もちこ録。
2004年05月19日(水) 手術日

昨日は、睡眠導入剤を飲んだおかげでグッスリ眠れた。
やっぱ薬の力ってすごいのね。

7:15頃起床。洗顔、トイレ、身の回りの整頓をした。
朝ご飯はもちろん、水も抜き。
あとは、時が来るのを待つだけだわ。
緊張からか、ちょっとお腹が痛いような張っているような気が
しないでもないけど…。

8:30過ぎ、手術着に着替える。
下着の代わりに、T字帯という ふんどしのようなものを着けるのだけど
着け方がイマイチ分からず、テキトーにやったら
看護婦さんに「あら あなた、反対だわヨ!」と言われた(笑)


9:00になり、看護婦さんがお迎えに来た。
ベッドに乗せられ、手術室へ。両親とはエレベーター前でお別れ。
心臓バクバクかと思いきや、意外とそうでもなく...
手術室入り口で、先生や助手の人達に「どう?」と言われても
なんだかピンとこなかった。

手術室のベッドに移動し、手術台へ運ばれる。
わーわーいよいよだぁ〜。
そのあとは、もう 何がなんだか…。
酸素マスクを当てられ、
「点滴で麻酔を入れていきますからねー。ゆっくり深呼吸してねー」
という言葉とともに、数秒で闇の中へ…。


- - - - -


遠くから、ガヤガヤとした音で目を覚ますとHCU室に居ました。
あー手術終わったんだ…。
先生と両親がベッドの横に居て、出血量はどれぐらいだったか とか
手術は成功しました とか話していたけど、まだ意識がボーっとしていて
よく覚えていない。
頭が重い、気持ちが悪い、喉が痛い、そして口が全く開かない!!
ガッチリ固定されているようだ。
しかも、口からワイヤーが飛び出ている…。なにこれ…。


HCU室での1日は最悪だった。
全身麻酔の影響で腸が動かない(?)ので、気持ちが悪くて眠れない。
2時間に1回は襲ってくる激しい吐き気。
とはいえ、胃の中はカラッポなので吐く物もなく、すごくすごく苦しい。
しかも口が開かないので、ほんとに苦しかった。
鼻から胃にチューブが通されているので、それも苦しい。
とにかく苦しいことだらけで、
涙とヨダレでぐちゃぐちゃになりながら 耐えてました。
こんなに苦しいなら、手術なんて受けなければよかったと何度思ったことか。

永遠に夜が明けないんじゃないかと思うぐらい、時間が経つのが遅く
看護婦さんが来るたびに「いま何時?」と聞いていた。


2004年05月18日(火) 2日目

7時過ぎ 起床。寝不足感たっぷり。
やっぱり9時消灯は早いなあ。
昨日は9時半頃、ライトを消して寝たものの、寝付けるわけもなく...。
10時半ごろ、やっとウトウト。
それでも病院の枕と布団というものは硬いもので、何度も何度も目が覚めた。
ここ、地下鉄の音もうるさいし。
同室の子の吸入器(?)の音でも目が覚める。(これは仕方ないよね)

午前中は、談話室に置いてある漫画を読んで過ごした。
ちなみに 読んでたのは「ドラゴンヘッド」。
すごいハマってしまったのに、7巻までしか置いてないの。
続きが気になるじゃないか!!


午後。
今日は明日の手術に備えて、ちゃんと入浴して爪も切っておくように言われた。
ただ、顎の関節のレントゲンを撮る予定があるらしく
いつ呼ばれるのかわからない。
でも待ってたらお風呂の利用時間が終わっちゃうかもしれないし、と思って
落ち着かないままバタバタとお風呂に入って、髪を乾かしてたら呼ばれた。
ナイスタイミング!

戻ってきて、手術時の持ち物の説明を受ける。
手術翌日の午前中までは、病室に戻らずHCU室に居るらしい。


18:00 夕食。ハンバーグ・ごはん・コーンスープ・ポテトサラダ
あいかわらず、サラダは不味いなあ。
とりあえず、これが最後の晩餐(?)となるわけです。
今日の0時からは、水も飲めない。術後は流動食。
あー。どうなるのかしら〜。


とうとう明日!手術です。なんだか実感がありません。
泣きたくなるような不安はないけれど、やっぱり考えると不安になってくる。
わりとあっけらかんとしているのは、不安を避けようとして
知らないうちに考えないようにしてるせいなのかも。
明日になって欲しいような、なって欲しくないような…微妙な気持ち。

今日は、眠れなくなるといけないので、念のため睡眠薬をもらった。
2004年05月17日(月) 入院初日

いよいよ入院の日がやってきました。
いつもと同じような朝。の つもりでも、やっぱり少し緊張ぎみ。

9時半過ぎ、病院のナースステーションで受付。
昨日、荷物の用意は万全にしたはずなのに、肝心な診察券を忘れる…。
保険証とか他の書類にばかり気が回っていたらしい。

とりあえず、受付はしてもらえた。
で、熱を測るように言われ 待つこと1分。なぜか37℃も!
なぜ!?緊張しているせいなの??

その後、病室に案内され、病棟の説明を受けた。
病室は4人部屋。私と同年代の女の人が1人居た。
私がするのと同じような手術を受けたのかな?ちょい気になるわ。
看護婦さんに「もう楽な格好に着替えていいですよー」と言われるが
初めての入院。何をどうしていいのか…。
戸惑い気味のまま午前は過ぎた。。。


12:00 昼食。オムライス・サラダ・キウイ・ジョア
病院食は不味いと聞くけど、べつに普通でした。
確かに味は薄いけど、我が家が もともと薄味なせいか
問題なく食べれました。ただ、サラダは味がなくて不味かった…。

13:00 麻酔科診察。簡単な問診。

14:00 やることないので入浴。けっこうキレイなお風呂で使いやすい。
入浴時間は9時〜15時。ドアの前にボードが掛かっていて
そこに名前を書いて、順番に入る。で、終わったら次の人を呼びに行く
というシステム。今日は私が最後っぽかった。
1人15分以内って決まりらしいけど、15分ってー。短いよ。

16:00 担当医師からの説明。
いったん家に帰っていた親も来て、一緒に話を聞いた。
心配していた手術方法は、けっきょく下顎だけになった。
課題(?)や、思うこともあるけれど、リスクや術後の大変さを考えると
やっぱりその方がいいと思う。先生もそう言ってるし。
まあ、とにかく風邪などをひかない限り、19日の手術は予定通り。

18:00 夕食。とんかつ・ごはん・味噌汁・おひたし・パイナップル
すごいボリューム。調子に乗って全部食べたら、苦しくなった…。


同室の女の子のお母さんが御見舞いに来ていた。
どうやら、彼女も顎の手術をしたらしく、2人の会話さりげなく盗み聞き。
だって、すごく気になるんだもん。
術後どのくらいなのかな?なんか、夜中にチューブが つまって
死ぬほど苦しかった、とか言ってて すごく怖くなったんですが…!
これ以上は聞かないほうがいいと思い、すぐさまMDのスイッチをON!
あぁ。どーか、無事で過ごせますように…。

 

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