Wings of Times〜時のつばさ〜
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Wings of Times〜時のつばさ〜

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2005年12月31日(土)  
台風前夜(謎)

何がどうあっても、何事もなかった事にしたいのが彼女。
事を荒立てたいのがつばさ。
それでも、今日は二人でお外で年越しをする約束でした。

粋でしょ?落語でカウントダウン。

同席したくは無いけど、見逃すのが惜しい。
どうすんの?と聞かれて行く事にしました。

行かないと詰まんないだけの年越しだし。

で、横浜にぎわい座まで出かけました。

しかし落語家ってのはすごい。
前に正蔵のお披露目会で喜久蔵師匠を見て、殺されるかと思うほど笑ったけど、何でこんな面白いんだ。
漫才より全然面白い。
今日も落語家達は絶好調。曲芸の若者たちがドジる中、隣のトトロを回転させながら綱渡りをさせた中堅の曲芸師は、会場を世代を超えて一体化しました。
その世代も孫持つ世代も大喜びです。

こんな会場で、険悪になんかなれない。

しかし、芸ってのは大変だな。
小朝師匠を見てると、いつも一定の芸で、いつも面白い。
正蔵は次に見たら「こぶ平」だった。
評価が分かれる理由が判りました。
せっかくお披露目で上手いと思ったのに。こぶ平で高座に上がるようじゃ、師匠と呼べない。
舞台は一期一会ですね。
それで評価が決まってしまう。

恐ろしいなあ。

と言う事で、落語で年越しをして、わだかまろうにもわだかまれなかった二人でした。
思う壺だな。


2005年12月30日(金)  
奈落に初落ち

一生大事にして行くつもりだった恋が終わったけれども、そこそこ楽しく、そこそこしんどかった1年が終わろうとしていました。
26日から昨日までは仕事しかしていませんでした。
昨日は飲み過ぎて、夜遅く会社で目が覚めて、一人ぼっちではなかったけど、起こして欲しかったなあと思いつつ、眠ってしまった時間を取り戻すために、ほぼ朝帰りで仕事をしました。
最近親密な感じが戻って来た彼女にはものすごく叱られて平謝りに謝ったけど、夜、ある人から電話が架かって来て、席を外そうとする姿にピンと来ました。

彼女然とした姿のその陰で、男を口説いていたようでした。
しかも詰め寄るつばさに対して、「いや、もうつばさん『で』いいの、だから待って」と本音丸出しの支離滅裂です。

男には見込みがなかったらしく、2階に上がってしばらく話していたけども、結局は振られたようでした。
しかしその間、つばさは気がふれたように泣いていました。
どこかで「足元がぽっかり開いて奈落に落ちていくようだった」と言う表現を読んだか聞いたかした事があります。

正にそれでした。
心底信じている人間が、いともたやすく自分を裏切る瞬間が、こんなに恐ろしいものだとは、40超えるまで知らなんだ。
生涯の中でこれ以上は無い自分の愚かさを嘲い、この世で最低のとんまだと思い、悔しくて口惜しくて大声で泣きました。
隣で大家さんが緊張している事がわかるくらい、醒めた頭と死にたいほどの羞恥心で、とにかくわんわん泣いていました。

彼女が慰めに降りてくる事はついぞありませんでした。
あぷに「どうしよう、狂ったみたいに泣いてるよ」と相談の電話をしてる声が聞こえて来るのが、自分の愚かさを自ら嘲る気持ちが後押しをします。
はっきり、もう隣にいる人間でなくなったことが本当に顕かで、これ以上の屈辱はありません。
振られる事が悲しい事ではなく、屈辱になるのは、つばさの性根の問題で自業自得ですが、一生分の恥をかいたような気分でした。

それでも好きだったのかと思うと、無性に恥ずかしい。

人を愛する気持ちがある、つばさがいけないのか、都合良く立ち回る向こうがいけないのか、なんだかわからない世界です。

自分を卑屈に恥ずかしがっている側で、彼女のランキングも地に落ちて行きます。
A以下だ。
お前なんか!

地獄なんか死ななくても味わえる。

しかし一番悲しいのは、どっぷりと不幸に漬かって、ずっとメソメソできない、この強い性格。
2時間でも3時間でも泣いていたい気分なのに。

30分で打ち止め。
くやしかー。


2005年12月25日(日)  
つばさの中で3本の指の1番目の名湯

朝日の色が、美しい八ヶ岳です。ピンクと黄金色が織り成す朝の光線が、窓の向こうを不思議な色に染めます。
廊下に出てみて、反対側にそびえる八ヶ岳を見ると金色に光っていました。
空気のきれいなところでは早起きも苦ではないし、本当に美しいものが見られます。

つばさも子供の頃に経験がありますが、冬場にちょろちょろ水を流していると、凍り付いてしまう事があります。
恐らくつばさの田舎より全然寒いだろう野辺山は、トイレの蓋を開けていてはいけないようです。
個室ごとに、フォークソングか流行歌のように「トイレの蓋はパタンと閉めて」と亭主の作った歌が書いてあります。
そんな亭主は本当に鍋をガンガン叩きながら廊下を練り、起こして歩きます。

