった)の道が映されていて、走るとその分だけ映像が進み、あたかも実際に走っているような感覚でローラートレーニングができるというもの。

実は、以前からこんなシステムがあったらおもしろそうだろうなぁと思っていたのだが、それが実現されていた。画面右側には勾配やパワー、スピードなどが表示されていて、HRモニターも使えばHRも出るらしい。画面下にはコース図と現在位置も表示されていた。

実際に体験している様子を見ていたら、上りになると負荷がかかってペダルが重くなったとか、ゆっくり走っていると他のローディに抜かされ、「あ、こいつ!」とか言って抜き返したり、車も横を走っていたりして、かなりリアル。

おもしろそうなので、実際に体験してみた。セットされているロードはピナレロで、コンポがカンパだったために最初はエルゴレバーの操作に戸惑った。前の人が坂の途中で止めたので、いきなり上り。

最初は6%ほどだった勾配が10%に変化すると、とたんにペダルが重くなった。走った分だけ流れていく景色、路面の変化と、とてもリアルで純粋におもしろいと感じた。これなら単調なローラー台トレーニングも楽しめるのではないかと思う。(うちはおける環境がないからやったことないけど)

夜になっても寒くないような格好で走っていたので、当然ながら次第に暑くなってきて汗だくに。先ほどのママチャリアタックの影響もあるが、坂をひたすら上っていた(のと同じ)ので、かなり疲れて、坂の途中でロードを降りた。

忍者麺が次にロードに跨り、続きを走り出した。おれはそれを見ながら、シャツやフリースを脱いだ。Tシャツ1枚になってもまだ汗がダラダラ出てきて、とにかくしばらく一人だけ真夏のような感覚だった。

上り頂上まであと少しだったので、忍者麺は頂上に到達。画面には、街並みが見渡せる高い場所を走る道が映し出され、本当に峠を上りきったかのようだった。その後の下りでは、実際にペダルが軽くなったそうな。

話を聞くと、発売は来年で、ローラー台やソフトなど一式で13万円くらいだとか。さすがに誰でも飛びつける値段ではないが、もしおれがこのシステムをおける環境にあったら買ってもいいかなと思ってしまった。宝くじで3億円当たらない限り無理っぽいけど…。

このシステムを体験して、勝手に理想のシステムを考えたりした。まずコースをダウンロードして、様々なコースを楽しめる。さらに言えば、FFなどのようにある一定の「エリア」を提供され、自由に道を選んで走れるといい。

実際にハンドルを切るのは難しいから、手元のリモコンで道を決定させる。「今日は横浜エリアで、MM21を通って、後半は元町の坂を上るルートを走ろう」とか。

これに通信機能を搭載して、ネットを通じて仲間と一緒に走ったりしてもおもしろそうだし、バーチャルな世界を活かして、好みのコース(エリア)を作って公開するのも楽しそうだ。ひたすら坂ばかりの街とか、迷路のような街とか、世界遺産を巡るコースとか、絶景続きのコースとか、空に続く道とか、想像は尽きない。

これだけオンラインでバーチャルな世界を冒険する系のネットゲームが普及している時代なので、恐らく作ろうと思えば作る事は可能なのだと思う。あ〜、こんなシステムを作るプロジェクトがあったら是非とも参加してみたい。

2人ともこのローラー台を終えた後は、もうクタクタでまともに歩けないほどになっていた。おれがベンチで休もうと忍者麺に言うと、彼はベンチまで歩けないと言って通路の脇に座り込んでしまった。それほどきつかったのは確かだ。

一息ついてからベンチまで歩いて休んでいると、中央のイベントステージが騒がしくなってきた。ペタッキのトークショーが始まったらしい。これはまたとないチャンスなので、見に行った。

一応簡単に解説しておくと、アレッサンドロ・ペタッキはイタリアの強豪チーム「ファッサ・ボルトロ」のスプリンターで、今年ジロで史上最多の区間9勝、去年もジロ・ツール・ヴェルタで暴れ回った。たぶん、今年最も注目を浴びたスプリンターだったと思う。

そんな世界のスーパースターを生で見るチャンスは、日本にいる限りめったにない。ペタッキと彼が乗るロードのブランド(ピナレロ)の代表F・ピナレロ氏、ファッサのマッサー(チーム専属マッサージャー)の中野さんがステージに現れ、中野さんが通訳をしていた。

ペタッキは終始物静かで、ちょっと気むずかしそうに見えた。なんか司会の人が空振りというか暴走していた。まぁとにかくペタッキを生で見れたので、とりあえず満足。

サイクルショーは今年初めてだったけど、色々と楽しめたので全体的には満足だった。2つのローラー台系イベントでクタクタになったのも、いい思い出だ。来年も、予定が合えば足を運びたいなぁ。
2004年11月20日(土)_
東京国際自転車展 -その1


東京国際自転車展に行ってきた。サイクルショーは初めてだったけど、色々と情報収集ができ、また印象的な体験ができて、くたくたになったけど、かなり満足だった。

忍者麺とビックサイトで待ち合わせて、一緒に各ブースを回った。まずは野外の即売会エリアへ。サガサイが一番大きな面積で店を出していたのには驚いた。

いくつかの店が様々な物を売っていたけど、今ここで買わなきゃというものはほとんどなく、結局買ったものはチェーンカッターのみ。忍者麺はキシエリを買おうか本気で悩んでいた(結局買わなかったけど)。

