幾ら、言葉を尽くしても 伝わらないことなんか、たくさんある。
私が幾ら泣いたって 貴方が其れに何か想うかと云えば 其れは其。また別の話。
貴方と手を繋ごう。 一杯話そう。 抱き合って眠ろう。 只、それでも 手に入らない別の幸せを望む。
精一杯笑おうか。 貴方の背が、 霞んで見えなくなる時は。
言葉を尽くす。 例えそれが 貴方に生涯、届くことがないとしても。
絶対に踏み込まない部分がある。 お互いが夫婦でも親友同士でも家族でも その部分には触れない。
手を入れて、触れて、壊さない自信はない。 土足で踏み込んで、汚れを残さない方法を知らない。
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