限定鼓動

2004年03月31日(水) no titled

血の気が引く感じがする。
何だろ…頭からスーと血が下がってくような…まぁいいけど。

明日はやっとバイトー。
バイトは楽しい。
忙しくって、色々考える間がないから好き。

マシュマロ食べたいなぁ。



2004年03月24日(水) 残思

何一つ残さず、

此の侭、朽ちて逝けたらと思う。


私は遺書など残さない。



2004年03月15日(月) need

意味を掴めぬ経よりも
愛して已まなかったメロディを

弔いの線香よりも
手向けには赤のマルボロを

枯れて朽ち逝く花などいらない

叶うなら
二度と開かぬ瞼の上に

アナタの涙を 一筋



2004年03月14日(日) 後悔

綺麗に治してあげたいから…
そうやって、云ってくれるけど。

酷く、醜く、残ればいいの。
鮮やかな、赤味を残した侭。

いつか、この傷だらけの身体を
後悔する時まで
私は多分、気付けないだろうから。



2004年03月13日(土) 痛覚

切り刻んだ腕は
幾つも傷が交差して
きっと 貴方はまた
眼を伏せてしまうんでしょう

どんなに深く 傷つけても
どんなに鋭い ナイフで在っても
悲鳴の様な此の痛みに
勝るものなど無かったのに

それなのに

貴方の 其の優しい眼が
私の為に濡れてしまうことだけは

酷く 痛い



2004年03月12日(金) 別、世界

たとえば

生まれた場所が 1メートルずれた
只それだけで 僕は異端者

見知らぬ土地
道に迷った僕は
何処から来たの、と云う
優しい声にさえ 恐怖を感じて

この世は絶対
平等なんかに出来てない



2004年03月11日(木) no titled

心亡い 玩具にして

傍に置いて

愛して頂戴



2004年03月09日(火) 鼓動

心臓の鼓動が鬱陶しかった。
生きている証に腹立った。
正気で考えれば、すでにおかしなことで、でもまぁ、その時は本気でそう思った。
左胸の上部、躊躇いもなく剃刀を引いた。
血が止まらなかった。
だから一晩中、起きていた。
眠れば何らかの形でバレる。そう、確信したから。

朝一で病院へ行った。
もう通い慣れた。
付き添ってくれた彼女、どうもありがとう。
待ってるのはどきどきする、とただそう笑っただけで。

「どうして」と泣く祖母や、いっそ死んだら―…と叫ぶ母親
それを抑える父親と、関せずの弟。
あたしの家族はこんなもんで、
いちばん過ごしやすい状況を、そしていちばん反省する状況をくれるのは
いつも他人だ。

縫うしかない、との判断で横になった私は、何となく腕で眼を塞いだ。
自分が情けなさ過ぎて。

やっぱり麻酔は余り効かない。
効きにくいらしいと云われてるから、小さく痛いと口にはするけど、どうしても仕方ない。
先生、男前。で、声にすると
呆れたように、「40もきたら、それがお世辞かどうか判るわ」と云われ。
けれど、やっぱり男前な感じ。
けれど胸元の傷なので、無い胸を見られて少しショック。
心臓が完全な左にあるわけでもなく、刃先が届く訳もない。
そんなのは理解ってるんだけど。

いっそ
心臓を、切り裂きたかったんだ。


今日は3つ、ヤなことがありました。
その代わり、
今日は1つ、とてもいいことがありました。



2004年03月08日(月)

誰か、私を殺してください。

出来るだけ、静かに。

出来るだけ、優しく。



2004年03月03日(水) 過呼吸

アナタの唇で 塞いでやって

そうすれば

わたしの呼吸は治まるから



2004年03月02日(火) 何で

外科へ消毒の為に向かう。
自分で作った、馬鹿な傷の為に。

受付から外科の待合へと歩く。
車椅子の人、片足を失った松葉杖の人
頭は包帯で覆われ、車椅子を押す付き添いの掛ける言葉にも反応しない人
生きていけるのか、と一瞬思う程、痩せ細った人
待合で、泣きそうになりながら子供を抱き締める人
擦れ違う人たち皆、どうにかしたいんだろう。
皆、生きたいと願ってるんだろうか。
ここにいる皆、足掻いてるんだろうか。


同じこの病院で、あたしの叔父は死んだ。
笑顔や笑い声の聞こえるこの病院にも
間違いなく地下にある、霊安室を知っている。
なのに、何でだろう。
何で、こんな馬鹿な真似をするんだろう。
叔父は、元気になりたい、と云ったのに。
動くことすらできなくなった身体で、生きたいと願っていたのに。
それを、見ていたのに。

何で、
何であたしはこうなんだろう。
何で、必死に生きてあげられないんだろう。
スタスタと歩いて、誰の手助けもなく待合まで行けて
そうして自分で傷つけた右手を縫合してもらう。

何て、馬鹿な真似。

生きる為に切ってきた。
生きている確認だった。
そんなのは、後から取ってつけた理由だ。
あたしは何も考えていなかった。
初めて剃刀を手首にあてたあの日から。

内科の病棟へと続く廊下を見ては、まだ、涙が溢れるのに。
生きたい、と足掻いた人を、
死んでしまうんかなぁ、と泣きながら呟いた人を
それこそ息苦しい程の思いで見てきたのに。
それなのに、何で。

何で、死にたいと願ってしまうんだろう。



2004年03月01日(月) 救い

ただ聴いて欲しいと思う。
初めて、思う。
自分のことを、こんなにも聴いて欲しい。

理解なんていらない。
誰への否定も、何かへの肯定も、要らない。

ただ聴くしかできないけれど、と皆は云う。
けれど
ただ静かに、嗚咽交じりのこの声を聴いて貰うのが
どんなに、あたしの救いになるのか
知らないでしょう?

アナタが時折くれる静かな相槌が
戸惑い交じりの明るいメールが
あたしを優しく呼ぶ声が
何よりあたしを救ってくれる。


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陽 [MAIL]