べただ。

そして美味しい朝餉を食べた後は、連泊する人以外は帰り支度の上みんなでドライブです。やはり冬場の旅には温泉です。
一番近い「灯明の湯」を目指して走り続けますが、あーだこーだ盛り上がりながら走って、「パノラマの湯」が良いんじゃないかと足を伸ばし続けて、なぜか松本まで来てしまいました。
「松本まで来ちゃったよー」
「またこよーって言ってたけど本当に来ちゃったねー!」
「すごいねー!」とノリノリで話してたら「あんたらノリがいいなー」と言われました(笑)。
ここで同乗者の一人が昔友人に誘われて行った小さな温泉がすごく良かったと言う事で、その名も「北せんきの湯」に向かって住宅地へ乗り入れました。
ここは入浴料を温泉の向かいのお宅に訪ねて行って、手払いするという変わったシステムです。
もちろん温泉の持ち主ではありません。

(* ̄∇ ̄*)すんげ〜よかった〜。

祠の様な温泉で、それでも男女に分かれています。
困ったのは、冷えて下し始めたのにトイレがなかった事でした。
これでは温泉にぶちまけてしまいます( ̄∇ ̄|‖)。
で、最後の手段として、入浴料を払う係りになっているお宅へおトイレを借りに……。
ありがとうございました。(o*。_。)oペコッ
救われました(笑)。

北せんきの湯は、史上最高のすごい温泉です。
わずか5分で、芯までターボがかかったように温まります。こんなの初めて〜!(エロっぽく読んで下さい)
脱衣場に「薄めたら罰金を取ります」と書いてある理由が良くわかる。
ぬるい湯がよければ他へ行け、と言うのも良くわかります。
大体そんなに熱くはありません(先客が埋めたのか?)。
冷え性の方にマジでお薦め。
泊り込んで通うと良いでしょう。すっごかったー。

その後は、三々五々に分かれて行き、つばさの組と、奴の意中の男性と思われる3人で電車で帰りました。
つばさは疲れて眠りこけていましたが、遠のく意識の向こうにメチャメチャ快調に飛ばしまくっている奴がいました。
薄目で窓の外を見ながら、「ああ、こいつか。そう言う事か」と思ったのでした。


2005年12月24日(土)  
それでも私は長野に行くの

今思えば、旅仲間の中に意中の人がいて、つばさと切り離した世界で恋を紡いで行きたかったんだなと推測できるのですが、と言うか推測していたのを確信できるのですが、未練がましいつばさは無駄な努力をしている真っ最中だったのがこの頃です。
一人で野辺山に行くと言うので、着いて行く事にしました。
めんどくせーなと言う顔をしていたけど、仕方ないから着いて来いと言う感じになり、雪の野辺山に向かいます。

寒いところでした。
清里よりもまだ上方へ単線が登って行きます。
携帯が圏外になったらそこは野辺山です。
宿は、「旅行」より「旅」が好きな人達が集まるところです。
と言っても、つばさの旅行の仕方を旅じゃないと決め付けて奴が邪道扱いするのも、大きなお世話だとも思います。
電車と車で、どう偉さが違うのかとも思います。
宿に着いたら部屋の用意には早かったので、宴会場を兼ねた小さな部屋で話し込んでいましたが、「せっかく野辺山に来て、部屋にこもるな!出て行け!」と亭主に追い出されてしまいました。
奴の言い分としては何か客に見られたら都合の悪い事が発生していたんだろうと言う事でした(笑)。
雪積もる野辺山の道は、昼でも零下。足が死ぬかと思いました。
図書館に向かうもくじけて途中で引き返しました。つばさがくじけなくても、向こうがくじけたらそれまでです。

歯並びの悪い、苦労が多そうでなおかつ自由に生きて来た風情のある亭主は、どっからどう見ても、変わり者です。
常連客であるほど好き勝手言われる無礼講です。
旅人の一人に、このくそ寒い野辺山に都内を歩いているような格好で平気で歩き回れる男性がおり非常につばさと年が近く、今思えば奴はこの人狙いだったのではないかと思います。
もう一人の若者と「つがい」扱いにされて怪しい恋を亭主に吹聴されまくっていました。
そしてその若者と言えば、どっからどう見てもうちのに惚れているようです。
そこに気づかない本人がまた阿呆で面白かったです。

つばさと向こうのノリは、向こう一人で来た時にはあり得なかったらしく、「新たな一面」として話題になっていました。

また、大人しい振りしてたのかぁ。
「この二人の会話は面白いねえ」ボケとボケの漫才は好評だったようです。

ただ、亭主はつばさを、「こいつはうちの客としては異質だ」と思っていたようで、なんだか最後までしっくり行きませんでした。
ここの客は面白くていい人達ばっかりだなと思いましたが、後日二人で行った同じような宿では甚だしい違和感を感じたので、もう仕方ないのでしょう。

食事前に車で来た人に乗っけてもらって近所の温泉に行きました。「鹿の湯」は良いお湯でしたが、食事の時間が迫っていて、そこには煩い人らしくちょいあわただしめでした。

出された食事のボリュームはすごかった!安いのに大丈夫なんかいな。
満腹!

