他人には他人の考えというもんがあって それが自分と同一のものであることはないだろう。 よく似た考え、というのはあっても 全く同一なんてもんはないんやろうな。 あたしが辛くて耐えられないことでも 他の人にしたらどうってないことであったりして 又、逆に 他人にとっちゃぁ物凄く辛い出来事でも こっちにしたら何それ?的なこともあって。 よく似た考えを持てるのは 同じような経験をした時だけだ。 例えば親友が母を失ったあたしの気持ちを理解できたのは 同じく、自分の父親を失ったときに、だ。
愛してるよ。
今頃、綺麗な場所にいるんだろう。 こんな 猜疑心や嫌悪感や汚れや醜さ 自分と他人との壁を感じ続けながら生きる窮屈な世界とは違って きっときっと毎日が 綺麗な。
落ち込んでばかりもいられないので よく食べよく眠り、を信条に段々と日常を取り戻しつつあります。 先週はいい歳して夜泣きの日々でした。 いや、夜、急に起きて泣くという赤子のようなことはしてませんが 寝付くのになかなか時間と手間が掛かりました。 まぁ、手間が掛かったのは自分自身でなく相方でしょうが。 あたしに必要だったのは、泣きはらしてから立ち直るまでの時間でしたから。 どんなに泣いても誰も何も帰ってこないことくらい いい加減、わかってますよ。 ただ、時間を頂戴。 なんて云っても、その時間すら許されないのが現実です。 容赦ないのが日常です。 久しぶりに長く長く眠った気がします。 最近は薬の量が増えて、どうもこうも。 風邪薬や鎮痛剤まで飲むので 薬でお腹いっぱいになれそうです。 飲み合わせなんか一切気にしてません。 そんなんいちいち気にしとれるか。 実習も終わり、判定も自分で「あら?」と思うくらい いいものを頂いたのですが どうにも、あめはいないし、家族とは揉めるし 何でこうも静かに過ごす時間をくれないんだろうと、ついつい 誰かを責めたくなります。 けど、静かに過ごせば過ごしたらで、悲しみばかりで もうそのまま動けなくなるんじゃないかって感じなので 時間が追いかけてきてくれるのは、いいことなのかも知れないな。
そんなに簡単に 泣き止めないよ
あめ。
そんな無茶云うなよ。
たった半年で お前が死んで たった4月で お前を殺してしまって
泣かずにいられる程 強くないんだ。
偶然ではなく必然と 静けさに身を任せると 只ゝ 貴女を思い出す
気まぐれに私の背を上り 気まぐれに膝を叩く
気まぐれに私を驚かせ 気まぐれにじゃれてくる
只
私の傍に飛び出してきたことだけは
私の声に逃げずに掌に懐いたことは
それだけは
気まぐれではなかったと そう 思いたいので在ります
+ + +
火葬 灰が 影を創りながら流れていった
隣で
見てみなよ、と 声がした
綺麗だ、と
あめが
流れているようだ、と
+ + +
別れなど 縋りつくなど止めなさい 泣き止んでやりなさい
3年前に 同じ科白を遠くで聴いた
逝けなくなるから 離してやりなさい あの仔の寝顔に 涙をけして落としてはいけない
わかっている わかっている
けれど何処か片隅で 逝けなくなるなら 戻ってくればいいと
そんな 途方も無いことを考えている
+ + +
呼吸 色の失せた唇を 私の口で塞いだ
何度も何度も 繰り返した
貴女の止まったその機関には
私の呼吸が満ちている
+ + +
答え
せめて 終わりを知っていたら
そう考えては 私は止める
きっと答えは変わらない
何をしてやっても どれだけ尽くしてやっても
失うことに変わりが無いなら
私は結局 面影に泣くし 貴女はずっと 涙の降る地で 暮らさなければならない
貴女を抱きしめて 私が幸せだったように
貴女を中心に 私たちが廻り始めていたことに
貴女がきっと 幸せで在ったと
そう想うしか答えは出ない
+ + +
雨降り地区
暖かな暖かな 日溜りの中で暮らす 穏やかな穏やかな そんな日々が貴女を待っている
そんな 楽園のような場所に 一箇所だけ 雨が降り続ける場所があると云う
止まない雨は 身体中を濡らし なのに そこから動かない
私の涙が雨に変わり 貴女はそれを 哀しい瞳で受け入れる
雨降り地区で 雨が止むのを じっと待っている そんな仔達が たくさんたくさんいるそうだ
嗚呼
早く貴女を日溜りへ
+ + +
愛情
愛しているよ
どんなに遠い場所へいっても
二度と戻れぬ場所であっても
愛しい愛しい我が子へ
もしも日溜りに飽きて
騒がしかった日常を
もしも恋しく想う日が
いつかいつか来たならば
生まれ変わっても
私たちの元にきてくれるか
泣かない彼が静かに泣いていた意味を
声をあげない私が縋りついて慟哭した理由を
貴女のお兄ちゃんがうろうろ貴女を探す姿を
それ程までに
愛されていた日々を
貴女の周りで笑い声が絶えなかった
そんな日々を
もしも思い出してくれるなら
雨のように偶然に
気まぐれな貴女が
図ったように必然に
私たちのところに
帰っておいで
偶然ではなく必然と 静けさに身を任せると 只ゝ 貴女を思い出す
気まぐれに私の背を上り 気まぐれに膝を叩く
気まぐれに私を驚かせ 気まぐれにじゃれてくる
只
私の傍に飛び出してきたことだけは
私の声に逃げずに掌に懐いたことは
それだけは
気まぐれではなかったと そう 思いたいので在ります
+ + +
火葬 灰が 影を創りながら流れていった
隣で
見てみなよ、と 声がした