その後、室内に戻って色々歩いて回った。アンカーブースには鈴木雷太の実車MTBが展示してあった。さすが純XC使用のMTBはカッコイイ。カタログやポストカードも配っていたので、しっかりもらっておいた。

ツール・ド・北海道のレース映像が放映されていたのでちょっと見たりしていたら、隣のメリダブースが騒がしくなってきた。MTBワールドカップXC優勝、アテネオリンピックXC金メダルのガンリタ・ダールが登場。

今まで自転車雑誌とかではよく写真で見た事があったけど、本物が数メートル先にいる。これはすごい。彼女が実際に駆った実車も前に展示されていた。貫禄があるというか、芯の強そうな人だった。

その後、大きな自転車の形をしたオブジェが目立つHodakaブースの近くを通った際、そこで何やらおもしろそうなイベントが開かれていたので、立ち寄ってみた。

それはメーター付きのママチャリをローラー台に固定して、1分間でどれだけ距離を走れるか(メーターの走行距離)にチャレンジするタイムアタック。おもしろそうなので、参加してみることにした。

並んでいる間、他の参加者の走りを見ていた。初心者が多く、皆最初はガンガンペダルをこげているけど、後半になるとスローモーションのように足が回らなくなっている。

うちらの少し前に並んでいた、サイクルジャージを着て走ってそうな男も、最初こそすごかったけど、やはり後半ばてていた。記録は500mとか600m台が多かった。自分はどれくらい行くのだろうかとワクワクしてくる。

自分たちの番が回ってきた。スタートと共に全開でペダルを回していった。ママチャリはロードのようなポジションがとれないので、なかなか難しい。30秒もすると、次第に足が重たくなってきた。

その後はみるみるうちに乳酸が足全体に広がっていき、それまで見てきた人たちのように、自分も足が回らなくなってきた。45秒のアナウンスを受けたときは、もう足がパンパンでやばいくらい。

「1分というのは、短いようで長いんですねぇ」と司会の女性が言っていたが、ほんとにその通りだった。残り5秒では、もう惰性で足を回しているだけで、踏み込む事もできなかった。

結果は、おれが650mで、忍者麺が750m。なんと100mも差を付けられてしまった。彼が勝つと思っていたが、まさかこれほどとは。沖縄帰りで調子もよかったのだろうか。

この結果を時速に直すと、650x60=39[km/h]、750x60=45[km/h]となり、おれは1分間39km/hで走り続け、忍者麺は45km/hで走り続けた事になる。しかし、さらなる強者がいて、実際には見なかったけど、ランキングには960mという記録が残っていた。

時速に直すと960x60=57.6[km/h]……ママチャリで1分間出せる速度じゃないんですけど……。もしかしてこの記録を出したのはペタッキか?(だとしたら納得できるんだけど)

このママチャリ1分間タイムアタックをした後、あまりに足にきたためにフラフラになってしまった。これはもうブースを歩き回るどころではない。一旦休むために中央の広場へ移動し、ベンチで休憩した。

続く
2004年11月17日(水)_
定退日は夜ランが定番になりつつある


定退日で早めに帰れたので、夜ラン決定。もういつもの秋装備では寒くなってきた。日々、気温が下がってきている。シューズカバーが必要になるほど寒くなる日は近そうだ。

今回も、やはりテーマはペダリング。今まで慣れ親しんだペダリングを崩してしまったので、元に戻す事も、新たに安定したペダリングを身につける事もできず、安定しないペダリングが続く。

さすがに前回よりはマシになってきたけど、まだまだ荒っぽい。気を抜くとすぐ左右にブレるし。ちょっと前の安定した走りを知っているだけに、今の不安定な走りには我ながらガッカリする。

ただ、以前よりよくなってきたこともある。それは以前より重めのギアを回せるようになってきたこと。効率的にペダルに力を加えることを意識して、以前より1,2枚重いギアを意識的に使用して、坂でもギアをなるべく下げずに走ってきたので、その効果がでてきたようだ。

畑の中を走る暗い道では、今回もリラックスゾーンとして、まったり走った。先週は曇っていて空は見えなかったが、今日は雲と夜空がいい感じにミックスしていて、見上げていると妙に落ち着いた。

こうしてこの道を走っていると、大学生だったときの頃を思い出す。畑の景色は全く変わっていなかったから、ふと振り返れば、そこにMTBに乗った数年前の自分が走っていても不思議な感じはしない。

あの頃とは、乗っている自転車も着ているウエアも全く違うけど、基本的な部分は全く変わっていない気がした。その部分は自分を構成する最重要部分なので、社会人になって生活がガラリと変わった今でもそれが変わっていないことが嬉しい。

見えてきてはすぐ後ろへ下がっていく夜の街並みを眺めながら、平坦路も上り坂も自分の力のみで進みながら、風を切る音を聞きながら、ときに夜空を見上げながら、わざと幅寄せしてくるバスを警戒しながら、いつものように夜ランコースを駆け抜ける。

まだまだ自分のペダリングを確率させるには、時間と練習が必要になりそうだ。今年中には、ある程度安定したペダリングができるようになりたいなぁ。


出発:21:14 帰宅:22:42
走行距離:36.7km
走行時間:1h 21m 10s
平均速度:27.4km/h
最高速度:49.5km/h
上昇距離:330m
平均ケイデンス:98rpm
積算距離:7185km(ロード)
カロリー消費量:642kcal