さて。
向こうは、二人きりになると妙に甘えて来るので、思わずよりが戻せるのかと思ってしまいました( ̄∇ ̄)。
この旅中は終始睦まじく、仲良く過ごせました。何の問題もありませんでした。
しかし、あくまで向こうにとっては「試運転」なのです。
試される立場に立ったつばさは本当に憐れなものです。

凍死を防ぐために最高でストーブが炊かれている宿舎は、暑くて目が覚めます。
けして風が吹き込む造りではないところが寒冷地です。
たいがい1回はみんな目が覚めるようです。


2005年12月23日(金)  
悪あがき?

昨日も食事会があり、韓国料理を食べました。この時の事はどこで食べたかも思い出せません。
和やかで波風の無い食事会でした。
でも、記憶に残らないからつまらない食事会だったのかと言えばそうではないと思います。
ただ、何も思い出せませんので、書けません。
それなのに書き記すのは、まだ食事会がプレッシャーだからです。

さて。
会食後も朝まで働き、帰宅後夕方まで寝て、二人で焼肉を食べに行く事にしました。
新横浜に行くと、寄りたくなるあの店へ今日は行ってみました。

美味しかったですけど、もう二人でここに来るのは今日が最後かもしれないと思いました。
少しずつ、楽しさというものが薄れて来ているような気がします。
でも、それはこっちを(心が)向いてくれない寂しさなのだと思います。
今後のつばさは、あらゆる休暇を可能な限り一緒に過ごす事に決めました。

未練タラタラ。それがつばさの真骨頂なのです( ̄∇ ̄)。
さっぱりしていないからこそ朱鷺野つばさなのです。


2005年12月20日(火)  
鍵を掛けて……時を止めて……

風邪から逃げ切れず、19日は会社を休んでしまった朱鷺野つばさです。
今日は早く会社を後にし、「平井堅」を聞きに行きました。
体調が悪いからだと思ってお大事にと声を掛けてくれる方々には申し訳なかったですが。

実は1つだけ自慢話をするなら!
この券は平井堅ルートから回って来たものです。しかしその窓はしのさんなので、あ、全然自慢じゃなかったな、と気づく今日の朱鷺野つばさです。こんにちはあるいはこんばんは。

アリーナは、横浜の外れにあるので、平日は時間的に働いている人は集える時間がまちまちで、しかも平井堅のコンサートは「接待に使っていると思われる節があり」携帯を片手にスーツを着た女の人が、あちこちで出たり入ったり出たり入ったりしています。
また更に大きな会場の遠くの席に向かう人の波が開演後も引きを切らず、堅ちゃん自身が「何でみんな移動してるの?何で?」と尋ねるほど。
30分経っても人が移動し続けるので、「何で?何で移動してるの?腹が立ったんなら教えて、ほんとに」と言い出す始末です。
席は後ろの方だったのですが、後ろの方から見ると本当に人の波が海のうねりのように潮流になっていて、さぞかし演奏者には落ち着かないでしょう。

何が印象に残ったかと言うと、今日のコンサートはいわゆるKens'Barなのですが、4曲目くらいを歌い上げた堅ちゃんが、「僕って歌上手いでしょ〜」と言う得意げな笑顔になった事でした。

「素人かよ!」おいらじゃないんだから。と心で突っ込んだつばさでした。
確かにあんな風に歌える日本人のプロは少ないと思うけど(アマにはいっぱいいると思うけど(爆))。

堅ちゃんファンには申し訳ないけど、つばさが気になっていたのはその髭の濃さ。
口の周りが、口の周りが……剃れよ〜〜〜〜〜〜!ってくらい。
剃ってんのかな。剃ってあれなのかな。
なんかさ。良い男台無しな感じ?

でも、この濃さが好きな人も居るんだろうからな。
なるほど、ホモの噂が立つ訳だ。

楽しかった。外に出ても写メ教の人も居なかったし(笑)。
ちなみに堅ちゃんの歌の中に、彼氏が居る女友達と飲んでいて、バーに鍵掛けて終電無くなれば良いと言う歌詞のものがありますが。
僕とどうにかなったら酒のせいにすれば良いじゃんと言いつつ、最後は酔ったお前のせいだから言い訳できねーぞと自己責任で〆るあの歌は、なんて姑息なんでしょうと思うつばさは少数派?