綺麗だ、と
あめが
流れているようだ、と
+ + +
別れなど 縋りつくなど止めなさい 泣き止んでやりなさい
3年前に 同じ科白を遠くで聴いた
逝けなくなるから 離してやりなさい あの仔の寝顔に 涙をけして落としてはいけない
わかっている わかっている
けれど何処か片隅で 逝けなくなるなら 戻ってくればいいと
そんな 途方も無いことを考えている
+ + +
呼吸 色の失せた唇を 私の口で塞いだ
何度も何度も 繰り返した
貴女の止まったその機関には
私の呼吸が満ちている
+ + +
答え
せめて 終わりを知っていたら
そう考えては 私は止める
きっと答えは変わらない
何をしてやっても どれだけ尽くしてやっても
失うことに変わりが無いなら
私は結局 面影に泣くし 貴女はずっと 涙の降る地で 暮らさなければならない
貴女を抱きしめて 私が幸せだったように
貴女を中心に 私たちが廻り始めていたことに
貴女がきっと 幸せで在ったと
そう想うしか答えは出ない
+ + +
雨降り地区
暖かな暖かな 日溜りの中で暮らす 穏やかな穏やかな そんな日々が貴女を待っている
そんな 楽園のような場所に 一箇所だけ 雨が降り続ける場所があると云う
止まない雨は 身体中を濡らし なのに そこから動かない
私の涙が雨に変わり 貴女はそれを 哀しい瞳で受け入れる
雨降り地区で 雨が止むのを じっと待っている そんな仔達が たくさんたくさんいるそうだ
嗚呼
早く貴女を日溜りへ
+ + +
愛情
愛しているよ
どんなに遠い場所へいっても
二度と戻れぬ場所であっても
愛しい愛しい我が子へ
もしも日溜りに飽きて
騒がしかった日常を
もしも恋しく想う日が
いつかいつか来たならば
生まれ変わっても
私たちの元にきてくれるか
泣かない彼が静かに泣いていた意味を
声をあげない私が縋りついて慟哭した理由を
貴女のお兄ちゃんがうろうろ貴女を探す姿を
それ程までに
愛されていた日々を
貴女の周りで笑い声が絶えなかった
そんな日々を
もしも思い出してくれるなら
雨のように偶然に
気まぐれな貴女が
図ったように必然に
私たちのところに
帰っておいで
今朝方、あめが亡くなりました。
6月に家に連れて帰ってから4ヶ月。
たった半年で、永遠に眠ってしまいました。
あたしが起きると ごはんをせがむのか いつもは鳴き声するのに おはよう、と いつも通り声をかけようとゲージを覗き込んだ先には 呼吸もなく、心肺もない、 ただ、静かに眠るあめがいました。
肝機能も基準値に戻り 尻尾の傷も癒え、これから一緒に生きることを仮定し 避妊手術も済ませ
元気でした。本当に。 昨日の夜も、ゴハンをよく食べ、あたしを見ては鳴き 肩によじ登って遊んだり よると追いかけっこをしたり
これから これから楽しい日々が幾らでもあった筈です これから 思う存分に あたしたちは愛してやれた筈なのに
なんで なんで
新しいゴハン、買ってきたばかりだよ そろそろ大きいゲージと猫砂がいるね、と 相談してた最中だよ 元気で居てくれればそれでいい、と 大騒ぎするこのコたちの横で そう笑ったばかりだよ
なのに、なんで
なんでそんな苦しんだ様子もなく 静かに眠ってんだ 今夜は、二人掛かりで爪きりする予定だったんだよ 猫がダメだった相方さんもね 寒がりなあめのことを考えて 今年初のヒーターの用意をして、その前にお気に入りのクッションを置いて 仕事が終わって帰ってきたらお風呂に入れて その前に座らせてやって あめの反応を、楽しみにしてたんだよ
短すぎるよ いずれ別れがくることくらい あたしにだってわかるよ わかっていてそれでも もっと何かしてやれた筈なのに もっとあめを見ていたかったのに
こんな親不孝ねぇぞ…あめ
そうやって一言呟いた相方さんは、もう猫嫌いには見えなかった。
心を強く持ってと云うなら あたしはもう強さなんか要らない 家族が死んだときに 流す涙もないような強さなんか要らない
あめ 用意していたことがたくさんあるんだよ 寒さに弱いだろうからって、色々考えてたんだよ 週末ごとに大騒ぎのあんたたちを眺めるのが どんなに幸せだったか
あたしばっかり幸せもらって あたしはあめに何してやれたよ
まだ暖かかったから 頭じゃもうわかってるのに 死んでない、どうにかなるかもしれないと相方さんに云い張り タオルケットで包んで抱きしめて 心肺蘇生を繰り返しながら 病院に運んだ 早朝にも関わらず、先生は出てきてくれた でもやっぱり、無理だった
まだ見てないものがたくさんあったよね 新しいおもちゃ、買ってもらう筈だったんだよね してやりたいこと、あったんだよ もっと、少しでも長く 愛してやりたかった
雨深?
あめの体調が戻ったのはいいけどさ… 大騒ぎだよ。これまた何かやっちゃうんじゃなかろうか… 先生も、環境にも問題ありますねぇ…って云ってたし。 ああ、でも、もう、元気でいてくれたらいいからさぁ! 家の財産は散財したけどね………あぁ切ない。
住民税に15万もとるなんて横暴よ。 何で年収500万越えの父さんと年収300万満たないだろう相方さんと 課税額が一緒なのよ。今までは応じての金額だったくせにー…。
冬物の服や靴が欲しいよぉ。 どっか行きてー
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