2004年11月14日(日)_
日々の生活の積み重ねが健康を左右する


10/18のSUNA Lifeに引き続き、健康診断の結果について。前回は「総合評価は健康」だった事と、体格上、BMIが低めだった事、スポーツ心臓ゆえに洞性徐脈だった事と、その内容に触れた。今回は、血圧と血液について。

まず、血圧検査の結果は最大血圧が122(基準値90〜139)、最低血圧が74(基準値10〜89)と、良好な結果だった。ちなみに、血圧とは、血液が血管の中を流れる時に血管の壁を押し広げていく圧力の事で、心臓が収縮する時の圧力を最高血圧、心臓に拡張する時の圧力を最低血圧と呼ぶ。

おれには当てはまらなかったが、血圧が基準値以上である「高血圧」は、非常にリスクの高い状態だ。血圧が高いと、血管への負担が大きくなり、やがて血管が破裂することもある。

脳卒中、心不全、心筋梗塞、腎硬化症などを引き起こす可能性がある高血圧。これが恐ろしいのは、自覚症状をほとんど伴わない点だと言われている。気付かないうちに血圧が高くなっていて、いつの間にか脳梗塞になっていた。そして気付いたときはもう手遅れ、という不幸なパターンもあるだろう。

大切な事は、定期的な検査だろう。簡単で時間もかからない検査なので、測りやすい部類の検査だと思う。会社では年に1度、健康診断を行う。家には血圧計はないけれど、これで一応定期的に検査できるので、今のところは大丈夫だろう。でも、年をとったら家でも測れるように血圧計を買っておいた方がいいかもしれない。

次に、血液検査の結果について。血液には様々な成分があり、今回の検査対象となったのは「赤血球数」、「ヘモグロビン」、「ヘマトクリット」、「白血球数」、「総コレステロール」、「HDLコレステロール」、「中性脂肪」。

なお、ここで示す基準値とは結果の用紙に書かれていたもので、自分の年齢や性別を考慮した値となっている。そのため、女性や年齢が離れている人はこの限りではない(特に女性と男性ではかなり基準値が違う)。

■赤血球…酸素を体内に運ぶ役割を担う。基準値は400〜539(万個/マイクロリットル)で、結果は475。ちょうど基準範囲の真ん中で、いい結果だった。この値が高いと多血症、低いと貧血の疑いがある。

■ヘモグロビン…赤血球に含まれ、赤血球の「酸素を運ぶ」という役割の中心物質。基準値は13.0〜16.6(g/dl)で、結果は14.8で、これも問題ない。これが高いと多血症、低いと貧血、肝硬変、白血病、悪性腫脹の疑いがある。

■ヘマトクリット…全血液中に(酸素を細胞に運ぶ)赤血球がどのくらいの容積を占めているかを表している。基準値は38.0〜48.9(%)で、結果は43.2。これも標準的な結果となった。

このヘマクトリット値は、スポーツの世界ではよく出てくる名前で、自転車ロードレースのドーピング検査について言えば、この値が50を越えるとドーピング検査が陽性となるらしい。

絶えず酸素を全身に運ばなければならないロードレースにおいて、ヘマトクリットが多い事は非常に有利になる。高地トレーニングを行うと、薄い酸素の環境でも体に酸素を運ぶためにヘマトクリット値が上がるという。

■白血球…細菌やウイルスなどの侵入に対して、体を防御する役目を担う。基準値は3200〜8500(個/マイクロリットル)で、結果は5000。この値が高いと感染症(球菌など)や腫脹、造血器疾患、低いと感染症(ウイルス)、血液疾患の疑いがある。

■総コレステロール…血液中に含まれるコレステロールの量を示す。基準値は140〜219(mg/dl)で、結果は172で、問題ないだろう。高いと動脈硬化になる可能性が高くなり、低いと肝障害の疑いがある。

■HDLコレステロール…いわゆる「善玉コレステロール」で、体細胞の余分なコレステロールを肝臓へ運搬する役割を担う。基準値は40〜99(mg/dl)で、結果は93。これは高いほどいいので、93はかなりいい結果だと思う。低い場合は冠動脈硬化になる可能性が上がるという。

■中性脂肪…体脂肪の95%を占め、身体のエネルギー源となる。基準値は35〜149(mg/dl)で、結果は36。この値が高いと動脈硬化、糖尿病、脂肪肝、低いと甲状腺機能亢進病、肝臓病の疑いがある。

基準値以下でも問題があるが、36[mg/dl]は基準値内でありながらかなり低い値であり、中性脂肪が高い人が増えている現代において、かなり良好な結果だと思う。

大昔は飢餓に備えて中性脂肪を溜めるというシステムが必要だったが、飽食の現代においては、日常生活を送る上では必ずしも必要ではなくなっている。しかし現代人の多くはこのシステムのおかげで過剰な中性脂肪を体に蓄えている。

今は、食生活や運動量に気をつけていないと、自然に中性脂肪が増えていってしまうような時代。脂質の多い物を食べ、それでいて運動はあまりしない人が多い。

「いかに楽に物事を実現するか」を追求してきた結果が、現代である。楽して移動する、歩き回らなくても買い物ができる、など、便利になる一方で、摂取したエネルギーを消費する機会がどんどん減ってきた。