2005年12月17日(土)  
それでも死んで欲しくなかった武将だった

「義経」の最終回を見ました。
史実から離れ過ぎられないから結局最後は死にます。
つばさは義経を見るようになってから、年配の人が、時代劇の、特に歴史上の人物ものが好きな理由がわかってきました。
しかも、最近の時代劇は、タブーがどんどんこじ開けられて、学者しか知らなかった事が織り込まれて来ているので、ものすごく話の流れがわかるのです。
いつもいつも子供の頃から戦国時代劇で謎だったのは身内同士で殺しあう事でした。
ついこの間まで同じ殿様に仕えた同僚だったのに、殺し合う事でした。
面目を潰されると命を取るすごい時代の話です。

特に義経のバカみたいな解釈と振る舞いは、義経像に大きな疑問を残しましたが、そのバカぶりと、めんどくさい性格の頼朝像がものすごく鬼さんと自分に重なるので、タッキーカッコイー!と言うノリでは見られませんでした。
めんどくさい。機嫌を取らないと攻めに入るあれが本当にめんどくさい。

ただ、義経の誤算は、朝廷を正統とする武士の「建前」を儒教的に根っから信じた事だと思います。朝廷を立てていれば、仕える武士として本当であると思ったのでしょう。
しかし朝廷なんか糞だと思っていた頼朝には「仕える先を知らない」と見えたのでしょう。

ダメだ、どう解釈して行っても鬼さんが出て来る。
(この1年後「仕える先を知らない」と言われた(笑))

しかし愛される弟を疎んで自分に挨拶に来ない事を怒っていたようにも見えるそれすら、なんとなく重なって感じるから……。( ̄∇ ̄)おいら、人気者では無いけどね(口うるさいから)。

でもそうすると、最後は兄貴に刃を向けるのかしら?(謎)

しのさんの手料理を食べて、お風呂に入って。
週末にやってくる友人のために猛烈にお姉ちゃんが片付けた(おいらの日記を読んだっぽい気もする)リビングで、ガスストーブをガンガン焚き、冷え込む体から風邪払いをしながら過ごす、今日の朱鷺野つばさ。


2005年12月16日(金)  
早退したんだよ、つばさは

過労が引き金とは思われますが、寒い季節なので風邪気味でした。
ちょっと今日はヤバいと思いました。
なので、早退=定時ちょい過ぎに帰ります。
自転車の鍵は見つからなかったので、後輪を持ち上げて前輪で回らせて帰っていましたが、冬の夜、7kmの道のり、自転車は鉄フレーム。
諦めて近くのバイク屋さんのドアを叩きました。店の奥に人が見えたからです。
すごく若い夫婦で、最初お兄さんは相手にしない風情でしたが、無言で立ち去ったと思ったら金鋸を持って来ました。電動の金鋸なので、溶接のような火花が出ました。
「切れるかどうかわからないよ」
そう言いながらギューンと。
最初は遠くで見ていた奥さんが、なんだか心配そうな顔になって出て来ました。
この人、お金取らないでやってあげるんじゃないかしら。そんな心配でしょうか。
今度から、輪っかになった鍵は使わないようにしよう。お兄さんの大変そうな様子を見てそう思いました。
おいくらですか?そう聞くと、「困った時はお互い様って事で」と、本当にお金を取りませんでした。

うまたれ持ってこなきゃあぁ。

そこからはいつもの通り、ルンルンチャリチャリです。
ん?寒いから温まって行こう!麻布ラーメンに「ごめんよ!」ってな感じです。
「今日は早いねー」
ラーメン屋さんにも言われます( ̄∇ ̄)。
ちゅるちゅるん。とんこつ美味すぃねえ。
もう店に入ると塩とんこつのオーダーが勝手に入るようになりましたヾ(@^▽^@)ノ。

けっこう早く帰ったつもりだったのに、今日も飲み会だったしのさんの方が先に帰って来ていて、なんとなく負けた気分。


2005年12月15日(木)  
記念におごってあげる事もなく

今の会社に入って、一番良かった事は、社員になれた事です。
派遣社員を5年もやると、正社員になるのを迷うようになります。
いざと言う時に辞め難いとか、自由が利かないとか思うようになるんです。

しかし、あんまりあちこちし過ぎると、終わらないマラソンを走っているような精神状態になります。
精神的にいつも新しくて、いつも新人で、ハアハアゼイゼイです。
そろそろそう言ったリズムは休みたい。そう思っていたから社員になりました。

そして、第一番の恩恵、ボーナスと言うものに、10年ぶりに遭遇したのです。

前回に比べ、今回はきっちりとしたボーナスです。
(* ̄∇ ̄*)ぱぁぁぁ〜。

と、ぬか喜びしたところで、愛人にお手当てを増額。
まだまだ険しい、つばさの人生。

ハッ!(`ロ´;)この晴れやかな日に!自転車の鍵が無いいいいいいいいいいっ!

