（昼ごろ、夫から電話）


　「今夜、急な飲み会が入って、晩御飯いらなくなっちゃった。」

「そうだなぁ。チョコレートが食べたいなぁ。」

　（洗い物で、手がふさがってる夫に）


　「この、娘が残したおかず、ちょっとだけ残ってるから、
　　食べる？お口あけて。」

「『お口』って・・・。」

　（幼稚園の長女の『クリスマス発表会』が午前中で終わり、
　　『先に帰って、お昼ご飯作ってるよ。』と、周りのママが
　　うらやむセリフを吐いて去っていったはずの夫が・・・）


　「あれ？なんでまたベビーカー押して、雨の中
　　戻ってきたの。」

「家のカギ持ってなくて入れなかった。」

　（私が思う、最近のおしゃれな男性のファッションを
　　絵に描いて説明する。）


　「こう、下は半パンツで柄物のスパッツはいて・・・」

「嫌だ。恥ずかしい。」

　「ああ。あのゴリラみたいな雪男でしょ。」

「よく知ってるねー。私もネットで知ったばかりなのに。
でも今、Ｙｏｕに知ってるか聞いてるのは、
静岡にあるスキー場のことだよ。」

　（入浴前と後で、妻の変わったところはないかと聞いた所）


　「・・・わからない。」

「後ろ髪を、自分でばっさり切ったのだが、
Ｙｏｕが気づかないくらいだから、おかしくないのだろ。」

　「Ｙｏｕが入り口でもたもたしてるから、『舟歌』熱唱中に、
　　店員さんが戸を開けて入ってきて、半笑いで出てったぞ！」

「ドリンク両手に持ってて、
開けられなかったんだよ。」

　「Ｙｏｕがトイレに行ったら、下の娘（１歳）が
　　ギャー泣きして非常にまずい状況だったぞ。」

「デトロイトメタルシティの『ＳＡＴＳＵＧＡＩ』
なんて歌ってるからだよ。」