これだけ科学や医療が発達し、分析されているのにのにも関わらず、現代人が(無駄に)肥満傾向にあるのは、残念だ。地球上で最も高い知能を持っていながら、それを活かしていないのだから。

生まれ持った体質などもあるだろうが、食生活に気をつけ、毎日とまでいかなくても(できれば理想)、週に1度くらい運動する習慣をつけるだけでも、体質は変わってくるはず。

それらは、すぐには効果が現れないかもしれないが、5年後10年後、それ以降、それまでの生活を続けていた自分と比べれば、効果は計り知れないだろう。

病気になってからでは遅い。病気になってからでも治療によって治す事はできるが、それにかかる費用や苦痛や時間などを考えると、そもそも病気にならないようにする方がいいに決まっている。

病気にならないように気をつけいてもなる事もあるだろう。しかし、気をつけないで病気になったなら、対策をする余地があったのにしなかった当然の結果ということになる。

なったらなったでしょうがないと割り切っている人もいるかもしれないが、親しい人にも大きな負担や迷惑を与えることを考えてもらいたい。今さえよければそれでいい、10年後の自分なんか知るか、という人は、10年後に後悔することになるだろう。

今の自分は、過去の自分の生活の積み重ねで構成されている。生まれてから毎日、1日の例外もなく。日々の食生活、生活習慣の結果は蓄積される。悪い要素も良い要素も。

おれが今回の結果に自信があったのには理由がある。食生活や運動する習慣など、良い要素を積み重ねてきたからだ。いきなり悪い要素をゼロにして良い要素を倍増する方法はない(逆はありそうだけど)。これからも、日々、良い要素を積み重ねる努力をして、健康な体を維持していきたい。
2004年11月10日(水)_
自分のペダリングを取り戻せ


水曜日は、一応「定退日」ということで、皆いつもより早めに帰りだした。今週末は天気が悪そうで、しかも土曜日は出勤日のために、走れそうもない。そんなこともあり、今日は早く帰って夜ランで走ろうと思った。

しかし、どうしても話し合ったり確認したりしなければならない事があり、なんだかんだで20時過ぎに会社を出た。それでもいつもに比べたら2時間くらい早いので、夜ランをするには充分な時間だ。(以前、遅いときは23時台に夜ランに出かけ、0時台に帰宅というときもあった)

家に帰るときに夜空を見上げると、何やら曇り空。夕刊の天気予報では雨だった…。走る気満々だったのに、一気に気持ちが萎えてしまった。ついこの前も同じような状況があった。しかし、ネットの天気予報では雨は降らない予報だったので、こちらを信じることにして、とにかく走る準備をした。

ここんところ忙しかったので、夜走ることができずにいた。なので、約1ヶ月ぶりの夜ラン。相変わらず睡眠不足だが、疲れた頭にこそ、夜ランは効く。あまりに悪いと出発までに至らないのだけど。

カラッとした空気に、ほどよく冷えた気温。夏期は(昼間ほどではないにしても)ムシムシして汗だくになるし、真冬だと寒すぎて手足の先の感覚がなくなるくらいなので、今の季節の夜は走るのにちょうどよい。

夜なので交通量も減り、暗くて景色を見渡せない分、逆に余計な雑念がなくなり、集中できる。もちろん、日が出ている方が走っていて楽しいのだけど、夜は夜なりにいいところもあるということ。

やはり、今回もペダリングの改善に意識を集中した。相変わらず自分のペダリングを失い、迷走している。なんとか理想のペダリングにもっていこうとしていると、逆に苦笑いしたくなるほどメチャクチャなペダリングになったりもした。

坂を上っているとき、いつもだったら手に力をほとんど入れずに、ハンドルバーに「添えるだけ」だったのだが、それで走るとギクシャクしたペダリングの影響で車体が左右にブレ出すこともあった。

R16では、相変わらず道路工事をやっていた。いったいいつになったら工事が終わるのだろうか。もう1年も工事をやっている。その工事で狭くなったエリアを全力で駆け抜け、その後の上りも39x21で上りきった。

片倉町の上りで、ダンシングのみで上ってみた。自分が想像していたより軽く上れ、ヒョイヒョイと、軽やかなダンシングで上って行けた。気分はビランクだ。しかし、途中から足がきつくなっていき、最後はついにシートに腰を降ろした。この区間は、これからダンシングのみで上る区間にしようかと思う。

真っ暗な畑の中を走る道では、今回もリラックスして走った。曇っていたので星空を見上げながら走ることはできなかったが、風の音しか聞こえない、静かで孤独な空間が心地よかった。

後半の坂ゾーンでは、神経系トレーニングとしていつもより重ためのギアでペダリングを意識して上っていった。効率よく、接線方向へと丁寧に足を回していく。ケイデンスが下がり、足への負担は大きいが、とても意味のあるトレーニングになった。

その証拠に、その後の平坦区間で、きれいに理想に近いペダリングで足を回すことができた。自分のペダリングを見失ったときは、むやみに軽いギアでシャカシャカ回してもなかななかいい方向へはいかないようだ。基本に戻って、坂を重いギアで上るという単純なトレーニングが重要だと、改めて感じた。

全体的にいつものようにオラオラモードで走っていたので中盤からきつくなっていったが、最後はなぜか調子が乗ってきて、このまま夜通し走り続けてもいいな、とすら思ったほどだった。もちろん、そんなことをしたら翌日会社を休む事になるのでやらなかったが…。