金持ちはケチのセオリー通り。
収入増のつばさ、タクシーではなく、電車で帰りまする。


2005年12月14日(水)  
旅仲間と飲む回数が増えたようだね

今日は早く帰れることが明確になったので、喜び勇んで電話を入れてみる。

何で水曜日に飲み会なの……。

何でこんなにすれ違いなの……。

大体最近はこういう事が多くて凹んでそのままド残業しているおいらがおります。


2005年12月12日(月)  
開けてくれてありがと

今宵も夜が明けようかという時刻まで会社で頑張ったあなたの朱鷺野つばさです。
こんばんは、あるいは明けましておめでとうございます(謎)。

チャリチャリ寒風の中自転車で帰りついたら、鍵が家の中にある事に気づきました。
6時間前に気づいていれば、開いていたのに。

悩んだ末、しのさんに電話。
電話。電話。電話。電話。電話。電話。電話。電話。電話。電話。電話。電話。

相当に悩んだ末に、家電に電話。電話。電話。電話。電話。電話。電話。電話。

究極に悩んで、どうせあと3時間で出社だし、野宿るか、と思い30分その場に座り込む。

いや。労働の対価として人生上釣り合わない。

ごめんなさい!と、心で叫んでお姉ちゃんに電話。電話。電……。カチャ。

そうね、後30分で起きる時間だったから、と言うのもあるよね。
でも、あれだよね。要するに人並みの聴覚と言う事だよね。

ぐぉら。深く寝込むにも程度があるぞボケエェェェ。


2005年12月11日(日)  
惚けつばさ

日頃ギリギリまで起きてると、ゆっくり眠った後に頭が呆けてしまいます。
靄がかかったようにハッキリしなくて、起き上がる気力もありません。
んだもんだから午後から始まる会合に、ゆっくり起きてたっぷり遅刻して終わってしまうと言うていたらくです。
しかも1駅手前で降りてしまい、もう1回各駅停車に乗ると言うボケボケ振りです。

こんなの高校生時代に、男の子に取り合っていただき、好きな男の子にどうでもいい男の子に譲られてカッと来た時以来です(長!古!)。

この分ではおうちに帰れなくて徘徊する日も近いのぉ。

ダメだのぉ、と思ってすごした1日。



2005年12月10日(土)  
お部屋の片付けはそれでもしないんだね

元カノは旅仲間と星を見に行ったので、つばさは今日もひとりで家に居ます。
溜め込んでしまったwebのメンテナンスを1日中やっていました。

継続する事が世の中で一番大事な事だと思っています。
しかし頑張って継続しても、世の中は変わります。よく変わるとは限らない。
この日記ももう6年も書いていますが、生涯の中で今が一番辛い内容を書いているような気がします。

でも、この日記を書き始めたきっかけは壊れそうになってインターネットにはまったからであり、それをきっかけに封印を解いたからであり、自分に素直に行動して3日おきに泣いている様を、今はなきMEMORIZEで書き殴り、天下無敵の赤裸々日記になっていた過去を思えば。

いつでも泣いている訳です( ̄∇ ̄)。

ちょっと2,3年幸せだったから、きついのかな。
でも、幸せだった事は良い事で、何も無いよりマシ。
でも、まだ元カノに感謝する気持ちにはさっぱりなれません。
腹が立つだけ。
でも、一人で振り返りながら考察しつつ、時間を過ごすと、感謝はできなくても、自分が悪かった事にしか行き着かないので、むやみに悔しさが増幅します。
申し訳なかったと思いながらも腹が立つという、精神衛生上不健康な状態に陥っている事も重々承知して、しかし日々を過ごす事を是とするのです。

この時のつばさは、あやつの尋常で無い惚れっぽさをうっかり忘れていて、と言うかよく理解できていなくて、まだまだ甘い考えを持っていました。
旅仲間と一緒に居る時間の方が、つばさと過ごすより有意義で自分本来である事を毎日強調する元カノの仕打ちも、まだ先があるような気がして勘違いをしていました。
今後刻々とその勘違いと、生涯を共にするかと愛した相手の冷酷さを思い知る事になりますが、それも全て、そばに居る自分のせいです。

あぷに、「早く出て行かないと相手の事が嫌いになるぞ」と忠告された時は、想像できませんでした。
それは何よりも信じていたからでしょう。
信じると言う事が、どれだけ辛い事か、大人になってこれから経験していきます。

これをたっきーは経験していたのでしょう。
でも、つばさは同じ道に進んではいけません。
って言うか、それでは自分の人生に負けた事になる。(っていうか、普通は進みませんね)

旅仲間と接触させない理由を、深く考えていなかった、まだまだ甘ちゃんの、この時の朱鷺野つばさ。


2005年12月09日(金)  
ナイトメア

波乱含みの昨日、仕事を中抜けしてしのさんと落語を見に行きました。
と言っても、最後の志の輔さんしか見れない、もぎりのお姉さんに「1演目でも2000円なんですよ?」と念を押されての到着でした。
しのさんはしのさんで、まさか来るとは思わず、結局最後まで一人で見るのかつまらないと思っていたようで、それはそれでフラットに喜んでいました。