低負荷で省エネ的な走りで長距離を走るスタイルは、まさに自分の体格や運動能力的特徴とも合っている。だからその方向を伸ばしてきたのだが、これからは出力アップが課題だと思っている。

低負荷省エネの走りはできる前提で、いざとなれば一気にスパートをかけられる、坂でアタックをかけられる、インターバルにも耐えられる、そんな走りができるようになったら、より自転車を楽しめるし、つまりは人生が楽しくなるだろう。


出発:21:59 帰宅:23:27
走行距離:36.7km
走行時間:1h 20m 38s
平均速度:27.6km/h
最高速度:53.5km/h
上昇距離:330m
平均ケイデンス:98rpm
積算距離:7148km(ロード)
カロリー消費量:677kcal
身長/体重:178cm/55.8kg
体脂肪率:10.0%

2004年11月08日(月)_
更新者の姿勢


スタパさんの写真付き日記『スタパデイズ』が、9月末からピタッと更新が止まっていた。いつも更新を楽しみにしていて、はてなの更新チェックで上に上がってこなくても直接Webページにアクセスしたりしてみるけど、当然というかやっぱり更新されてなくて。

「すたぱでいず」とキーボードを打って変換したら「スタパで伊豆」と変換されちゃって、「あぁ、これはこれでありかも知れない」とわけのわからないことを考え出し、そろそろ頭がぼ〜っとして半分別世界な深夜。

もう1ヶ月以上も更新されていないし何度アクセスしても変化ないしで、あまり期待しないで何気なくスタパデイズのページを開く……と!?

おおおおおお〜更新されている!! と思わず声に出してしまったほど驚き、そして嬉しかった。相変わらず素晴らしい写真と共におもしろおかしい文章を書く人だ。内容を読むと、やっぱり忙しかったらしい。

そうなんだよ、仕事で忙しくて睡眠不足でネットなんぞやってる暇なんかね〜っていうか軽く巡回くらいはできるけど文章書いたり写真選んだりといった作業をする肉体的、精神的余裕がねぇ〜というときは、本当に写真付き日記を更新する事なんかできないのだ。

定期的に更新されるWeblogなどを毎回見ていて、その後ピタッと更新が途切れると、「う〜ん、忙しいのかな〜」とか思う。自分の場合がそうだから。ただ単に不在だったり更新する気がなかっただけかもしれない(そもそも毎日更新しなければならないものでもないのだけど)。

久々のスタパデイズにて、訪れてくださった方、申し訳ないっ!! と更新できなかった事を謝っていた。いえいえ、こちらこそ楽しい写真+文章を楽しませていただいております、これからもがんばってくださいネ!! と返したいくらいである。

更新するのは自分だし、趣味で更新している以上、特にこれといった見返りなどもないのだけれど、自分が紹介した写真を見て何か感じてもらったり、書いた文章を読んで何か感じたりして、その写真や文章に対して何か反応があったりすると、とても嬉しいものだ。

やはり、「訪問してもらっている」という姿勢で更新することは大切だ。「更新してやっている」などと高慢な姿勢で更新していると、それは訪問した人にも伝わって、やがて遠ざかっていくだろう。今までの自分を振り返ると、どこかにそんな気持ちがあったかもしれない。

SUNA Lifeは、自分のための記録と、紹介的な要素を半々くらい含んだ内容なので、ややとっつきにくい部分もあると思う。でも、この雰囲気や写真などを嫌いでない人は、ブックマークの片隅にでも入れておいてもらいたい。そしてたまにでもいいのでのぞいてみてもらいたい。

何か感じたことがあれば、BBSなりコメントなりメールなりで伝えてもらえると嬉しいし、それは忙しい毎日の中でも、更新をする気を起こさせてくれる。やっぱり訪問してくれる人あってのWeb日記。今後も当分は細々と(?)続けていこうと思うので訪問してくださっている方々、これからもよろしくお願いします。
2004年11月07日(日)_
100km休憩1回


土曜日は睡眠+買い物な1日だったので、日曜日は走りに行かなければ!! という感じなのだが、土曜日の夜もなんだかんだで遅くに寝たので昼頃まで寝てしまった。本当は午前中から長距離を走りたかったのだが、こうなってはあまり遠くへは行けなそうだ。

前日の夜もツーリングマップルを開いたりMapFan.netをグリグリ動かしながらルートを探したのだが、いいところが全然見つからなかった。また以前のように「もう周辺の道を走り尽くして新鮮味がない」状態に陥り、走った跡を示す黄色い蛍光マーカーの線で塗り尽くされたマップルを前に、走りに出かける気力すら失いそうだった。

ネットの情報では奥多摩方面は工事で片側走行が多かったり、台風の爪痕で通行止めの道があったりで、遠い割には楽しめなそうだったし、丹沢エリアは最近走りまくったので飽き飽きだった。

いいルートが何も見つからなかったので、とりあえず逆小田原ランルートを走ることにした。自宅〜境川CR〜江ノ島〜R134〜R1〜小田原〜R255〜大井松田〜R246〜自宅という感じの湘南と内陸をグルッと回る感じのシンプルなコース。

このコースも走り飽きているのだけど、それだけに日が暮れてもナイトランが恐くないし、R134の平坦な道はペダリングの練習やLSDにはもってこいなので、それなりにメリットがある。海も眺められるし。

13時過ぎにようやく出発すると、まずは境川CRへ。10月の相次ぐ台風の後、ネットでその惨状を知ってしまったので、今まで敬遠していた。あのときは道が水没していたり泥だらけだったりと、とてもじゃないけど走れる状態ではなかった。でも、もう走っても問題ないようだ。

ペダリングを意識しながら、ケイデンス重視で走って行った。HRも上げないようにLSDペース。それでも、20km/h台後半〜30km/hちょいの、そこそこいいペース。調子がいいのか、単に追い風気味だったのか。どちらかと言えば向かい風が強かったので、調子が上がってきたのかも知れない。

天気がいいので、サイクリングをしている人がけっこういた。前から得体の知れない自転車が突進してきたのでビビったら、リカンベントだった。真っ正面から走ってくるのを見るとかなりビビる。何となく、未確認飛行物体みたいな…。横からなら少しは見慣れているんだけど。

藤沢橋からはR467を南下し、途中から裏道で片瀬江ノ島駅前へ。そこを通過してR134へ出る。海側へ渡るために信号を待っていると、反対側を自転車乗りが走って行った。その人の格好がとても変わっていて、かなり印象的だった。黒いウエスタンハットにジャケットも黒いウエスタンな服。とても自転車に乗る格好ではないが、それがまたおもしろいところ。

R134はフラットで走りやすい道が続くので、ここでややペースアップ。30km/h台前半〜中盤くらいのペースで巡航。走りながらペダリングを色々考え、試してみる。スプリントゾーンになり、車も途切れたが、今日はスプリントはせずにペースを守った。今日は、全体的にLSDで基礎体力を鍛えようと思った。

やや追い風なのか、かなりいいペースで走り続けることができている。以前だったらこのペースなら途中からバテ始めてもいいような気がするんだけど。とにかく苦しすぎず、でも楽でもなく、絶妙なペースで走り続けた。

湘南大橋を渡る。視界が広がり、広い海が目に入ってくる。自転車を止め、手すりに寄りかかって写真を数枚撮った。中州に鳥がたくさん止まっていた。穏やかな海。眺めていると心が和む。街灯の上からは、海猫の「ミャアミャア」という鳴き声。う〜ん、海だねぇ。

再びペダルをこぎ出す。R134はやや渋滞気味だったが、自転車には関係ない。路側帯をスイスイ進んでいく。走りながら補給食として携帯していたパワーバーをバッグから取り出し、走りながらモグモグ。

腹が減る前の補給、喉が渇く前の水分補給が大事だ。普段はコンビニで休憩ついでに食べ物を買って食べ、それを補給としているが、今回はなるべく休憩なしで走り続ける事にした。

ちなみに、このパワーバーはかなり前に買ったもので、レースとかに持っていっては食べずに持ち帰ってきて、ずるずる残っていた物。賞味期限とかよく見なかったけど大丈夫だったのかな…?

R134からR1へ移る手前の細い道では向かい風が強く吹き、ペース維持が辛くなってきた。ここまで35kmノンストップだ。しかもけっこう自分としては速めのペースで走り続けてきている。

R1に入り、先ほど半分まで食べたパワーバーの残りを食べる。普段ならこの辺りのコンビニで休憩するところだが、今回はこの補給をとったので走り続ける事ができそうだ。どこまで走れるかわからないけど、走れるところまで走ろう。

R1を西へ向かって走っていると、突然「ファイト♪」と女性の声がした。右を見ると、車の助手席からかわいい女性が笑顔で手を振っていた。突然だったので驚いたけど、照れながら手を挙げて返した。

普通、自転車乗りを見ても何も思わないか、むしろ「ジャマくせ〜」とか思いそうなものだけど、応援してくれるとなると、あの女性は自転車乗りなのかな? と思った。とにかく、それから急に元気になってきて、走りに気合いが入ってきた。男とは単純な生き物だ…。

渋滞していたので、その女性が乗っている車を抜き、そしてもう追いつかれることはなく、ガンガン走って行った。酒匂川を渡る手前で曲がり、鴨宮経由の裏道でR255へ。

R255は微妙に上っているが、ほとんどフラット。すでに50kmノンストップだけど、平坦なのでなんとかペースを維持して走って行けた。AVSは26km/hを越えていて、かなりいいペースだ。

のどかな田んぼの広がる風景を眺めつつ、広い道を走って行く。R246へ合流すると、アップダウンが始まる。最初のセブンでようやく休憩した。勢い的にはこのまま行けそうな感じだったけど、飲み物が切れそうだったので止まった。ここまで家から60kmノンストップだった。

コンビニの横に腰掛け、おにぎりを食べながらぼ〜っと考え事など。おにぎりを食べ終わるまで暇なので携帯でメールを打とうとも考えたけど、やめた。こんなときぐらい、何も考えずにリラックスした方がいいと思った。穏やかな空を眺めながら、心を落ち着かせた。

ここからはR246をひたすら走ることになる。今まではほぼ平坦だったけど、ここからはアップダウンが続く。交通量も増えて、車にもさらに気を遣う。あと40km。当然、もう休憩はしない。次は自宅だ。