最近しのさんが落語にはまり、付き合って一緒にはまっているあなたの朱鷺野つばさです。

新規事業なので、専用スペースが必要だろうと言う事で、突貫手作り工事でスペース作りが行なわれました。
すごいです。サーバルームの一角を占拠して事業名を業者に壁にレタリングさせて、いっぱしの事業部です。
そして必要な什器は、湯沸し器君がレンタカーを駆使してリサイクル店から運び込み、「さすが男」の仕事振りを見せました。
彼は任された仕事を敢行する事に関しては、それはそれで素晴らしい行動力を見せるのです。そういう時には貴公子より行動が早く、労を惜しまないので、魅力的にさえ見えます。

格好がついた後、食事に出る事になり、鬼さんがレンタカーを借りている事に着目しました。
好きなところへ足を伸ばせるではありませんか。
そして事件は起きます(+_+)。

時間の脈絡が解からなくなっているのですが、ある韓国料理店に行きました。
そこで鍋をつつきましたが最後の最後で、口の開かない蛤が出て来ました。
全ての蛤が死んでいました。
そこを店員さんに訴えたら、拾って行った蛤を無理やりこじ開けたと見え、泥の混じった蛤を女店員がバチャンと鍋に放って去って行きました。
こちらを見ないように顔をそむけていたのは、それが何を意味する行動か、十分承知していたからでしょう。

支払いを終えて車に戻った鬼さんは納得が行かずに、まず、貴公子に交渉してくるように言いました。
電話で交渉した結果を聞いて、わざわざ車を店まで戻し、再交渉させました。

店頭で揉めているようです。外は寒いです。スーツだけでは可哀想です。
埒が明かないと思って、次は湯沸し君に命じました。
二人がかりで交渉が始まりましたが、たった一人の韓国人の店長に押し返されているのが遠めにも解かり、長引きました。
これはまずいと思いました。
鬼さんは納得が行かないだけではなく、別の事を試している事が解かって来たからです。
後部座席で、唯一つばさだけがこの被害を受けない事は判っていましたが、次にどこに飛び火するかは見えていました。先輩が油断して座っているのが不思議でした。

イラついて、鬼さんが先輩に「行って」と言った瞬間、予想通り硬直した先輩を遮って、「私が行きます」とつばさは車を降りました。

案の定、論点ズレズレで交渉していました。
日本人相手に日本で店を出している韓国人に向かって、日本の人情的習慣を説いているのです。
そんな事したら「韓国ではそうではない」と平行線になるに決まっています。
「あなた方の言っている意味がさっぱりわからない。何で後から何度も言って来るのか」
彼は自信たっぷりに否定しています。既に何度かの交渉を経て、貴公子が判ったと返事をしているせいでもあります。

ちょっと、つばさまでイラついたので。

仲間を遮る行動に出てしまいました。
店の奥ではつばさまで車を降りて来たのを見て、蛤を投げ込んだ女店員が、良心に従った行動に出る反応を見せました。理由はわかりません。つばさを見た瞬間に「まずい」と言う顔をして、店長に意見しに出て来たのです。韓国語は理解できませんが。

「日本人がどうとか、韓国人がどうとかの話をしていない。美味しい食事を楽しんだ後に食べられないものが鍋の底から出た時のショックを考えてください。
あなたは訪ねて来た客をもてなす時に、友達に食べられないものを出して、それが当たり前だと言ってもてなすのですか?」

興奮して、と言うより寒くて仕方が無くて、薄手のスーツにガタガタ震えながら声が大きくなったつばさに店長は「あなた落ち着いてください。判ります。あなたの言ってる事が一番意味が判る」と言い、初めてすみませんと詫びました。
女店員がお金をつかんでやって来て、一部が返金されました。
店長は、誠意のある笑顔で、ガムを持って来て、つばさに渡してくれました。

車に戻って、これで良いか鬼さんに確認し、許可が出たので早々に車に戻りました。
これ以上は風邪を引く。

気分が収まらない鬼さんは、有楽町のイルミネーションを見に行くと言いだしました。
しかし、時刻遅く明かりは落ちていました。ここが時間の前後がもうわからなくなっている所です。
見に行って、食事に行ったのか、揉めてから見に行ったか良く覚えていません。

しかし、この途中で、車を降りた貴公子を、鬼さんは腹が立って置き去りにして車を出しました。
先輩と顔を見合わせたのを覚えています。

でも一番すごかったのは、拾い直しに行って、拾い直された貴公子が、笑顔で平然としていた事です。

そして、最後のエピソード。これの時間的前後も今はわかりません。
運転を交代した貴公子が、助手席から矢継ぎ早に罵られて、横断する人を轢きそうになったのも良く覚えています。ものすごく危険でした。本当に車に触れるところにその人は立っていました。

「あんた、この程度叱られたからって、人轢くんじゃないわよ!何やってんの!!」

運転手に話しかけちゃいけないのは運転中のマナーであり、罵って注意力を落とすのはもっての他なのですが、そこでつばさのアドヴァイスを取り上げず、車を寄せさせずに、「これくらいは乗り切ってもらわないと」と運転させ続けた鬼さんです。

轢いたら逮捕されるのは貴公子ですが、裁判になった時の責任はあなたに来るんですけど……。って言うか、って言うかですね。
面白いのか恐ろしいのかもう判りません。


2005年12月08日(木)  
カーテンライズ

昨日多少がっかりしましたが、今日は呼ばれました。
やっぱり携わっていない人間でミーティングしても埒が明かないと思ったのでしょう。

それでも、この後待ち受けている悲劇(つばさにとっては)に、まだ気づいていませんから、この時のつばさは呑気で、非常に呑気で意見を言っていました。

驚いたのは同席した先輩が、ずっとあくびをしていた事です。
つばさより以前から携わっていた業務で、何よりも思い入れがあるだろうに、恐ろしいほど頻繁にあくびをしていて、しかも興味のある表情ではありません。
なおかつ、鬼さんの前でそれを平然とやってのけているので、驚き驚き。

とうとう鬼さんに「興味が無いんだったら出て行って」と言われて、非常に素直に未練無く出て行きました。

(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-。

考察。

つばさの計画案は、みんなに回されましたが、この時呑気なつばさは、「パワーポイントの発表の仕方のサンプル」として回されていたのだと違う意味で受け取り、有頂天でした。
そしたらそれを鬼さんが社長に転送して、社長はつばさの事を「できる人」と評価したのです。
つばさの事をこれっぽっちも「できる人」と評価していなかった鬼さんは、耳を疑ったそうですが(笑)社長が言うなら仕方があるまいと思ったそうで(爆)メンバーに加える事にしました。

それが、評価主義の先輩に面白いはずはありません。

誰が担当者でもかまわない案件が成約した時に、実務したルキさんを誉めたつばさのメールに、「担当者は私です」とわざわざ訂正メールを送ってきた人です。
自分が評価されないスタートは、くだらなくてあほらしくて仕方がアルマーニ(死語の上脈絡なし)でしょう。

しかも、微笑みの貴公子の後釜を任されて、叱られないように完璧を目指して慣れない仕事に睡眠を削っている最中に、これ以上要りませんってところでしょう。

そうは言っても、「いえ」と言わずにとどまらなかった先輩の態度に、つばさは猛烈な予兆を感じました。

頼む。どんなになだれ込んでも先輩の後釜には座れないので、そこ空けないで。


2005年12月07日(水)  
会社世間

業務拡大のミーティングが始まったようですが、つばさは呼ばれませんでした。
ここまで来ても蚊帳の外です。

正直、寂しいと思いました。

しかし、それが会社の評価なら、かまいません。
つばさは過小評価されて成果だけ持って行かれても、それは自分の不徳の結果です。
徳が低く生まれてしまった事は恨んでも仕方なく、受け入れて行くしかないのです。
かと言って、気位の面では鬼さんに負けていないつばさですから、それで自分を見限ると言う事もありません。

つばさには力がある。
実際、自分でそう思っています。それが例え勘違いと指差されても、おいらの人生です。
ただ、一般世間的には評価されない人生である。
それは過ぎ越し方から明白である。
認めて頑張って行けばいいのです。

ただし、我慢ならない時は我慢しない。
激しい性格ですから、それは譲れませんが、A型の小心者ですから、我慢できる範囲が広かったりなんかして?( ̄∇ ̄)あはは。

評価されなくても給料はいただきます。
給料泥棒呼ばわりしてください。
もらうものはもらいます。生活がありますから。


2005年12月05日(月)  
サンライズサンセット

つばさが、入社以来会社の片隅で携わり、現在では青二才と組んで四苦八苦していた業務を拡大すると言う方針が出ました。
何でも、毎朝のミーティングで鬼さんに強制されている売上増進計画発表に、苦し紛れに出したつばさの業務拡大計画に可能性を感じたらしいのです。
ただ試算の原案はほかならぬ青二才が計算していて、発表が中途半端だったため、鬼さんがつばさと相談して発表し直すように言っていました。
つばさはたまたま次の日が発表当番だったので、それを元に起承転結をつけただけです。

この朝の発表に関しては、みんな背水の陣で望んでいるので、発表ができそうに無い状況はサバイバル時の殺戮のような様相になってしまいます。

これに追い詰められて、つばさは、長年に渡るあぷとの交流を断ってしまいました。
つばさの追い詰められぶりを「あほらしい」と感じたあぷが、「諦めて寝てしまえ」と言い放ったからです。
大きな溝を感じたので、即断でした。さぞかし彼には不愉快な思いをさせたでしょうが、つばさの狭量がMAXIMAMになってしまったのは、事実なので、全てはつばさの至らなさですが、後悔はしていません。時期が来たのです。全てにおいて。

話を戻しますが、発表に中身が無いと言われる事をごまかすために、パワーポイントの持っているアニメーション機能をフルに発揮した感じで、ゴテゴテ作りこんだら「発表の水準を上げた」と鬼さんに褒められました。