セブンを出発する前にサングラスのレンズをクリアレンズに交換し、前後のライトを点滅させ、ナイトラン装備で走り出した。次第に暗くなっていき、そして真っ暗になった。それでもR246は街灯が絶え間なく続いているので、道が見えないということはない。ライトは自分の存在を車に知らせるためのものだ。

後半になって、さすがに足がいっぱいいっぱいになってきたけど、それでも出せるだけの力で走って行く。疲れてくる後半でもこれだけ走れるのは、機材の影響もあるだろう。キシリSLの軽い走りには本当に助けられていることだろう。

17:38帰宅。最終的なAVSは26.6km/hで、100km走ってこの平均速度だから、自分としてはけっこう速い。休憩も1回だけだったし、少しずつ走れるようになってきたような気がする。ただ、走り続けないとどんどん衰えていくんだけど。がんばって維持して、むしろ向上させていかないと。


出発:13:08 帰宅:17:38
走行距離:101.7km
走行時間:3h 50m 51s
平均速度:26.6km/h
最高速度:54.2km/h
上昇距離:450m
平均ケイデンス:102rpm
積算距離:7112km(ロード)
カロリー消費量:1672kcal
身長/体重:178cm/54.2kg
体脂肪率:11.0%

2004年11月06日(土)_
ハンズではもうクリスマス


今日はゆっくり寝てから、横浜へ出かけた。コンタクトの定期検査を受けたり、有隣堂でランスの新著『毎秒が生きるチャンス!』を買ったり、ハンズに行って文房具を買ったり、ヨドバシでソフトやメディアを買ったり、「KILL BILL vol.2」を鑑賞したり。

ハンズの1Fでは、もうクリスマスツリーやらクリスマス用の装飾品がフロアのほとんどを占拠し、まだ11月始めだというのにクリスマスムード。なんとなく、まだ夏の終わりの気分が抜けていない感じがするんだけど、クリスマスツリーなんぞを見てしまったので、嫌でも年末を感じてしまう。もうそんな季節か〜。

ヨドバシのソフトウェアフロアの中心には、セキュリティーソフトコーナーがあった。この季節に各社次年度バージョンのソフトが発売される。おれが使っているNIS(Norton Internet Security)の2004も、そろそろ期限が切れそうなので2005を買った。

このシマンテックのコーナーに広告の大きな紙があって、それが黄色いヘルメットをつけたロード選手の姿がでっかく写っている広告だったので、ついつい魅入ってしまった。屈強なローディ=強いセキュリティという感じなのだろう。

そういえば、ロード購入を考えている同期と何度かメールのやりとりをしたけど、どうやら彼はLOOKを買うようだ。2005年モデルを購入予定らしく、ニューアルテ装備のロードを12月に買うとか。買ってすぐ冬休みが来るので、乗り始めるにはちょうどいいのかも。買ったら一緒に走りに行く予定なので、楽しみだ。
2004年11月03日(水)_
日没和田峠ラン


嬉しい平日の休み。10月は雨ばかりだったが、11月は最初の祝日から晴れだ。しかし、月、火といきなり睡眠時間3時間の生活が続いたので、睡眠をしっかりとることに。昼頃まで寝て、睡眠不足がかなり解消された。

外はけっこう晴れている。せっかくの晴れた祝日だし、走りに行く事にした。最近は涼しくなってきたので、久しぶりに和田峠へ行く事にした。往復100kmほどと、それほど遠くないけど、和田峠のきつさも手伝って、走り応えがあるコースだ。

前回のランでは秋装備では震えるほど寒かったので、今回はそれを踏まえて秋装備に加えてウィンブレもバッグに忍ばせて出発した。しかし、寒いどころかむしろ走っていると汗が垂れてくるほど暖かかった。

まずはR16を北上。元々平坦なのでペースが上がり気味になる道だが、久しぶりにロードで走れたので嬉しくなり、ついついガンガン飛ばしてしまった。やっぱり舗装路をロードで走るのは気持ちいい。

前回のランのときに自分のペダリングを動画で撮ってもらったが、その動画を見て、自分のペダリングの欠点を発見した。それは左足がややアンクリング気味な点。右足はきれいに一定の角度で足首が決まっているのだが、左足がカクカクしていた。

自分のペダリングは、自分では見えない。自分ではそこそこきれいなペダリングができているつもりだったが、まだまだ研究や練習の余地がありそうだ。今回はその左足のアンクリングを直そうと意識してペダリングをしてみたが、今までと違うペダリングになるために、ギクシャクしてうまく回らない。クセとは恐ろしいものだ。早く悪いクセは直さないと。

R16からR20へ。そして陣馬街道へ。もう日がだいぶ傾き、和田峠へ着く頃には日が沈みそうだ。でも、なんとか真っ暗になる前に上れそうな感じ。日没を気にしながら陣馬街道も飛ばし気味に走って行った。前回もそうだったが、けっこう和田峠へ行く前に足に疲れを溜めてしまっている気がする。

前回はあまりに足を使ってしまったために今回はやや抑えめにして来たが、それでも日没の事を考えるとどうしても足を速めざるを得ない。家からノンストップで30kmほど走った所のミニストップで小休憩とエネルギー補給。

その後もそこそこのペースで走って行き、川原宿の交差点を通過。和田峠TT起点までは、まだけっこうある。すでに緩やかに上っているが、ここもすでにTTが始まっているかのようなペースで走り続けた。もう日没時間の16時半を回っている。急がないと。