( ̄∇ ̄)ここは報われた。

しかし、このその場しのぎの苦し紛れの自分の発表に、これ以降更に追い詰められて行く事になるとは、狭量MAXのつばさには知る由もなかったのでした。


2005年12月04日(日)  
思い出はあまり美しくない

しのさんに誘われて、葛西臨海公園に行く事になりました。
お目当ては水族館です。
うだうだしていたので出発が遅れ、見学時間は短くなりましたが、ここには初めて見る水棲動物がいっぱい居ました。
ちょっと肌寒く、太陽の恩恵は僅かで、ペンギンとも長く戯れる事はできませんでしたが、それでもかなりの長時間を費やしたと思います。
ほとんどをペンギンを見て過ごした気分になるくらい見て居ました。

外に出ると意外なくらい日が落ちていて、一日中居た事を実感しました。

数少ない思い出のひとつとして残る一日でしょう。
ただ、ミュージアム系に一緒に行くと、気が合わないのが歴然とするので、結局最後にはいつも「つばさんとはもう出かけない」と言われて終わります。
これは以前からの事なので、いまさらどうしようもありません。

原爆記念館で、知らない事を焼き付けようと思ってじっくり見学するつばさと、目に入るものを見てリアルにイメージして苦しくなってしまうしのさんとでは、見学の歩調が違うのですが、数えるほどしか行っていない水族館も、美術館も、いつも同じ結果になります。
つばさはそれぞれ思い思いに見学するのはかまわないと思うのですが、なぜかマイペースのはずの向こうがそれをつまらないと言い出すのが、真にもってつまらない。

これを何回繰り返して来たろうかと思います。

なぜ、全てにおいて自分に合わさせようとするのか。
拘束を嫌うB型の癖に面倒くさいです。

って言うか、だからB型なんだな。


2005年12月03日(土)  
結局リーダーがダメならみんなダメ

今月の勉強会です。
カレーハウスにしました。

理由はいつもと同じ。
部屋が片付いていないからです。

さすがに今日は夢野に嫌味を言われました。

キレました(笑)。

解かっています。キレる前に片付ければ良い話しです。

そんな体力は残っていません。

だったら勉強会もしなければ良い話しです。

いえ、みんなの顔を定期的に見るのはこれしか理由がありませんし、必要な事です。

なんだかんだ、みんなつばさから離れて行くと、それなりにダメになって行くからです。
まだ早いのです。だからそれは使命なのです。

しかし、果たせていない。


2005年12月02日(金)  
きゅうてんいちいち

どうもむやみに疲れていると思われる今日この頃の、あなたの朱鷺野つばさです。
こんばんは、もしくはこんにちは。

2日ほど前にあれほど手痛い動転振りを発揮したと言うのに、今日は記録更新です。

9:11。

これは何でしょうか。時刻でしょうか。それとも過ぎ去りし日のアメリカのグランドゼロでしょうか。

否。
時刻です。

もう否定を通り越しています。

ものすごく立派な寝坊です。
始業まであと20分しかないじゃないですか。
朝礼がどうとかミーティングがどうとかって言うレベルじゃなくて、遅刻における認識や意識がどうとかってんじゃなくて、寝過ぎなんですけど、原因は「起き過ぎ」にあると思われます。

しかし起き過ぎの生活を変える事ができません。
事件は現場で起きています。

キャパが少ない。
そういう言われ方もやむを得ませんが、好きに言ってください。
代わりに誰かがやれば片付くならば、やってください。

ぐったりしたエレベータの中で、眠り狂四郎に会います。
この人はいつも寝ている訳じゃないですが、寝ているくらいおとなしい感じの人です。
おとなしい感じで小柄ですが、空手の有段者です。
けんかを売ると痛い目にあうでしょう。
男性と言うのはどんなに温和に見えても暴走族だったりヤンキーだったり体育会系だったりして、猛者の側面を持っているので侮れません。
女性にジェントルマンに見える人でも、若い時には乱暴していたりする事があるので、油断できません。
いや、うちの会社にはそんな人居ないとは思いますが。

話が反れ過ぎました。
眠り狂四郎君はエレベータの中で、つばさに向かってこう言います。
「どうですか?店は」
「疲れます」
即答です。

会社内で、傍若無人に誰にも関与していないように見えるつばさでも、神経は張っているのです。
特に鬼さんに関しては視界に入るだけでものすごいプレッシャーを感じています。
その上、馴れない店舗の店員に気を遣い、どうすれば店舗で役に立つ人間と認めてもらえるのか、どうすればここに来ている甲斐があるのか、考えているのです。
どこに回しても役に立たないとは帰った後に会社にも思われたくはありません。

「でも、気分転換になるでしょう?」
眠り君は言います。
「なりません」
即答です。

要するにみんなは気分転換になるという事でしょうか。
なぜ、そんなにのんきに過ごせるのでしょうか。
こっちは左遷組なのに、懲罰で店舗に回っているのに気分転換になっていいと思って出かけてる訳ないじゃないですか。
胸倉をつかみたい気分ですが、しません。
眠り君には今日現在恨みはありません。

つらい。無駄に苦しい。


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