夕やけ小やけふれあいの里を通過し、落合橋を左折。しばらく上っていくと和田峠TT起点のバス停に到着した。かなりのペースで上ってきたために、止まると汗がダラダラ垂れてきた。

バス停には登山客がけっこういて、賑わっていた。皆バスを待っているようだ。そんな中、バッグからデジカメと大きなクリップにカメラを固定するネジが付いたカメラ用品を出し、それをステムに固定し、スタートの準備をした。

今回は和田峠を上る様子を動画に撮ってみようという試み。けっこう前からやろうかなと思っていたが、つい忘れてしまったりと、今までなかなかできなかった。それを今回ついに実現してみた。

気になるのは、もうすでに辺りが薄暗い事。上っている最中は木々が生い茂った区間が多く、さらに暗くなる。そんな暗い中でうまく動画が撮影できるかどうか少々心配だった。

まずデジカメの動画撮影スタートのシャッターを押し、腕時計のストップウォッチをスタート。5秒ほど時間を置いてから本当にスタートした。最初だけは緩やかなので24Tをガンガン回して突っ込んでいった。

しかし、すぐに勾配がきつくなり、27Tへシフトダウン。そして後はひたすら27Tであえぐしかないのであった。前回は3年ぶりでほとんど忘れていたが、今回は半年ぶりなのでだいぶコースの記憶がある。コースを覚えているほど精神的に楽になる。どこまで続くか分からない上りより、「あのカーブの先でちょっと緩くなる」とかわかっていた方がいいから。

それにしても、初めてだろうが3回目だろうが、きついものはきつい。相変わらず壁のような上りが延々と続く。スタートして5分しか上っていないのに、あまりの辛さに早くも辞めたくなってきた。

ただ、前回は垂直の壁に見えた折り返しのカーブが、今回は少し緩やかに見えた気がした。ちょっとした慣れみたいなものだろうか。それでもイン側は勾配がきつすぎるのでアウト側へ蛇行して上るしかなかったけど。

息が苦しく、HRも最大心拍数辺りまで上昇している。足も重たくなっていき、肉体的苦痛が激しい。なぜこんな辛い思いまでしてこんな激坂を上っているのだろう。すれ違うハイカーの人はそう思っている事だろう。上っている本人ですら思っているのだから。

そんな激しく辛い上りも、10分も続けていると体が少し慣れ始めてくる。相変わらず辛い事には変わりないが、ほんのちょっと心に余裕ができてくる。でも、まだ半分と思うと気が遠くなりそうだ。こんな辛い上りがまだまだ続くのだ。

薄暗く細い道を、たまに通る車やバイク、ハイカーなどを避けつつ上っていく。いくつかの折り返しの後、もう少しで頂上という記憶が蘇る。ちょうど勾配が少し緩やかになったこともあり、そこで気合いを入れ直して微妙にペースアップ。

和田峠はきつい割には木々に視界を遮られ、展望が全然ない。しかし、唯一開けた場所がある。そこを通過するときにチラッと横目で下界を眺める。深い山々がどこまでも続く、素晴らしい眺めだ。東京の都市部からちょっと離れただけで、こんな景色が広がっているのだ。

さらに折り返すと、ラストの直線。あの先には頂上の茶屋があるはずだ。ここでラストスパートと行きたいところだが、すでに足も売り切れていて体が全然思うように動かない。ヘロヘロになりながらゴール。

タイムには期待していなかったが、前回より30秒も遅く、20分を越えていた。10月は雨ばかりで全然走れなかったし、最近も相変わらず仕事でボロボロの生活をしていて体調もいいとは言えなかった。そんな状況だったので、まぁこんなものかという感じ。

やはり走り込まないと登坂力がどんどん落ちていく。休日が晴れる限り、これからもっと走っていかないといかんなと思った。去年は冬になってからやけに走行距離が増えたが(冬休みにガンガン走った為)、今年も同じような感じに走り込みたいものだ。

いつもなら上野原側へと下るが、今回はもう時間が遅くて、もう真っ暗になるところだったので、おれにしては珍しく来た道を引き返した。街灯が全くないので、ライトを付けていてもほんと道が見えなかった。

かろうじて路面が見える程度の暗さだったけど、一人上ってきたローディとすれ違った。「がんばれ〜」と声をかけた。彼が下るときはもう真っ暗だろう。事故らないといいが。

急勾配で路面も所々濡れているため、ブレーキをかけまくりながら慎重に下って行った。暗かったから余計そう感じたのかもしれないけど、下りが長く感じた。こんなところよく上ってきたな〜と思った。

帰りは当然ナイトランとなり、ナイトラン装備で慎重に走っていった。R16は意外にも流れていたので、すでにボロボロではあったけど、そのとき出せるだけの力でガンガン走って行った。

今回は久しぶりにロードで思いっきり走れたので、走った時間・距離は少なかったけど満足だった。和田峠を上ったのも久しぶりだったけど、動画を撮影したのも新鮮だった。たまにはこんなランもいいな。


出発:14:17 帰宅:19:32
走行距離:98.7km
走行時間:4h 6m 38s
平均速度:24.5km/h
最高速度:56.4km/h
上昇距離:890m
平均ケイデンス:97rpm
積算距離:7012km(ロード)
カロリー消費量:1899kcal
身長/体重:178cm/55.0kg
体脂肪率:10.5%

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